0001きつねうどん ★
2023/05/25(木) 17:56:11.36ID:2J+4JNDe橋の下を通り抜けた舟に、橋の上から飛び移る船頭＝21日午後、福岡県
福岡県柳川市内の風情ある掘割を、船頭の語りと歌を楽しみながら周遊する水郷柳川の川下りで、船頭による「橋越え」パフォーマンスが交流サイト（SNS）で話題になっている。橋の下を舟が通過する際に乗客が体をかがめる箇所で、船頭が橋に上った後、舟に飛び戻る行為に、川下り業者間で賛否が割れ、同市も問題視し始めた。新型コロナウイルス禍が落ち着き、観光客が戻りつつある中、川下り“名物”の行方は―。
水面から約50センチ
今月21日の昼下がり。現場の竹門橋付近は、舟の乗客や観光客による歓声と拍手で盛り上がっていた。
水路に架かる橋に舟が近づくと、橋にくくりつけた足場から船頭が橋によじ登った。舟は船頭がさおでつけた勢いで進行方向に進み、橋桁をゆっくりと通過。船頭は車が通行できる橋を渡り、水面から約50センチ上の橋から舟に飛び降りた。
「ジャンプ力がすごい」「落ちたことがあるのか気になる」。この様子を収めた動画はSNSで拡散されており、1カ月で5千万回再生されているものもある。コメント欄には驚きや心配の声が飛び交う。
柳川市によると、2月ごろから投稿が増え、安全性を懸念する意見が5、6件寄せられた。現時点で、事故の報告はないという。
「約40年前から」
市内に七つある川下り業者でも、橋越えに対して関係者の賛否は割れる。
船頭32年のベテラン、藤永隆利さん（52）は「安全管理責任を放棄している」と、舟から離れることを問題視。「堀の景色や船頭の歌、語りこそ多くの人に知ってほしい」と力説する。
一方で業者の一つ、城門観光の元山和志社長（56）は「橋越えは約40年前から行われ、そもそもパフォーマンスではなかった」。後部の船頭席は、客席より30センチほど高い位置にあり、立ちながら舟を操る。乗客と一緒に頭や体をかがめて橋をくぐるケースもあるが、橋越えする船頭は以前からいたという。それが徐々に評判となり、パフォーマンスとしての側面が強まり、飛距離が長くなるケースもある。
「事故を起こすと、柳川全体の評価が下がる。責任を持ってやっている」と元山社長。客が希望しない場合や、増水中は橋の手前でUターンするなど対策は徹底していると強調する。
乗客や観光客の反応もさまざまだ。橋越えを体験した福岡市内の家族は「怖くなかった」と楽しげな様子。横浜市から訪れた女性（56）は「船頭さんの目が届かない橋の下で客がふざけたら危険かも」と不安を口にした。
つづき
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1091542/
