長野・安曇野市で相次ぐサルの出没。市は対策として、専門部隊を結成した。

取材陣が遭遇したのは、子どもたちが遊ぶ公園のすぐ近くにいたサル。
何匹かの子ザルは、公園の遊具のすべり台を滑り降りたりして、遊んでいた。

住宅街では、屋根の上にサルが上がっていたり、木を伝って屋根に飛び乗り、住宅の敷地に入っていくサルもいた。

さらには、民家の上に別のサルも…。

安曇野市でサル出没相次ぐ
場所は、長野・安曇野市。山あいの街でサルの出没が相次ぎ、住民に不安が広がっている。

住民に話を聞くと、「追いかけられて転んで、けがした人もいる」という証言もあった。

取材中のスタッフに向かって威嚇するサルもいた。

サルの出没が増えたのは、山にエサが少なくなったり、人里で農作物や生ゴミの味を覚えてしまったことが原因とみられている。

住民ら63人で「ニホンザル追い払い隊」
そこで安曇野市は、サル対策に「ニホンザル追い払い隊」という名の“専門部隊”を結成した。

「追い払い隊」は、住民など63人で構成。
メンバーは、サルの習性や追い払いの技術を学んできた。

隊員に話を聞くと、
「さすがに中に入られて勝手にいろいろやられると『この野郎』ですね」
「できるだけ共存・共生していければ」
と、さまざまな心境が聞かれた。

GPSを取りつけたサルの動きをもとに、人里に現れた群れを発見すると、隊員が駆けつける。そうすることで、「人は怖い」という認識を持たせて、“人間の生活エリアに寄せつけない”ことが任務。

「追い払い隊」は、これから毎日活動を行うとしている。

(「イット!」 8月9日放送より)

https://www.fnn.jp/articles/FNN/569671