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2023年6月6日、韓国・韓経ビジネスは「韓国の即席麺が模倣の対象になるほど、世界市場で人気を獲得している」と伝えた。

記事は「ラーメン業界で最もホットな話題の一つが、韓国製品に似せて作った模倣品の相次ぐ登場だ」とし、とりわけ「即席麺を発明した日本の日清食品が韓国の即席麺を相次ぎ模倣した事実は大きな論争を呼んだ」と強調している。

日清食品は今年4月、三養食品の人気商品「カルボブルダック炒め麺」と類似した袋麺とカップ麺を発売した。同じピンク色のパッケージに、「ポックンミョン(炒め麺)」とハングルで書かれている。同社はまた、農心が日本だけで販売している「甘辛ヤンニョムチキンビビン麺」に類似した「日清のどん兵衛 韓国風甘辛ヤンニョムチキン味焼うどん」も発売している。やはりハングルで「ヤンニョムチキン」と書いているのが特徴だとしている。記事は「どちらも韓国の即席麺を購入しようとしている海外の消費者を狙って出した商品であることは否定できない事実だ」と指摘している。

日本の模倣が話題となる前、中国でも数多くのメーカーが三養食品のブルダック炒め麺シリーズの模倣品を発売し、本家とほぼ見分けが付かない商品は韓国のネットユーザーから批判を浴びたという。三養食品は中国で知識財産権侵害訴訟を起こし、最近、勝訴している。

記事は「相次ぐ模倣品の登場は、世界市場における韓国即席麺の地位と人気が、それだけ高まったことを示すものだ」と評している。

業界によると、最近、多くの海外消費者の間で「韓国の即席麺がおいしい」という認識が広がっているという。韓国即席麺へのニーズ急増が、韓国即席麺のように見える類似品の増加を呼んだと説明している。ある流通業界関係者は「かつては日本の菓子が世界で人気を博し、韓国の製菓会社も模倣品を出していた。今は韓国の即席麺が人気のため、グローバル食品メーカーがほぼ同じパッケージデザインの製品を売るようになった」と話している。

また記事は「韓国即席麺の人気の背景には、世界に広がった韓流ブームがある」と分析している。K-POPなど人気の韓国コンテンツ内で人気スターが即席麺を食べたことで、世界中の韓流ファンが韓国即席麺に興味を抱くようになった。「ブルダック炒め麺」はBTSのメンバー、ジョングクの好物として知られる。2020年の映画「パラサイト 半地下の家族」に登場した「チャパグリ」(農心の即席麺「チャパゲティ」と「ノグリ」を掛け合わせた料理)も話題を呼び、両商品は海外市場で大人気となった。農心関係者は「チャパゲティ、ノグリ、辛ラーメンの人気で、米国市場では日本の牙城を脅かすほどにまで成長した」と話している。市場調査の結果によると、農心の米国市場シェア(2021年基準)は25.2%で、日本の東洋水産(47.7%)に続く2位となっている。

オットギ、パルドといったメーカーも最近、海外での売り上げの比率が高くなっているという。

関税庁によると、韓国の昨年の即席麺輸出額は前年比12%増の8億6200万ドル(約1203億円)で、過去最高値を記録した。