テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は28日、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)が27日に5月18日に東京・目黒の自宅で母・喜熨斗(きのし)延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして、自殺ほう助容疑で警視庁捜査1課に逮捕されたことを報じた。

 一家心中を図ったとみられ、「自殺する手助けをしたことは間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」などと容疑を認めている。警視庁は父・市川段四郎さん(享年76)の死亡に関与した疑いでも調べる。29日に送検される見通し。

 逮捕前、複数回行われていた任意聴取で猿之助容疑者は「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」と経緯を説明していた。猿之助容疑者を巡っては、事件が発覚した当日に発売された週刊誌が、性加害やハラスメント疑惑を報道。警視庁は取材を受けるなどした猿之助容疑者が報道を事前に知って家族と話し、一家心中を図ったとみている。

 猿之助容疑者は任意聴取では、事件発覚前日の5月17日に家族会議で「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠った後にビニール袋を使うことにしよう」と話し合ったとも説明。「(両親死亡後の)後始末を自分が行うことになった」「両親にビニール袋をかぶせた」「薬のごみは捨てた」とも話しているという。

 コメンテーターで同局の玉川徹氏は猿之助容疑者の供述に「いくつか疑問があるうちのひとつになぜ、両親も自殺をしなければいけなかったのか?というところが今、出ている範囲内ではふに落ちない」と指摘した。

 その上で「例えば自分の子どもがパワハラ、例えばセクハラをしたっていうことが週刊誌に書かれたとして、親が死ぬっていうことにつながるんだろうか?一般的に。そこがどうしても釈然としない」とし「警察もそこは疑問に思っていると思うんです。そうなるといろんな可能性は考えざるを得なくなるんじゃないでしょうかね」と指摘していた。

 ◆厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

 ▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

 ▼こころの健康相談統一ダイヤル (対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

 ▼よりそいホットライン (24時間対応)

https://hochi.news/articles/20230628-OHT1T51044.html