面の皮が厚い二人
いま韓国では4月の国会議員総選挙を前に、国民も呆れる「パフォーマンス」が話題になっている。

韓国最大野党の李在明代表と日本では「玉ねぎ男」で知られる「祖国革新党」のチョ・グク代表が「選挙連帯を組む」と言うのだ。

李在明代表は現在、大庄洞など七つの事件、10の罪で裁判にかけられ、チョ・グク氏はソウル大学のインターン証明書偽造など入試不正の嫌疑7件のうち6件が有罪になっている。普通、こんな状態で選挙に挑むのも非常識と思えるのだが、この二人の厚顔な神経には国民の声など何も響かないようだ。

韓国メディアも呆れて、「二人がどれほど良いことを言っても、結局は選挙を利用して個人の不正に免罪符をもらい、権力を握り続けたいということだろう」と報じている。また、支持者に関しても、「韓国の有権者が両陣営に極端に分裂し、『味方』であればどれほど間違ったことをして、どんな行いを見せても支持すると確信している」と報じている。

そんな手を取り合う二人を横目に、さすがに「共に民主党」を離党する議員が出始めている。というのも、離党をする議員の中には共に民主党内で中立的立場だったため公認候補をもらえずにいる者もいるというのだ。結局、北朝鮮の「将軍様」の様に自分を崇めない議員には恩恵を与えないということが露骨に出始めているのだろう。

韓国に広がる「かつてない変化」
「祖国革新党」のチョ・グク代表は比例代表候補者20人の順位を発表した。

この「祖国革新党」の比例候補に、これまで熱烈にチョ・グク代表を支持して来た者たちも困惑を隠せない様だ。というのも、比例候補の上位10人の中5人が前科のある者もしくは裁判中の被告人なのだ。世間ではこの発表に比例代表名簿が「犯罪者名簿」だと批判が出ている。

普通に考えればこういった候補者が比例であろうと当選することはないと思うが、それが通ってしまう可能性があるのが韓国左派従北思想による団結だ。こうなってくると、比例というシステムが恨めしくてすらなってくる。

そんな心配がつきない韓国だが、最近ではわかりやすい「国民の変化」も見えている。

2020年東京オリンピックのアーチェリーで女子団体・混合団体・女子個人の三つの金メダルを獲得した韓国代表の安山(アン・サン)選手が、自身のSNSで発信した内容が騒動を呼んでいる。

「反日言動」はもう古い
韓国の光州広域市尖端地区のビルにある日本式鍋料理専門の居酒屋なのだが、その繁盛ぶりを見て「なぜ韓国の売国奴、こんなに多いのか」と書き込んだのだ。

少し前なら大絶賛されたこの様な「反日言動」も、今では「日本の店に行ったら売国奴か」「なら本人(お前は)は独立運動家か」といった反応が出ており、韓国ではこれまでにない変化が見え始めている。結局、安山選手は後日謝罪文をあげて、騒動になってしまった店のオーナーに面会を申し込んだが会えなかったという。

だが、少なくとも文在寅政権までの韓国ならば安山選手の様な行為は称賛はされていただろう。こういった反日言動について謝罪を行うことは、私の記憶の中では初めてとさえ思える。

こういう変化を見ると次回の選挙でも期待もしたいが、期待するだけバカを見るのも韓国だから、選挙結果を見るまでは安心できない。

https://gendai.media/articles/-/126404