0001きつねうどん ★
2024/01/13(土) 14:28:53.28ID:Ts+EA8uq文、写真/ベストカーWeb編集部
■キッカケはイベントとモビリティショーの「アイコニックSP」
記者席に動揺が走り、「本当…なのか??」という発言が漏れた。前述のとおり、マツダ毛籠社長が(この21世紀も1/4を経過しようという時期に)新規でエンジンの開発チームを立ち上げる、と発言したのだ。それもロータリーエンジンの。いや、ロータリーエンジンだからこそ、か。
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ファンとの交流、「アイコニックSP」の反響が当初の予想よりすさまじく大きかったことが、新規のロータリーエンジン開発チーム発足の契機となったことを明かした
毛籠社長によれば、昨年(2023年)、富士スピードウェイと岡山国際サーキットで開催された「マツダファンフェスタ」に参加した際、多くのマツダファンと生身の交流を通して「(マツダを)もっとクルマを楽しみたい人のためのブランドへ成長していきたい」と決意を新たにしたという。
そのうえで、昨年10月にはジャパンモビリティショーに「アイコニックSP」を出展。この2ローターRotary-EVシステムを搭載するコンパクトなスポーツカーの反響がすさまじく、社内に「ブランド体験推進本部」を立ち上げ、「皆さまに背中を押されまして、この夢に近づくべく、今年2月1日、ロータリーエンジンの開発グループを立ち上げます」と発表した。
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コンパクト2ドアクーペ+リトラクタブルライト+跳ね上げ式ドア+2ローターエンジン搭載…と、クルマ好きの夢を佃煮にしたようなコンセプトカーだった「アイコニックSP」。ベストカーの緊急アンケートでも「印象深いクルマ」第1位だった
新規開発チームは、カーボンニュートラル時代に向けた課題をブレークスルーする役割を担うという。
実は2018年にも一度結成されたそうで、今回は「再結成」とのこと。SKYACTIV-Xの開発を通して培った燃焼技術などを投入し、ロータリーエンジンの可能性を追求していく。まだ辞令は出ていないが、30人程度のグループとなるそう。ロータリーエンジンは電動化と組み合わせると相性がよく、また水素ロータリーエンジンなど、環境対応への可能性を感じさせている、とのことだった。
マツダはロータリーエンジン搭載車を、いったん2012年にすべて生産終了。それから11年が経過した2023年、「R-EV」というかたち、いわゆる「EV走行のための発電用エンジン」としてMX-30に搭載させて復活、市販した。
この仕組みをさらに発展させ、2ローターで搭載するのが前述のコンセプトカー「アイコニックSP」だ。
「なんだ…発電用か…」と思うなかれ。もちろん発電用途(分類でいうと「シリーズ型のプラグインハイブリッド車」ということになる)でも多くの可能性を秘めているが(軽量小型のロータリーエンジンはPHEVの発電ユニットとして大変相性がよい)、上述の毛籠社長のコメントにある「水素ロータリー」の可能性も充分に感じられるし、そのうえで近年欧州や南米で注目を集めているe-fuelやバイオ燃料の可能性を組み合わせれば、ロータリーエンジン単体を搭載した内燃機関のスポーツカー復活も夢物語とは言えなくなる。
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マツダはこの日、MAZDA SPIRIT RACINGという新ブランド立ち上げチームも発表。チーム代表に前田育男氏が就任(写真右の人物)。スペシャルモデルの第一弾となるのはMAZDA SPIRIT RACING RS concept(写真左のロードスター)