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2023/05/31(水) 12:32:46.54ID:4ICu/pWG仙台港向洋埠頭(ふとう)に寄港している米海軍横須賀基地所属のミサイル駆逐艦｢シュープ｣=2023年5月30日、仙台市宮城野区中野、平川仁撮影
【宮城】米海軍第7艦隊（神奈川県横須賀市）所属で、敵基地攻撃能力で使う巡航ミサイル「トマホーク」を搭載できる誘導ミサイル駆逐艦シュープが、仙台港の向洋埠頭（ふとう、仙台市宮城野区中野）に寄港している。30日に会見した艦長は、燃料補給と船員の休養のため、継続的に寄港する考えを示した。
米軍艦の仙台寄港は2010年以来13年ぶり。昨年12月に横須賀基地に配備されて以降、シュープの商業港への寄港は国内初。
同艦担当者によると、シュープは全長約155メートルで船員は約300人。空母の護衛などを担い、敵基地攻撃能力で使う対地ミサイル「トマホーク」や、対空、対艦ミサイルなど96発を搭載できる。5月初旬に任務で横須賀基地を出発し、29日朝に寄港した。
30日に会見した艦長のデール・トゥアテロッテ中佐は、寄港の目的を「燃料補給と船員の休養」と説明。昨年10月～今年1月の北海道の函館港や苫小牧港への別の米軍艦の寄港に触れ、「我々は寄港先を増やそうとしている。仙台港は入港しやすく、また利用したい」と話した。船員は観光や野球観戦をするという。艦長や担当者は、任務の詳細や取材時点でのミサイルの搭載状況について「答えられない」とした。
一方この日、向洋埠頭の対岸、高松埠頭では反戦を訴える市民団体・宮城県平和委員会のメンバーら約40人が、「仙台港を軍港にするな」などと声をあげた。橋元森雄・事務局次長（77）は、こうした寄港が「有事の利用を視野に入れた戦争訓練だ」と指摘。「米軍艦が出入りすれば、敵の攻撃対象になり得る」と懸念を示した。
日米両国の外務・防衛閣僚が今年1月の会談後に出した共同発表は、有事に備え、空港や港湾の「柔軟な使用」が重要であるとした上で、平時における取り組みとして「日米の施設の共同使用を拡大」する、としていた。（平川仁）
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