2/24(金) 19:00   クーリエ・ジャポン
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初来日した米国会議員のアレクサンドリア・オカシオ・コルテスが、5月にG7サミットを開く日本の政治家たちに向けて、LGBTQの権利を推進するよう力説した。
ニューヨーク選出の民主党員であるオカシオ・コルテスは「ブルームバーグ・ニュース」の取材に応えて、次のように語った。
「G7全体として、何についてきっぱり足並みをそろえているのかというメッセージを送ることが大切だと思います。その文脈でいえば、日本が婚姻の平等だけでなく、LGBTコミュニティを広く認める方向へと政策を打ち出すことが極めて重要だと考えます」

【動画】東京のホテルからインスタライブするAOCことアレクサンドリア・オカシオ・コルテス

5月にG7サミットを開く準備をしている日本は、G7のなかで唯一、同性婚を認めず、LGBTQの権利を法的に保護していない国だ。
2022年にドイツで開かれたサミットで日本の岸田文雄首相が署名したG7の共同声明は、他国との「共有された価値」に賛同し、「性自認、性表現あるいは性的指向に関係なく、誰もが同じ機会を得て、差別や暴力から保護されることを確保すること」にコミットするものだった。
日本の国会では、LGBTQ問題の「理解増進」法案をめぐって論争が繰り広げられている最中だが、「差別は許されない」という条項に反対する保守派もいる。けれども、数多くの世論調査から示されているように、市民の多数派は同性婚を認めることについて肯定的だ。

新幹線に乗り、日本のインフラをベタ褒め
オカシオ・コルテスら米下院議員団は今回の訪日で、内閣官房副長官の木原誠二や前首相の菅義偉など自民党幹部と面会した。
オカシオ・コルテスは、新幹線に乗って移動したあとで、日本のインフラをベタ褒めし、その旅についてインスタグラムで860万超のフォロワーに伝えた。
「米国が高速鉄道に本気で投資を始めること、そして、そうした投資が連邦政府主導であることがきわめて重要だと思います」
こうした発言は、駐日米国大使ラーム・エマニュエルの発言とも重なるものだ。大使館の装甲BMWを使わず、電車で通勤することが多いエマニュエルは、高速鉄道が日米の経済協力の機会になるとも語っている。
オカシオ・コルテスら議員団は、2011年の原発事故で大打撃を受けた福島も訪問した。