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2024/04/12(金) 07:50:47.07ID:86EQKVM0北京の玉淵潭公園に残る田中角栄氏が中国に贈り、１９７３年に植樹されたという桜＝３月３０日（三塚聖平撮影）
中国にも桜の名所がある。湖北省武漢にある東湖桜花園はその一つだ。３月２３日に現地を訪れたが、ソメイヨシノなど１万本超の桜が満開となって多くの市民らでにぎわっていた。
中国では桜の木が増え、春に花見を楽しむようになった。日本との縁が関係している。武漢の東湖桜花園は、１９７９年に田中角栄元首相が７８本のヤマザクラを周恩来元首相夫人の鄧穎超（とう・えいちょう）氏に寄贈したことを機に整備された。「７８本」には７８年の日中平和友好条約締結を記念し、７８歳で亡くなった周恩来氏を追悼する意味があるという。地元の人は「桜は武漢の風景の一部だ。日本との縁も知られている」と話した。
北京の玉淵潭公園も桜で有名だ。田中元首相が１千本のオオヤマザクラを中国に贈り、その一部の１８０本が７３年に同公園に植えられたという縁がある。気候や土壌が異なる北京で日本の桜が育つのは容易ではなく、今では当時の桜は２本しか残っていないという。
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湖北省武漢にある東湖桜花園で、日本から贈られたという桜の前で武漢の関係者と記念撮影に応じる金杉憲治・駐中国日本大使（右から３人目）＝３月２３日（三塚聖平撮影）
北京でも桜が満開となった３月末に公園を訪れ、そのうちの１本を見た。枝を支えられた「角栄の桜」はいかにも老木という風情で薄紅色の花を静かに咲かせていた。家族連れらが写真を撮るなど花見を楽しんでいた。日本の桜が中国で過ごした半世紀という歴史の積み重ねを感じた。（三塚聖平）
https://www.sankei.com/article/20240412-GOQR2F2QVRLN5NVOVSPQWUW6WM/
