大阪市議会で過半数を獲得した維新の会が、議員定数を削減する条例案の提出を決めました。

 「定数削減」を公約に掲げる大阪維新の会の市議会議員団は、5月16日、定数を11の選挙区で1ずつ減らし、現在の81から70とする条例改正案を提出することを決めました。維新案では、定数が3~6の旭区・生野区・北区・城東区・住之江区・住吉区・西淀川区・東住吉区・東成区・東淀川区・平野区の11選挙区でそれぞれ1ずつ減らします。1人区は設けず、また一票の格差が2倍を超えないようにするということです。

 (大阪維新の会 大阪市議団 岡崎太幹事長)
 「身を切る改革のなかに議員定数の概念がございます。身分や待遇に拘泥せずに、市民のための市政運営を行っていく」

 公明党は削減そのものには賛成、自民党は賛成の方向で調整中です。

 一方、少数意見を反映するために安易な定数削減には反対の声もあります。

 (共産党 大阪市議団 山中智子団長)
 「(これ以上の議員定数削減は)いろんな市民の声を切り捨てていく、市民の声を潰すことだと思います。本当に市民の声よりも、自分たちの主張が先という議会にものすごい勢いでなっていく」

 条例改正案は各会派との調整を経て6月の市議会で提出され、可決される見通しです。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230516/GE00049903.shtml