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2023/06/28(水) 13:19:42.67ID:gbaagjtqウトロ立ち退き反対活動の象徴的存在だった故・金君子(キム・クンジャ)さんの部屋を再現した展示に見入る川崎市の在日コリアン1世のハルモニたち=京都府宇治市伊勢田町のウトロ平和祈念館で2023年6月26日午前11時28分、鈴木健太郎撮影
川崎市の在日コリアン1世の女性らが26日、京都府宇治市伊勢田町のウトロ地区を訪れ、地元の在日コリアンたちと交流した。開館1周年を迎えた「ウトロ平和祈念館」と、2021年8月に起きた放火事件の現場も見学し、偏見と差別の中を生き抜いた二つのまちの住人同士が、場所と世代を超えてたたえ合った。【鈴木健太郎】
訪問は、川崎市のハルモニ(在日のおばあさん)たちの姿を追ったドキュメンタリー映画の京都上映会に合わせて実現。映画に出演した70~90代の女性6人が、太平洋戦争を機にできた在日コリアン集落のウトロを訪問できるようにと、多くの人が旅費を寄付した。
支援ボランティアを含む約30人の一行は「ウトロ農楽隊」の演奏に迎えられ、祈念館で地元のコリアン2世たちと会話を楽しんだ。館内展示も見学し、戦後の劣悪な環境を生き抜いてきた1、2世の暮らしや、立ち退きへの抵抗、公営住宅建設と祈念館開館に関する資料に見入っていた。
川崎の1世、徐類順(ソユスン)さん(97)は「ウトロの人たちはみな温かい。ここに来て良かった」と感激した様子。上映会で映画を鑑賞後、出迎えにも加わったウトロ住民で2世の金真知子さん(74)は「川崎のハルモニたちの苦労と頑張りを見て、亡くなった両親を思い出した。地元ウトロでこうして出会えて本当にうれしい」と喜んだ。
訪問実現に尽力した川崎市ふれあい館の崔江以子(チェカンイヂャ)館長(50)は「常に学びへの意欲を忘れないハルモニたちから私たちも力をもらっており、双方に良い学びとなる交流だった」と語った。
6人が出演する映画は「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち」(金聖雄(キムソンウン)監督)。異郷で貧困や差別と闘いながら戦前戦後を生きたコリアン女性らが、現代のヘイトスピーチ被害に対し立ち上がる姿や、地域で幸せに暮らす様子を記録した。今冬に劇場公開が予定されており、先行して25日に京都市内で上映会と舞台あいさつがあった。
https://mainichi.jp/articles/20230628/k00/00m/040/057000c