0001きつねうどん ★
2023/06/16(金) 12:25:20.14ID:Dpcso0QV不信任決議案の趣旨弁明で３時間近く演説した立憲民主党・枝野前代表の「長広舌」は悪評も呼んだ
立憲民主党が内閣不信任案の提出を検討しているという。そのことに賛否両論があるのは否定しない。ただ、「成立可能性のない内閣不信任案の提出は無駄」との主張には、異議を唱えたい。
もし、そうした論理が成り立つのであれば、成立可能性のない少数意見は全て「無駄」ということになってしまう。それはおかしい。少数意見であっても、良い意見に耳を傾け、取り入れていくのが国会のあるべき姿のはずだ。現実は理想通りには進まないとしても、「成立可能性のない提案は無駄」と言い切ってしまっては、身もふたもないではないか。
なぜ、立民の内閣不信任案は、これほどあしざまに言われるのか。実は、これには理由がある。
前代表の枝野幸男氏は、２０１８年の安倍晋三内閣への不信任案の趣旨弁明で３時間弱、２０２１年の菅義偉内閣への趣旨弁明でも１時間半にわたって「長広舌」を振るった過去がある。
趣旨弁明は通常、１５分程度だから、枝野氏の発言時間は、常軌を逸しているといえる。終了後、枝野氏は「（自分が首相就任後）所信表明として申し上げる内容を、一部先行して申し上げた」と、鼻高々に語ったが、首相の演説でさえ３０分程度だ。
その何倍もの長さの演説をする正当性はどこにもない。おそらく、立民以外の議員は辟易して聞いていたに違いない。こうした記憶が、立民の内閣不信任案への悪いイメージとして定着してしまったのではないか。
ところで、これまでの野党は内閣不信任案に賛成するのが普通だった。党によって不信任理由に違いはあっても、「内閣を信任せず」という結論では同じだからだ。
しかし、日本維新の会は安倍、菅両政権時代に提出された内閣不信任案に対し、ほぼ一貫して反対してきた。昨年６月の岸田内閣への不信任案に対しても、国民民主党などとともに反対した。
なぜ、野党なのに不信任案に反対するのか。
この不信任案の討論に立った維新の議員は「不信任案に反対だからといって、岸田内閣を信任するわけではない」と説明した。そのうえで「（立民が）否決されることを前提に不信任案を提出する『茶番』に異議に唱えるため」と述べ、「反対」は立民への抗議の意思表示であることを強調した。
しかし、内閣を信任しないにもかかわらず、不信任案に「反対」するのは分かりにくい。討論を聞かない一般の国民にとっては、維新が与党の協力勢力に見えるだろう。
次の総選挙で、維新は立民に代わって「野党第一党」を目指すという。そうであれば、不信任案で、岸田文雄政権に対する姿勢を明快に表明するべきではないか。 （政治評論家）
https://www.zakzak.co.jp/article/20230616-XGAO2X7VGJNAHDJEFDQWF5AGHU/
