4/11(木) 19:51配信
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https://news.yahoo.co.jp/articles/e6af47bfab0191fd9ade9bbc3348a91386b61918

 衆院東京15区の補欠選挙(4月28日投開票)は、16日に告示日を迎える。告示日を6日後に控えた10日、無所属で出馬する作家の乙武洋匡(ひろただ)氏をめぐり「自民党が推薦を見送る案が浮上」というニュースが飛び込んできた。


 政治部記者が言う。

「乙武氏は、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党『都民ファースト』が国政進出に向けて設立した『ファーストの会』副代表を、3月から務めています。当初は『ファーストの会』が公認し、自民党、公明党、国民民主党が推薦するとみられていました。さすがにこの布陣が組織的に支援すれば、乙武氏は楽勝ではないかという声も出ていました」

 ところが、2日、自民党の茂木敏充幹事長と会談した公明党の石井啓一幹事長は「現場の判断としては(推薦は)非常に難しい」と、推薦に難色を示した。このあたりから、乙武氏にとっては雲行きが怪しくなっている状況だ。

「乙武氏の過去の不倫問題に、創価学会女性部が反発しているようで、いまだに態度を決めていません」(同前)

 8日、乙武氏は無所属で出馬すると会見したが、会場には小池知事とのポスターが貼りめぐらされており、「どこが無所属なんだよ」との失笑を買った。その日の夜、乙武氏はXに《いくつかの記事では、「自民党が推薦へ」と書かれていますが、会見でもお話ししたように、現時点ではこちらから自民党に推薦依頼は出していませんし、推薦を頂く予定もありません。》と投稿している。

 また、推薦予定だった国民民主党の玉木雄一郎代表は9日、その時点では同じく推薦予定だった自民党を意識して「自民との相乗りは想定できない」と話し、自民が推薦するなら、国民は引くとの考えを示した。

 さらに、乙武氏にとっては不都合な記事が出ることになる。同日、小池都知事の元側近である元都民ファーストの会事務局長・小島敏郎氏の告発記事「私は学歴詐称工作に加担してしまった」という10日発売の「文藝春秋」の早刷りが、永田町とマスコミに出回ったのだ。

 そして10日、自民党の「乙武氏推薦見送り案が浮上」が報道された。自民党都連関係者は言う。

「推薦見送り案は、小池さんを告発する記事の影響があったかどうかはわかりませんが、大きな理由は、おそらく公明党に気を使ったためではないかと思います。東京15区は独自候補ではないので、そこまでしてこだわる必要はないわけです。それよりも、厳しい戦いになる次の衆院選では、公明党と選挙協力しなければ、惨敗してしまいます。なので、公明党と足並みをそろえたとみています。15区は自民が推薦しなければ、国民は推薦するつもりなんでしょうね」

 ただし、現時点ではまだ自民、公明、国民民主の3党の方針は決まっていない。そんななか、11日に東京15区の情勢調査が3つ、出回った。

 まずは「維新調査」と題したものだ。

酒井菜摘(立憲) 15.6%
金沢結衣(維新) 10.2%
飯山 陽(保守) 9.2%
小堤 東(共産) 7.8%
乙武洋匡(ファ) 7.5%
須藤元気(無) 4.0%
秋元 司(無) 3.0%
吉川里奈(参政) 2.2%
未決定 37.4%
※小堤氏は立候補を見送り、酒井氏を支援予定。下の名前は編集部で書き込んだもの。
表記はないが、政治団体「つばさの党」の根本良輔氏も立候補予定

 つづく