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https://youtu.be/JDyKy3w_5-w

地道な奉仕活動を実践する高校生の発表の場「高校生ボランティア・アワード」で、大分工業高校の生徒が開発した水車型発電機の取り組みが特別賞を受賞しました。特許も取得していて、将来的には海外での活用も期待されています。

「高校生ボランティア・アワード」で特別賞を受賞した大分工業高校。評価されたのは水車型発電機を開発する「DAIKO水車プロジェクト」です。このプロジェクトは去年4月に発足。15人のメンバーで、川の水流を利用して発生した電力で街灯を灯す技術開発に取り組みました。

2年リーダー・細石樹成さん:
「自転車のオートライト=ハブダイナモを利用していて、これを2個デュアルで搭載することによって発電量も2倍になり、これを発電機にしています」

水車の羽は竹で、浮力を確保するためペットボトルも使用。さらに発電機の改良を続け、特許の取得へとつながりました。

2年リーダー・細石樹成さん:
「自立型にしました。用水路とかそういう所の水の落差を利用して置くだけで発電できるという形にしました」

これまでは水に浮かべて発電させていましたが、スタンドを取り付けたことによって縦置きも可能にし、様々な場所で使用できるようになりました。「高校生ボランティア・アワード」を応援しているさだまさしさんも将来性に期待を寄せます。

さだまさしさん:
「作るのにお金がからないっていうのは何よりすごいことなんですよ。それで壊れたらね、直せばいいんですよ。身近な水をエネルギーに変えるっていう単純な発想っていうのは日本中どこでもこれやろうと思ったらできるんですよね。それを考えるとこういうことが大事だと僕は思うんです」

「ここで高校生が何をやるかが大事なのじゃなくてここで何かを成した高校生が10年後20年後にこの街を変えていってくれる。この国をもしかしたら変えていってくれるという期待の方が僕は大きいですね」

また、「高校生ボランティア・アワード」に携わり、ケニアでの医療支援を長年続けている医師の武居光雄さんは水車型発電機について海外で活用できる機会があるといいます。

諏訪の杜病院・武居光雄院長:
「開発途上国ではまだ電気がないところがいっぱいあるんですよね。だから本当に素晴らしいアイデアで、発表を聞いてその瞬間思ったのはアフリカのことだった。何とかアフリカで製品化をするような形でこれから考えていきたいなと思っています」

3年リーダー・山崎隼樹さん:
「取り組みを進める中で世界にも通じることをしているんだなと自分たちでわかっったので、これからも自信を持って開発していきたいと思っています」

夢が形になり、世界各地で役立つ未来を思い描きながら、生徒たちは実用化に向けてさらなる研究・開発を続けています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/obs/714714