2期連続でマイナス成長となったGDP=国内総生産について専門家は「見た目よりも非常に厳しい内容」との見方を示しました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員
「弱めの数字が出るのではないかということを予想されていたが、まさかちょっとマイナスの数字が出てくるとまでは予想できていなかった。内容を見ていくと見た目よりも非常に厳しい内容であると言える」

 内閣府が15日に発表した去年10月から12月のGDPの実質成長率は前の3カ月と比べてマイナス0.1%で、年率換算でもマイナス0.4%と2期連続でマイナス成長となりました。

 小林氏は3期連続でマイナスとなった内需については、特に物価高による個人消費への影響を指摘しました。

 そのうえで、大企業だけでなく、中小企業もある程度追随できるような賃上げを達成できるかどうかが今年1年間の日本景気の鍵を握ると言っても過言でないと強調しました。

 ただ、今後の見通しは能登半島地震や自動車メーカーによる不正問題の影響から、今年1月から3月もマイナス成長になる可能性も示しました。

 また、去年1年間の名目GDPがドルベースでドイツに抜かれ4位に転落したことについては、円安が進んだことを要因にあげるとともに、バブル崩壊後、企業が積極的な設備投資ができない状況が続くなかで、生産性を高められず逆転を許してしまったと分析しています。


2/15(木) 13:23配信 テレビ朝日系
https://news.yahoo.co.jp/articles/918281ccbdb5fc9aafb25fffa8c761ef7527e7ee