https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202305/20230519at47S_p.jpg
旧ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲ(在日ロシア大使館提供)

 ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)市議会は18日、地下鉄駅や通りに残る旧ソ連・ロシア風の名称を改めた。決定によると、太平洋戦争前に東京で活動したスパイの名を冠した「リヒャルト・ゾルゲ通り」は廃止。代わりに大正時代に訪日したウクライナ系の詩人から「ワシリ・エロシェンコ通り」とした。

 エロシェンコは日本で文化人と交流。身を寄せた新宿中村屋のメニューにウクライナ発祥のボルシチが残ったほか、洋画家の中村彝が描いた「エロシェンコ氏の像」(東京国立近代美術館蔵)が知られている。

 決定ではこのほか、ロシア文豪にゆかりがある地下鉄の駅名「レフ・トルストイ広場」を「ウクライナ英雄広場」に改称するなどした。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2023051900710&g=int