日本維新の会が次の衆議院選挙で、現在公明党が議席を持つ大阪と兵庫の6つの小選挙区に候補者擁立を決定したことを受け、大阪維新の会の吉村洋文代表は「まともな野党をつくるためには、非常に厳しい選挙になると思うが、巨大与党である自公に立ち向かうことが必要」と話しました。

 維新はこれまで、「大阪都構想」への協力を得ることと引き換えに、公明党の現職がいる大阪3区・5区・6区・16区と兵庫2区・8区で、候補者を擁立してきませんでした。

 しかし、2020年に住民投票で否決されたことで大阪都構想の議論が遠のき、また大阪府議会・大阪市議会ともに維新が過半数の議席を獲得したことから公明党の協力を必要としない状況になっていました。

 こうした現状を受け、大阪と兵庫の地方議員らからも6つの小選挙区での候補者擁立を求める声が高まり、25日の常任役員会で全会一致で決定しました。

 関西で維新と公明党が全面対決する構図が固まったことになります。

 26日、大阪維新の会の吉村洋文代表は記者の取材に応じ、「まともな野党をつくるためには巨大与党である自公に立ち向かうことが必要」「関西6選挙区はめちゃめちゃ厳しい選挙になると思う」と話しました。

 維新は次の衆議院選挙で、立憲民主党を抑えて野党第1党の議席数を得ることを目標としていて、関西の6つの小選挙区での獲得議席数が結果に大きく影響するとみられます。

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