岸田首相が検討しているウクライナ訪問を巡り、立憲民主党の安住国対委員長は27日、「国会が足かせになるようなことはするべきでない」と述べ、会期中の首相や閣僚の海外訪問の際に慣例となっている国会への事前承認を求めない考えを示した。

岸田首相は5月の広島サミットまでにウクライナのゼレンスキー大統領と対面での首脳会談を行うことに意欲を示していて、首都のキーウ訪問についても検討している。

一方、国会の開会中に首相や閣僚が海外に渡航する場合は、事前に国会の承認を得ることが慣例となっていて、ウクライナ訪問にあたっては、安全確保や秘密保持が課題とみられていた。

安住氏は27日、記者団の取材に対し、「国会が足かせになるようなことはすべきではない」と述べ、事前承認を求めない考えを示した。

その上で、「帰ってきた時には報告してもらうということを、ちゃんとやればいいと思う」と述べ、国会に対して事後報告の形をとることが条件との認識を示した。

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