隠岐のワカメで塩作り? 発想の転換が生んだ“宝”

https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20230427/4030015860.html
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隠岐の島町の水産加工会社では、この時期、ワカメの「塩漬け」作りがピークを迎えていますが、
これまでは廃棄していた製造の過程でできる大量の塩水を活用し、特製の塩を作り出す取り組みが注目を集めています。

隠岐の島町では、毎年3月から5月にかけ天然ワカメが多く収穫され、隠岐の島町の水産加工会社では、「塩漬け」作りが盛んに行われています。
ただ、製造の過程で使い道のない大量の塩水ができ、これまで、廃棄するための運搬などに手間やコストがかかっていました。

そこで、会社では、隠岐の島町振興協会と共同し、塩水から塩を作り出す取り組みを進めています。
塩水には、ワカメのうまみ成分が含まれているほか、さらに、昆布などの海藻のエキスを混ぜ込んで特製の塩を作り、商品化を実現しました。
インターネット上で販売したところ、「おいしい」と評判になり、
今では、売り切れになるほどの人気商品になっています。

会社では、年間およそ2000リットルの塩水を活用できるということで、「美保丸」の石田倫士さんは、
「コストをかけて廃棄していたものが、めぐりめぐってプラスになってうれしい。
もっと多くの人に味わってほしいので、生産と販売の拡大を頑張りたい」と話していました。

04/27 10:47