0001きつねうどん ★
2023/05/17(水) 07:20:10.68ID:ZJXXTcFW2023年5月15日、韓国政府は家庭用電気の値上げを発表した。
値上げ幅は5.3%。諸外国が原油や天然ガスの上昇に応じて大幅な料金引き上げを続ける中で、韓国は原価割れの「世界で最も安い料金」が続くことになった。
電気料金の値上げが発表になった翌日の5月16日、ソウルは朝から気温がぐんぐん上昇した。昼頃には30度を超える暑さとなった。
ソウルは30度、エアコンフル稼働
昼食後にソウルを代表する繁華街である明洞(ミョンドン)を歩いてみた。コーヒーショップや化粧品などを販売する店はドアを開けっぱなしにしてある。
知人と一軒のコーヒーショップに入ったら、震えるほどの寒さ。真夏並みにエアコンが稼働していた。
オフィスビルに入ってもエアコンが効いて寒いくらいだ。
コーヒーショップ一緒に入った知人は「あそこの人、こんなに外が暑いのにセーターまで着ている。こんなにエアコンを強くする必要があるのか…」と嘆いて見せた。
4人家族基準で月に300円上昇
5月15日に発表した内容はこうだ。
家庭用電気料金の値上げ幅はkWhあたり8ウォン(1円=10ウォン)。5.3%の値上げだ。
韓国政府の試算によると、4人家族基準で332kWh使用した場合、1か月の料金はこれまでの6万3570ウォンから6万6590ウォンに、3020ウォンほど上昇するという。
300円ほどだ。
「できるだけ値上げ幅を抑えたいのは分かるが、社長まで更迭して5%の値上げとは…」
韓国紙デスクは、値上げのニュースにこんな感想を漏らした。追って説明しよう。
そもそも韓国政府は、4月に家庭用電気料金を改定(引き上げ)するとの方針を明らかにしていた。
2022年5月に発足した尹錫悦(ユン・ソンニョル=1960年生)政権は、コストに見合った電気料金の改定を進めようとしてきた。
原価割れの電気料金が続いたため公企業である韓国電力公社が天文学的ともいえる巨額の赤字を計上することになったからだ。
韓国電力の赤字32兆ウォン
韓国電力は2021年に5兆8465億ウォン、2022年には韓国企業で過去最大の32兆6552億ウォンの営業赤字を計上した。
国際的なエネルギー価格が急騰したのに応じて「原価」が跳ね上がったにもかかわらず、電気料金に十分に転嫁しなかったためだ。
2022年に3回、さらに2023年1月にも電気料金を引き上げた。
しかし、いずれも大幅値上げとは言えず「原価割れ」の構造は変わらず、4月の値上げも不可避だった。
韓国にも制度上は電気料金の「原価連動制」を導入しているが、いろいろな理由をつけて最後は政府が料金を決める。
最近は、できるだけ低く値上げ幅を抑えることが続いていた。
韓国メディアによると2023年1~3月期に韓国電力が、発電会社と契約した電力購入費は1kWhあたり174ウォン。
これに対して販売価格は146.6ウォンだった。1kWhあたり27.4ウォンの「出血サービス」だったわけだ。
こんな状態が2021年から続いているのだ。
巨額の赤字がどんどん膨れ上がった韓国電力どうやって経営を続けているのか。
社債をバンバン発行して当面の資金繰りを続けてきた。自転車操業だ。だがこんなことがいつまで続くのか。
つづき
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75198