( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです [転載禁止]©2ch.net
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<`/>'^ヾヘ/>.出 出 |_|ェ||ェ| | 出 出 出 | |出l | | [,|,,,★,,,|]
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ミ;;:;,. _,.;:゙ミ {ニ}ゝd *゚听) .../ ,.:-一;:.、 \('∀`) 〜♪ .| ブーン系小説 |
川 ゚ -゚) リ (__]っl: .>つ../ ミ;;:;,. _,.;:゙ミ. ノノ ) __ |__シベリア図書館__|
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のんびりブーン系について語ったり、規制の避難地に。
当館でブーン系を楽しむのはいかがですか?
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★52
ttp://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1428149845/ ( ^ω^)ゞ おいすー 館長のブーンですお 
( ^ω^)まずは僕の説明を聞いてほしいお! 
◆シベリアンの皆さんへ 
ブーン系小説とは、2chAAキャラ(小型)を使用した読み物群のことです。 
表現形式も様々で、純文学に近いものから、AA主体のものまで多岐に渡っています。 
読みやすく書きやすい、誰でもウェルカムなジャンルとなっております。 
当館は作品感想、絵投下などを歓迎しております。 
その他、いろいろ勝手が分からないときは、お気軽に住民にお尋ねください。 
当館では作品を投下することが可能です。 
しかし、図書館は公共の場ですので、以下のルールをお守りください。 
☆シベリア図書館での投下のルール 
・基本的に30レス以下推奨です。 
・それ以上の場合は連載システム(後述)を取る、もしくは避難所やVIPに投下をしてください。 
・ながら投下(作品を書きながら投下すること)は禁止です。 
・また、未来安価によって進行を決定する作品(安価作品)もここでは御遠慮ください。 
・他の人が投下している場合は、投下できません。その人の投下が終わるまで待ちましょう。 
・感想、批評が貰いたい際にはその旨を告げましょう。
・自虐と卑下の禁止。堂々と投下しましょう! 当館はブーン系とシベリアの共生スレです。
VIPとは違うルールがありますので、ご確認の方をお願いします。
「単発スレ、連載スレなどはシベリアでは 絶 対 立てないようにしてください」
立てるようなバッボーイは、こちらへ誘導するとともに、スレ削除を依頼しましょう。
・大規模規制により、dat落ちの可能性が少し高くなっております。 
・ブリザードが発生することがありますが、華麗にスルーしてください。 
・お薦めの作品、探している作品をお求めの方はぜひとも当館で尋ねてみてください。 
シベリアAA物語
i・'"'',━' '・"'"''` ━''`'・" ''"・'`',"、''・''"`;, ' 。 ο 
ο,.┃ SiberiaRailway. ,. ;:これはシベリア民の聖典、とも言うべきお話です。 
┃ ο 。 ゚ ο ┃日本に日本書紀、ユダヤに旧約聖書、ギリシャにホメロスが 
┃o Сибирь ;: o ,.:-一;:、 ,.あったように。 
┃ ο 。 ο ,. i: 。 ミ;;:;,. _,.;:゙ミ 'ο 。 ゚ 
┠──────────────‐; , r( ´・ω・) o 
┃←1001 o ゚ 。 1→ ;; ツィー=ニ彡' ο 
。┣━━━━━━━━━━━━━━・i 〜'l つとノ ,. ゚ 
,, ._.┃_,,_o, __ _ ,_ .,.。゚. _ , __ο_. ,_ ;|!, ..,,:;;;u‐―u' __ _ , .,._,o ,、,. , _.,, 
ト ';:''`'';"'' ゚; ''"'::"' ';: '';"' ゚;;:゙''"':: '゚';; ' "' ;:;'' '゙' ; '' '';;:' ''゚;:;:''"'';"'' :"' '゚ ''゚;:;:'";: 
| '' :: ' :: ;ttp://wald.xrea.jp/siberia/←まとめサイト また、当館では作品を連載することが可能です。ただし、以下のルールをお読みください。
◆シベリア図書館連載規定(今後も変更する可能性があります。よく目を通してください)
・期間は2ヶ月以内。総投下量はおおよそ300レス以下でお願いします。
・一回の投下量は30レス以内に留めてください。
・2ヶ月以上過ぎた、あるいは過ぎそうな場合は、したらば避難所に移行をしてください。
・作品名の統一を心がけてください。 
・成り済まし防止として、トリップをつけることをお薦めします。
・スレを跨ぐ際は、次スレの投下前に以下の対策などを取り、新規でも読める配慮を心がけてください。
1.今までの投下分をまとめたサイトのURLを開始前に貼る。
2.今までの投下分を避難所等に投下し、そのURLを開始前に貼る。
-------------------------------------------------------------------------------- 投下先の簡単な紹介
▼VIP (2ch)
ttp://hibari.2ch.net/news4vip/subback.html
人口がもっとも多く、色んな方に読まれやすい。
規制等の制限を受けたり、荒らされる可能性もある。
▼シベリア(2ch)
ttp://toki.2ch.net/siberia/subback.html 
新規の方に読まれやすく、規制の影響を受けない。
忍法帳による制限はないが、さるさんが復活。
また、長編(スレ立て)を行えない。
▼したらば
創作板 ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/13029/
(したらば避難所でもっとも勢いが強い) 
小説板 ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14872/
(人口が少なく、発展途上)
新避難所 ttp://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
(現在、スレ立てが行えない。管理人不在)
小説板2 ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/ ←New!
(最新のしたらば。発展途上)
規制、さるさん、忍法帳による制限がない。
2chと比べると人口が少ない。
※まず自分で板を覗いて雰囲気を確かめてみて、
自分に合っているかどうかを判断してから利用するかを決めて下さい。 長編投下をする作者は、シベリア図書館内にて
30レス以内のプロローグ(一話目が30レス以内なら丸ごと)を投下してもOKです。
ただし、それ以降の話はvipあるいはしたらばへの投下をお願いします。
宣伝に関しては、今まで通り避難所に投下前に、タイトルとURLと投下するよ。と
短くていいのでやるのを、楽しみにしている読者もいるので是非お勧めします。
(-@A@)開拓は終わらない! 意見や提案はどんどん書き込むんだ!
( ^ω^) イベント等やりたいことは遠慮なく言ってくれお!
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,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ. ,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ. ,,,ゞ*ゞ*ゞ*ゞ. 
,.:-一;:、 ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,, ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,,. ,,*ゞヾゞ*ゞヾゞ*,, 
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ *ゞノ*ヾゞヾゞ*ゞノ 
,r(´・ω・`) .ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ* ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ* ヾ:;ゞ;;ゞ;*ノヾゞ* 
ツィー=ニ彡' ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ゙゙゙ヾヘ;;ノ゙゙゙ ハ,,, 
〜'l つとノ |,|i|. |,|i|. |,|i| (゚、。 フ 
u‐―u' ノノ/ヽ ノノ/ヽ ノノ/ヽ uu,,゙)^ 
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ ◆図書館専用シベリア郵便局
ボランティアによる、VIPへ『ブーン系小説スレ専門』代理レスの機能
○配達員への諸注意
*規制されたときはお互い様です。積極的に配達しましょう
*代理レスは正確にコピペしましょう
総合で、VIPへスレ立て代理をする時同様、事前に一声かけると親切です
誤爆しないように心がけましょう
○頼む場合の諸注意
*代理を頼めるのは
・乙や保守
・投下中規制などでの連絡や誘導
・総合への絵代理投下
・その他安価付きレス
*支援は配達員の時間を制限してしまうので、頼むのは控えましょう
代わりに、短い感想などのコメントをつけた乙運んでもらうと作者に気持ちが伝わります
*また、頼む時は出来る限り下のテンプレを使いましょう
【代理先スレURL】
【名前欄】
【メール欄】
【本文】 【シベリア図書館で企画中の機能一覧】
◆完結作品記念カード発行
・連載完結作品の簡単な記録レス。
気づいた人から発行してください。
◆図書館専用シベリア郵便局
・VIPへの代理レス機能。
◆し記録
・スレ内で発表された作品、紹介された作品の貸し出し記録。
◆ブーン系小説シベリア図書館保管庫 
・当館の歴史と作品とをまとめた保管庫。
ttp://www18.atwiki.jp/librariberia/
詳しくは住民にお尋ねください。
※今後、増設したり消滅する場合があります 【AAテンプレその1】
( ^ω^)内藤ホライゾン ξ゚听)ξ ツンデレ ('A`)ドクオ 川 ゚ -゚) 素直クール ζ(゚ー゚*ζデレデレ
_ 
( ゚∀゚)o彡゜ジョルジュ長岡 ノパ听) 素直ヒート (´・ω・`)ショボーン (`・ω・´) シャキン
( ´∀`) モナー ( ・∀・) モララー (,,゚Д゚) ギコ猫 (*゚ー゚) しぃ (*゚∀゚) つー (#゚;;-゚) でぃ
/ ,' 3 荒巻スカルチノフ ミ,,゚Д゚彡 フサギコ ( ´_ゝ`) 兄者 (´<_` )弟者
(*‘ω‘ *) ちんぽっぽ ( ><) わかんないんです=ビロード ( <●><●>) わかってます
<ヽ`∀´> ニダー ( ,,^Д^) タカラ ( ^Д^) プギャー *(‘‘)* ヘリカル沢近 川д川 貞子
(・∀ ・) 斉藤またんき (-_-) ヒッキー ( ´ー`) シラネーヨ (=゚ω゚)ノぃょぅ ( ゚д゚ ) こっちみんな
从'ー'从 渡辺さん ('、`*川 ペニサス伊藤 从 ゚∀从 ハインリッヒ高岡 ( ФωФ)杉浦ロマネスク
|゚ノ ^∀^)レモナ ( ∵) ビコーズ ( ゚∋゚)クックル lw´‐ _‐ノv 素直シュール J( 'ー`)し カーチャン
※ショボーンはショボン、ツンデレはツン、デレデレはデレ、ハインリッヒ高岡はハイン、
素直クール・ヒート・シュールはそれぞれクー・ヒート・シューと書かれることが多い。 【AAテンプレその2】
\(^o^)/人生オワタ | ^o^ |ブームくん | ^o^ | いとこのゆうたろう /^o^\ フッジサーン
@@@ 
@#_、_@ _、_ 
( ノ`) 母者 ( ,_ノ` )y━・~渋澤さん(おじ者) ∬´_ゝ`) 姉者 l从・∀・ノ!リ人 妹者 o川*゚ー゚)o 素直キュート
彡⌒ミ 
( ´_ゝ`)父者 (-@∀@)アサピー / ゚、。 / 鈴木ダイオード |;;;;| ,'っノVi ,ココつ 榊原マリントン ( ,'3 ) 中嶋バルケン
ミセ*゚ー゚)リ ミセリ (゚、゚トソン 都村トソン (´・_ゝ・`)盛岡デミタス ( ・3・) ぼるじょあ (゜3゜)田中ポセイドン
<_プー゚)フ エクストプラズマン ,(・)(・), シャーミン松中 ( ^^ω)マルタスニムは瀬川 ( ∴) ゼアフォー
( `ハ´)シナー (‘_L’)フィレンクト ( ・□・)ブーン ハハ ロ -ロ)ハ ハローさん 【+ 】ゞ゚) 棺桶死オサム
(’e’) セントジョーンズ |(●), 、(●)、| ダディクール ( ^ω^) 西川ホライズン 川 ゚ 々゚) 素直くるう
('(゚∀゚∩ なおるよ 爪'ー`)y‐フォックス (//‰ ゚)サイボーグ横掘 ▼・ェ・▼ ビーグル (・(エ)・) クマー ⌒*リ´・-・リ リリ
〃∩ ∧_∧ 
⊂⌒( ・ω・) 佐々木カラマロス大佐 (=゚Д゚) シベリアタイガー先生 川*` ゥ´)素直ヒール 
`ヽ_っ⌒/⌒c 【AAテンプレその3】
N| "゚'` {"゚`lリ 阿部さん ( ゚∀゚ ) アヒャ (゜д゜@ あらやだ 彡 l v lミ 鈴木 ( l v l) 宗男
〈::゚−゚〉 ぃし (;TДT) モカー ||‘‐‘||レ カウガール ( ‘∀‘) ガナー i!iiリ゚ ヮ゚ノル 花瓶
イ从゚ ー゚ノi、 狐娘 从´ヮ`从ト 狸娘 リi、゚ー ゚イ`! 狼娘 ( "ゞ) デルタ関ヶ原
リハ´∀`ノゝ モナ子 从リ ゚д゚ノリ ギコ子 li イ ゚ -゚ノl| 雪苺 (ノリ_゚_-゚ノリゝ ギコアイス ヽiリ,,゚ヮ゚ノi スパム
|::━◎┥ 歯車王 (十) 原子王 /▽▽ 電気王 /◎ ) =| ) 蒸気王 [ Д`] エンジン王
爪゚ー゚) じぃ 爪゚∀゚) づー 爪゚A゚) ぬー ( ・−・ ) シーン ノリ, ^ー^)li ジャンヌ
( ´W`) シラヒーゲ ( ・∀ ∀・) 奇形モララー (;;・∀・;;) 黒マララー リ´−´ルリル子さん
<(' _'<人ノ 高崎美和さん <゚Д゚=> ギコタイガー (=゚д゚) トラギコ < ゚ _・゚> ギコイヌ
ハソ ゚−゚リ なちっ娘 ( `ー´) ネーノ ( ノAヽ) ノーネ ,.:-一;:、
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ 
(゚A゚* ) のーちゃん | l| ゚ー゚ノl ?・(女末) ミ*゚∀゚彡 ふー ,r(・ω・` )
ツィー=ニ彡'
ィ'ト―-イ、 l つと ノ〜 
以`゚益゚以 イトーイ増井 ¥・∀・¥ マニー ( ゚¥゚) 偽モナー u‐―u' ショボーンビッチ △まとめサイト (小説)
▼オムライス@ブーン系小説まとめサイト 
ttp://vipmain.さくら.ne.jp/
▼ブーン芸VIP 
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/
▼ブーン系小説グループ 
ttp://boonnovel.g.hatena.ne.jp/
▼内藤エスカルゴ 
ttp://localboon.web.fc2.com/
▼7xまとめ − 川 ゚ -゚) ブーン系小説 
ttp://nanabatu.web.fc2.com/boon.html
▼mesimarja 
ttp://mesimarja.blog74.fc2.com/
▼ブーン文丸新聞 
ttp://boonbunmaru.web.fc2.com/
▼青空ホライゾン 
ttp://aozorahorizon.gob.jp/ ▼短編とかの保管庫
ttp://tanpentokanohokanko.blog118.fc2.com/
▼まとぶん
ttp://boonmato.blog.fc2.com/
▼不定形( ^ω^)
ttp://bundanao.web.fc2.com/
▼ばとんたっち
ttp://boonbaton.web.fc2.com/index.html
▼色鉛筆
ttp://blog.livedoor.jp/colored_pencil/
▼グレーゾーン
ttp://boonzone.web.fc2.com/ △便利サイト
▼( ^ω^)ブーン系小説スレ勝手にピックアップ
ttp://p2p.neontetra.net/boon/
▼( ^ω^)ブーン系小説スレ勝手にピックアップ Twitter版
@boon_novel
▼( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの倉庫
ttp://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/
▼ブーン系小説まとめ事情
ttp://likealive.blog.shinobi.jp/
▼現行一覧 ( ^ω^)系でも、いいっしょ?
ttp://boondeiisyo.bl.../blog-entry-149.html
▼専用うpろだ
ttp://boonpict.run.buttobi.net/
▼ぶんてな
ttp://noirs.web.fc2.com/bontenna/
▼ブーン系まとめ検索
ttp://boonmtmt.lv9.org/
▼最近投下された現行一覧
ttp://boonmtmt.さくら.ne.jp/genkou/index.php
▼ブーン系小説シベリア図書館保管庫  
ttp://www18.atwiki.jp/librariberia/
▼ブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所 テンプレまとめサイト
ttp://www43.atwiki.jp/boonkei/
更新停止中のまとめサイトは、ブーン系wikiから飛ぶことが出来ます。
ttp://boonkei.wiki.f...AE%E9%9B%9B%E5%BD%A2 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:18e3ad85d511352dc19ab55963b20571) テンプレは以上。さるさんと忍法帖は廃止されたようなので一応テンプレからは外しました
にしてもログ速から引っ張って来たから半角スペースの文字化けひでぇな お復活してる
ついでに
( ^ω^)がインテリ野郎と外国語で戦うようです【安価】 [転載禁止]©2ch.net
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1446372219/
あまりにも過疎だから宣伝 ▼( ^ω^)しょ
ttp://boonsyo.web.fc2.com/index.html
▼面白蛇屋
ttp://hebiya.blog40.fc2.com/
▼かぎまとめ
ttp://hookey.blog106.fc2.com/
▼Boon Roman
ttp://boonmtmt.さくら.ne.jp/matome/
▼行きずりトマトsociety
ttp://tomato008.web.fc2.com/
▼旧・行きずりトマトsociety
ttp://letas.en-grey.com/ 
▼REST〜ブーン系小説まとめ
ttp://boonrest.web.fc2.com/
▼まぜこぜブーン
ttp://mzkzboon.blog.fc2.com/
▼ローテクなブーン系小説まとめサイト
ttp://lowtechboon.web.fc2.com/index.html
▼◆( ^ω^)⊂ブンツンドー⊃ ξ゚听)ξ
ttp://buntsundo.web.fc2.com/ あとおせっかいながら前スレ>>74より
http://mastiff.2ch.net/siberia/SETTING.TXT
timecount=10 ,timeclose=8
※ 連投規制値です。
板全体の最新10件のうち、あなたの書き込みが9件あった場合、最大10時間規制されます。
_ _ ↑
,( ,,-ω- ) これがあるので、一応気をつけてください>>ALL
ノィー-=z,;彡つ
'〜U;;;;;{゚;;;j´ パズドラとか淫夢とか勢いが早いスレが複数あるので多分平気ですが
しー‐J
板設定によってはある意味さるより厄介。 (シベリアは標準設定)
ちなみにガ板は timecount15/timeclose3 という鬼使用
(15件中に4回の書き込みがあると最大15時間規制) シベリアは過疎だな
近々祭の告知しますのでよろしく そう思っているとどこからかわんさか出てくる図書館民たちの謎 ブーン系時代祭開催!
基間:12月31日17時00分〜1月3日23時59分、1月8日17時00分〜1月11日23時59分
投下場所:VIP、したらば創作、シベリア図書館、小説板2
時代:飛鳥文化〜江戸時代末(跨ぐ際は明治維新含めてもOK)
和風ファンタジー(妖怪や呪術、昔話的なのもOK、文化等は上記時代基準、あまりかけ離れているとout)
要は大河ドラマみたいな感じです
祭本スレ、シベリア図書館にはながら投下禁止
祭本スレ、シベリア図書館に投下する際は30レス以内でお願いします
それを越える場合、ながら投下する場合は創作板、VIPにて個別スレを立ててからお願いします
個別スレ立て、図書館に投下の際は本スレに報告をお願いします
【タイトル】
【URL】
【一言】
年越し、新年は和風ブーンで盛り上がりましょう!
よろしくお願いします
質問等ございましたら下記へどうぞ
( ^ω^)ブーン系時代劇祭準備室
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1447585384/ ( ^ω^) 何かと忙しい12月。だからこその、徹底した掃除だお!
_、_
( ,_ノ` ) だからといって総出で蔵書の埃取り、とはな。思い切ったことをする
(-@∀@) 最近は、蔵書の埃も溜まりやすいですからねぇ
('A`) 最近も、だろ?俺達のやることは大して変わらん
ξ゚ー゚)ξ ふふっ…その通りだわ
ハハ ロ -ロ)ハ みなさーん、お茶はいりましたよー。
イ从*゚∀゚) (*゚∀゚) !!
(-@∀@) おお、良い香りですね、たまりません
ξ゚听)ξ 休憩しましょうか
( ^ω^) うん。みんな、飲食スペースに移動だお!
< はーい! _、_
( ,_ノ` ) ジャムをくれ、たっぷりとな
ハハ ロ -ロ)ハ あら、渋沢さん、甘党でしたっけ?
_、_
( ,_ノ` ) 俺じゃない、彼女らだ
ハハ ロ -ロ)ハ あっ
(*゚∀゚) ふっふっふっ…ジャム・ティーを味わうには妖精の舌が必要なのさ!わかったかいシベリアちゃん?
イ从*゚∀゚) はい殿下、光栄であります
_、_
( ,_ノ` ) ほらほら、食べ物で遊ぶんじゃない。ジャム違いだ
ハハ ロ -ロ)ハ うふふ。あらあら…
('A`) 子供か…どう思う?
(-@∀@) 素敵ですね、子は宝といいますが、まさに ξ゚听)ξ アンタら、しみじみしてないで相手に直接言いなさいよ
(;@∀@) ('A`;) も、もちろん…ですとも!
ξ゚听)ξ ハア…先が思いやられるわ
< ワヤワヤ…
( ^ω^) …
( ^ω^) 平和だお
( ^ω^) 今日も今日とて、穏やか、穏やか
終 乙だあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!! 落ちてたと思ったら復活してた
俺だけだったのかな? 創作板で嵐スレにクソレス付けてたらシベリア送りにされました
今後ともよろしくお願いします >>43
ようこそシベリアへ、同志。
ここは心も身体も冷えるだろう、まずはウォトカで暖まると良い。
サービスだ。
シベリアは過去を問わない、郷に従う限り、シベリアは君を歓迎する。 今年も一年間お世話になりました
来年もガンガン利用するのでよろしくお願いします あけましておめでとうございます
今年もここがゆっくりのんびり人の集まる図書館でありますように あけおめ
今年ものんびりブーン系に浸れる場所であってくれ 創作板がもうすぐスレ建て上限になるけど大丈夫なのかな 削除してまわる役の人が不在なんだっけか
どうなることやら 削除人はレスしか削除できない、スレを削除したり過去ログに送れるのは佐藤だけだったはず
まあいまはVIPも投下にそれほど不自由ないし荒らしもいないし総合埋まったらシベリア図書館あるし
創作板の大掃除が終わるまでここが賑わうこともあるかもね シベリアモンキーも絶滅したことだしな!
……いざ居なくなると寂しい気もする。 そんなこと言って、モンキーが帰ってきたらどうするんだ…… やったか?! は やってないとあれほど
ミリタリお題よこs ください すいません、創作スレ暫く覗いてなかったらホスト規制巻き込まれたみたいなんですけど管理人さんと連絡ってどうやったら取れますかね…? とりあえず
あらためて質問をまとめて、それをしたらばの管理スレへ書き込んでもらうよう、お願いしてみては?
俗に言う配達である。 http://rentalbbs.shitaraba.com/jbbs/user_inquiry/?dir=internet&bbs=13029
これじゃダメ?
PCならトップページ末尾に掲示板管理者への連絡ってリンクあるからそこからメール送る
スマホならトップ末尾からPC版開いて掲示板へもどるを踏めばあとはPCと同じ手順でいける >>69>>70
お二人とも教えてくださってありがとうございます!調べてもどうしたら良いか分からず困っていたので大変嬉しいです
とりあえず>>70の方の貼ってくださったお問い合わせフォームからメールを送信してみました。ありがとうございます! 創作スレ建てできなくなったね
図書館への避難が少し現実味を帯びてきた 管理人が忙しいのか
この際新しい板立てて複数人管理体制に移行した方がいい気もしてきたね 佐藤は過労と体調不良だったんだってね
最近クソ寒いけどお前ら風邪とか引いてない? そう言うお前こそ体調悪くしてないか? 暖かくして寝ろよ (*´・ω・`)「やだ……この人イケメン。掘られたいわ」キュンッ
('A`)「そのキュンッは金玉の縮む音か?」 イケメンだとしてもブーン系にはホモと変態しかいないという前提から考えると…… 寒い→ヲッカ飲む→暑くなる→脱ぐ→寒くなる→ヲッカ飲む 人気作品同士のぶつかり合いが盛り上がらんわけないからな
ああいうコラボネタは本当に楽しい。ちょっと前の総合短編でバトル作品のコラボあったけど、あれも面白かったな
生徒指導からまさかのプギャーがチョイスされたやつ 関連作・色々
※
ここはブーン系小説シベリア図書館。
雪風吹き荒ぶ永久凍土もなんのその、頑丈な造りの図書館では今日も今日とて、職員達が忙しなく働いている。
('A`) 館長、ひまだからちょいとトークしようぜ
( ^ω^) 働けよ
(-@∀@) ですね
_、_
( ,_ノ` ) とはいえ、やることないしな
館長、書架の並ぶ館内をぐるり見渡し、頷く。
( ^ω^) うん、まあ、たしかに誰も居ないけど。居ないけどさぁ…
('A`) たまには息抜きも必要だ、そうだろう?
(-@∀@) あの、何で皆さん急に私を見るんですか?
( ^ω^) そうだおね。息抜きするお
('A`) うっし、流石館長話が分かる _、_
( ,_ノ` ) そうだな
(-@∀@) いやいや、ちょっと皆さん?
('A`) 女性陣も今日はみんな休みだしな
( ^ω^) 女子会だとか言っていたお
_、_
( ,_ノ` ) 女子会ね…女同士の語らいって随分とえげつないと聞くが、実際どうなんだ?
('A`) さあ…
( ^ω^) まあ、野郎の性癖トークよりはマシだと思うお
(-@∀@) えっ、なんですかソレ
( ^ω^) えっ、しないの?
(-@∀@) したことありませんよ、そんなの
_、_
( ,_ノ` ) 俺もない ('A`) さっすがー!浣腸どのは、会話ですらスカト○に餓えとるんですなぁ!
( ^ω^) ドクオてめぇ表でろ
(-@∀@) まあまあ…私としても、気にならないと言えば嘘になります
( ^ω^) えっスカ
(-@∀@) ではなくて
( ^ω^) ああ、女子会の方ね
(-@∀@) ええ
('A`) ま、正直俺も気にはなるな
_、_
( ,_ノ` ) よし、じゃあ覗いてみるか
( ^ω^) え? (-@∀@) は?
('A`) ん?
_、_
( ,_ノ` ) おーいツー、ちょっと来てくれ
渋沢の声に、読みかけの本を閉じて駆け寄る女の子。
('A`) 事案だな
( ^ω^)事案だお
(-@∀@) 事案ですね
_、_
( ,_ノ` ) おいやめろ
(*゚∀゚) 事案?それってなに?美味しいの?
_、_
( ,_ノ` ) すっごくマズいから知らなくて良い
(*゚∀゚) わかった! _、_
( ,_ノ` ) さて、ひとつ御願いがある
渋沢が、女子会の様子を見せて欲しいと頼んだところ、ツーは快諾した。
('A`) おいおい渋沢さん、そんな幼気な子にスパイごっこさせるのは…
_、_
( ,_ノ` ) 違う違う、まあ見てな
渋沢以外の皆が、何をするのかと見守る中で。
(*゚∀゚) この壁でいっか…えいっ!
ツーは、背から伸びた二本の触手を堅い壁に突き立てた。まるで液体に突っ込んだかのように、なんの抵抗もなく、壁に呑み込まれた触手がひとうねりすると。
壁には、実際に目の前に居るのではと思わせるほどの解像度でもって、ハローの部屋に集まった女性陣が映される。
( ^ω^)…
('A`) …
(-@∀@) …渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) ん?
(-@∀@) その子、何者ですか
_、_
( ,_ノ` ) ナマモノだそうだ (-@∀@) …えっと、つまり人間ではないと
_、_
( ,_ノ` ) はっはっはっ、何を馬鹿なことを。彼女は極普通の女の子じゃあないか
('A`) いやだって、普通はこんなことしない…
_、_
( ,_ノ` ) おいおいドクオ、何言っている、大丈夫か?
('A`) えっ
_、_
( ,_ノ` ) いいかドクオ、こんなことは普通なんだ。いいな?
('A`) あっ、はい
(-@∀@) いや、あのですね…
_、_
( ,_ノ` ) アサピーさん、あんた疲れてるんだよ、ほらみんなで女子トーク聞いて和もうぜ。ツー、音量あげてくれ
(-@∀@) ええ…いや…ええ?
皆にはっきりと聞こえる音量になると、とても女性らしさ溢れる、お淑やかで優雅な声が耳をなでる。 ξ゚听)ξ 『やっぱり、コンドームに穴あけるのが一番じゃないかしら』
( ^ω^) えっ
从 ゚∀从 『酔わせて騙す方が良いでしょ』
('A`) えっ
ハハ ロ -ロ)ハ 『それならいっそ、緊縛して犯しちゃいましょうよ』
(-@∀@) えっ
とても女性らしさ溢れる、お淑やかで優雅な声が耳をなでる。
(*゚∀゚) …アチャー
_、_
( ,_ノ` ) おいカメラ止めろ
触手が引き抜かれ、映像は消えて、不思議に壁は事も無し。だが青ざめる男が三人。
( ^ω^) 女子会か…えげつねえな
('A`) おうちかえりたくない
(-@∀@) 此処やめて炭坑に再就職しようかな… _、_
( ,_ノ` ) …
(*゚∀゚) 渋沢さん、渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) なんだい?
(*゚∀゚) 女子会って怖いね
_、_
( ,_ノ` ) まったくだ
終 乙です!こうなったら男子会もえげつない方向でですね…… おつおつ
つまりブーン系にホモが多いのは女子が怖いから……? いやいやKindleそのものは超使いやすいよ
アマゾンのストアがクソ見辛いってだけで ブーン系が電子書籍になったらやっぱり右開きの1ページ1レスになるのかな
あるいはまさかの上開きか シベリア図書館の朝は遅い。
日の出が遅いという理由に加え、館長の起床が遅いのだ。
図書館の奥の職員スペースは、館長の生活空間と化している。
職員は館長一人。館長室は寝室。給湯室は台所。閲覧室は書斎。
( ^ω^)「閉架書庫はエッチな本の隠し場所……って何を言わせるお!」
顔を洗いながら男子トイレの鏡で一人ノリツッコミを繰り広げる。
( ^ω^)「公共の場でしょーもないギャグを大声で言えるの快感だお」
( ^ω^)「開館前の図書館だからこそできることだお」
( ^ω^)「開館前なのに快感www」
( ^ω^)
( ^ω^)「……開館しますか」 シベリア図書館の開館は雪掻きと共に始まる。
夜遅くに積もった雪をシャベルで掻き分け、来館者の歩きやすいように雪を積む。
( ^ω^)「今日はいい天気だお」
曇天の空の下、館長は満足げに微笑む。
( ^ω^)「どっこいせー」
シベリア図書館の来館者はそれほど多くはない。
開館の札を下げながら雪かきをしても咎める者は誰もいない。
('A`)ノシ「館長おいすー」
( ^ω^)「おいすー」
('A`)「今日は新作入荷した?」
( ^ω^)「したお。新作コーナーに置いたから好きに読んでくれお」
('A`)「スパシーバ、館長。俺も新作持ってきたから後で品評会しようぜ」
( ^ω^)「いいね。閉館後にやるお」 ( ^ω^)「どっこいしょー」
雪雪雪
雪雪雪雪
( ^ω^)「ここだけ雪が盛り上がってるお」
( ^ω^)「なんか埋まってたりして」
( ^ω^)「できればウォッカが埋まっていると嬉しいおね」
( ^ω^)「……!?」
雪雪
雪雪雪)
(;^ω^)「おいおいおい!!」
雪雪
雪 )
(;^ω^)「ちょっと、アンタ大丈夫かお!?」 ( )「う」
( ^ω^)「気が付いたお?」
( )「こ、ここは?」
( ^ω^)「ようこそシベリア図書館へ。僕は館長のブーンだお」
( ^ω^)「君は?」
( )「…………あれ」
( )「……思い出せません」
( ^ω^)「見たところ顔がないお。自分の顔は思い出せる?」
( )「………分かり、ません」
( ^ω^)「どこからきたか覚えているかお?」
( )「……いえ、全く」
( ^ω^)「なるほど」 ( ^ω^)「とりあえず飲んで元気出すお」
( )「コレは?」
( ^ω^)「ウォッカだお」
( )「顔がないのに飲めるのでしょうか?」
( ^ω^)「ウォッカなら大丈夫だお」
( )グビグビ
(* )「身体が暖まった気がします」
( ^ω^)「そうだお?」
( )「でも……なんだか不安定なんです。何も覚えていなくて、顔もなくて」
( ^ω^)「ふむ」
( )「僕、私、どうすればいいんでしょうか?」
( ^ω^)「うーん」
( ^ω^)「うちには本がたくさんあるお」
( ^ω^)「本を読むうちに何か自分の境遇と引っかかって思い出すことがあるかもしれないお」 ( ^ω^)「ドクオー!」
('A`)「んだよ館長。今いいところなんだよ」
( ^ω^)「図書館利用者の先輩としてこの人に図書館の使い方を教えてあげてお」
( ^ω^)「僕は雪かきしてウォッカ買ってくるから頼んだお」
('A`)「うおっ。顔がないのかアンタ」
( )「はい……」
('A`)「時々そういう作品があるんだよな。ホラーとかミステリーで」
( )「え?」
('A`)「案内してやるからついてきな」 ('A`)「シベリア図書館の利用方法は簡単だ」
('A`)「読んだ作品は元の位置に戻す。作品は汚さない」
('A`)「この2点だけだ」
( )「ここだけでもたくさん作品がありますね」
('A`)「だろ?だから館長一人じゃどうにもならん」
('A`)「だから読んだ作品は元に戻して館長の負担を減らしてやるのさ」
('A`)「ジャンルはいろいろある[バトル][ファンタジー][ほのぼの][ギャグ][マジキチ]……」
('A`)「好きなものを好きなだけ読めばいいさ」 (; )
('A`)「どの作品を読めばいいか解らないって顔だな」
('A`)「コレなんかどうだ?」
('A`)「『( ^ω^)ブーンが人生をやり直すようです』」
('A`)「ニートの主人公ブーンが天使に会って人生をやり直す話だ」
('A`)「彼の人生の何が悪かったのか」
('A`)「彼の人生の何が正しかったのか」
('A`)「二度と会わないはずの人たちと会い、選択が変わったことでブーンの運命が大きく変わっていく」
('A`)「いろんなキャラが出てくるから、お前もこの本の中に出てくるかもしれん」
( )「僕、私がこの作品の中に出てくる?」
('A`)「じゃあ、俺は向こうで続きを読んでるからなんかわかんないことあったらなんでも聞いてくれよ」
(; )「いや、あの、ちょっと」
(; )「……行ってしまった」
(; )「と、とりあえず読んでみよう」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( )「おもしろかった!」
( )「ツンの「私、ここで待ってるから」の意味が全く逆の意味になるなんて……」
( )「一番のヒロインはヒートちゃんだったな。挿し絵もかわいかったし」
( )「でも、記憶になにか引っかかるものは無かったな……」
( )「他の作品はどんなのだろう?」
( )「『<ヽ`∀´> と( ^ν^)の嫌われ珍道中のようです』?」
( )「なんだこのタイトル」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( )「タイトル通りの作品だった」
( )「ニダーはまだしもニュッが外道すぎるwww」
( )「いや通りすがりのリア充にキムチボンバーラリアットを食らわせるニダーもなかなか酷いけど」
( )「道を聞かれただけでビル爆破とかwww」
( )「……?この作者別の作品も書いてる?」
( )「『( ^ω^)ブーンはおちんちんパラグライダーで空を飛ぶようです』」
( )「タイトルがすでにヤバいwwwww」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( )「なにこれ切ない」
( )「ブーンがスペルマ粒子になって消えてしまうなんて……」
( )「性協委員会はブーンを見失っちゃうし」
( )「思想警察はブーンがいなくなったなんて知らないし」
( )「ギコとジョルジュのおっぱい戦争が始まったときにはどうなることかと思ったけど」
( )「ベルベットがスペルマ粒子の謎を解明すれば、またクーはブーンと会えるのかな……」
( )「こんなにしんみりさせられる作品なんて……奥が深いな……」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「お」
( )「あ、館長さん」
( ^ω^)「どうだお?我がシベリア図書館の誇る作品は」
( )「面白いです!どれも面白くて、時間を忘れてしまいます」
( ^ω^)「それはよかった。で、君の記憶に関わる部分はなにか思い出せたお?」
( )「う……それは……」
( ^ω^)「はは。無理しないでゆっくり思い出せばいいお」
( ^ω^)「これからドクオと品評会をするんだけど君も一緒にどうかお?」
( )「はい。是非」 ('A`)「おう新入り。どうだったよ『( ^ω^)ブーンが人生をやり直すようです』は」
( )「すごく面白かったです!ブーンが雨の中で立ち上がるシーンが一番感動しました」
('A`)「そのシーン俺も好きなんだよ。怪我と失恋の絶望から立ち上がるなんて成長したよな」
( ^ω^)「『やり直すようです』は僕も時々読み直すお」
( ^ω^)「あれが好きなら『ξ゚听)ξツンはリア充になりたいようです』とかオススメだお」
('A`)「ツンリアもいいけど『また夏がくるようです』も外せねーよな」グビグビ
( ^ω^)「あれも名作だお」
('A`)「他にもなんか読んだのか?」
( )「『<ヽ`∀´> と( ^ν^)の嫌われ珍道中のようです』とか『ブーンはおちんちんパラグライダーで空を飛ぶようです』」
('A`)「またえらく通好みなのを選んだなあ……」グビグビ
( ^ω^)「珍道中はテンポいいし、ついついツッコミながら読んじゃうお」
('A`)「まさに外道って合いの手入れたくなるよな」グビグビ
( ^ω^)「さっきからドクオ飲み過ぎじゃないかお……?」
('A`)「いっつもショボンのバーボンだからよー。たまに飲むウォッカが旨いの何のって」グビグビ (;^ω^)「案の定潰れたお」
(*'A`)ウィー
(;^ω^)「あんなにあったウォッカがなくなっちゃったお」
( )「ドクオさんすごく飲んでましたね」
( )「……ところで館長」
( ^ω^)「?」
( )「ここの作品を読むことで本当に僕の、私の顔や記憶を思い出すことはできるんでしょうか?」
( )「それにここの作品にはブーンとか、ドクオとかいろんな登場人物がいます」
( )「館長やドクオさんと何か関係があるんですか?」
( ^ω^)「……ここにある作品はすべて『ブーン系』の物語だお」
( )「『ブーン系』……?」
( ^ω^)「そして僕も、ドクオも、おそらく君も『ブーン系』の登場人物なんだお」
( )「どういうことですか?」 ( ^ω^)「これは僕の憶測だけれど」
( ^ω^)「『ブーン系』は他の世界の自分が活躍している物語だと思うお」
( ^ω^)「そうして完結した物語はこの図書館の新作のコーナーに並ぶ」
( ^ω^)「それがここ『ブーン系小説シベリア図書館』なんだお」
( )「……じゃあ、僕は、私は」
( ^ω^)「どこかの物語の登場人物がたまたま記憶喪失でこの図書館にきた」
( ^ω^)「その可能性が高いお」
( )「じ、じゃあ、ここの本を読んでいれば」
( ^ω^)「記憶や顔の手がかりに繋がると思うお」
( )「あれ、それじゃあドクオさんも記憶喪失でこの図書館に?」
( ^ω^)「ドクオは……いや、少し違うお」
( ^ω^)「たまにいるんだお。ああいう来館者」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( )「さあ、今日こそ記憶が戻るといいな」
( )「今日はどれにしようかな……」
( )「そういえばドクオさんが「顔がないキャラはホラーやミステリーにある」っていってたな」
( )「よしじゃあ『( ∵) 振り返るようです』にしよう」
( )「それに『( ^ω^)残り23日のようです』」
( )「『J( 'ー`)し刑事が未解決事件の謎を解くようです』も読もう」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(illi )「昨日の『( ∵) 振り返るようです』は怖すぎたな……最後に読んで正解だったよ」
(illi )「貞子を振り切って、平和な日々を過ごしてたところに肩叩き……あんなの絶対振り返っちゃうよ」
(illi )「思い出しただけで背筋が寒くなってきた」
( )「さて今日はどれを読もうかな?」
( ^ω^)「おはようだお」
(;lli )そ「ギャアアアアアアアアアア!!!!!!」
(;^ω^)「どうしたお!?」
(illi )「館長さんか……脅かさないでくださいよ」
(;^ω^)「ごめんお。ずいぶん驚いてたみたいだけど何かあったのかお?」
( )「いや、昨日読んだ作品が余りにも怖くて……」
( ^ω^)「それならこの心温まる『 ( ^ω^)ブーンが再び風になるようです』はいかがかお?」
( ^ω^)「交通事故で足が動かなくなったブーンが、自転車レースに挑戦する話だお」
( ^ω^)「手に汗握るレース描写と登場人物の心境を細やかに書いた傑作だお」
( ^ω^)「番外編の『(´・ω・`)しょぼねこの日々』もオススメだお」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「どうしたお?なんか顔が赤いお」
( )「昨日また『再び風に』を読んだら泣いちゃって……。何回読んでも泣けますね」
( ^ω^)「この前進めた『( ´∀`)モナーとおかしな部活動のようです』はどうだったかお?」
( )「あれも面白かったです!のんびりほのぼのお菓子食べてるのに引き込まれるんですよねー」
( ^ω^)「同じ作者の『ミ,,゚Д゚彡フサギコは下剋上したいようです』はもう読んだかお?」
( )「あれも面白いけど合作の『私立AA学園〜群雄割拠編〜』はさらに凄いクオリティでしたね!」
(;^ω^)「そんな本うちにあったっけ?」
( )「ありますよー。奥から12番目で左から四つ目の本棚の三段目に」
(;^ω^)「なんかもう僕より図書館に詳しくなってないかお?」
( )「いいえまだ読んでない本はたくさんあります!」
( )「でも」 ( )「僕、私は今日まで多くの物語を読みました」
( )「ですが、僕、私の顔、記憶の手がかりは全くない」
( )「教えてください……!僕、私はいったい何者なんですか!?」
( ^ω^)「ここはシベリア図書館だお」
( ^ω^)「物語が集まり、誰でも来られる図書館」
( ^ω^)「おそらく君は未完結の物語の主人公だったんだお」
( ^ω^)「しかし、物語はうまく形を成さず途中で空中分解してしまった」
( ^ω^)「だから君にはキャラクターがない、物語がない」
( ^ω^)「ここの本をたくさん読んだところで自分の中にキャラクターも物語もなければ」
( ^ω^)「思い出すことなんて何もないお」
( )「顔も!物語も!何もないなら!なぜ僕は、私は!存在しているというのですか!」 ( ^ω^)「君は」
( ^ω^)「君はきっと可能性の固まりなんだお」
( ^ω^)「顔も、物語も決まっていないからこそ、何にでもなれる。何でもできる」
( ^ω^)「それが逆にキャラクター性も物語もない、今の君になってしまった」
( )「僕は、私はもう嫌です。こんな、こんな不安定なまま存在し続けるのはもう嫌だ……」
( ^ω^)「なら、君自身で君の物語を書けばいい」
( )「……え?」
( ^ω^)「場所はいくらでもあるお。使っていない集会室を貸すから好きに書けばいいお」
( ^ω^)「紙も、ペンも貸すお」
( ^ω^)「君が、君自身の作者になればいいお」
( ^ω^)「君の中には今まで読んできたたくさんの物語がある」
( ^ω^)「それを読んで感じたことがたくさんあるだろう」
( ^ω^)「自分で自分が主人公の話を書くんだお」
( ^ω^)「完結したら新作のコーナーに並べておくお」 ('A`)「よお館長」
('A`)「あの人、自分で物語を書き始めたそうじゃないか」
('A`)「館長はいつ、自分の物語を書くんだい」
( ^ω^)「…………」
('A`)「館長自身、物語が存在しないじゃないか」
('A`)「どんな作品の登場人物でもなく、ただキャラクターの設定が決まっただけの存在だった」
('A`)「『誰でも来られるシベリア図書館』」
('A`)「自分の中にあった言葉を元に、自分自身でこの図書館を作ったんだろう」
( ^ω^)「そうだお。きっとここは本物のシベリア図書館じゃないお」
( ^ω^)「僕自身が自分のイメージでこの図書館を作っているにすぎない」
( ^ω^)「だから僕のイメージが続く限りここは存在するお」
('A`)「…………不毛じゃないのか」
( ^ω^)「そうでもないお」
( ^ω^)「僕は館長であると同時に、キャラクターのない、物語のない人たちを救いたいんだお」 ('A`)「館長自身が新入りのような、キャラクター性も物語もない人物を作っているんじゃないのか?」
( ^ω^)「…………」
('A`)「自分より可哀想な名無し」
('A`)「身勝手な妄想が、彼らを作っているんじゃないのか?」
( ^ω^)「例え、この世界すべてが僕の妄想だとしても」
( ^ω^)「僕はこのままこの図書館の館長でいたいお」
( ^ω^)「僕にとっては『この』シベリア図書館の館長であることがすべてなんだお」
('A`)「なるほどねえ……」
('A`)「まあ、飽きたらいつでもこっちに来いよ」
('∀`)「未完結の物語でも、datの海を浮かんだり沈んだりするのも楽しいもんだぜ?」
( ^ω^)「それは、キャラクターも物語もあるやつだけの特権だお」
('∀`)「そうでもないさ。完結した物語になりたいなんて欲望さえ捨てればな」
('∀`)「じゃあなブーン。また来るぜ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「執筆のお供、お茶のおかわりはいかがかお?」
( ^ω^)「お?」
集会室には誰の姿もなかった。
代わりに1冊の本が机の上にあった。
( ^ω^)「書ききったのかお」 『( )が不思議な図書館に迷い込んだようです』
名前も顔もない主人公が不思議な図書館に迷い込む。
優しい顔の館長と貧相な顔の来館者が主人公の記憶を取り戻すために、様々な本を読むように進める。
本は別世界の自分が書かれているので、それに刺激されて記憶を取り戻せるだろうと館長は言った。
本を読んでいた主人公だが、何も手がかりがないままで次第に焦っていく。
とうとう主人公は館長に詰め寄り、自分はいったい何者かと問いかける。
すると館長は、君は本になる前、まだキャラクターも決まっていないままの登場人物ではないかと言われた。
落胆する主人公に、館長は言った。
( ^ω^)「君はきっと可能性の固まりなんだお」
( ^ω^)「顔も、物語も決まっていないからこそ、何にでもなれる。何でもできる」
主人公は館長から紙とペンを借り、自分の為に作品を書こうとするも、全くうまくいかない。
自分がどんな作品の、どんな登場人物になりたいのかイメージできないのだ。
そこで視点を変えて、どんなことがしたいか考えてみた。
( )「私はこの図書館が好きだ」
( )「ずっとこの図書館で物語を読んでいたい」
( )「それに館長がいるなら、他の職員だっているはずだ!」
主人公は部屋を飛び出して、トイレで鏡を見ながら自分の顔を描いた。
そして、自分自身の登場する作品を書き始めた。 ( ^ω^)「これで終わり?」
「いいえ、終わりじゃないわ」
(;^ω^)「!?」
ξ゚听)ξ 「じゃじゃーん」
( ^ω^)「君は、まさか」
ξ゚听)ξ 「そうでーす。シベリア図書館の新しい職員です!」
ξ゚ー゚)ξ 「私司書って言うのをやってみたいんだけどいい?」
( ^ω^)「君はそれでよかったのかお?」
ξ゚听)ξ 「?」
( ^ω^)「君はこの図書館以外にも、物語さえ書けばどんな話の主人公にだってなれた」
( ^ω^)「それなのに、この図書館が君の可能性の終着点でいいのかお?」 ξ゚听)ξ 「君には無限の可能性があるって言ってくれたのは館長でしょ」
ξ゚ー゚)ξ 「なら私、このままこの図書館で働いてみたいと思った」
ξ゚听)ξ 「ただそれだけのことよ」
ξ゚听)ξ 「それに、君って言うのやめてくれない?
ξ゚听)ξ 「私にはもう名前があるの。ツンっていうの」
ξ゚ー゚)ξ 「よろしくね。ブーン館長」
( ^ω^)「……こちらこそよろしく、だお!」
ここはシベリア図書館。
誰でも来られる不思議な図書館。
あるいは可能性の終着点。
いつだって館長と司書が、来館者を待っている。 すごいよかった……ヌクモリティと愛を感じた……おつ ※※※
ここはブーン系小説シベリア図書館の敷地に整えられた庭園。
荘厳な重さを感じる建物の合間、中庭で草木の手入れに勤しむあなたは、体内時計が午後三時前後になったので、小休止をとることにした。
金属のパイプを溶接して作られた、三本足で約三メートルある脚立から、決して油断することなく降りたあなたは、枝葉を落とすための鋸を腰に括った鞘へとしまい、手袋を外す。
_、_
( ,_ノ` ) ふう。一通り終わったな
埃を払い、汗を拭いながら一旦中庭を離れて自動販売機でスポーツドリンクを購入した、あなた。
再び中庭へ戻ると、自身が手入れするベンチに腰を落ち着けた。
何の気なしに見上げた空は青く、冷たい気候特有の静謐な空気がもたらす透明感に、あなたの心は凪ぐ。 _、_
( ,_ノ` ) …もう、六年か
ハハ ロ -ロ)ハ なにがです?
不意に、あなたは話しかけられた。
彼女は図書館職員、名はハロー。
あなたの同僚である。
_、_
( ,_ノ` ) いやな、そういえば、もう六周年を迎えていたなあと
ハハ ロ -ロ)ハ ああ…今年も、記念行事は無かったですものね
あなたの勤める此処、ブーン系小説シベリア図書館では、毎年何かしらの催しを企画したり。
図書館設立の日を祝って記念行事を行ったのだが、今では記念祭の立案すらもされなくなっている。
それを、あなたは。
_、_
( ,_ノ` ) ククッ…だというのに、だ。思っていたより、寂しくない
ハハ ロ -ロ)ハ ふふふ。妙なものですね あなたはソレを、良しとした。
これは、あなたがシベリアの住人であることが関係している。
ブーン系小説という、端から見ればひどく狭い遊び事であるジャンルが、今こうしてシベリアという最果ての地に根付いているのは、ひとえにシベリア住民の厚意によるものだ。
あらゆる過去を受け入れ、あらゆる者が流れ着き、あらゆる痛みを知っているシベリア。
そこにすむ人々が厳寒のなかで育む気質は、あなたの感性に大きな影響を及ぼしたのだ。
もっとも、独りだろうと祭りを実行する程の気概が無い、自分自身への嫌味と皮肉が多分に込められてもいる。 _、_
( ,_ノ` ) 離れた人の気持ち、俺にも良くわかる、館長だって…
ハハ ロ -ロ)ハ そうですね。そして、だからこそ、此処を離れない
_、_
( ,_ノ` ) なんだ、解っているじゃないか
ハハ ロ -ロ)ハ フフーン、私だって此処の職員ですもの
_、_
( ,_ノ` ) フムン、確かに。失礼な考えだったな
あなた達が微笑み合っていると、丈夫な生地のエプロンを着け、長い髪を後ろにまとめた女性が駆け寄ってきた。
川*` ゥ´) 毎度ー、お届けに参りました!
_、_
( ,_ノ` ) おお、きたか。いつもすまないな
川*` ゥ´) なーに、御得意様ですからね
_、_
( ,_ノ` ) そういえば、ハインもドクオの為に、よく行ってるんだって?
川*` ゥ´) ええ、部屋に飾るお花を買いにね…にししっ、まるで新妻さね _、_
( ,_ノ` ) はっはっはっ!そりゃあ、良い
梱包された、自動車のオイルのような缶をひとつ受領したあなたは、早速梱包をほどき中身を確認する。
それを眺めていたハローは怪訝な顔であなたに訊ねた。
ハハ ロ -ロ)ハ 農薬ですか。でも、まだ沢山ありますよね?
倉庫に備蓄があることを指摘されたあなたは、よくぞ訊ねていただきましたと言わんばかりに、とても愉しげな表情で答えた。
_、_
( ,_ノ` ) ふっふっふっ。こいつぁ、タダの農薬…じゃあ無い!
ハハ ロ -ロ)ハ 特別製ですか?
_、_
( ,_ノ` ) そう!コイツはとある国で農業や漁業に勤しむ傍ら、音楽活動もする団体がプロデュースした逸品でな。業界じゃ、すこぶる評判が良い 早速あなたは、その農薬を希釈する。
そして鼻歌と共に霧吹きへ移し、庭園の中心部へと歩く。
ハハ ロ -ロ)ハ ねえ、渋沢さん
_、_
( ,_ノ` ) おう、なんだ?
あなたの後をついてくる彼女は、苔と飛び石で足を滑らせないよう慎重に歩きながら、つねづねの疑問をいよいよ口にした。
ハハ ロ -ロ)ハ 中庭は…いえ、図書館の敷地内はどこもきちんと整備されているのに。どうして、そこだけ草ぼーぼーなんです?
あなたは、今まさにむかっている庭園の中心部…黒こげ煉瓦に囲われた、背の低い草が無秩序に伸びる所について問われた。
_、_
( ,_ノ` ) そういや、話してなかったか
あなたは至極当然の疑問であるなと思い、足を止めて語り始める。
_、_
( ,_ノ` ) この草と、この瓦礫はな。忘れたいほど嫌だが、忘れたくないほど喜ばしくもある思い出なんだ ハハ ロ -ロ)ハ と、言いますと?
あなたは一度深呼吸をしてから、語り始めた。
_、_
( ,_ノ` ) かつて、此処は廃墟と化した。それは聞いてるな?
ハハ ロ -ロ)ハ 館長から、けど、詳しくは…
_、_
( ,_ノ` ) そうか。まあ、当時は俺も職員ではなかったから、今度詳しく聞いておけ…簡単に言うとだ、廃墟と化した原因は猛烈なブリザードでな
_、_
( ,_ノ` ) 此処だけならまだしも、シベリア全土にまで被害が及んでしまった。だから、皆が避難してから、火を放ったんだ
_、_
( ,_ノ` ) しかしそれでも尚、クソったれブリザードは消えず。シベリアの恥曝しと成り下がった事に耐えられなくなって、止めにダイナマイトで破砕した
ハハ ロ -ロ)ハ この瓦礫は、じゃあ…
_、_
( ,_ノ` ) 当時の物だ。もっとも、今の躯体の一部も、再利用した部分はあるぞ
人体には無害な農薬を、丁寧に振りかけるあなたの背中に、彼女は寄り添うような音色で言葉をかけた。
ハハ ロ -ロ)ハ どうして、そこまで、できたんですか
_、_
( ,_ノ` ) うん? ハハ ロ -ロ)ハ 此処でなくとも良かったのに、何でわざわざ、苦しい方を選べたんですか…私なら、できなかった。私と、皆さんと。いったい何処に差があったというんですか?
『廃墟のこだまは俺の言葉を復唱してくれるからね 詩人にとっちゃ最高の栄誉だろ?』
_、_
( ,_ノ` ) ないさ、そんなもの
ハハ ロ -ロ)ハ でも
_、_
( ,_ノ` ) ある日のことだ。滅び去った廃墟に、詩人が詩を染み込ませ、俺がその姿をボンヤリ眺めていたら、男が独り現れた
『w植えるお。』
_、_
( ,_ノ` ) 彼は、ひたすらに、荒廃した大地で緑を育んだ。草を植えた。彼なりに意地を見せたんだ
_、_
( ,_ノ` ) 最初は冷めた目で見ていたよ、だが…何というか…彼から、何かが伝わってきてなぁ
ハハ ロ -ロ)ハ ?
_、_
( ,_ノ` ) それは言葉にするには難しく、しかし言葉を使わずとも感ずる物だ
『何をしても、何をしなくても。 自分の存在を示せない。 そんな男だった。』
ハハ ロ -ロ)ハ そんな事が伝わるということは、やはり、どこか差があるように思えてしまいます _、_
( ,_ノ` ) 当時はそうだったのかもしれん、しかし今では君も、俺も、持っているはずなんだ
_、_
( ,_ノ` ) だから、俺達に差などという無粋なものは存在しないんだよ
『だから、この場所に生きる緑に。 アナロジーを感じたのかも知れない。 誰にも知られず、生きる緑に。』
あなたは今でも覚えてる、彼の…いや、彼らの意地を。
_、_
( ,_ノ` ) それで…そう、とにかく彼は見事、灰色だった地面を緑に変えて、それに触発された者達が自然と集まり、此処に再建された
ハハ ロ -ロ)ハ だから、この場所は…
_、_
( ,_ノ` ) そういうことだ。こんな思い出があるんだ、絶やすには惜しいだろう? ハハ ロ -ロ)ハ そうですけど、そうですけれど…草は、草ですよ
_、_
( ,_ノ` ) ああ
ハハ ロ -ロ)ハ 今は渋沢さんや私達がいますけど、いつかきっと忘れられ、枯れ果てます
_、_
( ,_ノ` ) うん
ハハ ロ -ロ)ハ それでも、渋沢さんは、続けるんですよね…?
虚しさを恐れる、まだまだ若い彼女に、あなたは伝えたいと思った。
かつてのあなたが、自分自身に言い聞かせたように。
_、_
( ,_ノ` ) そうだな、ひょっとしたらすぐにでも忘れ去られるかもな。今の俺達にいつまでも残す術は無い
虚無とは憎むべき敵でなく、ただ飲み下すべき感傷なのだと。
_、_
( ,_ノ` ) だが、それがどうした。人間は今この瞬間しか生きれない、未来にひとっ跳びして先に行くことも、過去に戻って今までの人生を全否定するのも叶わない。瞬間に生きて、気付けばいつのまにか果てている
あなたは、しかし、それを上手く説明することができない。
何かしらの上手い喩えも浮かばない。
口惜しい、強く思う、けれども。 _、_
( ,_ノ` ) でも、だからこそ俺達は、希望があれば生きていられる
それでも、支離滅裂になったとて、あなたは言わずに居られない。
_、_
( ,_ノ` ) いまこの瞬間に、情報を永久に残す術が確立するかもしれない。この瞬間、誰かが図書館のいままでを保存しようと思い立つかもしれない
_、_
( ,_ノ` ) 子供みたいなクソ理屈だが、そっちのほうが希望が持てるのならば…どうでも良いさ、ソレを信じる
ハハ ロ -ロ)ハ …ふふっ
_、_
( ,_ノ` ) そうだろ、そうだろう、おかしいだろう。気持ちは良く分かる
ハハ ロ -ロ)ハ すみません、でも違うんです。以前ドクオさんも同じような事を仰っていたそうで…それが、なんだか嬉しくて
_、_
( ,_ノ` ) ほう?
『 ('A`) 他人にとって俺の人生は所詮、千年どころか死後数年で跡形も無くなる代物だろうけど…
『ひょっとしたら覗き見好きな誰かさんが、今までとこれからの全てを、覚えていてくれるかもしれない』
…そう考えると怖さが薄れるよ 』
_、_
( ,_ノ` ) そうか。アイツがなあ、そんな事を…
ハハ ロ -ロ)ハ 言った後、館長にからかわれて。ドクオさん、すっごく恥ずかしくなったそうですよ _、_
( ,_ノ` ) はっはっはっ!ドクオらしいなぁ…でも、まあ、同意できるよ。男はみんな、誰しもロマンを抱くもんさ
ハハ ロ -ロ)ハ そうなんですか、じゃあアサピーさんも…あら?
(*゚∀゚) 渋沢さーん!
_、_
( ,_ノ` ) フムン、噂をすればなんとやら
あなたは、元気良く跳んできた彼女をしっかり抱き止めた。
一見あどけなく、可愛げな彼女を人類で一番良く知るあなたは、じゃれつく彼女こそ、ドクオの願いに一番近い事を知っている。
_、_
( ,_ノ` ) なんせ。どこかの誰かさん達は、俺達を知っていたんだからな
(*^∀^) えへへ、渋沢さ〜ん
ハハ ロ -ロ)ハ あらあら、うふふ
希望を呟いたあなたも、いずれ消え去る。
それでも良いと、あなたは庭を整え続ける。
……もしも、もしも今、此処にある物語が永久的に遺るとしたら。
今の人類が亡びたあとで、遠い所からやってきた生き物が、遺された物語に触れたりしたら。
そんな、若かりし日のあなたの想像さえも、ひとつの物語、ひとつの世界にしてしまえる此処はブーン系小説シベリア図書館。
詞として咲かせる夢幾つ。 ※※※
ζ(゚ー゚*ζ 館長、いかがされました?
(´・ω・`) なに、ちょっとコレがね
ζ(゚ー゚*ζ ああ、例の灰色の本ですか。それが何か?
(´・ω・`) いや、今し方頁が増えていたんで読んでみたら、向こうの図書館の人がだね。人は今しか生きれないのだ、と
ζ(゚ー゚*ζ はあ…それが何か、としか
(´・ω・`) でもさでもさ、デレ。なんだかそれが愉快でさ
ζ(゚ー゚*ζ 何故ですか?
(´・ω・`) この人の人生を物語として読んでる僕からしたら、このひとは過去にも未来にも生きていると言えるんだ。ええと、上手くは言えないのだけれどね…
ζ(゚ー゚*ζ (あ、また妙なスイッチがオンですか。あいかわらず、兄様は子供ですね) (´・ω・`) これは、今し方追記された話だ。しかし、此方の此の本に書かれる
物事が起きた時間と、彼方の彼の図書館で本に書かれた物事が起きた時間が、同じとは限らない
ζ(゚ー゚*ζ (館長なのに、説明が苦手というのは、如何なものかと思いますよ。ミセリちゃんも呆れていましたし)
(´・ω・`) 仮に、この渋沢という人物が生きたのが、僕らの時間で今より過去の事ならば、向こうでは
過去のこの人がこちらの世界では今この瞬間に生きたことになる。未来なら、逆。
ζ(゚ー゚*ζ (そういえば今晩は、ミセリちゃんが御夕飯の支度をするのでしたね。大丈夫かしら?せっかくの美味しい魚が、炭に成らなければ良いのだけれど)
(´・ω・`) さらにこれが、向こうで彼が辿る前の人生を描いたものならば、彼はこちらですでに未来を生きた、存在を確定させているんだよ ζ(゚ー゚*ζ 館長、館長
(´・ω・`) なんだい?
ζ(゚ー゚*ζ 分かりましたから、いますぐ仕事に戻って下さいまし
(´・ω・`) なんだい、やれやれ、忙しないね
ζ(゚ー゚*ζ 過去を見ながら今に生きるのではなく、未来の為の今を生きていただかなくては、私もミセリちゃんも、不安になってしまいます
(´・ω・`) それもそうか、確かに。僕らは今に留まれないのだものね
ζ(^ー^*ζ はい、館長
※※※
枯れては土に。
焼けては灰に。
咲いては色に。
満面の草、浮かべて集えシベリアン、飲み干せウォッカ。
此処は最果て、言葉の楽園、我らがブーン系小説シベリア図書館也。 :勝手ながら原型とさせていただいた作品ならびにレス集(ブーン系小説シベリア図書館保管庫より)
【図書館マンからの、大事なお知らせ】 2010/08/06
廃墟の司祭(仮) 2010/10/23
廃墟の詩人(仮) 2010/10/23
( ^ω^)緑のようです 2010/10/25
廃墟〜復興〜復活祭 2010/10/19
―――――
:今回の投下と関連する自分が書いたもの
(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版 2011/11/12
派生図書館群像のようです 2014/02/28
(´・ω・`)時を忘れて覗き見るようですζ(゚ー゚*ζ 2013/12/30
世界を救う秋のようです 2014/09/18
いつまで此処に居るんだお?のようです 2014/04/22
原作があるようです 2011/04/22
等。 創作がまた埋まって総合も完走してここが賑わうかと思ったけどそうでもないね たぶんみんなここがまだ廃墟で、俺たちのことは図書館の妖精か何かだと思ってるんじゃないかな 40代まで童貞貫き続けると妖精になるらしいから、みんな妖精か妖精候補と考えれば間違ってないな ( ゚д゚ )「先日のバレンタインデーを風邪で休みました」
( ゚д゚ )「下駄箱に入ってたりしないかと思いもしましたが」
( ゚д゚ )「そんなことはなかった」
( ゚д゚ )「悲しい」
( ゚д゚ )「そして外は雨が降っています」
( ゚д゚ )「傘は忘れました」
( ゚д゚ )「普通の男子高校生なら走って帰れるでしょう」
( ゚д゚ )「ですが俺は病み上がり」
( ゚д゚ )「来週は定期テスト」
( ゚д゚ )「無理はしたくないですね」
( ゚д゚ )「ところで、今かわいい女の子が俺の下駄箱のところで何かやってます」
( ゚д゚ )「俺にチョコレートかな?とか思っちゃいますね」
( ゚д゚ )「あるいは折りたたみ傘でも入れてくれるのかな?とか思っちゃいますね」
( ゚д゚ )「実際そんなことはあるはずないけど」 ζ(゚ー゚*ζ「えーと…多分これかな?」
( ゚д゚ )「なにやってんだ人の下駄箱の前で」
ζ(゚ー゚*ζ「えっ」
( ゚д゚ )「えっ?」
ζ(゚ー゚*ζ「こっちみんな」
(;゚д゚ )「何で!?何で罵倒されるの!?」
ζ(゚ぺ*ζ「ちぇっ。誰かの下駄箱に傘があるんじゃないかと思ったのに」
(;゚д゚ )「悪事を見られて逆ギレかよ!明らかにお前が悪いよ! 」
ζ(゚ー゚*ζ「というわけで、傘持ってない?」
(;゚д゚ )「持ってねえよ!反省しろよ!」 ( ゚д゚ )「つーか友達とか傘持ってないのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「……友達は先に帰っちゃった」
ζ(゚ー゚*ζ「自習室で勉強する気にもなれないし」
ζ(゚ー゚*ζ「スマホの電池も無くなったことだし」
ζ(゚ー゚*ζ「よかったら一緒に暇つぶしでもしない?」
( ゚д゚ )「暇つぶしって?」
ζ(゚ー゚*ζ「おしゃべりとか?」
( ゚д゚ )「どこで?」
ζ(゚ー゚*ζ「食堂とか?」
( ゚д゚ )「なんで疑問文なんだ?」
ζ(゚ー゚*ζ「なんだっていいでしょ?」
( ゚д゚ )
ζ(゚ー゚*ζ「こっちみんな」
(;゚д゚ )「疑問文じゃなくなったけど罵倒は止めろよ」 ( ゚д゚ )「食堂にもあんまり人がいないな」
ζ(゚ー゚*ζ「雨降ってるからね」
[自販機]
( ゚д゚ )「どれコーヒーでも飲むか」
ζ(゚ー゚*ζ「うわー。オッサンっぽーい」
(;゚д゚ )「ええ…じゃあ緑茶にするか」
ζ(゚ー゚*ζ「うわー。オジサンっぽーい」
(;゚д゚ )つロ「さっきとなにが違うんだよ!?」
( ゚д゚ )「つーか人のに文句付けてないで自分のを選べよな」
ζ(゚ー゚*ζつロ「私はこれ!」
( ゚д゚ )「あったかミルクセーキ?甘そうなやつだな」
ζ(゚ぺ*ζ「なによー。子どもっぽいっていえばいいじゃない」
( ゚д゚ )「べっつにー」
ζ(゚ー゚*ζ「っていうか、アナタ私の事知らないでしょ?」 ( ゚д゚ )「隣のクラスのデレだろ」
ζ(゚o゚*ζ「すっごーい!なんで知ってるの!?」
( ゚д゚ )「よく伊藤に教科書借りに来るの見てるからな」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以←伊藤
( ゚д゚ )「だから覚えてた」ドヤァ
ζ(゚ー゚*ζ「こっちみるな」
( ゚д゚ )「さっきから俺のフルネーム高知ミルナって知ってて言ってるだろソレ」
ζ(゚ー゚*ζ「下駄箱で見た」
( ゚д゚ )「下駄箱には名前書いてねえぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「靴に書いてあった」
( ゚д゚ )「いや、上履きにしか名前書いてないし。上履き今履いてるし」
( ゚д゚ )「逆になんで俺のこと知ってんの?」
ζ(*゚ 3゚ζ〜♪
( ゚д゚ )「こっち見ろよ」
ζ(゚ー゚*ζ「べっつにー?伊藤ちゃんから聞いただけだしー」 ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以←伊藤
( ゚д゚ )「ふーん」
ζ(゚ー゚*ζ「高知ミルナこっちみるなってしょっちゅう言ってる」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「高知ミルナこっちみるな」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「ウケルwww」
(;゚д゚ )「人の名前で遊ぶなよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「それで覚えちゃったの」
(;゚д゚ )「覚えちゃったのって…なんか嫌な言い方だな」
ζ(゚ー゚*ζ「気にしすぎー」 ( ゚д゚ )「なんか遠目で見る限りにはデレって可愛いと思ってたのに、こうして話してみるとイメージと違うなー」
ζ(゚ぺ*ζ「えー?どういうこと?」
( ゚д゚ )「こんな適当な性格だと思わなかった」
ζ(゚ー゚*ζ「えー?堅苦しいよりいいじゃん」
( ゚д゚ )「俺は真面目でお淑やかで適当な事とか嘘とか言わない子が好きなんだけどなー」
ζ(゚ー゚*ζ「ミルナ君が思っているより女の子は嘘をつくよ?」
(;゚д゚ )「マジ?」
( ゚д゚ )「クールさんも?」
ζ(゚ー゚*ζ「あー、ウチのクラスのマドンナの」
ζ(゚ー゚*ζ「あの人彼氏いないって言ってるけどドクオと付き合ってるよ」
(;゚д゚ )「マジで!?」
ζ(゚ー゚*ζ「マジで」
('A`)「こんにちは。ブサメン日本代表のドクオです」←ドクオ
(;゚д゚ )「うっわー…衝撃だわ。さよなら俺の憧れ」 ζ(゚ー゚*ζ「衝撃って嘘付いてたこと?ドクオだってこと?」
( ゚д゚ )「もうなんか色々」
ζ(゚ー゚*ζ「あの人なりに彼氏のこと庇ってるんだよ」
( ゚д゚ )「あー、確かにドクオが彼氏だって広まったらドクオまた虐められそうだな」
( ゚д゚ )「じゃあ佐藤は…」
( ゚д゚ )「いやアイツは元々嘘つきで有名だったわ」
ζ(゚ー゚*ζ「サトピャーちゃんは嘘付かない方だよ」
(;゚д゚ )「アレで!?」
ζ(゚ー゚*ζ「アレで」
川*` ゥ´)「不良10人ボコってきたったwww」←佐藤
( ゚д゚ )「アレ本当なんだ…」
ζ(゚ー゚*ζ「割と」 ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃんだって嘘つきだよ?」
ξ゚听)ξ「べ、別に内藤の事なんか全然好きじゃないんだからね!」←ツン
( ^ω^)「おーん。ひどいおー」←内藤
( ゚д゚ )「それは俺でもわかる」
ζ(゚ー゚*ζ「ですよね」
( ゚д゚ )「女の嘘は分かりにくいなあ…ツン以外」
ζ(゚ー゚*ζ「まあね」
ζ(゚ー゚*ζ「例えば可愛くもない物に対してキャーカワイイーと言ったりとか」
ζ(゚ー゚*ζ「別にイケメンでもないけどキャーカッコイイーって言ったりとか」
( ゚д゚ )「嘘でも俺がカッコいいと言われる可能性があるわけだ」
ζ(゚ー゚*ζ「キャーミルナクンカッコイイー」
(∩д∩)「やめてごめんなさいこっちみないで」
ζ(゚ー゚*ζ「まあでもミルナ君は実際カッコいいと思うけどね」 (∩д゚ )「ホント?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
ζ(゚ー゚*ζ「嘘です」
( ゚д゚ )「ですよね」
ζ(゚ー゚*ζ「仮に私がミルナ君カッコいいって言っても、周りの皆が乗ってくれるかはわからないけどね」
ζ(゚ー゚*ζ「ミルナ君みたいに普通極まりない顔の人はあんまり共感されないんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「逆に意見が割れちゃうから」
( ゚д゚ )「やっぱりイケメンじゃないとカッコいいとは言われないわけだ」
ζ(゚ー゚*ζ「というか、大事なのは意見の一致なの」
ζ(゚ー゚*ζ「一致すれば周りの友達と意見を共有した気になれるから」
( ゚д゚ )「例えば嘘の意見でも?」
ζ(゚ー゚*ζ「そう」 ( ゚д゚ )「疲れないか?」
ζ(゚ー゚*ζ
ε=ζ(-ー-*ζフー
ζ(゚ー゚*ζ「そうやってすぐ核心を突こうとする男は嫌われるよ」
( ゚д゚ )「ええ…」
ζ(゚ー゚*ζ「……勇気出して言っても共感されないんじゃさ、なんか怖いんだもん」
ζ(゚ー゚*ζ「みんなと違うような気がするって」
ζ(゚ー゚*ζ「…実際周りに合わせるので精一杯で、すごーく疲れる人もいるし。私とか」
( ゚д゚ )「そういう顔してる」
ζ(゚ぺ*ζ「えー?」
ζ(゚ー゚*ζ「……見てないようで見てるんだね。ミルナ君は」
( ゚д゚ )「そうかね」ドヤァ
ζ(゚ー゚*ζ「こっちみるな」 ( ゚д゚ )「ん、雨止んだな」
ζ(゚ー゚*ζ「そだね。帰ろっか」
( ゚д゚ )「もう暗いし気をつけて帰れよ」
ζ(゚ー゚*ζ「えーっ、一緒に帰ってくれないの?」
ζ(゚ー゚*ζ「か弱い女の子だよ?駅まで送ってくれないの?」
( ゚д゚ )「ええ……」
ζ(゚ー゚*ζ「あー。なにその反応!そんなんじゃ女の子にモテないよ!」
( ゚д゚ )「いや、別に……なんかもういいや」
ζ(゚ー゚*ζ「貴方こそ疲れた顔してるね」
( ゚д゚ )(誰のせいだ)
ζ(゚ー゚*ζ「だから……はい!どうぞ!」
( ゚д゚ )「なにこれ」
ζ(゚ー゚*ζ「これは、今日暇つぶしに付き合ってくれたお礼」
ζ(゚ー゚*ζ「バレンタインデー用に作ったけど、渡す相手が風邪で休みまして」 ζ(゚ー゚*ζ「作り直して渡そうとしたけど決心がつかなくて」
ζ(゚ー゚*ζ「適当に下駄箱に入れておこうと思ったところ、それを相手に見つかった」
ζ(゚ー゚*ζ「そんな間抜けな私の作ったチョコレートだけど」
ζ(゚ー゚*ζ「はい、どうぞ」
( ゚д゚ )「えっ?あ、どうも?」
ζ(゚ー゚*ζ「せっかくだしメルアドの交換もしようよ」
ζ(゚ー゚*ζ「はいこれ私のメルアド。QRコードでいい?」
( ゚д゚ )「ああ」
(;゚д゚ )「ってスマホ電池あるじゃん!!めっちゃあるじゃん!!」
ζ(゚ー゚*ζ「私スマホ電池無いなんて言ったっけ?」
(;゚д゚ )「言った!かなり最初に言ってた!」
ζ(゚ー゚*ζ「嘘でーす」
(;゚д゚ )「ええええええええええええ!?」
(;゚д゚ )「じゃあ、さっきのも嘘なのか!?これは好きな男に渡すチョコレートだったって!!」
ζ(゚ー゚*ζ「言ったでしょ?核心を突きたがる男は嫌われるって」 ζ(^ー^*ζ「じゃあね!また明日!」
再び降り出した雨の中で折りたたみ傘を回して帰る彼女を、ミルナはただ呆然と見ていた。 この後内心めっちゃドキドキしてたデレとか想像するともう…ああ…ってなる ニヤニヤしながら読んでこんな女の子が現実にいないと言うことを思い出し泣いた
乙 ('A`) 最近冷え込むなぁ
('∀`) こんな日はウォッカに限るぜ
川 ゚ -゚) ウォッカもいいが……
川 ゚ー゚) たまには運動で体を温めるのはどうだ?
☆★☆ ブン動会!〜2016プチ紅白〜 ☆★☆
寒さなんざ吹き飛ばせ!
少し早めのブーン系運動会を開催します
これは赤組と白組に分かれて戦う企画です
要するに、2011年の紅白合戦に似た何か
チーム戦だけでなく個人部門もあるので、奮ってご参加ください
◆スケジュール◆
参加登録:2/28(日)00:00〜3/5(土)23:59:99
投下期間:3/27(日)0:00〜4/2(土)23:59:99
投票期間:4/3(日)0:00〜4/8(金)23:59:99
結果発表:4/10(金)
詳しくは創作板ファイナルの
【ブン動会(2016プチ紅白)専用スレ】にて
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1456585367/ すまん、sage忘れた……
話変わるけど、さりげなくチョコ渡すデレが可愛すぎて辛い ザー……
『( ゚д゚ )「俺は真面目でお淑やかで適当な事とか嘘とか言わない子が好きなんだけどなー」』
ζ(゚ー゚*ζ「なんだ。私みたいな適当な女の子じゃダメなんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「…チョコ、無駄にしちゃったかな」
ζ(;ー゚*ζ
ζ(∩ー;*ζ
≡≡(;゚д゚ )「ちょっと待ったー!!」
ζ(゚ー゚;ζ「!?」
(;゚д゚ )「追いついた!」
ζ(゚ー゚;ζ「な、なに?私に何か用があるの?」
( ゚д゚ )「いやー、傘持ってるなら入れて貰おうと思って」
( ゚д゚ )「何しろ病み上がりですので」ドヤァ
ζ(゚ぺ*ζ「こっちみるなは図々しいなー」
( ゚д゚ )「お詫びに傘持つから」
ζ(-ー-*ζ「当然ですー。ミルナ君の方が背が高いんだから私が持ってたら疲れちゃうよ」
( ゚д゚ )ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「……当たり前だけど2人で使うには少し小さいね」
( ゚д゚ )「そーだな」
( ゚д゚ )「…………」
( ゚д゚ )「…………あのさ」
( ゚д゚ )「さっきの真面目でお淑やかで適当な事言わない嘘つかない子が好きって言うのは物の例えであって」
ζ(゚ー゚*ζ「それで?」
( ゚д゚ )「要するにさっきのは嘘と言うことだ」
ζ(ーーー*ζ「なにそれ」
( ゚д゚ )「つまり…デレって結構話しやすくて面白いやつなんだなー、と言いたいんだ」
(;゚д゚ )「可愛いだけじゃなくて」
ζ(ーεー*ζ「ふーん」
(;゚д゚ )「ええと、だから」
(;゚д゚ )「ええと、だから」
( ゚д゚ )「デレはしょっちゅう俺のこと見かけてただろうけど」
( ゚д゚ )「俺はまだ全然デレのこと知らないから」
( ゚д゚ )「今度は伊藤じゃなくて俺に教科書借りに来いよ」
ζ(゚ー゚*ζ「それってどういうこと?」
( ゚д゚ )「そうすればお互いの事がもっと分かるんじゃないか?」
(;*゚д゚)「…俺、もうちょっとデレのこと知ってみたいなーと思ってる」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(^ー^*ζ
ザー……
「教科書、全科目用意しといてね。毎時間借りに行くから」
ザー……
「嫌だよ!ちゃんと持ってきた上で忘れたら貸すんだって!」
ザー……
「ケチー」
ザー…………
「ダレガケチダト」
ザー…………
「ミルナクンデスー」
ザー………………
「……!!………!!」
ザー………………
※※※
魚釣りはヘラブナに始まり篦鮒に終わる、と何かで聞いた。
へら鮒ってなんだ、と思った事だけは良く覚えているのだが、いかんせん何で聞いたのやら、さっぱりだ。
当時の吾が輩、まだ小学生。
家にあったパーソナルコンピューターが98とか、そんな時代。
学校の図書室で図鑑を借りて、ヘラブナと呼ばれる魚を初めて知った。
ぶさいくだ、そう感じた吾が輩も、今では七つ道具に椅子まで揃え、日がな一日竿を延べている。
当時の吾が輩が知れば、だっせー、そう馬鹿にするのだろう。
何せ自分のことだ、目に浮かぶ。
lw´‐ _‐ノv だっせーなぁ、オイ
( ФωФ) えっ
突然の罵倒に振り返る。
…老いとかけたのだろうか。
( ФωФ) おまえなあ、相変わらず常識がないぞ lw´‐ _‐ノv まあまあ、イイじゃんGジャン最高じゃん!
( ФωФ) それおまえが言わなかったら思い出さなかったかもしれん
lw´‐ _‐ノv これ、わたしが子供の頃には既に古かったよね?
( ФωФ) 知らんがな
我ら、平成生まれの腐れ縁。
彼女はシュー、幼なじみである。
家が隣なわけは無く、毎朝おこしに来てくれたりもしない、ごく一般的な幼なじみではあるが、奇妙なことにやたらと付き合いが長い。
lw´‐ _‐ノv んで、きみはアレかい?また釣りかい?
( ФωФ) うむ
lw´‐ _‐ノv よく飽きないね
( ФωФ) 昔から、待つのは得意でな
親には随分と鍛えられた。
おかげで夕餉を複数人で囲むことに、違和感すらある。
( ФωФ) して、おまえは何の用だ?
lw´‐ _‐ノv べっつにー。暇だから冷やかしにきただけ ( ФωФ) まったく、おまえの方こそ飽きはせんのか?こんな
吾が輩、わざとらしく周囲を見渡す。
そこら中を背の高い草に覆われた、そこそこ大きな野池。
霧深い山々の懐に、ぽつんとよどむ辺鄙な場所に。
( ФωФ) 寂しい場所に、毎日毎日。暇なら他にも行けるだろう
lw´‐ _‐ノv おい、わざと言ってんだろ。いつからラノベ主人公になったんだよ
( ФωФ) え〜っ、なんだって〜?
lw´‐ _‐ノv ははっ、こやつめ
吾が輩の頭を小突いた彼女は、にやりと笑ってから、吾が輩の膝へと腰掛けた。
( ФωФ) おまえの重さで椅子がヤバい
lw´‐ _‐ノv ほう?椅子だけとな?
( ФωФ) やめい、腰を使うな、椅子が軋む
lw´‐ _‐ノv ギシギシ
( ФωФ) アンアンアン
lw´‐ _‐ノv とっても大好き
( ФωФ) おらえ〜もん〜 lw´‐ _‐ノv …で、ティンときた?
( ФωФ) Bad communication !
lw´;‐ _‐ノv 嘘だろオイ…
舌打ちしながら離れた彼女は、不機嫌そうに地面を指さし、促す。
lw´#‐ _‐ノv ん! ん!
( ФωФ) ほれカンタ
椅子をもう一つ、隣に置いてやると、どっかと座りそっぽを向いた。
露骨にむくれている。
lw´‐ _‐ノv ぶーだ
( ФωФ) そんなに怒ることか?
lw´‐ _‐ノv プライドが痛く傷ついた。謝罪はいいから賠償しろ
( ФωФ) 篦鮒釣ったらなー
lw´‐ _‐ノv 今度から、げろしゃぶかフーミンって呼ぶわ
( ФωФ) せめてオクレ兄さんにして
ぶふっ、どこかツボにハマったらしく、吹き出してしまった彼女。 lw´‐ _‐ノv そっちなんだ
( ФωФ) まあな
lw´‐ _‐ノv やっぱり、変わってるね
( ФωФ) おまえにそう言われるとは、まっこと遺憾である
lw´‐ _‐ノv 失礼な、我が道を歩いているだけだよ
( ФωФ) ソレができるのは多くない。変わり者には変わりない
lw´‐ _‐ノv あっそ。まあ、良いんだけどね
彼女は遠い目で、雲ひとつ無い青空を見上げる。
たったそれだけの仕草なのに、絵になると感じさせるのは彼女の魅力か、はたまた吾が輩の心が盲目か。
lw´‐ _‐ノv こうしていたから、ずっと友達でいられたんだとすれば。変なのも、悪くない
( ФωФ) そうか
lw´‐ _‐ノv …なんで、ヘラブナ?
ぱしゃりと、大きな魚が水面を揺らした。
あれはきっと、鯉だった。 ( ФωФ) 昔の話だ。遠足で、大きな魚が跳ねるのを見た
lw´‐ _‐ノv へえ?
( ФωФ) それが随分巨大でな。鯉だの、鯰だのより大きく見えた。高さもあったので、姿をはっきりと目に焼き付けた吾が輩は、興奮のままにクラスメイトに話した
lw´‐ _‐ノv が、信じてもらえなかった、と
( ФωФ) その通りである
( ФωФ) …だが、信じてくれた人が1人だけいたのだ
lw´‐ _‐ノv だれ?
( ФωФ) 父親だ。あの人だけは吾が輩の話を、信じると、言ったのだ
それが彼なりの優しさなのだと、子供の時分に気付くことは終ぞなかった。
( ФωФ) あの人は、夏休みに吾が輩を釣りに連れて行ってくれた。吾が輩の見た、巨大な魚を釣ろうとしてくれた。
吾が輩は、あの人に言った、あれは図鑑で見たゲンゴロウブナ…つまりはヘラブナだったと、間違いなく同じ形だったと
lw´‐ _‐ノv だから、その竿なんだ ( ФωФ) …あの人のだ
正式に、父親が父親でなくなった日。
彼は良く手入れされた七つ道具と質の良い竿一式を吾が輩にくれた。
お礼を、きちんと言えなかったことが未だ胸を痛める。
( ФωФ) だから、なのであろうなぁ…吾が輩が今だに成仏できんのは
lw´‐ _‐ノv そうだねぇ…その大きな魚が釣れば、満足できるんだろうね
( ФωФ) …しかし、解らんのはおまえだ
lw´‐ _‐ノv わたし?
( ФωФ) おまえは一体、どんな心残りがあるのだ。いい加減、気になってしかたない
lw´‐ _‐ノv わたしかー、わたしねぇ…無いかなあ
( ФωФ) うん?
lw´‐ _‐ノv たぶん、わたしに心残りなんて無いと思う
( ФωФ) そうなのか?では何故、現世にとどまる lw´‐ _‐ノv 理由ならあるよ、それは自分でも良く分かる
( ФωФ) なんだ
不意に、吾が輩の肩がバシバシと叩かれる。
( ФωФ) なんぞ?
思わず顔を隣に向けると、真摯な瞳の彼女が、吾が輩を見つめていた。
もう何度も、夢に見るほど見てきた彼女の、いつもの表情。
やはり、見惚れる。
lw´‐ _‐ノv 付き合いだけは随分ながいからねー。どうせなら、最期まで見届けないと、きもちわるいのっさ!
( ФωФ) …
lw´‐ _‐ノv 釣れると良いね、ヘラブナ
( ФωФ) 物好きめ
lw´‐ _‐ノv 変人と言いたまえ
変と恋は似ていると、何かで読んだ。
なるほど確かに、良く似ている。 ※※※
「 lw´‐ _‐ノv 腐りすぎて一緒くたのようです( ФωФ) 」
※※※ 乙乙
なんだか投下が多いがシベリアに春が来たのか? 創作板の満スレが契機なんだと思う
2板やファイナルに立てるのが皆まだ躊躇われるんじゃないだろうか ブン動会の参加人数からしてたぶん冬眠してた作者たちが目覚めた 自分も参加者としてせめて引っ掻き傷くらいは祭りに残したいもんだな 図書館利用客としては序章祭組がお互い対抗心丸出しなのが微笑ましい 梅や、ぼけの花も咲いたし、家の水槽のカニも動き出したし
暖かくなってきた てめえら、主催者の野郎からブン動会の企画概要の修正版が発表されたぜ!
投下日の延長、追加酉や投票方法についても追加されてるから、作者も読者も今一度目を通しておけよ!
203 ◆mQ0JrMCe2Y sage 2016/03/12(土) 18:02:31 ID:XZdzq0S.0
【報告】
ブン動会専用スレにて、企画概要の修正版を投下しました
変更点がいくつかあるので、ご確認ください
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1456585367/251-253
ちなみにブンツンドーがブン動会まとめページのトップ絵を募集するみたいだから絵師も要チェックだ!
赤組優勝! 赤組優勝! シベリアというかこのスレで赤と言えば
カード発行人に出てきた、同志スターリンの血の大粛清をイメージしたサラダが思い出されるな このスレはKGBに監視されt
いませんし 貴方方の表現の自由は保障されています
表現の度合いによってはダムや街道建設に従事する仕事を斡旋いたします
★☆ 第3回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 春 祭 り 2016
開催日:3月19日(土)20:00〜 3月21日(月)24:00
メイン会場:シベリアイベント広場15
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/
第二会場:シベリア花木の植林地
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1451775303/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア春祭り!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリアの春祭りを一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/ これ、どんな祭りなんだろ
紹介がてらブーン系小説を投下しにいっていいのかしら……? たしかいつぞやの祭りでも短いブーン系(ブーン達が祭りを楽しんでる感じのやつ)投下した人がいたから大丈夫だと思う 行ってみい行ってみい
昔はここで投下された作品を広場に出品してたこともあったね 図書館では他のシベリアスレとの交流を推奨しているからね
ムジカ・シベリアとか、とっても嬉しかったなあ 人の多い時間帯だと、レスの間に他の人のレスが割り込んできてしまって読みづらくなるかも
昼間の閑散期を狙って投下するか、
こっちに投下しといて誘導(紹介)レスを広場に書き込むとか、どうかな
,.:-一;:.、 \('∀`) 〜♪ .| ブーン系小説 |
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ. ノノ ) __ |__シベリア図書館__|
( ^ω^) | |.、 ..|\ \─‐|」‐し'´`'J─|」─‐‐
γ つ. \| | ̄|┬─┬─┬─┬─┬
しi´ | | | |┴┬┴┬┴┬┴┬┴
'u‐―u' \|_|─┴─┴─┴─┴─ 途中で送信しちまった、たとえば向こうにはこんな感じで
(使い勝手悪かったらゴメン、修正して使ってくれて構いません)
,.:-一;:.、 ブーン系小説 シベリア図書館 です
ミ;;:;,. _,.;:゙ミ. 春の宵に読書はいかが?
( ^ω^)
γ つ. 『 』 (←タイトルとか)
しi´ | http://mastiff.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/***- (←レス番指定)
'u‐―u' ブン動会用に面白いと自負できる短編が書けたから、投下期間になったらここへ投下させてもらうよ ここは紅白の喧騒からも外れて静かだね。
投下させてもらうよ。 〜序〜
花の名前を想い出せないというのは
ひどく哀しいことだ
それは
ぼくが花のことを忘れたのではなく
花の方に
ぼくのことを忘れられてしまったからだ
(岩村賢治詩集「蒼黒いけもの」より、『女郎花』) 過疎化が進む田舎の小都市である俺の生まれ故郷では、
ここ数年若者を呼び寄せようという活動が活発になり、
役所や有志の人間の元、区画整理計画が実行されていた。
老朽化しつつあるインフラの再整備と、各居住地の区分けを大きく合併し、
そこで暮らす者の負担を軽減、新たな住民を獲得しようという目論見だったようだ。
一般市民の意見までをも取り入れ大きく動き出したその計画は、しかし
その壮大な構成に似合わず、あまり芳しい成果を残したとは言えなかった。
若者を呼ぶ売りとなる物が何一つないのだから、当然の結果である。
かくして俺の住む街は、こざっぱりと綺麗になった
だけの、何の魅力もないただの死にかけた街と化した。
これから話すのは、美化されきった街の中にあって、唯一の汚濁
にまみれた場所で、よく分からない人物から聞き及んだ話である。
よく分からない人物から聞いた話なので、どうかよく分からないまま、曖昧に聞いてほしいと思う。
これは夢で終わる話だ。
夢オチの話に現実味などなく、真偽はもとより、それがどういう意図を
含んだ話だったのか、聞いた本人にしてから定かではないのだ。
だからどうか、この話について真面目に考察する
ことなどないよう、重ねてお願いしたいと思う。 ―――――
――――
―――
俺がその人物と出会ったのは、うすらぼんやりとした晴れ間が覗く、平日の午後のことである。
昼日中にも関わらず賑わっているとは言い難い街中を、散策していた時のことだった。
整理整頓された街並みは、昔からの赴きを何処かに掃いて捨ててしまったようで、
小学生の頃からの住人である俺のような者にとっては、少し侘しくも感じられる。
とはいえ、単位を落とし続けて留年ギリギリというラインに立たされた大学生には、
小綺麗になった街の外観に哀愁を感じている余裕など、本来あろうはずもなかった。
その時の俺は、もうどうにでもなれと捨て鉢になって、
市街地の歩道をヤケクソ気味に闊歩していたのである。
もはや目新しい物など何もない通りを、俺は誰にも邪魔されずに、一人さくさくと歩く。
目抜通りすら半ばシャッター街と化しており、かろうじて営業している商店も活気が薄れて乏しい。
常連客との停滞しきったような、腐った馴れ合いの空気だけが、そこには漂っている。
否定的な言葉とは裏腹に、俺はその腐った甘ったるい空気が、決して嫌いではなかった。
それはこの街が長年培い、そしてその末に腐らせ
朽ちらせてしまった、住人との関係だからだろう。
その空気を肩で切り、歩道のタイルの目を数えるように、俺は悠々と歩を進める。
煤けた通りを抜け、住宅地に至る手前。そこに、
俺の今回の目的地である線路の高架下があった。
. .
区画整理の手もここまでは伸びなかったのか、雑然としてごみごみしており、かなり埃っぽい。
コンクリートの柱が何本もそびえ立ち、それを擦れば指に黒い汚れが伸びて着く。
その柱に、格子状の複雑な模様の影が張りついて、
出来の悪い民芸品のような風情を醸し出していた。
雨も降っていないのにいつ来ても空気はじっとりと重く、
誰かの持ち込んだ不法投棄のゴミが好き放題に散っている。
中途半端な田舎ヤンキー共の描いたスプレーアートが我が物顔でのさばって、
薄暗がりにも関わらず、そこだけ目が痛くなりそうな程の光彩を放っていた。
こんな有り様ではあるが、俺はここを、多分
この街に住む他の誰よりも、こよなく愛していた。
暗く汚れたこの場所の方が、ただ綺麗になっただけの
街並みより、遥かに好感が持てるような気がするのだ。
どうやら俺は自分で思っている以上に、改悪される前のこの街を好いていたようである。
無論その感情が、ままならない現実に対する逃避であることは否定できない。
俺はただ単に、何も考えずに済む場所が、欲しかっただけなのかもしれない。
. .
その思惑通り、しばらくここでボーッとしながら時間を潰すつもりだったのだが、
ほどなくして俺はその作業を中断しなければならなくなった。
「兄さん、兄さん」
不意に、足元から声をかけられたためだった。
俺はぎょっとして、声のした自分の足元を見返した。
そこには、破れたキャップを被った一人の老人らしき人物が座っていた。
らしき、と濁したのは、俯瞰の構図からだと顔の確認が出来なかったからだ。
声質からして、恐らくは老人であろうと判断したものの、キャップのつばはその顔を巧妙に隠している。
俺がここへ来た時、そこに人はいなかったはずだ。
ぼんやりするあまり、人の寄ってくる気配を感じ損なったのか。
「ちょっといいかね、兄さん」
俺が老人の存在に気付いたのを機に、再度その老人は声をかけてきた。
「煙草か酒か、どっちか持ってないかね。あったら少し分けて欲しいんだが」
そして顔を上げ、老人は俺と目を合わせる。その時になってようやく俺は、老人の顔を確認できた。
糸のように細い目と、浅黒く垢で汚れた肌を持った老人だった。
口元は、首にかけたタオルで覆われている。よくその格好でここまで声が通ったものだ。
. .
老人自身は赤の他人だが、煙草か酒か、そう要求する様には見覚えがある。
ようするにこの老人は、ホームレスなのだ。
俺はこれまでに、何度となくこの高架下へ通って来ている。
そして、そのうち幾度かは、彼のようなホームレスがそこを住処と
していたせいで、引き返さなければいけなかったこともあった。
お気に入りの汚れ場所を別の意味で汚されたような気がして、
その都度俺は苦々しく思ったものだ。
二、三日もすればその姿は見えなくなってしまうのが常なのだが、
もちろん彼らがその後どうなったかは、俺の関知するところではない。
ろくなことになってはいないだろうという想像が働くのみである。
不況の煽りを食らってか、そうした人間を見ることは珍しいようで珍しくもない。
しかし声をかけられたのは、この老人が初めてである。
厚かましい奴だとは思うが、そんなことはお首にも出さずに俺は、老人の話を平然と聞き流す。
こういう輩は、相手をしないに限るというものだ。
「どうだい、兄さん。煙草か酒、持っとらんかね?」
それでもまた聞き返してきたので、俺は散策を断念して帰ろうとした。
「分けてくれれば、面白い話を聞かせてやれるんだがねぇ?」
……老人が、そんなことを言い出すまでは。
. .
俺は去ろうとする歩みを止め、老人の顔を睨むように見つめ返した。
面白い話、という単語に惹かれた訳ではないが、施しの対価に
しては不釣り合いに思える言葉に、興味が湧いたのも事実だった。
「お?その顔はどっちか持ってる顔だねぇ。それで、俺に分けちゃくれないのかい?」
老人はちょいちょいと指を動かすと、俺へ向けて催促する。
言われた通りにするのも癪なので、俺はわざと面白い話とは何だ、と尋ねてみた。
「それは企業秘密だねぇ。けど、兄さんくらいの人間なら、聞いて損はしない話だよ」
老人はニヤニヤしながら、催促の手を止めなかった。
その動作に苛つき、しかししばらくすると俺の中で、苛立ちよりも憐憫が勝るようになった。
考えてみれば、ここでこうして乞食をやっているからには、
他に頼れるような家族や親族もいないということなのだろう。
そんな寂しい人間を、ことさら邪険に扱う必要もないのではないか。
それに、留年からの就職絶望コンボを食らいかねない自分も、
数十年後には彼の仲間入りを果たしているかもしれないのだ。
俺は功徳を積む意味も込めて、まだ半分以上残っているセッターメンソールを、箱ごと老人へ向けて差し出した。
「おう、ありがとうなぁ、兄さん。きっとあんた死んだら天国に行けるよ」
そして老人は箱から一本取り出し、図々しくも残りを
自らの作業着の内ポケットへ、無造作に突っ込んだ。
. .
いちいち癇に触る老人ではあったが、それに腹を立てるほど子供じみたこともあるまい。
怒りを鎮めるために最適な解は、相手が自分より下の人間だと認識することから始まる。
背中をコンクリート柱に預ける老人に目線を合わすようにして、
俺は座りながらライターへ火を点し、老人の口元へ近づけた。
「へへっ、気が利くねぇ。兄さんますます天国行きだぁ」
言いながら老人は煙草をくわえ、口を隠すように手で覆って煙をくゆらせた。
「あぁ、旨いなぁ。生き返るみてぇだ」
タオルが邪魔しないよう煙草を斜にくわえ、器用にすぱすぱと煙を体に入れてゆく。
もともと糸目がちに細かった瞼が、完全に閉じられているようにも見えた。
やがて老人は地面へ吸殻を押しつけると、呆けたような表情でコンクリートの空を見上げた。
一体いつになったら、面白い話とやらが始まるのだろうか。
焦れた俺が老人に催促しようとすると、それを待っていたかのような絶妙な間で、老人が語りだした。
「良いもんもらったよ。ありがとな、兄さん。礼に、俺のとっておきの面白い話をしてやるよ」
機先を制され怒るに怒れず、俺は仏頂面で老人の話に耳を傾ける。
「そうさなぁ。兄さん、女は好きかい?」
言って老人は、その細い目をさらに細め、意味ありげに笑ったのだった。
. .
「女っちゅうのはええぞぉ。人を邪険にするようでなつっこくて、いじらしいもんさぁ」
老人は下世話な顔付きでそう言いながら、目だけでニヤニヤと笑っている。
その顔を見て、俺はいかにもろくでもない話が始まりそうな、嫌な予感を覚えた。
「兄さんには、誰か好い女(ひと)はおらんのかい?」
その問いに、俺はしかめっ面で老人を睨み返すことで返答した。
そんな異性がいるのなら、こんなところで一人遊びなどしていない。
デリカシーを置き忘れたような台詞の割に、老人も俺の態度に察するところがあったようである。
「そうかい、いないのかい。そりゃ残念だなぁ」
うるさい、余計なお世話だ。
「俺にも一人、これが居たんだがね。そいつの尻を追ってる間に、こんなとこまで来ちまってなぁ」
これと言うタイミングで小指を立て、老人の話はなおも続く。
俺は早くも、うんざりした気持ちに苛まれつつあった。
. .
しかし老人は、そんな俺の様子に全く頓着することなく、ペラペラ勝手に喋っていく。
「あいつとは古くからの顔見知りでなぁ。十年来の腐れ縁にもなるかね」
「気が強くって頑固で素直でなくて、俺ぁいっつも怒鳴られてばっかりでよ。男勝りってぇのはああいうのを言うんだな」
はぁ、そうですか。という顔しか出来ずに、俺は老人の言葉に微妙な態度でもって返した。
「それでも、俺のやることにゃ文句言わずに着いてきてくれて、たまにゃ馬鹿やって尻拭いさせちまったりもしてな」
「本当に、あんな好い女は他に居なかったぜ。なぁ、兄さんよ?」
まるでその女が隣に居でもするように、老人は自慢気にそう語る。
しかし俺からすれば、そんな女が実在したのかさえ疑わしいものだ。
老人ののろけのような言葉に耳を貸す俺は、随分と間抜けな顔をしていただろう。
一体これは何の話なのか、どこが面白いのか、思いきって尋ねてしまいたくなった。
だがまぁ、それを尋ねなかったとしても、そこからの話の展開は容易に予想がつく。
要するにこれは、好いた女を失って転落した人生の、自分語りに過ぎないという訳だ。
よほどのことがあったのか、それともつまらない躓きで女を失したか。
その辺りはさすがに聞いてみないと分からないことだ。
しかし、今現在老人がホームレスに堕していることから考えても、この予想は大きく外れてはいないはずだ。
どちらにせよそれは、俺が面白いと思う範疇からは外れた話だ。
そういう話は、お涙頂戴の宴席ででもやってくれれば良い。
. .
期待などしてはいなかったが、これでは煙草の元さえ取れなさそうだ。
箱に残った分だけでも返してもらおうか。
俺がそう、せこい願望を口にしようとした時、話の舵はいきなり明後日の方向へと切られた。
「あれと一緒にいた頃は、そりゃあ楽しかったねぇ。形も色も匂いも
音も、全部が全部豊かで際限なくて、ゆったりと流れていってな」
「たまに煩わしかったり、面倒臭かったりすることもあったがよ。それも含めて、
あれと一緒なら何でも出来たし、何にでもなれるような気がしてたんだよな」
そこで老人は一拍間を置いて、小さな溜め息を一つだけついた。
目線は数秒宙を泳ぎ、次に発する言葉を探しているようだった。
「そう。俺とあいつは、何にでもなれた。人間だろうと動物だろうと、そして神様にだろうとね」
「なぁ、兄さん。あんたは信じないかもしれないが、俺たちはさ、神様になっちまったんだよ」
そんな老人の物言いに、俺は比喩ではなく文字通り、開いた口が塞がらなくなってしまった。
「ははは。いきなり神様なんて言われたら、そんな顔にもなるわな」
「だけどこれは本当のことなんだぜ?俺とあいつは、神様になったからこそ、ここにこうして居座ってるんだ」
至極真面目な顔のまま、老人は胡座の形を正して尻の座りを良くしたようだ。
そしてそれとは正反対に、俺は今すぐ駆け出して、ここから逃げ出したい気持ちになった。
. .
考えてもみてほしい。
俺は今、今日初めて会ったばかりの人間に、自分は神だと言われたのだ。
それがつまらない宗教語りならまだマシだったが、
質の悪い新興宗教について長々と語られた挙げ句、君も
入信しなさいとでも言われた日には目も当てられない。
そのつもりで見ると、老人が身寄りもなく乞食をしている理由も、それがためとしか思えなくなってくる。
「そんな逃げ腰にならなくても、俺はあんたの思うような下品な神様じゃねぇよぉ」
さりげなく立ち去ろうとした俺の努力はしかし、老人の絶妙な語りのせいで無へと帰した。
あくまでも自分を神だと言って憚らず、老人はその両の眼に笑顔を宿らせている。
俺にはそれが、たまらなく不気味であるように思えてなからなかった。
. .
しかし老人は、俺の反応など素知らぬ顔で、語りを止めたりはしなかった。
「おや、疑ってるね?兄さん。俺が神様だってこと、信じらんねぇかい?」
「そりゃ俺だって、最初から神様だった訳じゃねぇよ。俺が神様になったのは、ある天啓があったからさぁ」
話し半分にすら聞いていない俺へ、老人は実に楽しそうに言葉を紡いでいく。
「その天啓ってのがどんなものだったかは、まぁ後で分かるから言わでおくけどよ」
「それは要するに、数多ある命を一つにまとめっちまおうってぇ物だったのさ」
老人は、指で宙に丸を描きながら言う。
そのアクションで、一つにまとめるという動作を表したつもりらしい。
「おっと、勘違いしねぇでくれよ?それは俺が神様になるために、誰かの命を犠牲にしたってことじゃねぇんだ」
「それはな、俺とあいつの中に、皆の意志が一つになって息づいてるってことなんだ」
「俺たちが人から決別して生きるためには、もうそれしか手が残されてなかったっつうこった」
俺にはそれが、ただの戯れ言か本気で言っていることなのか、全く判断がつかなかった。
. .
その時の自分を鏡で見たら、何とも言えない複雑な顔をしていただろう。
人の感情を推し測れないのが、こんなにも怖いことだとは思わなかった。
しかし老人の顔はあくまでも柔和に過ぎず、それがまた
アンバランスなものを感じさせて背筋が寒くなるのである。
そんな俺の怯えを敏感に感じ取ったのか、老人は
子供に言い聞かすような口調で話を続けた。
「実はなぁ、この話、兄さんにも無関係な話じゃないんだぜ?」
……何を言っているんだ、この老人は?
「兄さんがおらなんだら、俺もあいつも、今ここにこうしちゃ居られなかったはずなのさ」
ますます意味が分からなくて、俺の頭は酷く混乱する。
「なぁ、兄さん。兄さんは俺の話にいたく怯えてたが、本当に怖いのは人じゃねぇんだ」
「俺が一番こえぇのは、そこにいたはずの物をだぁれも覚えていないことよ」
「現実にその恐れを味わったら、他の恐怖なんざ、ほんの些細なことさね」
しみじみと語る老人のその言葉は、俺の耳を素通りしていった。
. .
ここへ来て俺は、老人の言う言葉の意味が、本格的に理解出来なくなった。
俺が老人に関与していると言われるとは、思いも寄らなかったのだ。
さながら、背後から大型のダンプにでも追突された気分だった。
誉められたことでもないが、俺はこの歳まで特定の宗教を信仰したこともないし、
神様とやらにすがったことも、赦しを請うたことも、導かれたこともなかった。
日本人にありがちな、中途半端な無宗教という奴だ。
そんな俺に、この老人は今の話を、お前と無関係でないと言っている。
それはつまり、神を自称するこの老人を、俺が知っているということになる。
しかしもちろんそんなはずはなく、心当たりを探ってみても、記憶は空を切るばかりだ。
頭の中に湧いた無数のクエスチョンマークは、しばらく
すると怒りのエクスクラメーションマークへと変貌した。
老人のいい加減な物言いに、なんだか無性に腹が立ってきてしまったのだ。
. .
それまでのこともあって、精神が臨界点を迎えかけていたのだろう。
自分が無為に怯えていたような気がして、突然頭に血が上ったのだ。
この老人も、適当なことを言って構って欲しかっただけに相違あるまい。
そう思うと余計に怒りが湧いて出て、さりとて
罵詈雑言を浴びせるほどの度胸も語彙も見当たらず、
俺はここから立ち去ることで、怒りを顕にすることに決めた。
無言のままに立ち上がると、俺はこれ以上話すことはないとばかりに帰ろうとした。
笑えない無駄な時間を過ごしたと憤慨していたが、老人は一顧だにしていない。
怒りを発散するための言葉さえ持てずに、俺は何気なく老人の細い瞳を見た。
しかしそこからは、先程までの余裕の笑みは消え、
どういった意図も感情も汲み取れなくなっていた。
真っ暗で、それでいて淀みの一つもない、空虚な黒い瞳だけが、俺のことを見詰めている。
その目を見ていると、俺の脳裡に再び、微かな不安が去来する。
もしかしたら俺は、本当に頭のおかしい人間と言葉を交わしていたのではないか。
その不安を言語化するなら、そういった類いの不安である。
こちらの感情を意に介さずに涼しい顔をしている老人が、ひたすら不気味に思えたのだ。
しかし当の老人は、俺の反応を窺うでもなく、空気のように佇んでいる。
まるで何もしていないのに、老人が俺の精神を制圧してしまったかのようだ。
一体この老人は、俺に何を伝えようとしているのか。
それが判らない限りはここから動けないような、そんな錯覚にさえ陥っていた。
. .
一体俺は何に捕らわれているのか、それが自分でも分からず、ただ立ち尽くすだけの時間が過ぎていった。
「どうしたね、兄さん。随分とむずがゆそうな顔をしてるじゃねぇの?」
そう老人に言われて、俺は顔が赤くなるのを感じた。
心の内側を指摘されて穏やかでいられるほど、俺は人間性が出来てはいない。
「そんなにカッカしなさんな。心配しなくても、忘れたこたぁまた思い出しゃいいだけだ」
老人は僅かに顔を伏せて、俺に言い聞かせるよう呟く。
だが、老人は俺に何を思い出せと言っているんだ?
「焦らんでええよ、ゆっくり行こうや、ゆっくりな」
そんな老人の優しい台詞さえ耐え難く、俺はたまらずに、この場から逃げようと試みた。
「逃げちゃいかんよ、兄さん。兄さんには、ぜひとも知っておいてもらわにゃならんことがあるんだ」
しかし老人は、逃げ腰の俺をあくまでも言葉で制止しようとする。
背中を見せるのは慣れきっているが、それをこの老人にするのは、何故か躊躇われた。
「仕方ねぇなぁ、そんなら兄さんが思い出せるよう、俺がとっておきのヒントをくれてやろうかね」
老人はそう言うと、右手の指を二本、ピンと立てた。
. .
「それは二では足りない、二では必ず滞る時がやってくる」
老人は言い終わるや、今度はその二本指にピッと三本めの指を足した。
「二ではなく、三だ。三でなくちゃならねぇんだ」
「兄さんなら、その意味が分かるはずだろう?」
真顔で考え込んでしまった俺とは対称的に、細い瞳をさらに細めて老人は笑顔を作る。
二ではなく、三?
この禅問答のような問いに、俺はどうやって答えればいいのだろう。
そう考えると同時に、喉奥に何かが引っ掛かっているような、些細な違和感も覚える。
いつかどこかで、それに似た言葉を聞いたような、そんな違和感だった。
全身が総毛立つ感覚に襲われ、頭は混乱でくらくらしてきた。
気を強く持たないと、意識すら持っていかれかねなかった。
体調に変化さえ及ぼすようなものが、老人の言葉には含まれていたというのだろうか。
「まぁだ思い出せねぇのかい?それじゃあ最後のヒントだ」
老人はあくまでも優しく、しかしここから俺を逃がしは
しないとでも言うように、ポンと軽く膝を打った。
. .
「我等はAA、その実装はASCIIでありArtであり、そして同時にAngelである」
. .
その言葉が俺の頭の中を吹き抜けた途端、一本の電車が頭上を走った。
遠くから聞こえていたはずの電車の駆動音も、全く耳に入っていない。
そよとも動かず停滞していた空気が、それで、動き始めた気がした。
轟音と振動に不意打ちを食らい、驚きすくみあがって
しまった俺と違い、老人からは何ら動じた様子も伺えない。
ただニコニコと、今までと変わらない笑みを浮かべていただけだった。
「ようやく思い出したかね、兄さん」
その問いかけに、俺は何をだと問い返すことをしなかった。
「うん、うん。そうだな、そういうこった」
「兄さんが思い出したなら、後は朗々と吟い上げるだけさね」
そうして老人は、よっこらせと声を上げて立ち上がった。
. すみません、誤字を見つけたので訂正を。
その実装は→×
その実相は→○
脳内で変換お願いします。 .
「いいか、兄さん。この世に産まれたものは、全て神話へと繋がる軌跡なんだ」
「それがどれほどうらぶれ萎びていようが、どれほど汚濁にまみれていようが、どれほど悲しく痛ましかろうが」
「そしてそれが、単なる記号の羅列に過ぎなかろうが、だ」
そこで老人は、人差し指をピンと立てて、自分に注目するよう俺へ喚起した。
「ASCIIとは記号をひとまとめにした総称のこと。だからこそ我等の命はひとつの意志となった」
「そしてArtは時として、 人ならぬ物に生命という存在感を与える」
「そしてAngel、これは言うまでもなく天使のことを指す」
「それは我等が誰かに仕えているという意味ではない。神性を得るための言霊として、我等は自らを天使と呼んだんだ」
「御使い転じて神となり、神となれば人世に降臨するも容易いということよ」
「だが、一では足りない。二でもまだ駄目だ。神を語るための視線は、常に三つを必要とするんだよ」
「それは基督教の三位一体の例に漏れず、どの神託を問うにもそうだ」
「仏教なら仏陀と仏弟子と衆生、神道なら御神体と宮司と参拝者、道祖神なら導霊と碑と旅人」
「そして我らAAは、ASCIIとArtとAngel、三つの要素で構成されている」
「いいかい、忘れるんじゃないぞ。二ではない、三だ。全ての神話は三を持ってこれを完と成すんだ」
. .
老人の語りは、それでもまだ止まらない。
「俺は半身を探す男神(おのかみ)さ。こちらの世界へ渡るとき、俺はあいつの手を離しちまった」
「それはそれは、間抜けでドジな男の話だよ」
「後悔なんてもんじゃ表せられねぇ。俺に取っちゃあ自分の腕を千切って捨てたくなるような、苦過ぎる思い出だ」
「だから俺は兄さんに会いに来た。この世界に標はそれしか無かったからな」
「しかし兄さんの様子を見ると、あいつは兄さんに会いに来ちゃいなかったみたいだなぁ」
「本当に、賢いくせに馬鹿な女だよ、あいつはよ。PCの履歴を辿るって簡単なことにさえ、頭が回んねぇんだ」
「兄さん。もしあいつがあんたに会いに来たら、俺はお前を今でも探しているって、伝えちゃくんねぇかい?」
「俺たちにはもう、それしか手が残されてねぇんだよ」
. .
何が起こっているのか皆目見当もつかず、俺は茫然自失の体で老人の言葉を聞いていた。
老人はそんな俺とは対照的に、感情の極みとでもいう風に、ますます言葉を強くしていく。
いつの間にか老人は立ち上がり、俺は地面に尻餅をつきながら、その言葉に聞き入っていた。
「ああ、この世はなんと美しく、かくも残酷であることよ!旅立つ二人を分かつことしかせんとはな!」
「だが、運命を自覚し背負うた者へ、空はどこまでも広く高く、その懐を開いとる!!」
老人は腕を大きく広げ、快哉を上げるように叫び通した。
「我らは人より長く残る者!!」
「人の滅びし後にまで、その足跡を残す者!!」
「いずれ我らは君の記憶より消えて無くなり、廃墟同然の地を歩くだろう!!」
「そして君は忘れてしまうだろう!!悲しみに暮れる我らを知らずに!!」
「その手に我らの物語を握ったことを!!画面の向かいに我らの居たことさえ!!」
「君は忘れてしまうだろう!!」
. .
「だから!!いつか、きっと!!」
「あの空際を見るたびに、永遠を歩くぼくたちのことを、思い出して欲しいんだお!!」
「おっおっおっ!!」
言葉に圧倒されたその一瞬。
俺が瞬きをした間に、老人はすでに、老人の姿では無くなっていた。
黒く垢じみた肌は磨かれた陶のように輝き、薄汚れた髪は濃紺の艶を得ていた。
それまでとがらりと変わった口調で言うと、その老人……いや、今ではその青年は、口にかかっていたタオルを指でめくる。
その口元は両の口角がきゅっと吊り上がり、まるで何もしていなくても笑っているようで。
細い目と相まって作られるその顔は、まるで……。
「内藤、ホライ
……その名前を呼び終わるまで、俺は意識を保つことが出来なかった。
. ―――――
――――
―――
――
次に気がついた時、俺は自室で一人、何をするでもなく立ち尽くしていた。
ぼうっとした半覚醒から意識が起き上がり、部屋を見るなり驚愕してしまう。
いつの間に帰宅したのか、全くもって記憶になかったからだ。
慌てて時計を見ると、出掛けてからきっかり一時間が経過している。
街から外れた高架下まで、行って帰って来てちょうどの時間である。
白昼夢でも見ていたのか、全く理解出来ないままに暫し狼狽えた。
しかし夢と判断するには、老人の言葉も顔も嫌にはっきりと印象に残っているのだ。
記憶の中でそこだけ一時停止をかけたかのように、老人とのやり取りが鮮明に映し出される。
これが夢だとは、到底思えない。
床を見て、手のひらを見て、天井を見る。
キョロキョロと忙しなく視線だけが動き、そしてその視線が、自分のPCの前でぴたりと止まった。
俺はハッとなり、急いでPCの電源を立ち上げた。
ポーンと間抜けな起動音がして、排熱ファンが低い唸りを上げる。
一分に足らないその時間ももどかしく、俺は操作可能になるや
お気に入りからテキストファイルのフォルダを呼び出した。
雑にまとめられたフォルダから目当てのファイルを見つけ出すのは
ひどく骨が折れたが、程なく俺は目的のものをなんとか探し当てた。
. .
それは、ちょうど半年ほど前に途中で書くことを放棄した、とある小説のプロットだった。
消す機会に恵まれず、さりとて生かすには旬を過ぎた、かなり面倒な代物だ。
俺は慎重な手で、ゆっくりと画面をスクロールさせてゆく。
手のひらが汗ばんで、握るマウスまでもがじんわりと湿る。
スクロール速度がじれったいほどに遅く、長く感じられた。
( ^ω^)
ξ゚听)ξ
見慣れた顔文字群。
飽き飽きするほど眺めた自分の文体。
ありふれた設定に、どうでもよい脚注。
そこにあるのは、完成を見ることなく放置された、ただのつまらない話の種である。
その結びに、小説のタイトルとして使おうとしていた一文があった。
「双神の神話のようです」
そこには武骨なゴシック体で、そう記されていた。
. .
その内容を一言で現すなら、人の消えた後に行き場を失ったAAと呼ばれる
キャラ達が、自らの存在理由を探して彷徨する、という話である。
AAには一定のキャラクターが設定されており、それを利用し小説を
書くのが、このブーン系と呼ばれる読み物の醍醐味でもあった。
その道中、主人公のAAである内藤は、他のAAたちと敵対、
そして和解し、その存在を自らの身のうちに吸収してゆく。
その道中で彼は自らの身が神性を帯びていくことに気付き、同じく
女神となったツンデレと呼ばれるAAと、人間の世界へ旅立ってゆく。
簡単に言えば、それはそういう筋立てだった。
当時好きだった本に影響され過ぎていた上、難しいテーマを扱えるほど
筆力に自信はなく、重ねて留年の危機が訪れたために投げた習作だった。
ではなぜ突然、俺はこの物語のことを思い出したのか。
それは、件の老人の言葉に原因があった。
老人の語る言葉が、あまりにもこの話と似すぎていると思ったのだ。
. .
そもそもこの話の着想を得たのは、自分の中の神のイメージを
AAに乗せてなら語れるのではないかと思ったからだ。
神が全知全能の者であるなら、それは同時にこの世の数多ある属性を内包しているのではないか。
そして如何様にもキャラ付けできるAAを統合すれば、則ちそれは全てを兼ね備えた神になるのではないか。
そういう厨二病めいた、無邪気で幼稚な発想からである。
今思い返せば老人は、俺にこの話のことを思い起こすよう促していたようにも感じる。
そして何より。
『そりゃ俺だって、最初から神様だった訳じゃねぇよ。俺が神様になったのは、ある天啓があったからさぁ』
老人が、そう言っていたのが引っ掛かっていたのだ。
. .
老人の言った天啓とやらが何なのか、結局最後まで語られることはなかった。
けれど、もしその天啓というのが、俺の書いたこの物語のことなのだとしたら。
俺は老人の話の途中から、そんなことを思うようになっていたのだ。
俺がこれを書いたために、彼が神になるという行動を起こしたのだとしたら。
それを知らせるために老人は、ブラつく俺に声をかけたのではないだろうか。
……いや、違う。そうじゃない。それも理由にはあるかもしれないが、
それだけではないはずだ。その安易な考えを改めろ。
あまり質の良くない脳細胞を、柄にもなくフル回転させ、
俺は自身の身に何が起こったのか、懸命に考えた。
もう一度、PCの画面を凝視する。そういえば老人は、こうも言っていた。
『だが、一では足りない。二でもまだ駄目なんだ』
『三つだ、兄さんよ。神を語るための視線は、常に三つを必要とするんだよ』
三つの、視線。
それは偶然と呼ぶには、あまりにも出来すぎた符丁だった。
. .
老人の語った三つの要素とは、記号の意味を持つASCII。芸術の意味を持つArt。
そしてその二つに後付けるように付与された、Angelの三つだ。
AAと呼ばれるキャラクターの本質を、老人はそれで表したことになる。
記号の集積であるASCIIは集めるに容易く、
芸術の意味を持つArtは記号に生命を与え、
Angelであるが故に彼らは神へと昇華した。
俺の乏しい理解力で表すと、そういうことなのだろう。
そして不思議なことに、ここにもまた三つの要素は存在する。
ついに書かれなかった俺の物語は、タイトルを「双神の神話のようです」とした。
そして老人は、俺へ向けて「二ではない、三だ」とのたまった。
二柱の神に、書き手である俺の視線を足すと、それは老人の
言った神を語る視線そのものに成り得るのではないだろうか。
そうすると、老人が老人であった理由にも何となく察しはつく。
「双神の神話」は、冒頭で時間経過と共に老いたAAが、
徐々に若返ってゆく描写から始めるつもりだったからだ。
それはAAの多様性と再生を意味していたつもりだったが、俺の意図などこの際脇においても構わないだろう。
大事なのはそこまで再現して、老人は三つの視線を完成せしめようとしたのか、という点である。
. .
俺は半ば放心しながら、小刻みに震える腕を見ないよう、馬鹿馬鹿しいと一人ごちた。
思考がやたらと飛躍していることに、今さらながら気付いたからだ。
老人の語りと俺の書いたものに類似性を見た。そこまでは分かる。
だからと言ってファンタジーでもあるまいに、物語の登場人物が
俺に語りかけてきたとでも言うつもりなのか。
あの老人だって、本当に存在したのか疑わしいものだ。
寝しなに夢でも見て、寝ぼけていた可能性だってあるじゃないか。
そうだ、夢だ。これは凝った仕掛けを持った夢だったに違いない。
それなら俺の小説がなぞらえられていたことにも、一応の説明はつく。
夢は記憶の無意識の整理と、昔何かの本で読んだ覚えがある。
自慰のような小説を夢に見るなんて、我が脳ながら小賢しいことだ。
そう考えれば、何もかも全部、夢の話でしたと片付けられる……
……駄目だ。やはりどれだけ理屈を述べても、脳内の老人の笑みを消し去ることが出来ない。
俺は畳の間に横になって、ごたつく思考の全てを放棄することに決めた。
. .
脳は考えるのを止め、心は自棄くそめいた気分に戻っていた。
手のひらを見れば、緊張からくる発汗はすでに収まっている。
老人が俺の小説に出てくる内藤だったとして、だから俺にどうしろと言うのだ。
俺にできるのは、せいぜいが老人の旅の安全を祈願する程度である。
そんなものに、一体どれだけの価値があるというのだ。
どうせ考えるだけ無駄なことだったのだ。
あの老人の意図が何であったにせよ、俺に出来ることは限られている。
忘れるか、否か。それだけだ。
そして多分俺は、この出来事を忘れようとして、忘れることが出来ないだろう。
焦がしてしまった砂糖と同じで、一度こびりついた記憶はそうそう簡単に消えはしない。
よくある言い回しになるが、それは時間に浸け置きして、薄まるのを待つしかないのだ。
となれば、忘れるなと言った老人の一連の行動は、一応の功を奏したと言えるのかもしれない。
. .
まぁ、いいや。
クズの大学生は大きな展望もなく腐るのみなのだ。
立ち上がるのも奮起するのも、俺には似つかわしくない。
目の前で物語が始まったところで、俺はそれを眺める観客にしかなりえない。
そんなことは、短い人生の中で悟りきっていたじゃないか。
俺は畳の上へごろり横になり、呆れるほどどうでも良い気分で、
よれたトレーナーのポケットへ無造作に右手を突っ込む。
その右手が、冷や汗で再びじわりと湿るのが明確に分かった。
すでに着古してボロになりかけた茶色いパーカー。
そのポケットへ確かに入れていたはずのタバコが、
ライターもろとも消えていることに気付いたのだ。
どこかで落としてしまったのか、それとも……。
それ以上思考しないよう、俺は回路を閉じるように、強引に目をつむった。
. ―――――
――――
―――
――
夢を見たのは、現実逃避に目を瞑ってから、やや時間が過ぎてからだった。
それまで言い訳に使っていた虚構の夢ではなく、分かりやすく色のついた、映画のような夢だ。
男と、そして女の出てくる夢だった。
俺は少し離れたところから、その二人の道行きを見守っている。
俺の中にはどういった感情も無く、ただ見るべきものを見ているだけという、そんな雰囲気が漂っている。
男は女の前を行き、女は数歩離れて男の影を追う。
そこは荒涼とした砂漠で、男は数歩ごとに、女が後ろを着いてきているか、振り向いて確認していた。
二人はローブのようなものを身に纏い、砂漠の熱砂から肌を守っているようだ。
その男の顔は、細い目に釣り上がった口角をしており、
最近そんな顔をどこかで見たような、そんな気にさせる顔をしていた。
女は男の足が止まったのに気付き、微笑みでもってそれに返す。
その髪は緩やかなウェーブを描く金色で、
その微笑みは限りなく優しく、温かである。
男は女へ手を伸ばし、女は手を取り男の横へ。
その所作があまりに自然過ぎて、俺は漠然と、二人がどういった仲なのかを、考えてしまっている。
. .
そして、不意に俺は気付いた。
ここはきっと、人が滅んだ後の世界なのだと。
百年か千年か、それとも百万年の後か。
年代こそ分からないが、ここは人のいなくなった世界だと、何故か確信したのだ。
彼らはこの虚空にも似た砂漠を、永遠に二人で歩むのかもしれない。
あ。
その時、強い力で殴られたかのように、俺の頭の中で閃く物があった。
だからか。
だからだったのか。
だから神を語るには、三人目の視点が必要だったのか。
誰かへこれを、伝え聞かすために。
永遠を歩く二人の姿を、確かに刻むために。
. .
……その時不意にどうしようもなく、俺は実に半年ぶりに、小説を
書きたいという強い衝動に、駆られてしまったのだった。
. 〜結〜
―――あなたは誰ですか
―――わたしは、もう、あなたが忘れてしまったかなしみです
(岩村賢治『女郎花』より)
<了> シベリア図書館は30レス以内推奨だから次からは、もうちょい短めで頼むんだぜ それ思ったけど前後編にしちゃうと明日投下できるか分からんかったもんで……すまん おつおつ
2板かファイナル使えばよかったのでは……? 乙、力作だね
まあ最近は利用者も少ないし、悪意は無いわけだから、良いんじゃないか? おつ
作中の小説とこの作品と読んでる俺ら これも三だな 最近スランプというか書く気がなかなか起きない
書きたい題材はあるのに筆が進まない
皆どうやって解決しているんだろう ブーン系から一旦離れて商業作品の小説読んでるとブーン系が書きたくなってくる 心が豊かになるとやる気が出てくるよね
あとは無理のないペースで書き続けることもありだと思う
書くことを習慣づける 自分の場合、一旦、完全に離れてみた。
一般小説もSSも読まない。アニメや映画も視ない。
でも想像はする。
そのうち無性に書きたくなった。 出るの早すぎやしませんかね把握
でもなんも思い浮かばねえからもう2つほどお題下さい ここまで把握した
投下いつになるかわからんけど頑張って書くよ 祭り乙
いろいろ言っちゃったけど、図書館で投下があってうれしかった ブン動会終わってさっそくで申し訳ないんだけど批評依頼をお願いしたい
http://buntsundo.web.fc2.com/kouhaku_2016/novel/aishiteru.html
特に触れてほしいところは
・久しぶりに書いたけど地の文でおかしいところはないか
・登場人物に対して好印象、悪印象のどちらを持ったか
地の文は最初口語調でいこうと思ってたけど書いてるうちにいままでの文体に戻したからブレに関しては目をつむってほしい
最初の口語調のままでいくべきだったかどうかもできれば教えてほしい うおすまねぇ仕事早いからもう寝なきゃならん
明日で良かったら批評させてもらうよ 遅くなったけど>>331
この話切なくてすごく印象に残ってる。批評ができないからほぼ個人の感想になるけど、
読んでて気になったりひっかかったりしたところは特になかった
ただ、時系列が現在→一年前→→現在(卒業近く)→(過去回想)→卒業 と入り組んでるので、
現在に戻ったところで冒頭となかなか結びつかなくて混乱した。
現在と過去の区切りをもうちょっとわかりやすくするか、一年目とそれからの感情の変化に思い切って重心を割り振るか、
現在パートの比重をもうちょっと重くしてくれるとありがたかったかも。
(現状だと一年目の比重が多くて現在は軽め。それからの感情の変化は丁寧。一年目に比べて、キーポイントのはずの現在が印象に残りにくい)
登場人物に対しての印象は
ミセリ 悪感情(一年目のやりとり)→好感情へと変化
トソン 好感情。現在パート以降は同情に傾く。
といった印象を抱いた。ミセリは一年目の利己的な考えと行動であまりいい感情を抱かなかった。
そこから徐々にトソンへと思い(友情とも愛ともつかない)を深めていくにつれて、好感情を抱き感情移入できるようになった。
いろいろと言ったけど、胸に来る苦しさと切なさがすごく好き。
愛とも過ちとも違う、歳相応の同性に対する感情の描き方がすごく上手かったと思う。 >>334
ありがとうございます。静かなところだし依頼しても遅れると思っていたので気にしないでください。
時系列の切り替えは普段はあまりやらないので心配していたところだったけど、見事にやらかしてしまったようです。
思い切って切り替えた冒頭に日付とか挿入すべきだったかもしれません。
いつもより隅々まで書いてしまわないよう気を付けたつもりだったけど、書くべき場面の比重も考え直す必要がありそうですね。
登場人物に関しては想定通りになってくれて安心しています。
トソンばかり印象を良くしすぎて、ミセリが嫌われすぎないか心配でした。
まだまだ批評は受け付けたいと思います。
もしも他の話題したいときに邪魔ならスルーしてもらっても構いません。 >>331
今更な上に上から目線だけども
読んでみて、文章そのものは、おかしいとは思わなかった。たとえなども程々の飾り方で読みやすい。
文体は、ここぞというときだけ混ぜる、といった使い分けをする多作品もあるし、そもそも地の文少な目だから大して気にならなかった。
ただ、話全体としては文の繋げ方のせいで読みにくかった。
キャラクタの台詞に対して時系列や、状況説明を数行後回しにするのは、話の流れに緩急をつけたり、前後のキャラクタの台詞を印象づけたり。
そういった効果があると思うのだけれど、今回はそのパターンばかりで、サクサク読める文章なのにいちいち止まってしまう。
また、単純に文の癖として見た場合、飽きる。
そのせいか、雰囲気や感情をあらわす時に、何かを引き合いに出されても、あまり気を惹かれない。
自分 「 ん?ああ、そういう流か…そっか、それでこういう表現したのか」
不快だろうけど、肝心な部分を読んでても上記のような受け止め方になってしまった。
それから、登場人物の印象はどちらかといえば、どのキャラクタに対しても好印象だった。
どのキャラクタも感性や行動に現実味があると感じたし、各々の振る舞いも、自分の青春時代を思い起こさせる、どこか微笑ましく感じる思春期らしさがにじみ出ていた。
終わり方も個人的には良かったし、なんやかんや言ったけど良い作品だと思うよ。 久しぶりにきた
もしかしてもう無いのかと思ってたけど図書館がまだあってよかった (゚、゚トソン 「いいですか、なおるよさん。どんなに苦しくてもおいしいもの食べてうんこすれば治るんですよ」
('(゚∀゚;∩ 「うんこ!?」
(゚、゚トソン 「うんこです」
(゚、゚トソン 「うんこを溜めるとお腹が痛くなったりお肌が荒れたりします」
(゚、゚トソン 「おいしいものを食べてうんこする。シンプルですが健康を保つためには大事な事なんです」
('(゚∀゚;∩ 「女の人があんまりうんこうんこ言うもんじゃないんだよ!」
(゚、゚トソン 「ですがおいしいもの食べてうんこすれば大概の病が治るのは事実です」
. (゚、゚トソン 「なおるよさんの好物は何ですか?」
('(゚∀゚∩ 「僕はさくらんぼが一番好きなんだよ!!」
(゚、゚トソン 「食事の時間に出てくるといいですね」
('(゚∀゚;∩ 「病院調理師の人に出すように頼んでくれるとかしてくれないのかな!?」
(゚、゚トソン 「しませんよ。あの辺は栄養士さんにお任せしてますから」
(゚、゚トソン 「だいたいなおるよさんの好きなものを出したら、他の患者さんの好きなものを出さなきゃ不平等でしょう」
('(゚∀゚∩ 「確かにそうなんだよ……」
(゚、゚トソン 「はい。キリの良いところで今日の診察はおしまいです」
('(゚∀゚∩ 「はい!お疲れ様なんだよトソンちゃん!」
(゚、゚トソン 「なおるよさん、何度言ったら覚えてくれるんですか?」
(゚、゚トソン 「私はあなたの主治医のトソン先生です」
('(゚∀゚∩ 「そうだったね!また明日なんだよトソンちゃん!!」
. ('(´∀`*∩「あー」
(゚、゚トソン 「窓際で何してるんですか?」
('(´∀`*∩ 「最近暑くなってきたからね!風に当たって涼んでるんだよ!」
(゚、゚トソン 「クーラー入ってるのに、わざわざ窓を開けてですか?」
('(゚∀゚∩ 「時には自然の風に当たるのも気持ちがいいものなんだよ!」
('(゚∀゚∩ 「トソンちゃんもここに来て当たってみるといいよ!」
(゚、゚トソン 「全く。なおるよさんは何度トソン先生と教えればいいんですか」
('(゚∀゚∩ 「まあまあ。とにかく当たってみてよ!」
(゚、゚トソン 「んー」
(´、`*トソン 「ああ……確かにコレはいいですね……気持ちいい……」
('(゚∀゚*∩ 「でしょ!!」
. 川 ゚ -゚)「二人して何してるんですか」
('(゚∀゚;∩ 「ありゃ!見つかっちゃったんだよ!!」
川 ゚ -゚)「暑いから閉めますよ」
(´、`トソン 「ああー」('(´∀`∩
川 ゚ -゚)「二人してそんな顔したってダメです」
川 ゚ -゚)「さ、診察を始めてください。次の人が控えてるんですから」
(゚、゚トソン 「本当ですよ全く。何をふざけているんですかなおるよさん」
('(゚∀゚;∩ 「トソンちゃんも同罪なんだよ!?」
. ('(゚∀゚∩ 「今日のデザートはさくらんぼなんだよ!!」
('(゚∀゚∩ 「ああー。美味しいんだよー!」
川 ゚ -゚)「随分ご機嫌ですね」
('(゚∀゚∩ 「昨日もトソンちゃんが『美味しいもの食べてうんこすればなおるよ!』って言ってくれたんだよ!!」
('(゚∀゚∩ 「僕も美味しいもの食べてモリモリうんこするんだよ!」
('(゚∀゚∩ 「ああー!まだあと一個あるんだよ!!幸せなんだよ!!」
川 ゚ -゚)「なおるよさんは本当にポジティブですね」
('(゚∀゚∩ 「ここの人達はだいたいネガティブだからね!僕のポジティブでバランスを取るんだよ!!」
('(゚∀゚∩ 「トソンちゃんにも『まだあと一個あるんだよ!!』って教えてあげたことがあるんだよ!!」
川 ゚ -゚)「それでトソンさんは元気になりましたか」
('(゚∀゚∩ 「少しね。でも根本的な解決には至ってないんだよ」
('(゚∀゚∩ 「よし!二個とも美味しかったんだよ!午後も頑張るんだよ!!」
. ミセ*゚ー゚)リ 「おっすー」
(゚、゚トソン 「あらお久しぶり」
ミセ*゚ー゚)リ 「トソンの好きなぼたもち持ってきてやったぜー」
(゚、゚トソン 「流石ミセリ。嬉しいことしてくれますね」
ミセ*゚ー゚)リ 「ここってホントに持ち込み厳しいね。検査の人に毒味で幾つか食べられちゃったよ」
(゚、゚トソン 「ホントはミセリが食べちゃったんじゃないですか?」
ミセ*゚ー゚)リ 「あははー。2つくらい食べちゃったかな?」
(゚、゚トソン 「全く……」
(゚、゚トソン 「でも、ありがとう。ぼたもちもそうですが会いに来てくれて嬉しいです」
ミセ*゚ー゚)リ 「気にしなさんなって。私達友達でしょ?」
(゚、゚トソン 「そうですね」
(゚、゚トソン 「うん。おいしい」
. (゚、゚トソン 「……おいしいもの食べてうんこすればなおるよ」
(゚、゚トソン 「あれ」
ミセ*゚ー゚)リ 「どしたの?」
(゚、゚トソン 「いえ。なんでもないです」
(゚、゚トソン 「ぼたもちのお礼に窓を開けてあげましょう」
ミセ*゚ー゚)リ 「え?クーラー効いてるのに?」
(゚、゚トソン 「ええ。時には自然な風に当たるのも気持ちがいいものなんですよ」
ミセ*゚ー゚)リ 「そうかなあ……。今日の気温34度もあるんだけど……」
(゚、゚トソン 「しかしおいしいぼたもちですねコレは」
ミセ*゚ー゚)リ 「でしょ?私ももう一個貰おうかなー」
(゚、゚トソン 「まだあと一個もありますが、半分にしてもいいですか?」
ミセ*゚ー゚)リ 「あはは。ジョーダンだよ」
(゚、゚トソン 「そうですか」
. (゚、゚トソン 「……ごちそうさまでした」
ミセ*゚ー゚)リ 「トソン」
(゚、゚トソン 「どうしたんですか改まって」
ミセ*゚ー゚)リ 「私、また来るから」
(゚、゚トソン 「ええ。是非また来てください」
(゚、゚トソン 「ミセリみたいにちゃんと会話のできる人はココでは本当に少ないんです」
(゚、゚トソン 「このままじゃどっちが医者でどっちが患者かわからなくなりますよ」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん……そうだね」
(゚、゚トソン 「元気ないですね。おいしいもの食べてうんこしたほうがいいですよ」
ミセ*゚ー゚)リ 「あはは。トソンもね。あんまりうんこうんこ言ってなおるよ先生を困らせないようにね」
(゚、゚トソン 「なおるよ先生?」
(゚、゚トソン 「何を言ってるんですかミセリ。なおるよさんは私の患者さんで――」
. 『……辛かったんだね』
『もう大丈夫だよ』
『辛いことはちょっと頭の片隅に置いて、ここでゆっくりするといいよ』
『そうだね。まずはおいしいもの食べてうんこしようか』
『どんなに苦しいときでもそれができれば少しずつ楽になれるから』
『あ、名乗り忘れちゃったんだよ。僕は君の主治医の――』
( 、 トソン 「あ」
. ('(゚∀゚∩ 「…………トソンちゃん、もしかしておきてる?」
( 、 トソン 「あれっ。そこにいるのはなおるよさんですか」
( 、 トソン 「おかしいですね。何も見えませんよ」
('(゚∀゚∩ 「アイマスクしてるからだよ!!」
( 、 トソン 「アイマスク?」
('(゚∀゚∩ 「ゆっくり寝られた?」
(゚、゚トソン 「うーん。夢を見ていたような…………」
(゚、゚トソン 「というか、ミセリが来てたような気がするんですが。それも夢?」
('(゚∀゚∩ 「彼女なら君にぼたもち渡して、ちょっとお話して帰ったよ!」
(゚、゚トソン 「……そういえばそんな記憶もありますね」
('(゚∀゚∩ 「夢と現実がごちゃまぜになってるのかな?僕も時々あるよ!」
(゚、゚トソン 「…………それってまだまだここから出られないって事ですよ?」
('(゚∀゚∩ 「寝起きでもトソンちゃんはズバッと言うね!」
. (゚、゚トソン 「ところでこんな真夜中なのに、どうしてなおるよさんは起きてるんですか?」
('(゚∀゚∩ 「目が覚めちゃったんだよ!」
(゚、゚トソン 「……今日は見逃してあげますから、早く寝た方がいいですよ」
('(゚∀゚∩ 「そうだね!クールさんに見つからないうちにトソンちゃんも寝た方がいいよ!」
(゚、゚トソン 「そうですね」
(゚、゚トソン 「…………おやすみなさい……なおるよ先生?」
('(゚∀゚∩
('(^∀^∩ 「うん!おやすみなさいなんだよトソンちゃん!」
. 突然ですが、祭りのお知らせです
夏物語のようです2016(仮)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1468065935/
【概要】
「夏」をテーマとした作品を投下する企画です
百物語の「ホラー・幽霊」縛りを「夏」縛りに変えたものとお考えください
もちろん夏といえばホラーだから、怪談の投下もOK
【開催期間】(予定)
・八月十二日〜十四日、八月十九〜二十一日
シベリアの皆さんも、よろしければご参加ください!
心よりお待ちしております 図書館は通常運転で静かだと思う
祭りの投下場所でもあるからたまに人はくるけど 投下が来たのかと思った
でも基本は投下無いのか。残念 図書館はクーラー効いてるから夏は大盛り上がりだぞ
と思ったけどここシベリアだったな… 自由度が高く成熟した大人になりつつある大学生よりも
ある程度の拘束があり精神が未成熟で
それゆえに必死にあがきもがく高校生が最強なので高校舞台 大学かな
飲酒喫煙運転一人暮らしと行動の幅が一気に広がるメリットがでかい 繰り返し失礼します
>>366に書いた「夏物語のようです」の概要が無事確定したのでご報告です
夏物語のようです2016 概要
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1468065935/81-83
開催期間は予定どおりの
・八月十二日〜十四日、八月十九〜二十一日 の各日18時から翌朝7時です
1レスからお気軽にどうぞ 皆さんの参加をお待ちしております! ('∀`)処刑するようです
( ;ω;)
ブーンくんです。どうやら檻の中で捕まっているようです
このまま出れないのはきつそうなので優しいドクオくんは
('∀`)処刑だ!
殺してあげる事にしました。なんと優しいのでしょう。
グイッ。ドクオくんが上からぶら下がってる紐を引っ張ると
なんと!檻の中の天井が下がって来ました!
グチャベキバキ( ;ω:::::いやだたすけてごめんしにたくな
グチャ(おl…
ブーンくんはあっというまにつぶされてグチャグチャになってしにました!
よかったね!ブーンくん! (´;ω;`)
ショボンくんです。両手を木にしばられていたそうです
このまましばられているのはきつそうなので優しいドクオくんは
('∀`)処刑だ!
殺してあげる事にしました。なんと優しいのでしょう。
ドクオくんはマシンガンを取り出してショボンくんにむけて乱射しました!!
ズガガガガガガッガガ!!!
(´。;:::::
マシンガンをショボンくんに乱射するとショボンくんはいっきに手や足や頭が吹っ飛び死んでしまいました
よかったね!ショボンくん! ξ;凵G)ξ
ツンちゃんです。吊るされてきつそうです
このまま吊るされているのはきつそうなので優しいドクオくんは
('∀`)処刑だ!
殺してあげる事にしました!なんと優しいのでしょう
するとドクオくんはツンちゃんにガソリンをかけてマッチを投げました!
するとあらびっくり!いっきにツンちゃんが燃えました!
ξ;凵G)ξあづい!あづいよおおおおおおおおお!!
ボオオオオオ
炎は一気にツンちゃんを飲みこんでいきました!
(:::::::)シュウウウウウウ…
ツンちゃんはあっという間に燃えカスとなってしまいました!
よかったね!ツンちゃん! ('∀`)
ドクオくんは気がつくと辺り一面さっぷうけいな部屋にいました!
(,,゚Д゚)
( ・∀・)
たくさんの男の人がドクオくんを囲んでいました!
そしてなんとドクオくんは天井から吊るされていました!
(,,゚Д゚)ポチッ
男がボタンを押すとドクオくんを吊っている紐が締まっていきました!
ギリギリ…
(;'∀`)ガハッ!オエェ!
ドクオくんは口からよだれを垂らし、尻からうんちをだしていました!
苦しそうです!苦しそうです!
( ∀ )…
ドクオくんは処刑されました!
よかったね!ドクオくん! 終わり
超久しぶりにブーン系書いた
Twitterでブーン系の話してるの見て書きたくなったからとりあえず適当に書いてみた
昔書いたのは( ^ω^)がアフロになるやつとか空送るやつ
本当はVIPでしようと思ったけど規制されてたのでこっちで書いた
じゃあまた会おう、さらば。 酉のパスワード忘れちゃったんだ
それよりも今年中に空贈る投下しようと思うんだけど正直もう今更な気がするんだ
でも多分投下するんだ pcが規制されたがシベリアにすら書けないとは驚いたよ なんでも書き込めばいいさ
おちんちんバスター!!
おちんちんバスター!! 西暦20XX年 世界は核戦争により文明は荒廃した……
アポカリプス……荒廃した世界。ミュータントやレイダーといった無法モノたちが闊歩する世界。
そこには善も悪もなくただひたすらに生のために他者を喰らう世界…
この物語はそんな世界でたくましく生きる漢―おとこ―の話である。
タイトル ―(^ω^)は荒野をススムようです― パ〜ン!
銃弾が足を貫通する。
レイダー男「オラオラオラ〜!ヒャッハ〜!」
女「い、いやぁぁぁ〜」
レイダー男は動きを止めた女に跨がりおもむろにチンポをさらけ出した。
レイダー男「黙ってろ!このアマァー!!これから俺様が女の悦びを教えてやんよ!!ぐへへへ」
ズボボ、ボーボ、ボーボボ!!
チンポをぶち込まれ泣き叫ぶ女は次第に涎を垂らしながら快感に浸っていく…。 1時間後、レイダー男は満足したのかその場には居なかった。
犯された女の涙は枯れ涎だけがタラリと垂らされて恍惚な表情を浮かべていた。
偶然通りかかった(^ω^)はズボンを脱ぎ自分のチンポを女の膣中に入れ腰を動かした…
(^ω^)「うっひょー!ちょ〜気持ちいいぜ!久しぶりの女の膣中はあったかいナリィ〜」
必死で腰を振るブーソはあまりの快感に我を忘れ夢中になっていた。 女を犯しまくったブーソは懐にしまってあった銃を取り出し女の膣中に入れて引き金を引いた
……ドュパー
女の膣片は辺り一面に飛び散った。
(^ω^)「へへへっ。たまんねー!マジさいこー!!」
満足したブーソはその場をあとにするのだった。
★☆ 第1回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 豊 作 祭 2016
開催日:10月22日(*)20:00〜 10月31日(*)24:00
会場:シベリアイベント広場15
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア豊作祭!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリア豊作祭を一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
<`/>'^ヾヘ/>
{三} ((ノ、`'ノ))} た、短編投下なんて
{ニ}ゝd *゚听)^)
リ (__]っ l: > 待ってないんだからね!
</_ハヽゝ
(ノノ (テンプレ) ブーン系に合わせてツンちゃんを入れていくその姿勢素晴らしい ⊂( ・ω・ )⊃ こいつってブーン扱い? たまにブーンしてるけど名も無き汎用顔文字? あーそうだ
どなたか人がいたら、以前ここで投下した紅白作品を批評してはくれませんでしょうか?
>>261からの作品ですが、どうにも力不足を感じてしまってどこが問題か知りたいなと思っていました さんきゅーもっきゅか
最初の妙な改行がすらっと読めなくさせてストレス
数行ごとのまとまりも1つの事を語りながら途中で分断されてるのが気になる ありがとう。改行についてはスマホ勢なもんでPCから見ると読みにくいかもしれん 文章云々よりもまず先に、
AAが出てこないとっつきにくさはあると思う
勿論最後に二人を出すインパクトに繋がるので演出としては悪くないとも思う
句読点区切りで改行してるわけでないのも読みにくさの原因かな
老人が「自身は神である」と語りだすシーンで
毎行ごとに一行空白があるのも唐突でちょっと違和感があった
あとは語り手のキャラ(性質的な意味で)がわからない
大学生で昔の町が好きでおそらく以前は小説を書いていて
よく言えば話の本質である「現実にいる作者」という普通の人間
悪く言えば語り手になりうるほどの魅力があるのかわからないキャラクター
( ^ω^)やξ゚听)ξといった顔文字を使わない分
語り手はキャラを立てて読者を引き込むくらいが丁度いい
読み専の読者も引き込めればなおよし
ホームレスとの会話も
もう少し会話らしくしてもいいんじゃないかとも思う
一方的にホームレスが話すから語り手の様々な考えが入り込んで
一貫したキャラクターに見えなくなってしまってるように感じる
ストーリーの流れとしては面白いし
一度でもブーン系を書いたことのある人間なら
色々と考えさせられる良い話だと思う
電車が通り過ぎるシーンと
( ^ω^)ξ゚听)ξが出てくるシーンは印象的
ラストもしみじみと余韻がくる雰囲気だった ありがとうございます!
色々と意図していたことが伝わらなくてもやもやしていた作品なので批評していただけて有り難いです。 投下します たとえ誰もいなくとも
( ^ω^) 見覚えがないようです
ずっと昔から、この時期になると耳が悪くなる。
聞こえづらくなると言うよりは、ある一瞬、一時だけ聞き取れなくなるのだ。
それも一時間とか一分とかではなく、わずか数秒のことだ。
病院に行っても難聴や聴力、脳機能の問題は一切ないと判断される。
気のせいなのかもしれない。
毎年、秋が来ると、わからなくなってしまうのだ。
( ^ω^)「はあ、ただいまだおー」
ξ゚听)ξ「おかえり、どうしたの?ため息なんてついちゃって」
( ^ω^)「ああ、いや、秋のいつものだお、上司のショボンさんが何を言ったかわからなくて」
ξ゚听)ξ「秋、聞こえなくなっちゃうやつね。日常の会話には支障がないのに」
( ^ω^)「不思議なんだお、会話の、ちょっとした言葉が全く聞こえなくなるんだお」
ξ゚听)ξ「でも秋は短いわ、ほらご飯にしましょ。秋刀魚よ秋刀魚」
(*^ω^)「秋刀魚!やっぱり秋は魚だお!」 家に帰ると妻が食事の用意をしていてくれる。
平日は妻が、休日は僕が作ることになっている。
苦労を分かち合わなければ、お互いを理解できないからだ。
就職して5年がたった。
ようやく仕事も任されるようになり、お金にも余裕が出てきた。
いつか二人の家を、静かなところに建てようなんて、大学の頃の夢も現実味を帯びてきた。
ベージュ色のテーブルクロスの上に、料理が並ぶ。
妻が作る料理は最初こそ壊滅的だったが、今では美味しく満腹になるくらいまで成長した。
最初の頃の料理なんて爆撃の後のような惨状だった。
テレビを見ながら、職場や世の中のこと、自分たちのことを話す。
食事時のテレビはニュースを見ることにしている。
あれこれコメントをつけやすいのはめまぐるしく変わる世界。
昨日のニュースがどれだけ大事だったかは重要ではない。
毎日毎日、まるで一大事のように語られる新情報を飽きないように聞き流す。
妻はハリケーンのせいで野菜が高くなったと愚痴をこぼし、僕は自然は怖いと返す。
ξ゚听)ξ「あら、??????????????、懐かしいわ」
( ^ω^)「・・・」
今、妻はなんと言ったのだろう。
きっと読み上げた何かはテレビの画面に書いてあるはずだ。
そう思ってテレビを見ると、早いことに場面は変わり、株価の暴落についての話題になっていた。
株価の暴落が懐かしいわけがない、でもその前がどんなニュースだったのかわからない。 ( ^ω^)「だおだお・・・」
だから適当な相槌をうって、妻がその話を続けないことを願った。
ついでに方向もずらしておこう。
( ^ω^)「あ、お茶とってくるお」
妻の空いたグラスをとってキッチンに向かう。
ξ゚听)ξ「ありがと」
お茶を注いで戻ってくると、妻の関心は職場の可愛い後輩の話に変わっていた。
馬鹿だが愛嬌があって、学が無いが好奇心はあるといういい子らしいのだった。
ξ゚听)ξ「そういえば、あの子も?????????の???だったわね」
今日は頻度が高いなと思った。
物理的に耳が悪いとは考えられない。三つも回った医者の全てが証明している。
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「世の中狭いわね、私だってそんなに会わないわ」
( ^ω^)「世の中は自分で思ってるほど広くないんだお、まあネットのおかげもあるけど」
ξ゚听)ξ「そうね、?????????????????????ね」
( ^ω^)「・・・」 本当に今日はひどいなと思った。
思えばこれが仕事で起きたことはない。
今日のショボンさんとの話だって、休憩中に新聞を広げていたショボンさんが何かについて僕に話題を振った時に起こった。
『ね』で終わったということは何かを同意して欲しいから言った文章のはずだ。
だから妻には申し訳ないけれど、適当な同意の相槌をうっておくだけにする。
( ^ω^)「だお」
目の前の料理が急速になくなっていく。
大半は僕の胃袋に収められていく。
余さずぺロリと平らげると、妻は作った甲斐があるわ!と喜んでくれる。
平日の洗物は僕の仕事だ。
妻は机を拭いて、お風呂の準備をしている。
妻の職場は朝が早い。
早めに寝てしまうのは残念だが、遅くまで付き合ってくれて体を壊されたら申し訳ない。
洗物の水を冷たいと感じた。
そういえば夏の水道は生ぬるい感じだった。もう寒い季節がすぐそこにきているのだろう。
冷たい水というものはいい。飲むにしても生ぬるい水というのは不快感が生まれてしまう。
いい水だ、ずっと浸かっていても寒くはないだろう。
みんなもそう言っているだろう。
洗物を片付けてゴミの始末をすると、妻が風呂からあがってくる。
髪を上げてバスタオルで体を隠している彼女は、とても美しかった。
だからただ、美しいとは言わずに頬にキスをした。 ξ*゚听)ξ「あら、ふふっ」
すると妻は僕の額にそっとキスをしてくれた。
風呂から上がったばかりの暖かい体温と湯気と、石鹸のいい香りが心地良かった。
もし僕がアルコールで酔っていたら、もう少し先まで進んでしまっていたかもしれない。
(*^ω^)「おやすみだお」
ξ*゚听)ξ「おやすみなさい、あなた」
妻はちょっとうれしそうに自分の部屋に戻っていった。
僕も風呂に入ろう、汗をかいた体のままでいるのは嫌だ。
妻は僕の額にキスをしてくれたが、しょっぱくはなかっただろうか。
シャワーを頭から浴びて頭を洗いながら体を洗うと、いつも妻から変な洗い方と笑われる。
どうせ泡が体につくのだから一緒に洗ったほうが良いのではないか、と思って高校の頃から始めた方法だ。
そんなに変な方法だろうか、たしかに頭はシャンプーがついていて、顔までたれてくるものだから目は開けられない。
しかし自分の体は、目を開けていなくてもわかるだろう。どこを洗うべきかとかはいつもと変わらないわけだし。
全部を流しきってから湯船に浸かる。
妻はちょっと熱めのお湯が好きだが、僕は温めのほうがいい。
だから妻が入った後に入るとちょうど良いくらいだ。
(*´ω`)「ふぃー」 いい湯だった。次の休みは妻と温泉に行くのも良いかもしれない。
二人とも、休みは二人でいたい人だから、いっそ泊りがけにしてしまおうか。
行くとしたらどこがいいだろう。
そうだ、あの、あれがいい。昔僕とみんなで行ったことがある。
あそこなら綺麗な景色と、水の音がしてゆったりできるだろう。
みんな、あれ?
いや知っている、一人一人、全員の名を。
∴∴∴∴∴∴∴∵∴∵∵∵∵∵∴∴∴∴∴∴∴∴(●)∴∴∴∵∴∴∴∴∴(●)
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(´・ω・`)「ブーンくん、右の棚の書類お願いねー」
( ^ω^)「あいあいですおー」
仕事はいつもと変わらない。
もしかしたら単調かもしれないが、職場の人たちはみんな明るく楽しくやっているから飽きない。
周りが明るいというだけで、モチベーションも変わるということだろう。
仕事をてきぱきと終わらせる。作業をしながら温泉旅行の行き先を考える。
妻に言ったら
ξ*゚听)ξ「久しぶりねえ、行きたいわ!肌にもいいし!」 と上機嫌にはしゃいでいた。いくつになっても僕たちのやっていることは変わらない。
温泉といっても近いところ遠いところいくつもある。
近場なら、あそこがいいだろうか。
(´・ω・`)「ブーンくん、これどうやるんだっけ?」
( ^ω^)「はいですおー、これはこっちの、あ、マニュアル作っておきますお」
(´・ω・`)「ありがとう!いやあ歳をとると物覚えが悪くなるねえ」
仕事を覚えるまでは大変だったが、今となっては楽なものだ。
新しい環境になったというだけでやることは大学時代とそんなに変わらない。
責任とお金を背負うようになったくらいの差だ。それは大きな差でもあるのだけれど。
昼休みになると会社の食堂でカレーを食べる。金曜日とかだからではなくカレーを食べる。
飽きないのか、と聞かれるが昔も食べていたこの懐かしいレトルトの業務用カレーの味が好きなのだ。
ビロードもビコーズもハインもニダーも好きだった。
スキーの後とかに食べるこのカレーは、母が作るカレーよりもずっと美味しく感じた。
社長がポケットマネーで買ってきたでかいテレビからニュースが流れている。
社長が映画を見るために買ったらしいが、秘書さんがいつのまにか食堂に設置していた。
おかげでまるでスクリーンに映しているような大きな画面でニュースを見ることが出来る。
ただ画面に集中してしまうとカレーをこぼしてしまうので注意が必要だ。
(´・ω・`)「あ、???????????のやつだね、いいねぇ元気だね」
( ^ω^)「・・・」 僕はほとんど瞬時に反応することが出来た。
目だけを動かして最小の動きでテレビ画面を見た。
テレビの画面には何も映っていない、黒いプラスチックの板が僕たちの姿をわずかに反射していた。
('A`)一体どうして見覚えがないんだ?
テレビの画面はかすんでよく見えなかった。
でも何か、広いところを写していた。
音声は聞こえない、がやがやしている食堂では元から聞こえないから映像と字幕だけでニュースを見ていた。
広い、静かなところだった。
森の中にあって、そこは穏やかで、懐かしい場所だった。
だが、すぐに画面が変わって、くだらない政争の話に変わっていった。
(´・ω・`)「ブーンくん?どうしたの?」
どうやらぼけっとしていたようだ。
上司が何かを話していたようだが、完全に聞き流していた。
失礼なことだがまあ起きてしまったことは仕方がない。
( ^ω^)「いやあ、妻との旅行のこと考えてたんですお」
(´・ω・`)「おっ、幸せ自慢かい?残業させるよ?」
( ^ω^)「ごめんなさいですおwww」
週末にはあそこにいこう。懐かしい思い出の場所へ。
∴∴∴∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵
∴∴∴∴∴∴∴∵∴∵∵∵∴∵∵∵∴∴∴∴∴∴∴∴(●)∴∴∴∵∴∴∴∴∴ 定時には仕事が終わるというのはいいことだ。
世の中ではブラックだホワイトだと騒いでいることだが、騒ぐ価値のあることだと思う。
自分の時間を切り売りして生活しているのだから、売る時間を無駄にはしたくないものだ。
車に乗り、ラジオをつけてカーナビをつける。
ショボンさんは愛用のバイクで飛び立っていった。独身貴族は趣味に全振りだ。
ラジオは流行の音楽と、流行が終わった音楽を流している。
合間合間に入る、最近のことへのリスナーの意見とかも面白い。
高校生から老人まで、いろんな人がラジオを聞いている。
みんな話題に出さないだけで、中身を意識してないだけで聞いているのかもしれない。
『はーい!さっきの曲は素直姉妹で、【ラッキーAA】でしたー!そういえば???????????高校は今年三度目のエイト大会優勝ということで』
( ^ω^)「・・・」
高校だ。
僕の思い出だ。
高校、高校だ。
僕はどこの高校を出た?いつ妻に出会った?
高校の名前が思い出せない。今の聞き逃した、意識して聞いていなかったのかそれともまた秋の難聴なのか。
いいや、今何かの大会の優勝といった。これはニュースになるような内容なのだ。
テレビで見逃したことも、妻が夜に言っていたこともこれのことなのか?
('A`)バーチウッド高校だよ
( ゚ω゚) バーチウッド!そうだ!僕の高校だ!あの時、僕は何かを忘れてしまったんだ!
カーナビに覚えている限り、近くにあった建物を打ち込んで、地図を吐き出させる。
そうだ、山の中にあった。
何かの行事だった、僕たちはあの学年になったら行くことになっていた。
('A`)彼らは君の友人だったじゃないか
ああ!なんで今まで忘れていたんだ!あの景色を!綺麗で冷たい水だ、透き通ったあの景色が好きだった!
山の間にポツリとあるあの場所へ、行かなければならない!忘れていた分を取り返さなければならない。
車を走らせる。携帯が何度か鳴ったが取っている暇も確認している時間もない。
今すぐあの場所に帰らなければならない。
みんなが僕のことを待っている。
日が暮れるのが早くなり、すでにお月様の時間になりつつある。それでもかまわず車を走らせた。
山の間に挟まれるように敷かれた道路を、事故を起こさない程度に早くあせりながら走る。
なぜか道路は荒れていて、草木が飛び出てひどい有様だった。
高校を出て9年になる、ここをみんなと一緒にバスで通ったのだ。
その時はこんなに荒れてはいなかった。9年間人の手が入らないと人工物は飲み込まれてしまうのか。
カーナビにはもう道が示されていない。なぜだろう、ここにはコンクリートが敷かれた道があるのに。
それでも目の前の道には見覚えがある。多少がたつくが、問題なく通ることが出来る。
('A`)頼む、助けてくれ、戻ってきてくれ、みんなのために
急がなければならない。うるさい携帯電話の電源を切り、ライトをハイビームに変えて走る。
そこにいかないといけない、僕は僕は
('A`)クラスメイトが待っている、助けに行かなきゃ、こんな秋だったじゃないか
秋になったら校外学習があった。 遠い山の中で自然のうんたらかんたらを、という名目で行かされた。
修学旅行の前の、練習みたいなものだったのかもしれない。
高校生のときは勉強ばかりで、みんなで協力して生活するなんてことはなかったかもしれない。
仲は良かったけれど、そこまでじゃなかったのかもしれない。
電波も通らない場所に連れて行かれて、古いけれど綺麗な宿の部屋に、何人かで入ったんだ。
そう、小さな頃に夢見た冒険が出来そうな気分だった、見知らぬ世界で仲間たちと共に。
あのときだけは、僕たちはませた高校生じゃなかった、女子も男子も、小さな頃の夢を見ていた。
('A`)目を覚ませ、俺たちが卒業するはずだったあの年を、皆が君を呼んでいるのが聞こえないのかい?
聞こえるとも!聞こえる、みんなの声が聞こえる。
あの声はモララーのだ、キザで紳士ぶってて、ちょっと高い自分の声を気にして低くしゃべってた。
これはミセリの声だ、昼ごはんになると男子顔負けの速さで弁当を食べて友達とおしゃべりをしていた。
あれはフォックスだ、煙草を吸ってるのがばれるからって、いつもガムを噛んでごまかそうとしてたんだ。
( ゚ω゚)
ああ!あああ!そうだ!みんなが僕のことを待っている!
∴∴∴∴∴∴∴∵∴∵∵∵∴∵(○)∵∵∴∴∴∴∴∴∴∴(●)∴∴∴∵∴∴∴∴∴(●)
∴∴∴∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵∴∴∴∵∴∵∵ 山道を抜けると、山に囲まれるようにまるでダムのように孤立した湖が広がっていた。
もう夜も深く、月明かりが水面に反射して、とてもとても綺麗だった。
あの時と同じだ、あの時と同じ、美しい景色だ。
わずかな靄が、人工物ひとつない景色をさらに幻想的にしている。
喧騒は山の向こうに遠く、ここには水と風の音と、呼び声しかない。
車を湖の近くに止めると、すぐそこに荒れ果てた宿があるのがわかった。
もう何年も使われていないのだろう、古いが落ち着いた雰囲気のあったその建物はすでに幽霊屋敷になっていた。
宿に用はない、みんながいるのは宿ではない。
あの月の下だ。
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえないのかい?
聞こえるとも、みんなの声が聞こえる。
どうして忘れてしまっていたのか。
そうだった、僕が大学に入ったときには友達がいなかった。
友達がいなくて不安だった、勇気を出して入ったサークルで仲良くなったのが今の妻だ。
どうして友達がいなかったんだ?
僕たちは同じ大学を目指していた、ほとんどが同じ場所を目指していた。
試験場、点数で殺しあうことになったとしても、僕たちは大学受験というゴールのために日々を楽しんだ。
どうして友達がいなかったんだ?
僕も大学に受かった、僕以外になんでいなかったんだ
みんなそつぎょうしなかった そつぎょうできなかった
ぼくだけがそつぎょうした ぼくだけがそつぎょうできた 靴やズボンがぬれるのも気にせずに、だんだん深くなっていく湖に入っていく。
月明かりのぼんやり青い光に照らされて、湖に浮かぶ船が見える。
船の上にみんなが立っている。こっちをみている。こっちをみてよろこんでいる。
そうだ当然だ当たり前だ、いなくなった友達が、苦楽を共にした友人が帰ってきたのだから。
彼らの色白い肌が月明かりでぼんやりと透明に光る。
薄い血の色と、紫色の唇と、水に濡れた髪と
( ∀ )( Д )<ヽ ∀ >从 ー 从(* ω *)( _ )( A )(` ω ´)( _ゝ )从 ∀从|゚ノ ∀ )爪 ー )( _L )(= ω )ノ( <_ )
忘れてはいけないことだった、どうして今まで忘れていたんだ おかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえり
おかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえりおかえり
みんながぼくのことをまっている
みんながぼくのことをまっていた
ぼくはきみたちにみおぼえがある
ぼくはきみたちのともだちだったんだ
みんなのめがぼくをみている
かれらのてをとらなければ ぼくもいっしょにいてあげなければ
ああ、ああ、ごめんみんなごめん、いまかえったよ、ごめんねただいまおかえり
('A`)湖に戻るんだ
以上です ありがとうございました 乙でした!
名前を伏せてるとこでキノの旅を思い出したよ
なんでみんなはブーンを呼んでたのか、なんでブーンは生き残ったのかまで知りたいと思った
ム/>,,..,,,,,_l7
(@),,.|,,,★,,|})
{三}ξ ゚听)ニ}
{ニ} 0ミ''丱'"ミつ
リ ん、__,.>
し' ヽ,)
シベリア版のツンデレを発掘しました
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HP 65535/65535 ‖HP 3000/3000
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EP 245/255|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |‖ .EP 160/160|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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ム/>,,..,,,,,_l7
(@),,.|,,,★,,|}) ____________
{三}ξ ゚听)ニ} /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
{ニ} 0ミ''丱'"ミつ〈 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
リ ん、__,.> \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
し' ヽ,)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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┌────┐
│,,|,,,★,|}) . │ツンデレ・S
│.ξ゚听)ξ│ 「落ちろ!オリジナル!
│0ミ'丱'"つ│ メガ粒子砲、発射!!」
└────┘
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HP 65535/65535 ‖HP 10/3000
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EP 245/255|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |‖ .EP 160/160|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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[ビームバリア] /;;''/ <ゝ''^<ゝ/> ,,::;~)
/,,;;''/ { ((.,ノ,,从)){三} _______
~´ ''(^(><;bフ{ニ} '' /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
<:l と[_) リ 〈 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/~ヾ;;:,,, </ハ_ヽゝ ,\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
\;:;ヽ.,、.(,;" (_ハ_) :( ;;)⌒;;). ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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┌────┐
│ (,(ハi!リ, |ツンデレ
│(^(゚听;ξ | 「べ、別にあんたの攻撃なんかで
│ <:l と[_)リ │ 瀕死になんかなってないんだからねっ!!」
└────┘
────────────────────────── _ _
,( ・ω・) 16文字以上の  ̄ が弾かれるようです
ノ ィ 二つ;つ
^ーl;;;;;;{゚;;;{ ― で代用しました >>450さん乙です
.. しー‐J したらばはメンテナンス中か
まあ特にやることも話すこともないけど
VIPで遭遇したスレです
ξ゚听)ξがちくわの中に入ってしまったようです [無断転載禁止]©2ch.net
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1494766796/ なんやかんやここはVIP規制されて以来の心の故郷だからね VIPもいまは昔ほどひどいわけではないし図書館も役目を終えた感あるな
なんだかんだ図書館の妖精みたいにここにいるつもりだけど また総合たってる
この調子でVIPの投下も増えないかな
( ´_ゝ`))流石兄弟がアルファベットで戦うようです [無断転載禁止]c2ch.net
http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1496228354/
こんなスレもありました
流石だよな俺ら
,,,,,,,,,,,,, ∧_∧
[|,,,,,★,,|] (´<_` )、 もっと増えるといいよな
,( ´_ゝ`) /''',_,'''' ヽ)
ノ,ー=ニ彡、 / 1 ,_, i |
/ / .::::ミ:ミ/ ̄ ̄ ̄ ̄/ |,,,,,|
'''(,;;;[]つ / /'''ミ,,,,,,ミ_
 ̄ ̄\/____/ ̄(u ⊃ 【ブーン系紅白2017 ─夏の陣─】
夏だ!花火だ!ブーン系だ!
浮かれ気分であなたもこの祭りに参加しませんか?
これは赤組と白組に分かれて戦う企画です。
前回同様、チーム戦だけでなく個人部門もあるので皆さん奮ってご参加ください。
【紅白2017(仮)準備室】
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1498138180/l50
【詳細】
>>2、>>3、>>4、>>5、>>6参照。
前回(大ブン動会)と同じルールで行います。
【参加登録】
7/15(土)00:00〜7/22(土)23:59:99
→7/23(日)中にチーム分け発表
【投下期間】
8/19(土)0:00〜8/26(土)23:59:99
【投票期間】
9/2(土)0:00〜9/9(土)23:59:99
【結果発表】
9/16(土) 仕事中、なんか書きたくなってきた
久しぶりにブーン系、しよ! 仕事中のやる気ってなぜか仕事終わるとどっかいくよね 仕事中もやる気ないので大丈夫!
ところで書き溜めはみんなどうしてるん? 気が向いたときに適当にやるのがジャスティス
そうこうしている間に一年が過ぎました 気が向いたらやってる
なんかやる気の出る季節ってあるよね オーバーワークで疲れた頭にオススメのブーン系教えてください >>493
チンコ愛撫ライフおすすめ
何もかもがどうでもよくなるぞ >>493
( ^ω^)ブーンが「ようです」「ようです」に疲れ果てたようです どれも初めて読んだわ
愛撫ライブでひっさびさに笑った。ガラスのチンコは笑うわ
疲れ果てたようですいいな。こういう雰囲気の作品大好きだ
会社を辞めるは会話がかみ合ってないのにかみ合ってる感じがするのがなんとも不思議だ
みんなありがとう元気でたよ あっついなあ
涼しそうなシベリア図書館で書きためしたい 祭の熱気もいいけどここの変わらない雰囲気は癒されるな たまに覗きに来てはまったりしてる
夏だし涼しい所がいい ここも紅白会場のひとつなんですよ
( ^ω^)夏のようです
( ^ω^)「ただいまだお・・・」
ブーンは自分のアパートに帰ってきた。
慣れない仕事の疲れで重くなった右手を意識せずに動かして、ドアを開けた。
ブーンの部屋は暗く、まだ嗅ぎなれない新居の香りがした。
自分ひとりしか住んでいないというのに、わざわざあいさつをするのは寂しくならないようにする工夫だった。
返してくれる者が居ない挨拶は、より一層寂しさを生み出すだけなのではないかという疑問もあったが、慣習がそれを無視させた。
学生の頃からは幾分かマシになったアパートは、本質的に学生時代と変わらない虚しさをブーンに与え続けていた。
電灯をつけて、ドアのすぐ隣にある冷蔵庫に車と家の鍵を置く。
ここにおいておかなければ、すぐに居場所がわからなくなってしまうからだ。
特に中身のない重たい鞄を床に置き、それは下の階に迷惑にならないように適当かつ慎重に置き、ブーンは椅子に座った。
もしここで座らなければ、そのまま床に倒れ伏して朝を迎える可能性まであると、ブーンは恐れていた。
椅子に5分間座り、息を整えた。
このままではスーツがだめになってしまう、と残り少ない気合を入れてブーンは立ち上がり、着ていたスーツを片付けた。
そのままジャージ姿になってパソコンに向かうと、自分がまだ学生であるという錯覚に襲われた。
それは錯覚に過ぎない。
学生時代にあった、無限にあると思われていた時間を消費して今のブーンはお金を生み出していた。
それは体力も平行して消費されていたが、ブーンはそれが労働というものなのだろうと、納得したふりをしていた。
簡単な思考変換ではなかったが、ブーンは現状に、大学を卒業して働いている今に満足しようとしていた。
( ^ω^)(今の僕にはお金があるお、学生の頃に買えなかったいろんなものが買えるんだお) 僕は豊かになったんだ、とブーンは納得しようとした。
表面上それは成功していた。
先行きが明らかに不安定である年金をアテにした生活を送るつもりはなかったが、まだ貯蓄をする気にはなれなかった。
パソコンのすぐ右にある本棚にはあの頃に買えなかったいろいろなものが詰まっていた。
それは初任給から始まった給料を使い、たとえ学生時代と食べるものが変わらなくてもかまわないと割り切ってまで買い集めたコレクションだった。
小さな酒瓶、可愛い女の子のフィギュア、ゲーム、あの頃は買えなかった限定版のDVDBOX。
何もかも、小さかった自分では手に入れられないものたちだった。
例えそれらが未だ袋から開けられていなくても、自分には価値のあるものだと信じようとしていた。
ブーンはパソコンを立ち上げて、古くなったパソコンの起動の遅さを紛らわすために席を立った。
床には脱いだ衣類が堆積しつつあり、それらを洗濯機まで追放して、洗濯機を動かすことは時間の関係上諦めた。
キッチンから戻ってきても、まだ彼の相棒は寝ぼけていた。
それに苛立ってはいけないと、ブーンは小さな自制心と現状を無視する経験を利用して目をそらした。
もう少しで埃がたまってしまうかもしれない本棚から、ブックカバーで中身の見えない本を適当に一冊取り出した。
ブックカバーは本を傷つけないために、大事に大事に扱うために中学の頃から始めた習慣だったが、結局ブーンは丁寧な人になれなかった。
適当に取った本は彼が好きなスペースオペラの小説だった。
買ったのは大学生の頃で、ブーンとしては新品を買いたかったが、学生の資本力は中古品以外を許さなかった。
何度も読んだためにブックカバーは所々が擦り切れていたが、気にはならなかった。
ブーンがその本をめくる前に、彼の相棒は眠りから覚めて充分な運動が出来るようになった。
どれくらいの間隔で目覚めるかを測ったことは無いが、ブーンは極めて自然な流れで本を閉じ、パソコンに向き直った。
ブーンは義務感からニュースサイトをあさり、なるべく左右双方をバランスよく報道するマスコミから情報を摂取した。
外国のテロ、政府のスキャンダル、変わらない支持率、条約の脱退、梅雨入り前の紫外線について。
くだらない、とブーンは表情を変えずにニュースを流していた。 地球の反対側で何が起ころうと、隣町で何が起ころうと今のブーンにはそれについて考える余裕はなかった。
ブーンはただ学生時代の習慣のままに、興味のないニュースを見続けた。
「続いてのニュースはVIP球場におけるガス漏れについてです。昨日のガス漏れによる重症者は520名となり一帯は封鎖が続けられています」
「事故当時VIP球場では5万人の観客がシベリア・ニーソクの試合を観戦しており、選手を含めた多くの人々が入院を余儀なくされています」
私 ■ ■ ■ ■ の 一 ■ を■ ■ し ■し ■!
VIP球場という単語に、ブーンはようやく表情を変えた。
それはピクリ、と頬が動いた程度であったがその単語はブーンの脳から情報を引き出していった。
VIP球場は彼が大学生の頃、友人たちと野球の観戦を見に行った場所だった。
大学の授業を早めに切り上げて、ビールとつまみをクーラボックスに放り込み、大きくなった子供として大声を上げながら試合を見たのだ。
アルコールの作用もあいまって、試合の結果に関係なく、楽しい時間をすごすことが出来た。
「VIP球場では一昨年も同様のガス漏れ事故が発生しており、ずさんな管理体制が改善されていないことが以前から指摘され」
アルコールのせいではなかった。
あの日、ブーンたちは事故にあった。
あれほど巨大な野球場という空間でガス漏れ、そしてガスによる被害なんて起こりえるのだろうかという疑問は常に持っていた。
ビールを片手に隣にいたドクオなんかは常に立って選手を応援していた。
そうだったはずだ、そうだったらしい、とブーンはそこからの記憶の断絶を嘆いた。
試合が3回裏だったかそのあたりまでの記憶しかない。それまでは楽しかったが、そこから先の記憶は病院だった。
朦朧とする意識と、何か呼吸器のようなものを付けられた苦しさでまともに目も開けなかった。
あなたはガス漏れ事故にあったのよ、無事でよかったわ。
婦警さんなのかナースさんだったのかは覚えていない、そんなことを言われたことをブーンは覚えていた。
その人の声が優しくて心地よかったなと、くだらないことを考えていたことは覚えていた。
次に目が覚めると定員8人のところを12人詰め込んだ病室の天上が見えた。 友人たちも一緒だった。ブーンは皆の無事を心から喜んだ。
やがて目が覚めると、すぐに退院になった。
ガスによる健康被害は軽微なもので、重症患者のためにも一刻も早く病室を空けなければならないようだった。
ブーンにとっては自分と大切な友人たちが無事であれば、まずはそれでよかった。
タクシーでブーンのアパートまで帰り、残った酒を飲もうとしたが友人たちもブーンもけだるさで飲むことが出来なかった。
クーが機転を利かせて大学に電話をしていなかったら、翌日の怠惰な生活は失われていただろう。
ブーンたちは公欠をもらい、翌日の昼まで寝て、いつも通りに安い食事をとり、大学のサークル棟で遊び、アルコールを飲んで眠った。
ブーンたちにとっては自分たちが無事だった事故でさえ、一つのアトラクションに過ぎなかった。
世の中から白い目で見られない程度にハメをはずし、非日常的出来事に巻き込まれたことを喜んだ。
結局、ブーンたちは日々に退屈していたのだ。それは勉強やバイトや、一緒に住んでもいいと思えるくらいの仲間たちと一緒に居るときでさえも。
世の中に氾濫している非日常を演出する媒体に、ブーンたちは生まれたときから浸っていた。
現実と理想との齟齬が常にあり、理想は物理現象さえも超えて実現不可能だった。
ブーンたちは朝も夜も無くしゃべり続けた、いつか訪れる『明日』というものをなんとなく、誤魔化し続けていた。
それはいずれ必ず来るであろう『明日』に備える必要があった、そのための大学だったはずだった。
しかしブーンたちは未来よりも今を優先していた。
その結果が現状だとしても、ブーンにとってはそんな過去の記憶が宝物だった。
ニュースを見終わった後、ブーンはパソコンのデスクトップに「メール受信」のポップアップが現れた。
ブーンはとても驚いた。今時の連絡手段はSNSなどが主流であり、メールのやり取りは大学関連か仕事がほとんどだった。
大学を卒業した今となっては、自宅のパソコンにくるメールは迷惑メールくらいだった。
( ^ω^)「だれからだお?」
ブーンは送り主を予測することが出来なかった。
最近は友人たちとも連絡を取っていなかった。
機械に疎い両親は連絡を電話でしか行わない。
ネットショッピングも最近は控えている。 ブーンは最近の生活ではほとんど発生しなかった純粋な疑問を抱きながら、メールソフトを起動した。
送り主はすぐにわかった。メールアドレスがアドレス帳に記録されていた。
( ^ω^)「・・・ツン」
ブーンは困惑した。
ツンはブーンの大学での友人であり、SNSでの連絡先を知っている。
メールが出会った最初の頃しか使っておらず、今はSNSでしか会話をしていない。
その友人がなぜいまさらメールを使うのか、ブーンにはわからなかった。
メールの題名には「思い出を思い出して」とだけ書いてあった。
題名という存在を自然に読むことが出来て、ブーンは自分でも少し驚いた。
メールに題名をつけるなど、友人同士ではほとんどなかったことだった。
ブーンは首をかしげながらメールを開くことにした。
マウスを動かし2回左クリックをすると、メールの本文が画面に表示された。
そこにあったのは2枚のJPEGファイルが貼り付けられており、それ以外には文字もなかった。
それは写真だった。
おそらくはポラロイド写真か、ポラロイド風に加工された写真だった。
ブーンはその写真に見覚えはなかった。
1枚目の写真には知らない男がだらしなく笑っていた。
その男はきっと酔っているのだろう、とブーンは予測した。
ブーンの幸せに満ちた大学時代の20%はアルコールで構成されていたためだ。
なぜこのような写真が貼ってあるのか、貼った記憶もなく、またそもそもこの写真の人物もブーンは記憶になかった。
2枚目の写真は少々黄ばんだ白地に黒いペンのようなもので文字が書かれていた。
私 ■は最 ■ の 一■を過 ■ し■し ■!
ブーンはその写真に懐かしさを感じた。
しかしその懐かしさは原因不明であり、なぜ胸が締め付けられるのかブーンにはわからなかった。
( ^ω^)「ツンは何がやりたいんだお?」 ツンは聡明で切れ者で、男らしい女性だった。
どこか他人に対して壁を作っており、群れることを好んではいないようだった。
でも我々だけは別だ、とブーンは信じていた。
ブーンは大学のサークル仲間たちだけは、毎日を共に過ごしても苦痛にならない集団だと信じていた。
その集団の中に彼女もいた。
だから彼女は我々として集団で動くことに悪感情を抱いていないと。
ブーンはツンのことを頭のいい女性であると考えていた。
ツンの言葉は直線的で、単純でわかりやすいものだったためだ。
ブーンはそのファイルを2分ほど眺め、記憶の中にいる誰にも一致しないことを確認すると、もう一度ツンが打ったと思われる文字がないか探した。
やはり、文字は題名にしか存在しなかった。
( ^ω^)「思い出を思い出して・・・・なんのことなんだお」
ブーンは題名を声に出してみたが、頭の中から出てくる感情は混乱だけだった。
思い出すべき思い出があるのだろうか?とブーンは再度頭を捻り、ファイルを眺めた。
( ^ω^)「うーむ?」
ブーンは記憶力に自信があるわけではなかったが、それでも取った写真を見れば思い出す程度には覚えていると自負していた。
しかし数分考え込んでも思い出すことは出来なかった。
ブーンは「返信」のボタンを押し、久しぶりにメールを送ることにした。
( ^ω^)「そういえば、ツンと話すのも卒業以来だお」
懐かしさが胸からあふれ出て今日一日を台無しにする前に、ブーンは思い出をもう一度しまい込む事に成功した。
題名の欄に「久しぶりだお、どうしたんだお?」と打ち込む。
そうすると、メール本文に何を書いたらいいかわからなくなってしまった。
SNSのやりとりは短文で、まるで目の前にいる相手に声を出して会話しているかのようなものだった。
それに慣れたブーンは、手紙が電子化したメールという文化を忘れてしまっていた。
ブーンはまた数分間考え込んだ後、近状報告と近いうちにまた集まって遊ぼうという提案、そして送ってきた写真についての疑問を書いて送信することにした。 ブーンは返信を待とうとし、メールには既読などのシステムが存在しないことを思い出した。
文化を忘れるということはこういうことか、とブーンは苦笑しメールソフトを閉じた。
手紙は数秒で返ってくるものではないと思い出したためだ。
ブーンはまだ汗を流していないことも思い出し、体を洗うために風呂場へと向かった。
パソコンから離れて風呂場に向かうだけなのに、ブーンは後ろ髪を引かれる思いがした。
一度振り返ってパソコンの画面を見ても、メールを受信したというポップアップはなかった。
( ^ω^)「・・・・〜〜♪」
ブーンは無意識に鼻歌を歌っていた。
それはブーンが大学時代によく唄っていた歌であり、中学生の頃から追いかけているミュージシャンの歌だった。
メロディーだけの音でもブーンの記憶から懐かしさを抽出するには充分だった。
シャワーを浴び始めると、先ほどのメールの謎も仕事の辛さもどうでもよくなっていた。
ブーンの頭では過去の思い出が再生されていた。
体を拭くときも、パジャマに着替えるときも、大学時代の夏の思い出がフラッシュバックしていた。
ブーンのテンションが低いときにフラッシュバックがあったのなら、ブーンは泣き出していたかもしれない。
楽しかった思い出と楽しくない今を比較して、思い出を選んでしまうのはブーンの悪い癖だった。
しかし今のブーンは落ち込むこともなく、激しい感情を抱くこともなく、映像を眺めるように過去を思い出していた。
ブーンが再び机の前に座ると、ほとんど無意識で写真に触れながらパソコンを操作した。
パソコンには大学時代の写真が保存されていた。
それらは時系列ごとにファイルに分けられ、一目でわかるように日付と場所やイベント名が書かれていた。
春も夏も秋も冬も、ブーンは家族とも呼べる友人たちと過ごしていた。
写真の中の彼らは何かに笑っていて、何かに疲れて眠っていた。
ブーンは今まで何をやってきたかをしっかりと思い出すことが出来た。
それは不自然なほどに精巧だったが、ブーンは気にしなかった。
時計を確認し、もうすぐ寝るべき時間であること認識できたが、マウスを操る手は止まらなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― それは閉園になる遊園地に遊びに行った夏だった。
僕たちはその遊園地に行った事はなかったが、無くなる物惜しさを言い訳にみんなで集まって遊ぶことにした。
プールが併設されていて、僕たちは二年ぶりにお互いの水着姿を見せ合うことになった。
クーはびっくりどっきりな胸が見えるビキニを着ていて、ツンは競泳用の水着を着ていた。
ツンは立体性に欠ける見た目だったが、そんなことは気にならなかった。 その金髪と楽しそうに目を細めて歌う彼女はとても、とても美しかった。
普段は理性という仮面を被り、誰にも素顔を見せないような振る舞いをする彼女の笑顔は、本物だと信じられた。 >>526 ミス
ハインとクーが豊満な胸でツンをからかったり、兄者と弟者がジョルジュのぴちぴちな海パンを脱がせようとしたり、目のやりどころに困っているドクオをショボンが笑っていたりした。
プール自体は子供向けのものが多く潜って泳ぐようなことはほとんど出来なかった。
ウォータースライダーに乗るための階段が高くて、震えているドクオを連れまわすクーがまぶしかった。
ツンがトンボを肩に乗せていた。
水が流れる巨大なゴム製の半球に登ろうとしててっぺんにいた流石兄弟たちが飛び跳ねるから、全く登れなかった。
そこに太陽があることも忘れて、プール用の日焼け止めが流されるほどに遊びつくして、ひたすらに笑っていた。
僕たちが一緒に居るというだけでアルコールがいらないほど楽しい時間をすごせるのだと再認識できた。
プールで日が傾くまで遊びとおして、結局僕たちはアトラクションで遊ぶ時間をなくしてしまった。
それでもよかった、充分に楽しかった。
ツンの家までみんなで帰って、お菓子とアルコールと食べ物を用意した。
体力がなくなっていることに気がつかなくて、僕たちはひどく酔っ払ってしまった。
ドクオが気絶して、隣の部屋に放り込まれて「ぐえ」と音がした。
最後に飲んだウィスキーがよくなかった、僕も意識を失いかけていた。
わいわいと脈絡も筋もない会話を続けていると、歌声が聞こえてきた。
流石兄妹とハインとジョルジュが綺麗な声で歌っていた。
( ´_ゝ`)(´<_` )「Cheer up, Sleepy Jean. Oh, what can it mean.」
それがどんな意味だったかは思い出せない。
でもそれは美しい歌だった。どこか懐かしいような悲しいような、何かを信じるような。
ξ*゚听)ξ「楽しいわ、ブーン」
(*^ω^)「僕もたのしいお」
ツンは赤くなった顔で鼻歌を歌っていた。
酒に弱いツンはかなり抑え気味に飲んでいたが、それでも彼女は酔っていた。
その金髪と楽しそうに目を細めて歌う彼女はとても、とても美しかった。
普段は理性という仮面を被り、誰にも素顔を見せないような振る舞いをする彼女の笑顔は、本物だと信じられた。 川*゚ -゚)「どっせい!」
クーがツンに抱きついた。その大きな胸と身長差からツンは窒息しそうになっていた。
ξ*;゚听)ξ「ちょっとお、なにするのよう」
川*゚ -゚)「いやなに、見せつけているのさ。いやあ女に生まれてよかったなぁ」
そう言ってクーはこっちを見た。僕だけに効く強烈ないたずらだった。
正直やめて欲しかったが、女の子に抱きつかれているツンというのも、僕としては充分に価値のある被写体だった。
最高の時間だった。まだ眠るわけにはいかなかった。
しかしアルコールの過剰摂取による眠気は強力だった。
川*゚ -゚)「おーいブーン、寝るんじゃない。ドクオは雑魚だから仕方ないとして、お前はまだ飲めるだろうが」
クーにとって飲むことは時間を楽しむこととイコールであるようだった。
クーは豊満な胸でまるで母親であるかのようにツンを胸に沈めて撫で回していた。
そんなことができるのなら僕も女に生まれたかったと本気で思った。
視界の端でショボンがジンとテキーラを使った殺人的なカクテルをジョルジュに飲ませていた。
ジョルジュはそれを味わわないために一気飲みし、そのまま横にパタリと倒れた。
まるで漫画かアニメのような光景だった。
いつの間にかクーはツンを抱きしめたまま眠っていた。
うおおおおおおお、と叫びたくなるのをこらえつつ写真を撮っておいた。
ハインがそんな彼女らをゆっくり横に倒してタオルを掛けた。
从 ゚∀从「まーだ言ってないのかよお前は」
(*^ω^)「何をだお?」
从 ゚∀从「言う必要があるのかなあ?ブーン君?」 僕はツンのことが好きだった、それは彼女が部室のドアを開けて入ってきた瞬間からそうだった。。
4年間かけて彼女を観察し続けた結果、彼女は男性というものをどこか信じていないと考えられた。
きっと家庭環境に難があるのだろう。
彼女は家族の話になると否定的で、特に父親には不信感を丸出しにしていた。
彼女はキャリアを積み重ねて出世し、孤高の女性になりたいのだろうと分析することが出来た。
そうすることで家庭や男性を必要としないほどに社会的な立場を得ようとしているのだと。
そういう女性はパートナーを必要としない。不信感を抱く男性ならなおさらだ。
そんな人にいきなり告白してもよい結果は望めない。
だから時間をかけることにした。
ほかの人の何倍も何十倍も時間をかけて、彼女の巨大な外堀に小さなスプーンで土を投げ入れて埋めていく。
その忍耐と苦痛は、彼女と歩める未来への対価としてなら安いものだと決めていた。
(*^ω^)「まーだだお、まだ、まだまだなんだお」
从 ゚∀从「そのうちジジイとババアになっちまうぜ?子供もできねえぞ」
(*^ω^)「子供なんかいらないお、最終的に彼女が僕を愛してくれるならそれで」
それはもしかしたら、破滅願望に近いのかもしれない。
僕は悲劇の主役をやってみんなからの同情を求めているだけなのかもしれない。
でもそれでも、この好きだという気持ちはちゃんとここにあるのだと信じていた。
いつのまにか流石兄弟も眠りに落ち、せっかく隣の部屋に敷いた布団はどうやらドクオが独占することになりそうだった。
隣ではクーに抱きつかれたままツンがすーすーと寝息を立てている。
もし僕がちょっと理性のない男だったら手を出していたかもしれない。
(*^ω^)「あーあ、もうだめだお」
残っていたカクテルを飲み干すと、頭の働きを妨害してくる眠気に白旗を振って横に倒れる。
天井には電灯がついたままだが、目を閉じさえすれば睡眠という名の気絶には充分すぎる暗所が手に入った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブーンが目を覚ますと白い天井が見えた。
カーテンが遮れなかった朝日が顔を叩いてブーンを起こそうとしていた。
ベッドからのそのそと這い出ると、マーガリン入りのバターロールを4つ食べ、野菜ジュースを飲んで健康的なフリをし、着替えをした。
ブーンは今の仕事を楽しいとは思っていなかった。
しかし同時に耐えがたい苦痛であるとも思っていなかった。
仕事の内容は望んでいたものでは無いが楽なものであり、楽なことをして金がもらえていることは幸せなことだと思うようにしていた。
「望んだように生きられないなら死んでるのと同じだ」という言葉がブーンの頭のどこかから湧き出た。
頭を振ってもその言葉は振り払われなかった。
望んだ人生とはなんだったのか、ブーンはこれから先のことを考えるべきところを、頭の中の思い出に答えを求めていた。
過ぎ去った時間は常に楽しかったように思えた。
その時に取りこぼしてきたものがとてももったいなく思えた。
しかしそれは過去のことであり、変えることが出来ないことは充分に承知していた。
結局その日、ブーンは頭の中から湧き出てくる楽しかった過去を振り払えなかった。
そのために上司から熱でもあるのか?と心配されたが、その言葉もブーンの頭には入らなかった。
自宅に帰ると、着替えるのもそこそこにパソコンの電源をつけてメールを確認した。
ツンからの返事はまだないままだった。
ブーンは少々いらだちながらSNSでツンにチャットを飛ばした。
しかしそれも返事がないままだった。
( ^ω^)「なにかあったのかお?これがヒントなのかお?」
ブーンはもう一度写真を見た。
見覚えはなく、また持っているどの写真にも一致しなかった。
( ^ω^)「思い出を思い出して、どの思い出だお?」
ブーンは大学時代4年間の出来事をよく覚えているつもりではあるが、そのためにどの思い出なのかを判別できないでいた。
目の前の画面に映る謎の写真はなにも応えなかった。 ブーンは大学時代4年間の出来事をよく覚えているつもりではあるが、そのためにどの思い出なのかを判別できないでいた。
目の前の画面に映る謎の写真はなにも応えなかった。
SNSの返事を諦めて、ブーンはまた大学時代の写真をあさり始めた。
1年目の写真には若さを感じることが出来た。写真に写る自分と仲間たちはまだ子供らしい高校生のような顔つきで酒を飲んでいた。
2年目になるとブーンたちの顔つきは大学生のそれになっていた。
不健康さを若さとテンションだけで押し切りひたすらに遊んで笑っている写真が多かった。
ブーンは写真を一つ一つ拡大して眺めるたびに、その時に行われた会話を正確に思い出すことが出来た。
3年目になると家族写真のような構成が増え始めた。
誰かの家で食事をしている写真、みんなで寝ている写真。
やっと集団としてお互いが特別な存在になった年だった。
4年目では似合わないスーツ姿の写真が増えた。
就職活動は自尊心と自己肯定感をひどく傷つけるもので、全員が疲れているようだった。
ブーンは持っている写真を印刷しなかった。
結局携帯電話での写真はプリントすればひどい解像度であることがすぐわかってしまうものだった。
こんなことなら高いカメラを買うべきだったのかもしれない、とブーンは後悔していた。
同時にカメラを買う金はなかったことも思い出し、また後悔した。
足りないものばかりだった、とブーンは過去を振り返った。
学生は時間だけを持っていて、社会人は金だけを持っていた。
ブーンは楽しい時間を過ごすにはそれら双方が必要であると考えていた。
ブーンは一旦目を閉じて、目から流れ込んできた懐かしさを整理した。
どの思い出が楽しかったのだろうか?どの思い出を思い出すべきなのだろうか?
椅子の背もたれに体重を預け、肺にあった使い古しの空気を吐き出した。
吐き出した空気が懐かしさと比較した現在の退屈さを連れて行ってくれた気がした。
もう一度メールソフトを起動し、ツンからのメールを読み直した。
私 ■は最 高 の 一年を過 ご しまし ■!
ξ゚听)ξ「お願いよブーン、あの思い出なのよ」
( ゚ω゚) 耳元で確かな息づかいを感じ、ブーンは飛びあがった。
ブーンは一瞬で吹き出てきた汗に不快さを感じながら、それ以上のなにかを探した。
部屋は相変わらず汚いままで、それ以外の何かは存在しなかった。
(;^ω^)「い、今のはツンの」
(;^ω^)「僕は、そんなに疲れてたのかお?」
部屋には脱ぎ散らかした衣服とゴミ箱に入りきらなかった紙くずなどが散乱していた。
二ヶ月近く掃除を行っていない部屋は新居であるはずなのにくたびれた印象を発していた。
ブーンはその惨状を見て、ツンがこんな汚い部屋に来るはずがないと笑ってしまった。
二週間分近い衣類たちは洗濯機の中に納められ、あふれ出いてたゴミたちはゴミ袋に押し込められた。
床の掃除は明日以降に諦め、ブーンは何も変わらないメール画面を閉じた。
ブーンはもう一度、自身が保存している写真のフォルダを開いた。
写真はどれも楽しそうな仲間たちを写していた。
アルコールに酔って馬鹿笑いをする仲間たち、ギターを弾いて自分を曝け出す自分たち、みんなで歌を唄い楽しい時間を共有していた日々。
写真を見れば何を唄っていたかすぐに思い出せることが出来た。
あの頃は楽しかった、というのは衰えた証拠ではないか?とブーンは考えていた。
それでもあの頃が楽しかったのは間違いないことだった。
一年ごとに楽しさの上限は更新され、そして満たされていった。
退屈に殺されぬように走り続け、走ること自体が楽しみでもあるような生活だった。
そして走り終えた今は、新たな道を歩き始めているはずだった。
( ^ω^)「違うお」
ブーンは最近の自分が心から笑えていないように思えた。
安心、共感、享楽、陶酔、それら全てが今の自分には全く存在していないように思えた。
ブーンは本棚を見た。
給料で買い集めたファンブックや同人誌、フィギュア、楽譜それら全てが無価値に見えた。
それらは間違いなく自分の欲しかったものだった。 しかし我慢しているうちに欲しくなくなってしまった。
それらは本当に欲しいものだったのだろうか?一体なぜ欲しいと思ったのだろうか?
欲しかった時はそれらが楽しかった、楽しかった時間を忘れないために、過ぎ去った時間を形に留めたかったのだろうか。
写真の中のブーンは何かに驚いていて、笑っていて、笑わせていた。
ブーンにはそれが本当に自分だったものなのか確信が持てなかった。
その笑顔は今の自分の笑顔とはかけ離れていた。
今でも笑うことは出来る、酔うことは出来る。
しかしそれは明日の仕事や来週のことを考えて、制御したものだった。
自己制御が可能になることは大人になることの第一歩であり、大人の条件でもあった。
しかしブーンは大人になることではなく、ただ老化したことへの言い訳に過ぎないのではないかと考えていた。
少年は青年になり、青年になるまでに捨ててしまった少年を取り戻そうとした。
手段にアルコールを使うという、極めて目的に反した方法で、子供であることを許されず大人にはなりなくなかった彼らは生きていた。
そして少年を取り戻すことはできず、中途半端に大人になっていった。
( ^ω^)「・・・・・・・」
ブーンは去年の夏の写真を眺めていた。
1日で急激に日に焼けてしまったせいか、真っ赤になった顔をさらに赤くなるためのアルコールを手に持って笑う仲間たち。
ツンに抱きついてしたり顔でこちらを見るクー、シェイカーでカクテルをつくるショボン、ジョルジュに無理やり酒を飲ませる流石兄、くたばりかけているドクオ。
狭い部屋で寝ているブーンたちは、赤の他人がすぐ隣に寝ているのに無防備に、もしかしたら実家よりも安心した表情で眠っていた。
この写真の風景は前日、夢に見た景色だった。
この旅は特に遠くに行くことを目的としたものではなかった。
ただ夏を楽しみたいという欲求を、20歳も過ぎた子供たちが発散したかっただけの旅だった。
旅に目的は必要なかった、旅の行き先すらも大して重要ではなかった。
その道中の会話やハプニング、そして食べて飲みながら眠る瞬間に全てが詰まっていた。
温泉でも遊園地でも水族館でも博物館でも誰かの家でも、それは口実に過ぎなかった。
行き先に魅力を感じている人たちもいただろう、ブーンは魅力を感じているふりをしていただけだった。 ( ^ω^)「あの夏は最高だったんだお・・・」
夏の記憶はいつまでも頭の中にあった。
夏の匂いはすぐそこまで迫っていた。
ブーンは時間が足りないように思えた。
仕事を始めて学生でなくなってしまってから、ブーンは自分の時間を失い続けている錯覚に陥っていた。
それは錯覚ではなかったが、代償として金銭はブーンが今までに出来なかったことを可能にしていた。
問題は可能になった物事が、ブーンの心を埋められないことだった。
隙間に元々はなにがあったのか、ブーンにはわからなかった。
隙間は仕事によるストレスで広がり続けていた。
その隙間に自分さえも飲み込まれるのではないか。
ブーンはもう一度、メールソフトを起動した。
返信はなかった、だが返信は重要ではなかった。
私 達は最 高 の 一年を過 ご しまし ■! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
閉園になると聞いた遊園地で遊んで帰ってきた日だった。
車に分乗して酒屋を回り、買えるだけの酒を用意していた。
僕達はツンの家まで帰った。
ツンの家は2DKで飲み会には最適だった。
ツンは偶然その部屋を選んだらしい、正直とても助かっている。
なぜなら安全に眠る部屋と騒ぐ部屋を分けて使うことが出来るからだ。
ツンも二部屋は持て余していたらしい。
プールで遊んだ後のだるい体を忘れて僕達はツンの家までたどり着いた。
もちろん出て行く必要がないほどの酒と食べ物は買ってある。
あとはこの中で眠ってしまうだけだ。
_
( ゚∀゚)「たんまり買ってきたか〜?」
( ^ω^)「一週間分あるお、もうここに骨を埋めるつもりで飲むんだお」
( ´_ゝ`)「むしろここで死ね」
(´<_` )「直接的表現だな兄者、むしろ病院には送らないくらいでいいんじゃないか」
从 ゚∀从「病院には送らないからここでお前達は死ぬ、諦めるんだな」
川 ゚ -゚)「やっぱり死ぬのか、頼むからうちの犬には加減してくれよ」
( ^ω^)「ドクオ、泣いていいんだお」
('A`)「ワン、ワンワン」
(´・ω・`)「そうじゃない・・・・いやもうそれでいいよ」 最初の一杯はビールなんて古臭いルールはなかった。
チューハイ、ビール、ハイボール、人それぞれだった。
つまみはチーズやするめやクラッカーやチョコ、とりあえず安くてたくさんあるものだ。
みんなが大きな声で乾杯!と言った。
疲れは一口目のアルコールで吹き飛ばなかったが、眠気の足音を遠ざけることは出来た。
ツンの家にはミニギターが一つあるだけだった。
結局ツンは歌を唄うことが好きだが、楽器に自分の時間を割く余裕はなかったようだ。
それでも壁にコード表を貼り付けているのは彼女の意地なのかもしれない。
ツンはそのミニギターを飲み会で被害を受けないように本棚の上に避難させていた。
酔いが回ってきたら使うことになるだろうから、ツンの努力と心配は無駄なものだった。
狭い部屋に押し込まれた僕達はなんでもないことを話し続けた。
その日のみんなの顔は日に焼けて、赤くなっていた。
その赤色がアルコールによってもう少し赤くなっていた。
クーはドクオを引き寄せてなにやらささやいていた。
ドクオは焼けた顔をさらに真っ赤にして何かを言い返していた。
その姿を流石兄弟が囃し立てていた。
いつもの光景で、まるで久々に帰ってきた親戚達と飲んでいるようだった。
パーソナルスペースは普通なら1mだったか。
僕達は狭い部屋の中ということもあるが、男子と女子が接しながら飲み合うことに悪い意味を見出さなかった。
4つ目の缶と2つ目のグラスを空けた時点でツンは自らミニギターを降ろした。
ツンはまだまともに弾く事が出来ないものだったが、ほかの仲間には簡単なものだった。
ξ*゚听)ξ「隣が空き部屋ってのは奇跡よね」
(*´_ゝ`)「何を唄おうか?」
(*‘A`)「いつものでいこうぜ!」
(*^ω^)「3、2、1、毎日毎日くだらないことをやっては」 よく僕達が部室で唄う歌だった。
それは先輩方を送る追い出しコンサートの〆の曲でもあった。
僕達のサークルでは全員が唄う共通の歌、。旅立つ自分と仲間達への歌だった。
歌は心を響かせて、その振動は空気を伝わって全員の振動を整えた。
整った音波は整った快感を全員に共有させた。
それは4分ほどの短い時間であったが、全員が一つになっている錯覚を作るには充分だった。
僕らには明確な未来予想図なんて描けなかった。
中途半端な才能とちょっとばかりの努力と今だけを見ていたい精神は、日を追うごとに捻じ曲がっていく自分の夢を直視できなかった。
忘れることも直視することも、そして自分で想った夢のことを、辛いと知っているのに構わず諦めていった。
世間が叶うよと言ってくれる夢は全て、すぐに飽きて消えてしまう即物的な夢だけだった。
ここに馬鹿な学生は一人もいなかった。
それでもバカ騒ぎをやめられないのは、今この瞬間が人生で最高の瞬間だと思えたからだ。
いずれはばらばらになってしまう仲間達が、一瞬だけ家族として友人ではなく兄弟姉妹として、得られない、得られなかった温かさを補給していたのだ。
ξ*゚听)ξ「最高ね、ブーン」
(*^ω^)「最高だお、ツン」
それが何に対して最高だったのか、きっと僕とツンの意見は違っていた。
でも僕はそんなことに気づかないフリをして、一瞬を共有することにした。。
ツンは美しい姿で笑っていた。何に笑っているかはわからなかった。
ツンの青い目には酔ってだらしなく壁にもたれかかる僕、僕だけが映っていた。
その目を一瞬だけでも独占できていることに、とても興奮できた。
ツンは片手を床について身を乗り出して僕と話していた。
内容はライブのことだったり二人が好きなアーティストの話だったり、歌詞の考察だったりした。
僕は酔っていて、普段以上におしゃべりになっていた。
そんな僕に釣られるようにツンも笑いながらおしゃべりを続けた。
ξ*゚听)ξ「だからサビにある【いったいどういう意味があるんだい?】っていうのは実は過去の自分達じゃなくて、一番のほうにあるチクチクの剃刀とかにある今の生活のことなの」 ξ*--)ξ「彼らは過去の自分達のことを忘れてないけれど、今だって幸せさ、幸せだよな?って言い聞かせているのよ。本当は剃刀を買い換えられないくらい生活に余裕が無くて、つらいけれど僕達は幸せさ、僕は幸せさ君といるからって。」
(*^ω^)「夢追いだった人が歌っているわりには現実を見ていて、つらいけど幸せなんだって言ってるんだおね」
ξ*゚听)ξ「そうなの!理想主義でも夢想でも悲観でもない、あの頃はよかったでもないの」
(*^ω^)「じゃあサビのホームカミングは嫁いだお姫様よりは学園祭のお姫様のほうが的確な翻訳になるのかお?」
ξ*--)ξ「そうよブーン、だって夢追いだった自分と比較するならどこかにいってしまった人じゃなくて若い頃に燃えた人になるわ」
若い頃に燃えているのは僕達だった。
ツンは歌詞の持つ意味が現状の自分達に当てはめられるとは考えなかったのだろうか。
楽しそうに歌詞の意味を解説するツンは普段のツンよりも、もっときれいだった。
僕達は音楽でつながっていたが、全員が同じ趣向をしているわけではなかった。
兄者と弟者はドラムやカホンなどの楽器を好み、ハインはひずませたギターが好きだった。
クーはピアノ、ドクオはベース、ジョルジュはクラシックギター、ショボンはなんでもできた。
僕は歌うこと自体が大好きで、ツンは楽器よりも歌詞を考えることが好きなようだった。
僕達全員が集まればオリジナルバンドだってできるかもしれないと思っていた。
結局学業や生活の都合が合わなくてそれは夢の話に終わった。
もしそんなことができていたら、もっと楽しい夏になったんだろうか。
川*゚∀゚)「だっはー!楽しい!楽しいぞドクオ!」
(;‘A`)「そうかそうか、水のもうな、な?」
ドクオが珍しく生き残っていた。
羽目をはずしたクーは鎖でつないでおかないと走り出しそうなテンションだったが、これは気絶する一歩手前であることは経験則でわかっていた。
川*゚∀゚)「口移しがいいなあドクオォ、んんん?」 ( ´_ゝ`)「でました!普段はできる女をやってるクーさんの素顔!」
(´<_` )「実は獣のようにいろいろ強い彼女ですがペットのドクオさんに彼女を抑えられるのか!?」
_
( ゚∀゚)「無理だな」
(*^ω^)「無理だお」
(;‘A`)「お前ら笑ってないで手伝えよ!」
( ´_ゝ`)「あらやだ口移しを?」
川 ゚ -゚)「殺すぞ」
(´<_`;)「急に素に戻るなよ」
その後すぐに眠ったクーをドクオが引き摺って隣の部屋に運んでいった。
結局ドクオは帰ってこなかったのだから、そういうことなのだろう。
ツンもまぶたが重くなっているようだった。
酔っていればどこでも寝床になりえた。
僕達は自分かほかの人の鞄を枕に部屋の隅で寝るのが普通だった。
しかしその日のツンはちょっと違っていた。
ツンは缶を机におくとそのまま僕の足を枕に机の下で横になってしまった。
(;^ω^)「・・・・・!?」
ξ--)ξ「zzz・・・・・・」
(;^ω^)「これ僕どうすればいいんだお?」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:aa69868e8407a14ba8117b78f27d82ae) 从 ゚∀从「寝ろ」
(;^ω^)「無理だお」
( ´_ゝ`)「あー・・・・ほら、日ごろの信頼が形になったと思えばね?」
(;^ω^)「形になったら寝れるのかお?」
(´<_` )「寝るという言葉の意味によって異なるな」
( ^ω^)「そういう話はしてるんじゃないお」
ツンは静かに寝息を立てていた。
その顔は穏やかで、まるで人形のような整った美しさがあった。
でも頭が発する熱と重量は僕の足を圧迫していた。
でもそれでもよかった、これは事故の一種だとしても彼女が僕と一緒に寝ているような錯覚を感じることができたのだから。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブーンは目覚ましでは起きなかった。
携帯電話は電源が切られていた。
電源を切った記憶はなかったが、ブーンは特に関心を持たなかった。
部屋は清潔とはいえなかったが床の散らばっていた小物や衣類は片付けられ、食器も棚に納められていた。
パソコンはつけっぱなしになっており、メールソフトが起動していたが新着はきていなかった。
ブーンは機械的にパソコンの前に座るとメールソフトを閉じた。
画面の右下に表示されているカレンダーでは今日が平日であることが示されていた。
平日は休みではなかったが、ブーンの頭の中に現在という言葉は存在していなかった。
ブーンは生理的な反応としての瞬きをすると写真が見えることに気がついた。
目を閉じるたびにそれぞれ異なる大学時代の思い出が見えた。 ( ^ω^)「僕は今まで何をしていたんだお」
長く目を閉じていれば写真は動画に変わった。
流れ星を見に行った日、ひまわり畑を見に行った日、ジョルジュの実家に行った日、ツンが歌詞を書き上げた日、どれもが美しい思い出だった。
ブーンは眩暈にも近い眠気に襲われた。
たった今起床したばかりだというのに、ブーンは頭部の重量に耐えられないほどの睡魔に犯されていた。
ブーンは眠ることを歓迎していた。
最近見る夢はすべてが輝いていた過去の夢だった。
( ^ω^)「あの日、ツンは僕を枕にして寝てたんだお」
目を閉じればツンの寝顔が見えた。
まぶたの裏側がスクリーンとなり、脳は投影機となって映画を流し続けていた。
映画の主役はブーンだった。
映画の中でブーンたちは笑っていたり泣いていたり、どれもが楽しそうな姿だった。
彼らは若く、活発で幼稚だった。
幼稚であることが罪であると思っている大人にはなりたくなかった。
しかし時間をとめることはできず、子供達は勝手に大人になっていた。
誰もそれをとめることができない、今まではその通りだった。
ブーンはパソコンの画面が光るのを見た。
ブーンが反射的に画面を見るとメールソフトが立ち上がり、画面に2枚の写真が表示されていた。
( ^ω^)「なんだお・・・」
それはツンから送られてきた写真だった。
だらしなく笑う男の写真と汚れた文字。
酔っているであろう男の表情は酔ったブーンの表情によく似ていた。
自分達も同じ飲み方をよくした、とブーンは過去を色鮮やかに思い出した。
感傷がブーンの眠たげな目を刺激し、うっすらと液体をにじませていた。
液体はレンズのように光を曲げ、汚れた文字を網膜へと届けることができた。 私 達は最 高 の 一年を過 ご しまし た!
ξ゚听)ξ「いっしょにあの頃に帰りましょう、ブーン」
ξ゚听)ξ「唄いましょう、私達ならきっと上手に唄えるわ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
閉園寸前になった遊園地で遊び終わった後、僕達はツンの家に帰った。
ありったけの酒とつまみをもって、遊びつかれた体の悲鳴を無視して宴会を始めた。
ツンは楽しそうに歌詞の考察を説明してた。
僕はツンの話をずっと聞いていた。ツンをずっと見ていた。
眠ってしまったツンを僕が隣の寝室まで運ぶとドクオとクーがくっついて眠っていた。
僕はツンをツンのベッドにのせて毛布をかけてあげた。
ツンはナイスバディと言える体格ではなかったが、未成熟にも見えるその骨格でもツンは可愛く美しく見えた。
僕も限界で、ツンのベッドによりかかると、いつのまにか横に倒れて眠ってしまった。
ツンのベッドからは、ツンの匂いがしたような気がした。 ――――――――――――――――――――――――――――
閉園になると聞いた遊園地で一通り遊んだ後、僕達はツンの家で打ち上げをすることになった。
それは遊園地で遊んだこともあったが、僕らのオリジナルバンドのCDが発売されることの記念という要素が強かった。
ツンが作詞して僕が作曲した曲をみんなで弾いて唄った。
僕らは大所帯で、もしかしたらバンドではなかったかもしれない。
でも僕達は気の合う仲間達と唄うことが目的だったのだから、形態はあまり重要ではなかった。
僕達はこれからどうするかを決めなきゃいけなかった。
CDは好調に売れてはいけるが所詮はインディーズのなかでも新参でしかなかった。
プロの話が来ているわけでもない、僕達はこれを記念のCDとすることもできたし、プロへの一歩とすることもできた。
ξ*゚听)ξ「ねぇねぇみんな、私達って今、夢を追いかけてるんじゃない?私達は夢を夢だと思って結局追いかけもしなかった。私達はいつの間にか夢の賞味期限が過ぎてしまうのを受け入れようとしてなかった?私達、今、今生きてるんじゃなかったの?」
僕らに未来はなかった。
明日はあっても未来はなかった。
僕達は40、80歳なんかになるつもりはなかったし、なった自分を想像できなかった。
僕達はそれが分の悪い賭けだとわかっていても、その破滅の甘美さにも誘われて、茨の道を選ぼうとしていた。
ツンは現実主義者ぶっていただけだった。
酒によって剥がされた仮面の向こう側には誰よりも情熱を求める理想主義者だった。
それは僕と違っていたが僕と似ていた。
だって僕は現実から逃げたくてロマンを求め、そしてロマンが手に入らないと知っているから現実からも逃げ切れない臆病者だったから。
そんな僕をツンは認めてくれた。
ξ゚听)ξ「ブーンは立派な人間よ。だって現実が自分にとって都合が悪いってわかっていながらも、現実をやめようとはしなかったじゃない。あなたは、本当は強い人よ。あなたがそれを認めないだけじゃない。」 僕の腕の中でツンは僕を励ましてくれた。
感動と、申し訳なさと、心の深部を触られた驚きと、理解者への感謝がごっちゃになって、僕は泣いた。
泣いている僕にツンは事務的な励ましをしなかった、ただツンはその細い腕で僕を抱きしめてくれた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
目が覚めても目は醒めなかった、ずっとそのままであり続けることを望んでいた。
ブーンは上書きされていく思い出に酔っていた。
思い出はずっと投影されていた。
すぐ近くでツンやドクオの笑い声が聞こえた。
なぜそんなに楽しそうなのか、ブーンは気になって仕方が無かった。
パソコンの画面に映るツンからのメールには二枚の写真とツンからのメッセージが載せられていた。
ξ゚听)ξ「最高の一年だったわ!またすぐ会えるって信じてる。愛しているわ、ブーン」
ブーンはメールソフトのアドレス帳から仲間達を探し出した。
ブーンはショボンや兄者やクーにメールを書き始めた。
といっても題名しか書くところはなく、送るべき二枚の写真を添付すると全員に送信した。
送信してから1分もたたずに、全員から一斉に返信があった。
ブーンは驚くことも無くメールを開いた。
ブーンにとって彼ら仲間達は感情を共有できる最高の友人達だった。
その友人達が自分と同じように、過去を想うことを信じて疑わなかった。
_
( ゚∀゚)(´・ω・`)川 ゚ -゚)(‘A`)【私達は君を忘れない】( ´_ゝ`)(´<_` )从 ゚∀从
ξ゚听)ξ「行きましょうブーン、ここはあなたのいるべき場所じゃないわ」
( ^ω^)「そうだお、僕はツンたちと一緒の、あの夏に行くんだお」 ブーンは椅子から立ち上がった。携帯電話も社会的地位もなにもかも、今のブーンには必要なかった。
学生の頃に来ていた服に着替え、しばらく弾いていなかったギターを担ぎ、それ以外は何も持たずに部屋を出た。
すでに太陽は山の陰に隠れようとしてた。
赤外線が直撃するかのような熱い夕日に目を細めることもなく、ブーンは歩き出した。
どの方向へ歩けばいいかはわからなかった。
それでもブーンは心配などしていなかった。
ブーンの隣にはツンがいて、ブーンの手を引っ張っていた。
ツンはあの頃のように楽しそうに唄っていた。
ブーンはツンに合わせるように唄い始めた。
私達は最高の一年を過ごしました!とツンが叫んだ。
ジョルジュがハモリを合わせドクオが合いの手を入れた。
彼らは唄いながら歩き始めた。
ブーンはその歌を知らなかったが、不思議とメロディをなぞることができた。
ξ゚听)ξ「ほら唄いましょうブーン。あの夏のように唄いましょう。あの夏に帰りましょう。私達は間違っていたわ。私達はこんなところにいるべきじゃないの。だって楽しくないじゃない。さあ帰りましょう。私達は忘れてないわ。」
ツンが僕を急かして、僕はやっと唄う決心がついた。
僕が唄い始めるとみんなが笑顔になった。
僕達は振動を共有して楽しさを燃料にした。
僕達は唄って、山に隠れる太陽に追いつくように歩いた。
僕達はオレンジ色の太陽に、やっと追いつくことができた。
実際は僕らが追い越して行ったのだ。
僕らは行き過ぎた道を戻ってきただけだった。
僕達はやっと、あの夏に帰ってくることができたんだ。 夏はすぐそこにあった。
僕らは通り過ぎた夏であっても取り戻すことができた。
通り過ぎた場所に大切なものを忘れてきた。
場所自体も大切なものの一つだった。
そしてそこにいるはずの仲間達も。
この正しい夏をずっと唄い続けるんだ。
ツンや最高の友人とともに。
投下終了です
シベリアらしくひっそりと 地の文もうちょっと改行してほしい
自分にはこれを読み切る忍耐はなかった
【 イベント広場 開放!! 10月7日(土)〜 】
★☆ 第2回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 豊 作 祭 2017
開放日:10月7日(土)〜10月9日(月)ごろまで
会場:シベリアイベント広場15
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア豊作祭!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリア豊作祭を一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
イベントアスキーアート:
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/6n
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
すいません、批評依頼させてください。作品はこれです。
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/kouhaku2017/61.htm
意見をもらいたいのは
・時系列の整理のために大まかな日付を表記したが邪魔になってないか
・これまでの自作品より会話文を増やした、長台詞は連続して喋るようにしたが読みやすいか
・主人公とヒロインを魅力のない人物と設定したがそれを逆に魅力として受け取ってもらえたか
・紅白の結果が振るわなかったがこの路線でたくさんの人に読まれるような作品にするには何が足りなかったか
これ以外にも何か意見があれば遠慮なく書いてください。お手数ですがよろしくお願いします。 ・日付けは、邪魔でないけど、あまり意味をなしていないと思う
月日をもっと入れ込むか、例えば(と言いつつ例えがよく無いが)
通学路の街路樹がつけた花と、何月かを結び付けるとか…季節感での表現や、周囲の些細な変化で表す、とかでも良いかもしれない
・貴方の、これまでの歩みは、失礼ながら知らないのだけれど
少なくとも今作において、会話文や台詞は読みやすい
ただし、これ以上台詞を連続させたり、会話文と地の文のバランスを偏らせると
この作品から受けた、淡々とした語り口(良い意味)という印象や
全体の雰囲気が大きくかわるだろうから、私個人としては、このくらいが好み
・主人公とヒロインに、魅力は感じた
世間一般的にはどうか知らないが、二人にかつての私や私の知る人と重なる部分があったし
二人の関係性を御都合主義的とは、感じなかった
クライマックスの二人からは、汚濁でも微速でも前に進むかのような人間らしい尊さを感じたし、門出を勝手に祝いたくもなった
・たくさんの人に読んでもらう方法なんて、私は知らない。強いて言うなら、続けること、ではないだろうか
人気作は、作者のやりたかった事や言いたかった事を貫き通し続けたものが多いと考える
私は大半の投下がシベリアで、多くの人に読まれたとはいえないけれど
とにかく言いたくても言えない事を吐き出してたら、好んでくれる人ができたし
路線の維持とか人気などは考えず、書き方変えたりオマージュしたり
好きなように書いたら良いと思う
あと、過去作の後日談や、自作同士のリンクとかも、喜んでくれる人がいた
登場人物達を単なる役者でなく、ある種並行した現実世界を生きる人々と考えたのが
良かったらしい
・上から目線なうえ、自分語りも入ってしまってすみません
レスが遅くて、参考にならなかったらごめんなさい。 >>560
時間経っているのにありがとうございました
日付と会話文地の文のバランスは今回初めて取り組んだので改善の参考にさせていただきます
不安だったので登場人物に魅力を感じてもらえたのが一番ほっとしています
スレの邪魔にならないようならまだまだ批評募集したいと思います、よろしくお願いします ※事情により投下に手間取ります。
※閲覧注意なシーンがあります。
※関連作
(´・ω・`) は世界を救って廻るようです スペース・マザー・ファック編
(´・ω・`) は世界を救って廻るようです あなたのタマキンに安らぎあれ編 (´・ω・`) は世界を救って廻るようです キ…ガイ讃歌は勇者の讃歌編
―――
私は、しがない小市民で、寂しい男で、よくあるお先真っ暗な人生をおくっていた。
ところがある日事故で死に、異世界転生とやらをして、
当時流行っていた数多の物語のようにファンタジーな世界に送り込まれた。
( ) 「神様?」
(*゚ー゚) 「イエス、神様」
( ) 「wwwww」
(*゚ー゚) 「ブチコロガスぞ、おまえ」
唯一ではない女神様曰く、とんでもないイレギュラーが現れたので始末しろ、とのこと。
神様怖い。
しかも拒否権がなく、別に前のままで良いのに姿を変えるだの特典能力だのと、欲しくもないものを与えられた私は仕方無く必死に異世界を謳歌した。
例によって剣と魔法な日本的ファンタジー世界であり、衛生面を初めとする諸問題は何とかクリア。
今の私は控えめに言って絶世の美少女であるために絡んできた荒くれ者を倒したり、
冒険者という聞き飽きた感アリアリな職に就いたり、
なんか如何にもといった感じのモンスターを仲間達と共に倒したりしていると、気が付けば私は自身の住む大陸を治めている諸国連合の王様達に謁見できるくらいには有名で。
同じように此方へ送り込まれ、無事出世した転生者達と一緒に魔王の討伐を頼まれた。
うん、知ってた。
※ 時に、魔王とは何か?
例によって、人間などの生活圏を脅かす軍勢を率いている、まあ、要はラスボスである。
なるほど分かりやすくて良い。
他の転生者達も、なんやかんや王道は好きみたいでヤル気に満ちている。
実際、軍勢の殆どは私達の後詰として進軍してくる連合軍が相手するので、戦争素人の私達は、要所を突破しつつ魔王だけを目指せと云われている。
…色々と突っ込みたいが仕方ない、人間は追い詰められているから無茶を通すしかないのだ、多分。
冬でなく、暖かい季節に実行するのが救いと言える。
※ そして、私を含む転生者組の活躍と、軍隊の優秀さにより破竹の勢いで進軍し、魔王城まで山1つ越えるまでとなったある日、太陽輝く良く晴れた晴天にそれは姿を表した。
( ´W`) 「おい見ろ、あんな位置に月があるぞ」
(; ´_ゝ`) 「違う、あれは月じゃない!お、落ちてくる!」
最初、連合軍の誰もが、それを星だと思った。
巨大で、歪とはいえ宙に浮かぶ丸い物体など、他に考えられなかったから。
しかし私を含む転生者達は違った。
それが、人工物であると悟ったのだ。
赤銅色の表面に、青い光の筋が血管のように張り巡らされ、明滅している。
(;´・_ゝ・`) 「なんだ、なんの光だ!」
明らかにSFチックなそれは、魔王城の方角で地表近くに滞空し、下面から一条の眩い光を地表に浴びせると、一瞬で姿を消してしまった。
軍人達が立ち尽くすなかで、私達転生者は思い出す。
とんでもないイレギュラー、神は言った。
まさか、魔王がラスボスではなかったのか。
不安と焦燥に駆られた私達は急いで山を越えることにした。
道中に居るはずの魔王軍を一匹も見なかったのが、更に不安を扇ぐ。
※ 川; ゚ -゚) 「なぁに、これ」
そして、魔王城のある、山々に囲まれた広大な窪地へと辿り着いた我々が眼にしたのは毒の沼が広がる不毛の地にポツンと在る…のではなく、いや、まあ、毒の沼などはあるのだが、魔王城の近隣と、私達の越えた山と城を繋ぐ一本道が、豊かな緑と色とりどりの花に彩られていた。
その先、魔王城正門前には、町らしきものすら見える。
言うまでもないが、こんな筈じゃ無かった。
あの巨大な何かが、現れてから十数日たっているが、たったそれだけの間に汚濁しきった土地を広範囲に渡って…それも、デリケートな草花でも生い茂るように改良するなど、この世界では魔法でも難しい。
生命とは、育む方が、奪うよりも遥かに難しいのだから。
混乱しつつも、まず軍隊は山に隠れ、夜間に転生者組だけで草木繁る一本道
…良く手入れが行き届いている…
から潜入することになった。意外にも罠の類いは無く、無事到達した荘厳な外観の魔王城、その城門前には、やはり町が造られていた。
山に引き続いて不気味なことに、歩哨すらいないのだが、モンスターの巣窟には違いないと慎重に偵察を行った。
結果は予想の斜め上。
( ・∀・) 「どうだ?」
(,,゚Д゚) 「あー、その…物凄い美女しか見当たらないんだが」
川 ゚ -゚) 「え?」
(,,゚Д゚) 「冗談抜きで、うっかり惚れそう」
(; ^ω^) 「えぇ…」
※ 確かに、人間には無い小さな角が生えていたり、子供から大人まで全員首輪を着けているのだが、それを除けば洒落ている町娘の格好をした美形揃い。
醜悪なモンスターなど一切いない。
男や老人も居ない点から、慰み者としてどこからか拐われてきたのではと考え、
一旦山まで戻り、今度は早朝この世界の魔法で召喚した、言葉を話せるモンスターを送り込んで密かに接触。
他所からの異形種に友好的だったのもそうだが、なにより彼女達の語る事実に度肝をぬかれた。
町の亜人、曰く。
ζ(゚ー゚*ζ 「我々は、あの御方によって生まれ変わった、元魔王軍なのです」
ミセ*゚ー゚)リ 「あの御方によって、我々は魔王の支配から解き放たれました。今の我々は、すべからくあの御方の所有物なのです」
('、`*川 「あの御方はとても慈悲深く、敵であった我々に自ら思考する楽しさと、穏やかに暮らすことの喜びを、与えてくださいました」
ノハ*゚听) 「ほら、今日もあのように、我々の様子を見に来てくださいましたよ。ああ、なんと素晴らしい御方…」
(´・ω・`) 「やあ、みんな。ああ、そのままで良いよ、続けて続けて」
整然と建ち並ぶ家屋の影から、目抜通りを歩いてくる、あの御方とやらを観察する。
( ・∀・) 「なんか、普通の人間みたいだな」
(,,゚Д゚) 「だが住人の言うことが正しければ、魔王軍の中枢を奪ったバケモノだ。油断はできない」
軍の指揮官らも交えて、召喚モンスターの中継する遠視魔法で映し出されている目標を注視する。
※ (´・ω・`) 「住み心地はどうだい?」
目標…亜人達が敬称をつけつつショボンと呼んでいる、質素な身なりの彼は丁寧に声を掛けながら亜人達の町を歩く。それ
だけみれば、前の世界の指導者達と同じだが、彼の後ろに仕えて周囲に目を光らせている二人の少女が、異常性を物語る。
川; ゚ -゚) 「…なにあの二人、コスプレ?紺色の方はスク水か?白い方なんか露出癖かってくらい肌色なんだけど。完全アウトだろ通報しろよ」
(* ^ω^) 「あれ、ホワイトグリン娘とステイシス娘だ」
( ・∀・) 「まあ…メカ娘っぽいし、彼も実は転生者で、前の世界からの趣味に歯止めが効かなくなったと考えれば…」
(* ^ω^) 「あれさ、二次創作とか3Dモデルにそっくりなキャラがさ」
(,,゚Д゚) 「つーか、あれだ。二次元美少女の格好って、三次元にすると相当アレなのな」
( ・∀・) 「…うっは、すっげぇ、あの髪型どうやって維持してんだろ」
(,,゚Д゚) 「バッカおまえ、今さらかよ。コスプレ撮影会行ったことないの?」
(* ^ω^) 「おっほwwwケツエッロwwwwぷにぷにしてぇwwwwwww」
( ・∀・) 「いやだってさ、多分この二人、普段からイベントでもないのにこの格好なわけだろ?」
( ^ω^) 「…うっ…ふう。おいお前ら、真面目にやれよ、人類の未来かかってんだぞ」
( ・∀・) (,,゚Д゚) 「「うるせえ童貞」」
( ;ω;) 「ウッ」
※ だめだすみません、やはりうまく投下できない
明日の夜に続きを投下します おつー
そういえばなんで投下うまくいかないの
相談してみたら改善策もらえるかもよ 577気を使ってくれて、ありがとうございます
とりあえず昨日の続きを投下します
あと、関連作のタマキンの方、完結しています(まとめてもらったとは言っていない) ショボンの方は分からないが、二人の少女
…グリンとシスとしよう…
は、明らかに強い。
隙など無いし、そもそもサイボーグみたいな見た目でゴツい銃らしき武器を両手持ちしている時点で、強キャラ感半端ナイ。
なんか、こう、オーラがある。
だが、私達転生者組も各々が強力な能力を持っているし、此処に至るまで随分と戦闘を重ねてきた。
その経験から来る自信は、確かなものだ。
決して倒せない相手ではないはずだと、観察を続ける。
(´・ω・`) 「あ、きみ。そう、きみ。ちょっと良いかな」
|゚ノ ^∀^) 「はい!勿論でございます!」
私は、亜人達のショボンに向ける視線が異常だと感じた。
映る範囲の者が皆、やたら熱っぽい目で彼を見ている。
作業をしている者、雑談に興じる者すら頬を染めながらチラチラとショボンを見るのだ。
今しがた声をかけられた亜人の少女…いや、年若い婦人というべき雰囲気の彼女も、
噴水のような上水設備から水を汲んでいた最中だというのに手を止めさせ、
しかも密着して何かしらを囁くショボンに対し、随分と嬉しそうに対応している。
( ・∀・) 「彼女達の様子、御機嫌とりの演技とは思えないな…魅了の魔法か?」 (,,゚Д゚) 「この…なんだ、彼女達は元魔王軍なんだろ?全員にかけたのか?変身の魔法に加えて」
まったくもって考えられない、少なくともこの世界の魔法では。
( ・∀・) 「しかし、そうとしか…ん?」
(; ^ω^) 「えっ」
川; ゚ -゚) 「おいおい…なぁにコレ」
(´・ω・`) 「そう…良いコだね」
|゚ノ *^∀^) 「あっ、ああっ…我が君…」
彼は、声をかけた婦人の服を、あろうことかその場で脱がし始めた。
水を汲みに来た亜人は他にもいるし、御天道様は燦々と輝いていて、結構な数の亜人が周囲に居る、遮るものなど無い。
だが彼は御構いなしに婦人をまさぐり、仕えているグリンとシスは顔色ひとつ変えず、道行く亜人達は
…なんだか蕩けた表情で、まるで薔薇を愛でているかのように、ショボンの暴挙を見つめる。
川 ;゚ -゚) 「…」 自然と無言になる私達をよそに、婦人は質の良さそうな靴と、爪先から太股までを覆うソックスのような履き物を残して、衣類を剥奪された。
「は〜い、パパも脱ぎぬぎしましょうね〜」
ショボンはというと、婦人をまさぐりつつ下半身の衣類や上着をグリンに脱がしてもらっていた。
両者の衣類は、シスが預かる。
私、ドン引きである。
(´・ω・`) 「 シス、よろしく」
「ああ」
公式かよ、その呼び名。
(´・ω・`) 「さて…君、これを」
|゚ノ *^∀^) 「は、はい…」
羞恥に耳まで真っ赤な婦人に、彼は錠剤らしきものを飲ませる。
周りに見せ付けるかのごとく、ねっとりした口移しで。
すげえなコイツ、婦人も真っ赤な割りに抵抗しないあたり、魅了の魔法
…それも強力なものを、本当に使っているのかもしれない。 ( ・∀・) 「いまの、まさか媚薬…」
( ^ω^) 「ゴクリ」
予想は当たりのようで、まもなく婦人はショボンの首に腕をまわし、自ら腰を擦り当てはじめる。
(´・ω・`) 「ふふふ…流石、ハインの薬だ」
|゚ノ ;^∀^) 「ああ、こんな…こんなこと…」
自らのはしたなさと、抑えきれない欲求の板挟みに悩む婦人のほっそりした首に、彼は優しくかぶり付く。
そして片手で肉付きの良い臀部をグイと引き寄せ、片手で背を支えてやりながら荒々しく辱しめてゆく。
|゚ノ *^∀^) 「はう…んっ、あ…わ、我が君ぃ」
しきりに周囲を気にする婦人に、彼が語りかける。
(´・ω・`) 「昨日の君は、向かいに住んでいる娘が僕に犯されているのを、随分と熱心に眺めていたじゃないか」 |゚ノ ;^∀^) 「そ、それは…」
(´・ω・`) 「あの娘だって、いや、恥ずかしい、外ではいやですと、恥ずかしがっていたじゃないか」
|゚ノ ∀ ) 「あうっ!あっ、我が君、我が君っ…」
嗚呼…なんて洗練された指捌きなんだろう。
彼は、気が付けば婦人の尻でなく、秘部の愛撫に移行していた。
ゴクリ、誰かの喉がなる。
(´・ω・`) 「 君より一回りも幼い娘の、親しい御近所さんの乱れていく様を、じっくりと眺めておいて」
もうか、もう挿してしまうというのか。
彼は、婦人の片足を大きく上げさせる。
(´・ω・`) 「君だけ、なんて。許されるわけ、ないじゃないか」 …いや、そのりくつは、おかしい。
|゚ノ ;^∀^) 「はあっ、はあっ…あ゛う゛っ!」
早過ぎやしないか、女の身となった私は思う。
いや…露にされてしまった婦人の内腿には、幾筋もの体液が垂れている。
なんということか、私はゾッとした。
女性はレイプされるとき、防衛本能により快楽とは無関係にぬれるらしいが、
この場合は当てはまらないだろうし、自分でやってもこんなに濡れたりしないというのに、この短時間、
このシチュエーションでこれか。
(´・ω・`) 「まあ、安心するといい。君たちは基本的に、屋外破宮の予定だからさ」
|゚ノ; ∀ ) 「い゛っ、あっ、わっ…わが、きみぃっ!」
屋外破宮…基本的に、屋外破宮ときたか。
嫌な想像が鎌首をもたげる、まさかショボンは、町の亜人を残らず
…ゆるせん新魔王、けしからん、まったくけしからん!
(´・ω・`) 「 どうだい、ほとんど痛みは無いだろう?」 |゚ノ;^∀^) 「あっ、はっ、はいっ…アアッ!」
なに?処女膜を貫かれる時は激痛が走るのではないのか?
(´・ω・`) 「 君が飲んだ薬のおかげだよ。ハインに感謝することだ」
|゚ノ *^∀^) 「んっ、んんっ!あ、ああ…奥様、あり、がとう…ございますうぅ!」
ハイン、奥様…私は考える。ショボンとやらは、妙な雰囲気ではあるが強さは未知数だ。
未知数だが、例え特殊な能力を行使できるとしても、単独でこれ程幅広く自然環境などに影響をもたらすのは難しい。
|゚ノ* ∀ ) 「んっ、あっ、あっ!」
ハインにシスにグリンだけでなく、まだまだ強力な仲間が居るのだろう。まだまだじっくりと観察せねば。
(´・ω・`) 「馴れてきたね。さあ、その調子だ」
|゚ノ * ゚∀゚ ) 「わが、きみ、はうっ!ああーっ!や、はぁん!」
私達は、観察を続けるうち、彼の底知れなさに汗をかく。なんたる愛撫、なんたる腰突き。
負担の大きい体位にもかかわらず、婦人を、休むことなく的確に責め続けている。 なんて、なんて恐ろしいピストン・チカラだ。加えて、婦人の肢体を常人ならざるホールド・チカラでガッチリと支えて
婦人の体力的負担を最小限におさえており、婦人は快楽に意識の全てを向けることができている。
腰の動きが激しくなるにつれ、疎かになりがちな愛撫も欠かさない。はたして、ショボンは、どれだけの回数まぐわったのだろう?
ベテランの男倡顔負けのテクニック、屈強な軍人すら根負けしそうなタフネス。
数え切れないぷりぷりの桜色をびらびらな墨染にしてきたであろう彼に、私達は敬意すら抱いてしまった。
…まあ、私は処女だから男倡だのを知らないので、あくまでも妄想なのだが。悲しい。
(´・ω・`) 「さあ、いくぞっ!」
|゚ノ *;∀;) 「はい、あ、あはぁーーっ!!」
観察を始めてから、どれほど経ったろう。あまりの快感に痙攣する婦人に、暴力的にすら感じる勢いで深く深く挿し込み、種を植え付けたらしい彼は。
いつのまにやら準備されていた敷物へ朦朧としている婦人を降ろすと、来ていた衣類を元通り着せてやり、なにやら耳元で囁いた。
そして、グリンに身体を清められ、シスに衣類を着せて貰う。
(´・ω・`) 「ふう…ああ、それにしても具合が良い…流石は、ハインだ、どの娘も素晴らしい出来だなぁ……
……さて…今日のノルマはこなしたし。挨拶に行くとしようか」
と、言い終えた次の瞬間、ショボンとシスとグリンが消失。金色に光る粒子を僅かに残して、忽然と姿を消した。
( ・∀・) 「転移魔法…なのか?」
(,,゚Д゚) 「ばかな、詠唱も魔方陣も無かったぞ」 (; ・∀・) 「いや…それよりマズイ、あいつまさか、我々に…」
从 ゚∀从 「おいっすー!」
川 ゚ -゚) 「!?」
考えるよりも先に、体が動いていた。一ヶ所に固まっていた転生者組は、なんの前触れもなく眼前に出現した女に対処しようと能力を駆使する。
軍の指揮官は、剣を抜きながら距離をとり、転生者組の邪魔にならぬよう防御の構え。
(,,゚Д゚) 「オラァッ!!」
仲間が自身の生命エネルギーを操り、常人ならば到底認識できない速度で白衣を羽織った女に拳をふるう。
从 ゚∀从 「声が小さい、おいっすー!」
だが、直撃すれば巨岩も粉微塵と化し、かするだけでも衝撃波でダメージを与える彼の拳は、完全に空振りに終わる。
そして同時、懐に入られてしまった彼の脇腹には黒タイツに包まれた膝がめり込んでいた。
( ・∀・) 「シッ!」
別の仲間が、必中の槍でシャツの下にあるであろう心臓を狙う。 从 ゚∀从 「返事が遅い、おいっすー!」
穂先を素手で掴み止められ、目を見開いた彼の側頭部には、ホットパンツから伸びる魅惑の曲線美による蹴りが炸裂。
(# ^ω^) 「くそがっ!」
仲間の童貞が、力の作用するベクトルを操作し、爆発的に加速。豊満なバストを揺らす女に殴りかかる。
从 ゚∀从 「態度がキモい、おいっすー!」
超速の拳は女の銀髪すら捉えること叶わず、童貞の腹部にパンプスの裏側がめり込んだ。
能力が正常に発動しているのならば、逆に白磁の肌の女がダメージを負うはずなのだが、
如何なるカラクリか、そんな事は全く無かった。
从 ゚∀从 「異能持ちは、キミだけだな」
川 ゚ -゚) 「そうだ、私が残っているのなら…十分だっ!」
言って私は、時間を止めた。全身全霊をもって使用した、私の能力を破れるものなど居ない。
川 - ) 「フフ…ククク…」 どんなチート能力だろうと無意味。
最後に勝つのは、毎回必ずこの私なのだ。
川 ゚∀゚) 「フゥハーッハッハッハッ!!」
クックックッ…さあ、今回はどんな風に哀れな敵を刻もうか。
从 ゚∀从 「キミ、まあまあ美人だね。痕が残らないようにしてあげるよ」
そう思っていた時期が私にもありました…。
从 ゚∀从 「おいっすー」
川 д ) ・: 「カハッ」
何て事の無いような、朗らかな声と共に腹へとめり込んだのは、恐ろしく美しくて恐ろしく理不尽な女の拳だった。
ああ、腹も痛いがそれ以上に、心が痛い。私達は…私達こそが、特別だと、思っていたのに。
悲しい。すごく悲しい。 ※
――――――
―――――――
―――――――― (´・ω・`) 「気が付いたかい」
川 ;゚ -゚) 「!!」
私が目を覚ました時、眼前にはショボンが立っていた。
地面に敷かれた上等な敷物の上に、拘束すらされず寝かされていた私は、ここが山の裾野だと気付く。
倒されていた場所、そのままだ。周囲には、転生者組と連合軍が集められており、私を含めた所謂勇者パーティー御一行を、
無数の珍妙な四足歩行ロボットが包囲している。
それはまるで、全身黒のミノタウロス。所々剥き出しの、不自然に金属光沢のある筋肉で、力強く踏み締める馬に似た身体。
装甲は、後ろ足の付け根あたりに小さい盾がついている程度だが、だからといって脆いとは思えない。
最大の特徴として、これが首だと言わんばかりに、機関銃や、ミサイルでもおさめられているであろう筒、
複数のセンサーらしき物が、纏めて回転する架台に載せられていた。
予備の弾薬が見えないが、載せてないことはないだろう。SFチックな外見だ、とんでも科学で四次元とかに収納しているのかもしれない。
前世で機械が身近にあった転生者組でさえ、寒気がするほど気味の悪いロボットに加えて、
得体の知れないグリンとシス、更には転生者組をあっという間に倒して見せた女もコチラを見張っている。
この世界の軍人は皆、理解が及ばずとも、怯んでしまっていた。
(´・ω・`) 「まず、君達の目的は分かっているし、僕らの事を知らなかったのだから、覗き見についてとやかく言わないよ。それでだね…」 その後…ショボンによる数々の説明が淡々と行われた。彼らは、星の数ほど異世界転生を繰り返している、ということ。
私達とは転生の仕方が異なること。先の女はハインという名の妻で、
元々は宇宙で戦う航空母艦ならぬ航宙母艦だということ。彼女は人と機械の2つの身体を同時に持つ存在ということ。
グリンとシスは、ショボンとハインの娘であること。魔王は捕縛され、現在は立場を解らせるため調教中であること。
魔王は異形の姿で、態度も反抗的だが、ショボンとしてはそそるらしい事。この付近の魔王軍は精鋭で、
多少の知性を有する者が多かったため、大半を亜人に作り替えて…そう、作り替えて、飼育している事。
他のモンスターも作り替える予定だという事。
そして、彼等は別に、人類の味方ではない、という事、などなど。
(´・ω・`) 「僕はこの世界でやりたいことが有る。それを邪魔するというのなら、人も獣も等しく敵として扱う」
私達は、様々な事柄を懇切丁寧に説明してもらった後で解放された。
全てを信じたわけでないが、少なくとも勝敗はハッキリしており、抵抗する気なんて起きなかった。
ただ、無様に撤退する私達の報告を信じて貰えるのかが、酷く心配だった。 (# ФωФ) 「朕を愚弄するか…もういい、貴様らには失望したぞ」
ダメでした。
今までの功績により、転生者組は、およそ1年後に計画されている再度の決戦まで軟禁状態にされる程度で済んだ。
軍人さん達は、私達皆で口裏を合わせた結果、御咎め無し。
勇者パーティーは転生者組の発言権が強かったので、軍人さん達の撤退という判断も止む成しとなったのだ。
というか普通に考えて、特別に編成された最精鋭部隊を蔑ろにはできない。
思ったより良い待遇の私達転生者組は、用意された屋敷で意見を出し合い、議論を重ねる。
どうやったら新魔王と新魔王軍を倒すことができるのかを。なにせ時間だけなら、たっぷりとあるのだ。
( ・∀・) 「まずさ、俺達を見張ってたロボットあんじゃん」
(,,゚Д゚) 「ああ、キモいやつらな」
( ・∀・) 「あいつら数え切れないくらい居た上に、マシンガンとか使うわけだろ。
俺達ならともかく、この世界の軍隊の犠牲がハンパなさそう」
川 ゚ -゚) 「仕方無いだろう、今更だ。新魔王軍の総数は知らんが、数で圧すのは重要だし」
( ^ω^) 「人海戦術で陽動して、少数精鋭が新魔王を狙う感じかな」 後日、屋敷のメイドから、新魔王に反抗するモンスターの大群が、
未知の飛行物体による遥か高空からの一撃で消し飛ばされた、という情報を得た。
(,,゚Д゚) 「人海戦術、意味ないかもな」
( ・∀・) 「なら搦め手か。新魔王軍が、普通に機械化されているとして…こちらの世界じゃ、毒や火、罠でジワジワ削るんだがな」
(,,゚Д゚) 「ロボットや飛行機が主な相手なわけだし、防衛ならまだしも攻め入るとなるとな
…潜入工作は、能力を破られた上に一度捕まってる俺達じゃ危険すぎるし、かと言ってこの世界のスパイに、
あんなトンデモ技術をどうにかできるとは思えん」
( ^ω^) 「うーん、内部崩壊…ハニートラップも麻薬も…間に合ってそうだったなぁ…」
( ・∀・) 「新魔王、まさに酒池肉林なんだろうな…」
(,,゚Д゚) 「…ハア…」
後日、屋敷のメイドから、王国が使者を派遣したところ、
あまりに豪奢な城内と想像すら追い付かない技術力を目の当たりにして、
歯向かってはダメだ、いっそ属国化して少しでも叡智を分け与えてもらうべきだと
主張したのだ…と、教えて貰った。そんな情報よく手に入ったね、といったら、耳が良いんですと微笑まれた。 (,,゚Д゚) 「しっかしだ、新魔王軍の兵站はどうなってんだ?」
川 ゚ -゚) 「以前のものを引き継いでるんだろう」
( ^ω^) 「いや、旧魔王軍の兵站ルートは壊滅しているらしい」
川 ゚ -゚) 「初耳だ」
( ^ω^) 「この前メイドさんが教えてくれたんだがな、新魔王は殆どの支配地域から撤退させているらしいぞ」
( ・∀・) 「それで、反旗を翻すモンスターが大勢でたのか」
( ^ω^) 「ああ。だから全体の戦況は一気にコチラよりになって、旧魔王軍の集積地も次々押さえてるそうだ」
川 ゚ -゚) 「新魔王は、全く新しい補給路を確保しているのか…」
後日、メイドさんが、人間達は新魔王軍を包囲しつつあると教えてくれた。
最近は誰かさんと仲が宜しいようですね、と言ったら、内緒ですよ?と、
はにかみ笑顔を返された。ハニートラップじゃあるまいな。
(; ^ω^) 「おい、大変だぞ!」 川 ゚ -゚) 「どうした、今日はグリンとシスについて…」
(; ^ω^) 「神様だ!王都に、俺達を転生した神様が御光臨なされたんだよ!」
川 ゚ -゚) 「なんだと?」
(,,゚Д゚) 「本当かよ?」
(; ^ω^) 「メイドさんから聞いた」
(,,゚Д゚) 「なんてこった、そりゃ大変だ!」
( ・∀・) 「すげえ、マジで神様かよ!」
後日、詳しい様子を教えてくれたメイドさんに、あの童貞の好みなどを質問された。
それはもう、キラキラと輝く無垢な瞳で。ちくしょうめ。 (*゚ー゚) 「久しぶりですね、貴方達」
年が明け、神への謁見が許された私達は神の威光と奇跡の御技の一端を、間近で眼にすることができた。
神が御自ら新魔王討伐に同行するということで、民衆も軍人も王族も、皆最高に士気が高まっていた。
決戦の日は近い。けれども私達転生者組は、どうしても不安を拭い去ることができないでいた。 やがて、冬が明け、過ごしやすい季節となり至る道のりを粗方取り戻せたこともあって、
人類はかつてない規模で魔王城に殺到した。私達転生者組も、
女神と共に並び立つ。結局、連合軍が選択したのは、正攻法であった。
(*゚―゚) 「はじめまして、新魔王」
(´・ω・`) 「御会いできて光栄に御座います、美しき女神様」
決戦の前に設けられた会談の場にあらわれたショボン達は、思ったより常識的だった。
周りに目をつぶれば。
グリンとシスは相変わらずの格好で、関係者だからと連れられていた前の魔王は、
人と獣が混ざったような恐ろしい姿ではあったが、首や手足を鎖で繋がれ、
拘束具で口を開くことも出来ないありさまであった。
川 ゚ -゚) (流石にヒクわ)
しかし口の聞き方などは思ったよりは常識的で、会談は終始冷静に行われた。
ただし内容は建設的といかず、全面的な降伏を促す連合国代表と、
頑なに従わない新魔王が握手を交わすことは無かった。誰もが予想した通り、
連合軍は雲ひとつ無い晴天の下、すっかり草原と化した窪地に展開、魔王城を遠巻きに包囲する。
対して新魔王軍は、ロボットどころかモンスターの姿すら見えない。 ( ・∀・) 「俺はもっとこう、有刺鉄線とか、塹壕とか要塞とか、天と地を埋め尽くす異形種と機械の軍隊を想像してた」
(,,゚Д゚) 「だな。いくらなんでも、この状況で影すらないってのは、不気味すぎる」
私達転生者組の不安をよそに、会戦の笛が鳴らされた。しかし、いきなり突撃するわけではない。
最初に、女神による魔法攻撃が行われるのだ。そのために連合軍は距離をとっている。
神々しい魔方陣と詠唱、そして空から幾つもの星が降り注ぐ。
虹色に煌めくそれは魔力の塊。質量と位置エネルギーを活かしつつ、
魔法による誘導、さらには防御魔法に対する無効化すらも付与されているらしい。
魔法版誘導爆弾というわけだ、人間には到達しえない領域の高度な魔法である。
(; ・∀・) 「ああっ!?」
それはしかし、同じく何もない筈の空から放たれた幾条の光によって打ち払われた。
ざわめく周囲を無視して、女神は更に苛烈な魔法を放つ。
魔王城に対する爆発の魔法、それも衝撃波がこちらまで届く大爆発の連続だ。
これには魔王城といえど耐えられなかったようで、粉塵と共に崩壊し…。
(; ^ω^) 「ええっ!?」
気が付けば元通りになっていた。我が目を疑ってしまう。魔王城は傷ひとつすらもない。 女神は悔しそうに顔を歪めると、今度は超巨大な水晶の槍を作り出し、頭上へと放つ。
一体何処へ?皆が目で追う水晶は、やがて何かにぶつかったように砕け散った。
《見付かったね》
まるで頭に直接流れ込むように新魔王の声が響いた直後、私達は闇に覆われた。
ゾッとして空に目を凝らす。今まで高々とあった太陽は無く、
かといって夜空に瞬く星も無い。
だが地平線に目をやれば、一応青空が見える。
しかし視線を少し上にやると、やはり漆黒に塗り潰されていて。
《改めて自己紹介といこう、今、君達の頭上に見えるのが、ハインだ》
誰もが、言葉を失った。
《宇宙を泳ぎ、星を砕き、機械でありながら人間としての体を得た彼女は元カーリー・ドゥルガー級3番艦。
君達とは異なる世界で造り上げられた、人類の叡知の結晶さ》
よくよく目を凝らしても、闇は闇で。
この世界の人知を嘲笑う存在に、皆圧倒されていた。
女神も睨むばかりだ。果たしてどうやれば太刀打できるのか、全くもって想像できない。
例えばこの巨体が、もしもこのまま落ちてきたならば、それだけで終わる。
私達は無力だ。神様ならともかく。 《どうだい、どうだい、美しいだろう、凄いだろう!》
ようやく辺りの暗さに目が馴れてきたころ、頭上から何かが降下してくることに気付いた。
《さて、嫁自慢はこれくらいにして、始めるとしよう》
唐突に闇が晴れる。太陽の眩しさに馴れた軍人達が、声をあげる。
(;´・_ゝ・`) 「ゴーレムだ、羽根の生えたゴーレムが来るぞ!」
(; ´_ゝ`) 「なんて数だ!」
( ´W`) 「…おい、神様は?神様はどこへ行かれたのだ!?」 ここは、わたしの腹のなか。
青と灰の二色が、天と地の違いである。
色しかない天は塗り潰されたように唯ひたすらに青く、地は、六角形に縁取られた硬質な灰色で埋め尽くされている。
(*゚ー゚) 「随分と殺風景だわ」
女神は呆れたように言う。
(´・ω・`) 「センスが無いのは認めますよ、ええ」
ショボンは、ばつが悪そうに頬を掻いた。
(*゚ー゚) 「ここは、あのハインとかいうのが造り出した空間ね」
(´・ω・`) 「そんなところです」
(*゚ー゚) 「こんな所に転移させた程度で……っ!?」
(´・ω・`) 「あ、気が付きました?」
(*゚ー゚) 「これは、まさか」
女神は光の矢を数十放った。だが届かないことを、ショボンは知っている。 (´ ^ω^`) 「気が付いたようですね」
光の矢は速度を失い、やがて止まるのだ。
(*#゚ー゚) 「おのれっ!」
女神は続いてショボンの足下に爆裂魔法を発動した。それも効果が無いことを、ショボンは知っている。
(´・ω・`) 「効きませんねぇ」
ショボンは無傷である。女神はギリリと歯を食い縛る。
(*#゚皿゚) 「おのれぇ!」
女神は山を消し飛ばすほどの絶大な爆裂魔法と、周囲一帯のあらゆる生命を奪う滅却魔法と、
自身にかけられた全ての魔法を打ち消す魔法を同時に行使する。
だがショボンは、それら全てが無意味だということを知っている。
(*#゚д゚) 「おまえ、おまえ、おまえぇ!」
ショボンは知っている。今の女神は、先程まで地上に降臨していた女神ではないという事を。 (*#゚д゚) 「わたしという存在、そのものを改変したな!?」
ショボンはニヤリと笑う。
わたしの中でショボンが笑うと、私は幸せを感じる。
外で笑っても感じる。
(*#゚‐゚) 「舐めた真似を、おまえ、赦さんぞ!」
わたしが呑み込んだ女神は、激昂している。良い傾向だ、ショボンが喜ぶ。
(´・ω・`) 「赦しなど乞いません、ただ全力で舐め回させていただくのみです」 視姦するショボンに、女神は汚物を見るような視線で返す。
(*´゚ω゚`) 「ああっ!流石です!素晴らしい視線ありがとうございます!」
良い傾向である。
(*;゚ー゚) 「ええい、気持ち悪い!これだから人間は!」
女神は身体を変化させる。白銀に輝く巨大な狼となった神は、
ショボンの脳が電気信号でやりとりするよりも速く駆け、噛み砕かんと牙を剥く。
だが、ショボンは知っている。自身が食い千切られる直前に、神は女神の姿へ戻り、その速度も問題なくなることを。
(*>‐<) 「うぐっ」
抱き止めながら倒れたショボンは、そのまま転がり女神に覆い被さる。
(*゚σ゚) 「ぺっ!」
(´・ω・`) 「ペロッ!」
(*;゚д゚) 「ひっ…」
美しき女神の唾を頬に賜り、その高貴な味わいに感動したショボンは口が軽くなる。
わたしの中でショボンの気分がよくなると、私の気分もよくなる。流石は神、夫婦そろって良くしてくれる。
すばらしい。
(´・ω・`) 「あなた方、この世界の神を解析するのに随分と苦労しましたよ、ハインがね」 今日はここまでとします
次からは問題なく投下できそうです
連載、閲覧注意の明記もなく、長々すみませんでした 息を荒げ、拘束から逃れようと焦りの色を浮かべる女神だが、既に肢体は地と繋がれている。
(´・ω・`) 「この世界において、物質に依存しない神々を捕らえることなど、
人間には不可能です。しかし様々な世界の知識と、ハインを造り上げた世界の技術と、
この世界に転生する以前から行っていた様々な…
そう、星の寿命より長い研究が、こうして実を結びました」
女神は、ただ閉じ込められたわけではない。わたしの輸送システムを用いて一度完全に分解され、任意の空間に再構成されている。
欺瞞としてショボンが転移の魔法を使ったので、驚くほどにアッサリと騙された女神が
抵抗することは無かったが、女神にも慢心があったのだろう。
(*゚ー゚) 「こんな技術、人間や機械などが手にして良いものではない!身の程を弁えぬ愚か者どもめ」
(´・ω・`) 「いやあ僕も、最初こそ驚いたり怖かったりしましたがね。なにせ、便利なものでして」
ショボンは楽しそうに説明する。存在確率を操作し、何処にでもあるが何処にもない状態にして物質や情報を分解、
元あった空間と隣接した異なる空間にコピー…任意の点に存在する確率を引き上げコピーした通りに出現させる。
その過程で、女神の情報を弄ったのだ。また、このシステムは出現する点を乱すことで、
ある固体をとても細かく分解した状態で出現させるなど、様々に応用がきくので、
ショボンの御気に入りである。
(*゚ー゚) 「なぜだ、わざわざ手を加えた」 (´・ω・`) 「あなた方の事です、ただバラバラにするだけでは、いずれ再構築されると思いました」
(*゚ー゚) 「ふん、それだけでは、無いだろう」
よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりの笑顔で、ショボンは告げる。素敵な笑顔だ。
(*´^ω^`) 「嫁自慢ついでに、あなたを天から堕とすつもりです」
その笑顔を、女神は気丈にも鼻で笑った。
(*゚听) 「ハッ、思い上がるのもいい加減にしろよクズめ。私を神でなくするというのか」
(´・ω・`) 「はい」
(*゚―゚) 「不可能だ」
(´・ω・`) 「あなた方のような、上位存在との接触が可能なハインといえど、この世界の根本原理を理解するには至っていません。
ましてや、如何にして複数神という概念を付与されたのか不明です。しかし、
あなたの概念を書き換える方法だけなら理解しています、ハインがね」
ショボンが女神の下腹部を撫でる。女神の顔が凍り付く。 (*゚‐゚) 「…なぜ、それを」
(´・ω・`) 「女神様。私のような卑しき者共が、何の後ろ楯も無く、あなた様にたてつくと御思いで?」
(*゚‐゚) 「どう、いう…」
ショボンは、女神の耳許で、囁く。
(*´・ω・`) 「我々が最初に知った、あなた様についての情報は。傷痕だらけの、罪深い女神という事です」
(*;゚д゚) 「…あっ…」
( ;д; ) 「いやああああああ!!」
女神は、すわ発狂かというほどに暴れるが、決して逃れられないとショボンは知っている。
(´・ω・`) 「あなた方は随分と複雑な上下関係を構築なされておりますが、いやはや、よもや嘗ての部下達から
蔑まれることになろうとは、哀れですなァ!」
女神の服に手をかける、ショボンに容赦などない。そういえば、
わたしも初めての時は少々強引にされたものだ、懐かしい。 ( ;д; ) 「いや、やめて、ああっ、イヤァッ!」
一段落したら、いつかのように艦内のセンサーへかけてもらおう。動力区画の隔壁を責めてもらうのもいいだろう。
主砲で兜合わせもよさそうだ。アア、以前、人間の体に生やした時を思い出す。
あの時味わったショボンの穴は、魔性だった。懐かしい。
(´・ω・`) 「我々とて戦いに備えていたのです。幸いにして、
あなたの今の上司達が教えてくださったよ、遠い昔のあなたを!」
ショボンが諳じるそれは本来神々のみが知る歴史。人類と関わった最初の美しき神が、愛憎劇に捲き込まれ、
結果として未曾有の戦乱の原因となってしまった御話。
(´・ω・`) 「ダメ元だったが、いやーヤッてみるもんですね!快く助力を頂けましたよ!」
(*; д ) 「そんな!嘘よ!」
中立たれという上位の神々の定めに反し、一組の夫婦を助けた神は重い罰を受けた。
恩情により普段は隠されている罪の証を、曝す術をショボンはとっくに知っている。
(*´・ω・`) 「この鍵を壊されれば、あなたの概念は書き換えられ、さらには本来の姿となる」
女神の悩ましき肌を包んでいたものは、あっという間に取り払われた。脱がすのは得意なのだ、ショボンは。 (*´・ω・`) 「神としての性質の殆どを受け継ぎながら、絶対に神たりえないモノとなる」
(*;゚д゚) 「や、やめっ!」
ショボンの腕が、女神の股を大きく開かせた。そこには何の穴もない、割れ目すらも。
(´・ω・`) 「しかし普通の人間では、神をファックすることはできない。そこで…」
開かれたまま固定された女神から、ショボンが離れ。代わりに、もう一人の女神。
( ;゚д゚) 「…うそ」
(*´・ω・`) 「これだから素晴らしいんだ、僕の妻は」
ありがとう。
(´・ω・`) 「わかるでしょう?あなたの情報から作成した、コピーですよ」
( ; д ) 「あ…あぁ…」
(*´・ω・`) 「完璧には程遠い。特に、 こ こ 」 裸のコピーの股間でいきり立っている、淡い光を放つ角。
(*´・ω・`) 「興味深いですね、僕では触ろうとしても透過するというのに」
( ‐ ) 「やめて、おねがい、待って…」
(´・ω・`)
(´^ω^`)
ショボンとコピーは容赦しない。
( ; д ) 「あ、アァーッ!!」
ぬぷり、女神は堕天した。 川; ゚ -゚) 「くっ…」
こんなはずでは、なかった。降下してきた大量のゴーレム、というかどう見ても体高数メートルの人型ロボットな其に、私達は弄ばれている。
ロボットの攻撃は、人間ではありえない量の魔力で真っ黒な球体を形成し、飛ばすだけのシンプルなもの。
だが、その黒球に触れた者は悉く呑み込まれ、消滅した。
人類最高峰とうたわれた魔法使いや、召喚モンスターすらも。勿論、反撃は試みている。
しかし剣では歯が立たず、魔法は無効化される。
( ・∀・) 「おさえた!」
(,,゚Д゚) 「いくぞっ!!」
(# ^ω^) 「ぬぅオオオラァーッッッ!!!」
|::━◎┥ 《ギギッ!》
転生者特典の能力なら、一応は通じた。時には破壊すらも。しかし。
(,,゚Д゚) 「まただっ!コイツ、また再生しやがった!」
( ・∀・) 「バカな!今度は胴体バラバラにしたんだぞ!?」 (; ^ω^) 「 ロボットなら爆散サヨナラだろ普通!」
私が時間を止めても、足止めは一瞬間。微かな隙に全力で叩き込み、
やったかと言わないように気を付けていても、やってない。瞬時に元通りになってしまうのだ。
(; ´_ゝ`) 「右からくるぞ、気を付けろ!」
(;´・_ゝ・`) 「うおっ!?」
加えてたちの悪いことに、ロボット達は高度に連携をとる。1、2体にかまかけていると、足元を掬いにくる。
(#´・_ゝ・`) 「くそっ、なめるなっ!」
( ´W`) 「よせ!」
(;´・_ゝ・`) 「なっ、ぐおっ!」
また、ロボットどもは剣撃や刺突を見事受け流したり、回し蹴りで蹴散らしてみせるなど、
下手な人間よりよっぽど近接戦闘に長けている。 |::━◎┥ 《ハ…ハハ》
|::━◎┥ 《ハハハハ…ハハハハハハ!》
(;´・_ゝ・`) 「くそっ、くそっ、くそおおっ!?」
そして腕に覚えのある軍人には敗北感を植え付けてから、あっさり黒球で消滅させてしまうのだ。
川 ;゚ -゚) 「こんな…」
きっと、もっと効率の良いやり方があるのだろう。近くに居た指揮官によれば連合軍の外周は隙間なく、前回の四つ足が囲んでいるのだが、
包囲を狭めたりはしないらしい。突破を試みたときのみ降下してきた人型ロボットと同じ黒球を発射し、
矢や魔法を飛ばすだけでは反撃すらしてこないのだが、そもそもこちらの遠距離攻撃は当たる前に無効化されて
しまうらしい。いっそのこと、一思いにハインの攻撃で派手にやられるほうが、まだマシだと吐き捨てた彼は、
直後に呑み込まれてしまった。
( ´W`) 「あきらめるな!あきらめるんじゃない!神も戦っておられるはずだ!」
周囲に残っている連合軍の数が激減していることに気付いた別の指揮官が、自分の隊を必死に励ましている。
だが一人、また一人、時には数人まとめて跡形もなく消滅してしまう。手にしていた剣や、何かしらの欠片すらも残らない。 (; ´_ゝ`) 「そうだ、きっと神は、あのハインをどうにかしようとしているに違いない!ここを凌げばきっと」
勇ましく戦っていた指揮官は、人型に投げ上げられて、高々と宙を舞う。
落下の恐怖にもがく彼は、地面ではなく黒い球体にぶつかった。
川; - ) 「最悪だ、こんな…」
最悪。本当にそうなのだろうか?
先程の指揮官の言葉で、私の中に嫌な疑問が芽吹いてしまった。
思えば、私達が最初にハインを目にしたのは、魔王城へ光を放った時だと思っていた。
しかし、ショボンが直々に紹介したハインとは、見た目が違いすぎている。
サイズだって、遠目だからといえばそれまでだが、先程まで頭上にいたハインの方が大きく思う。
光を放ったアレはあの時、影になっていた部分でも、ちゃんと光の脈は見えていた。
頭上のハインにはそれがない。ただ、闇だ。
(; ^ω^) 「しまった!?」
(; ・∀・) 「ブーン!」
(,,゚Д゚) 「うあっ!?」
(; ・∀・) 「ギコ!」 もしも、もしもあんな、スペースオペラで活躍するような代物が幾つもあって。
それらを統括しているのがショボンだとして。
私達には、最初から勝ち目など無かったのか。
(# ・∀・) 「ちくしょう、こんなの反則だ、ふざけんじゃねえーっ!」
川; ゚ -゚) 「モラ、うしろ!」
( ・∀・) 「あっ」
私の能力などまるっきり無視して、止めたつもりの時間を進む黒い球体。モララーを呑み込んだ其は、勢いそのままに私へと。
川 ゚ -゚)
それだけでない、私めがけ、複数の黒。避けようが、ない。
川 - ) う…
無念、その一言に尽きた。こんなはずでは、なかったのだ私は…私は。
そして有らん限りの力で、私は最期の言葉を叫ぶ。
川 ;д;) 「チートうぜえええええ!!」
こんなはずでは、なかったのに。 从 ゚∀从 「はいはーい、ならんでならんでー、敗北者の皆さん此方に集まってくださーい」
川 ゚ -゚) 「 」
川 ゚ -゚) 「…」
川 ゚ -゚) 「!?」
最期だと思ったが、そんなことは無かった。どういう事なの…。 ……そして。
結果から言えば、連合軍は敗北した。女神は行方不明。しかも魔王城攻略に参加した部隊は
一人残らず捕虜となり、ハインの中の一室に集められた私達はうちひしがれたまま、沙汰を待った。
(´・ω・`) 「安心してください、皆さんは生きて帰れますよ」
必死に戦っていたのがバカらしくなるほどアッサリ言ってのけるショボンは、私達を捕らえたままで王都に向かうと、
私達にしたようにド派手な嫁自慢をしたあと、人間体のハインと枷をはめられた前魔王、
そしてグリンとシスを引き連れて王様達と会談したらしい。
(´・ω・`) 「いやあ、話のわかる寛大な御方々ばかりで助かります。はっはっはっ」
ショボン達、新魔王軍は強大かつ独立した勢力ではあるが、領土を広げる気も人類を脅かすつもりも無い、
という言い分を信じる事しかできなかったのだ。どの道、
その気になれば諸国連合は潰されてしまうのだから。
…それから。
それから、私達転生者組は、皆で纏まって暮らすことにした。 口にこそしないものの、共通した諦感を抱えた私達は、身の丈にあった生活を求めて、
このファンタジーな世界を満喫すると決めたのだ。
今まで戦うばかりで、野に咲く綺麗な花や、
とても奇妙な姿の獣、壮大かつ繊細な地形などなど…この世界の自然の美しさに、
あまり気をやっていなかった。それはあまりに勿体無いと、
気が付いた私達は実にファンタジーな人生を歩む。
前人未踏の大自然を冒険しながら、時に、野良モンスターを討伐し。
時に、困窮した村を救い。時に、盗賊と戦い。
時に歌い時に飲み、時に笑って時に泣く。
そんな、元いた世界ではできなかった生活に明け暮れた。
幸せであったがしかし、ふとした時に思う、女神は果たして、と。
戦場で姿が消えたきりの神は、まだ存在しているのだろうか。
ショボンは女神については、何も語ろうとしないのである。 いつしか…。
各所を旅する私達は結構有名になり、色々な話が舞い込むようになる。
とある領主の御抱えにならないか、とか、我が国の所属にならないか、
といった話に嫌気がさしてきた頃。
数年ぶりに、私達は女神と再会した。
川 ゚ -゚) 「女神様?」
(#゚;;-゚) 「イエス、元女神様」
川 ゚ -゚) 「元?」
緑の濃い諸国連合最大の避暑地に私達が滞在していると聞き、会いに来てくれた彼女は、
傷跡だらけであっても、尋常でない美貌がある。
仕草ひとつですら、品の良い美しさがあるのだ。
(#゚;;-゚) 「私、神じゃ、なくなっちゃったの。だからあなた達も気軽に話してよ」
何があったのか気になるが、あきらかにデリケートな話題であるため
しばらく当たり障りの無い会話でお茶を濁していたところ、焦れたらしい彼女から語ってくれた。
(#゚;;-゚) 「ショボンはね、この世界を救うついでに、私の卵子を手にいれたかったの」 ぽかんとした私達は置いておいて、話は進む。
(#゚;;-゚) 「あの日、捕まってしまった私は、人間とよく似た体にされたわ。
今の私の体ね。魔法や能力だって、一時的だったけどハインに封じられてしまったの」
彼女は茶の香りを楽しみながら、過去に思いを馳せているようだ。
(#゚;;-゚) 「もうオシマイだと思ったわ。色々あって神の座から引きずり下ろされて、救援は期待できず、
ハインに閉じ込められたまま。なぶり殺しにされるとばかり…
でも、降参した私に与えられたのは、穏やかな暮らしだった」
洗脳だろうか、私達の疑問を、もっともだと笑いながら彼女は続ける。
(#゚;;-゚) 「元より貴女は敬うべき存在、勝敗が決したのだから相応に扱う
…そんな台詞を平然と宣うショボンが怖かった。暮らしといっても相変わらず
ハインの監視下だったから、反抗はできない、仕方なく大人しくしていたら、
ある日、体調を崩してね」
いよいよ毒でも盛られたか、そんな考えがよぎる。ところが彼女はどことなく嬉しそうに微笑んだ。
(#゚;;-゚) 「生理が来たのよ、私に」 川 ゚ -゚) 「…」
来るのか、神に。いや、彼女は神でなくなり、人間に近い存在となったらしいから、有り得ないことでは無いのだろう。
(#゚;;-゚) 「笑っちゃったわ、人間の女性って大変なのね」
川 ゚ -゚) 「その、生理痛とかは?」
(#゚;;-゚) 「あれは、なかなか慣れないわね。あなたは激しい方なの?」
私ってば頭痛になるのよねー、なんて、あっけらかんと彼女は笑った。やはり、嬉しかったのだろうか。
(#゚;;-゚) 「複雑な気持ちだったし、もう本当に神じゃないんだなって、泣いたりもしたわ。
その時に、新魔王軍の娘達が慰めてくれてね、けっこう仲良くなったの」
でも、と。彼女が陰る。
(#゚;;-゚) 「…みんな、遠くへいっちゃった」
ごくり、誰かの喉がなる。
( ・∀・) 「亡くなってしまったのですか?」 (#゚;;-゚) 「いいえ、言葉の通りよ」
スッと、美しい指が天をさした。
(#゚;;-゚) 「ショボンは新魔王軍の娘達を引き連れて、宇宙へ旅立ったわ」
( ^ω^) 「宇宙、ですか」
(#゚;;-゚) 「そう、宇宙。それこそが、彼がこの世界で最もやりたかった事」
まさかのガチSFである。驚きに目を丸くすることしかできない。
(#゚;;-゚) 「…あの娘達と仲良くなって、ショボンも何もしてこないから、
一体何のために私を捕まえているのかと思っていたある日、
準備が整ったとかで色々と話はじめたわ」
まずひとつ、ため息混じりに女神は語る。
(#゚;;-゚) 「彼は…いえ、ハイン、グリン、シスを含めた彼らは、
この世界に転生してきてすぐ、宿敵と言うべき敵を、発見したの」 (,,゚Д゚) 「敵?モンスターとかですか?」
(#゚;;-゚) 「…宇宙怪獣よ」
(,,゚Д゚) 「…」
川; ゚ -゚) 「…はっ?」
(#゚;;-゚) 「だからね、彼らは、遥か宇宙の彼方から遠い将来この星へと辿り着くであろう、
宇宙怪獣を発見したの。私があなた達をこの世界に呼ぶ前に、ね」
バカな、言いかけて、思い出す。ハインの正体を。
(#゚;;-゚) 「彼らは、この世界に来る以前から、数え切れないほど転生を繰り返している。
その過去の世界で、辛酸を舐めさせられた敵と超ソックリな宇宙怪獣が、過去と同じく、
自分達の居る星を目指している。だから、彼らは宇宙怪獣を討ち滅ぼすと決め、
そのために人類を脅かしている魔王軍を支配し、戦力を拡充することにした…そうして」
優雅にカップを傾けながら、彼女は続ける。
(#゚;;-゚) 「そうして見事、使い潰すも大事に育てるも好き放題できる、都合の言い人手を確保した彼らだけど。
宇宙怪獣以外にもうひとつ、やりたいことがあった」 川 ゚ -゚) 「それは?」
(#゚;;-゚) 「…家族を増やすこと」
( ・∀・) 「家族?ハインは、子を成せない体なのですか?」
(#゚;;-゚) 「いいえ、ハインもショボンも、普通に健全な方法で子を成せる。実際、新魔王軍が生んだ子供の父は、すべてショボンよ」
彼女は、悲しげにかぶりふる。
(#゚;;-゚) 「そう、残せるのよ、この世界には。けど、彼らが次に生まれるであろう世界には、彼らの子供は転生しないの」
嫌になるほど試したらしいわ、そう吐き捨てた彼女は、明らかに
彼らへの哀れみを抱いている。酷い目にあわされた相手の筈なのに。
(#゚;;-゚) 「ショボンは、ね。寂しいのよ、新しい人生を与えられる度、自分の知る人が居なくなる事が。
例えどんなに愛した相手が居て、その相手と心中しても。無二の親友が、
死後の世界で会おうと笑いかけてきながら死んでも。
結局は、独りになってしまっていたから」
だから、家族か。リセットされない、自分と繋がったままの存在。
また逢えたね、そう言える存在。 (#゚;;-゚) 「とある世界で出会ったハインが例外的に彼と共に転生するから、
彼はいつか自分の子や親や、兄弟姉妹、そして契りを交わした相手と
死後に再会できると考えて、この世界でも子を成した。その、
たくさんの母の一人に選ばれたのが、私だった」
嫌悪とも、諦めとも違う満更でもない色が彼女にチラついた。
なんたることか、哀れな女神は数年かけてスッカリ懐柔されたようだ。
(#゚;;-゚) 「いえね、別に、彼と褥を共にしたわけでなくてね。
知らぬ間に、私の体から卵子を取り出していたのよ」
狂ってる、私は改めて確信する。無理もない、とも。
星の数ほど生き死にを経験した人の心が、正常であるはずがないのだ。
(#゚;;-゚) 「あれは忘れられないわ…巨大な白い立方体の中に、体外受精した私の赤ちゃんが居ると…
そう、淡々と、彼に言われた時。私は泣きながらへたりこんでしまったわ」
川; ゚ -゚) 「無理も、ありませんよ、そんな…」
鉛のような沈黙が私達にのし掛かる。こんな時に、どんな言葉を掛ければいいのだろうか。
さっぱり解らない。酷い外道と言えばそれまでだが、
しかし今の彼女を前にして、口にするのは憚られた。 (#゚;;-゚) 「ずるいわよねぇ、ほんと。責任とるどころか、復讐のひとつもさせてくれずに行っちゃうんだから
…一応、帰ってくるとは言っていたのだけどね」
彼女は気付いているのだろうか、自分の気持ちに。どこか遠くを見つめる、その愁いた横顔に。
いたたまれなくなった私達は話題を変えて、彼女の現状を聞き出すことにした。
これも、この世界に呼ばれた縁だろう。
今の彼女をこのまま捨て置くなど、できない。 ※
―――――――――――――――
――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――― |゚ノ ^∀^) 「では、行って参ります。母様、父様」
(´ ω `)
从 ∀从
|゚ノ ;∀;) 「…みんなも、バイバイ」
《……》 ※
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―――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――― 星の降る夜、私は決まって遠い昔を懐かしむ。
手製のカップに注いだ暖かいスープを手にして、清らかな冷たさが肺に満ちる。
贅沢だ、心底思う。
私は今、この星で一番の贅沢者に違いない。
(#゚;;-゚) 「空気、随分うすくなっちゃったなあ」
自分で編み出した魔法と、滅びさった科学文明の遺産を併用しなければ、
人並みの暮らしを維持できないほどまで失われた大気を。
無意味に、独り占めしているのだ、贅沢と言わずなんとよぶ。
(#゚;;-゚) 「…ごはん、これからどうしよう」
外の景色を透過するドームの中から、ぐるりと見渡し、溜め息。 赤茶けた大地に、私が食せる動植物などあるわけがなく。
広大な地下空間に遺されていた食料も、このスープも、残りあと僅かだ。
塩と水ならば、まだ幾らかあるのだが、餓死とは無縁の私にとって貴重な娯楽、それだけではあまりに味気無い。
(#゚;;-゚) 「あっ…今のは、近かったなぁ」
それにしても今夜は良く星が降る。
私が居るドームの目と鼻の先に、新しいクレーターができた。
抉れた地面は、まるで丸焼きになった人のように苦しそうな色をして、
それでいて生命を連想させる色に溶けだした地面は、美しい。
ああ、いっそ最下層の掘削マシンでマントルまで行ってみようか。
あれほどの熱量ならば、私は死ぬのだろうか?
なんて、後ろ暗いことを考える。
(#゚;;-゚) 「死ねば良いのに、わたし」
しかし実際、怖い。
そう簡単に死なないのは分かっている。
どこまでやれば死ぬのかは知らない。
それを試す事を躊躇ううち、気が付けば私は独りぼっちになっていた。 私が呼んで、私を気遣い、私を支えてくれた転生者達はいうに及ばず。
私を蔑み、私を嫌い、私を売った神々すらも、滅んでしまった。
思えば神々は、神話に謳われるよりよっぽど、動物的だった。
人類が居なくなった後の停滞に嫌気がさし、互いに刺激を求めて、
ついには自滅の道に喜びを見出だした哀れな種族。
ただ、高位の存在であるというだけでは、星の歴史についていけないのである。
(#゚;;-゚) 「はぁ…」
ドームに直撃した星が、見事に砕け散った。
綺麗だと思う。
なかなか見れるものではない。
だがそれを話す相手が居ない。 お喋り上手なアンドロイドは、とうに眠った。
魔法に永遠を保つモノは無いのだ、仕方無い。
(#゚;;-゚) 「ばかだな、わたし」
それでも生きているのは何故か、理由は酷くシンプルだ。
(#゚;;-゚) 「でも、やっぱり」
会いたかった。
憎しみは既に無い、恋でもない。
ただ、知的生命体が私しかいない今、無性に彼等を求めてしまうのだ。
私を知る者を。
私が、知っている者を。
彼等は、帰ってくるといっていた。 (#゚;;-゚) 「…ん?」
ふと、一際輝く落星を見つけた。
まっすぐこちらへ降ってくるソレに、不思議と目が離せない。
カップを置いた私は、半ば無意識に、ソレへと手を伸ばす。
(#゚;;-゚) 「なんだろ、なんか…」
《やっと、ついた》
(#゚;;-゚) 「!?」
ソレはドームを易々と通過した。
眩い光に包まれたソレは、床にフワリ降り立つと、徐々に正体を表す。
(#゚;;-゚) 「あっ…ああっ…!」 今でも良く覚えている。
ソレの姿は、私が最初に仲良くなった亜人の姿。
|゚ノ ^∀^) 「こんにちは…元、女神様?」
イエス、元女神。
(#゚;;-゚) 「レモナ!」
私は彼女に抱き付いた。理屈など知らない。けど、涙が、ぽろぽろと。
|゚ノ ^∀^) 「あらあら…でも、ごめんなさいね。わたし、あなたの知ってるレモナじゃないの」
(#゚;;-゚) 「…どういう…」
|゚ノ ^∀^) 「わたしは、最初のレモナの情報をコピーした存在よ」
(#゚;;-゚) |゚ノ ^∀^) 「がっかりしたでしょう、ごめんなさい。わたしは、あなたが触れ合った身体でないし、
レモナの魂が蘇ったとか、そういうロマンチックな存在ではないわ」
(#゚;;-゚) 「………」
|゚ノ ^∀^) 「…」
(#゚;;-゚) 「そっか」
|゚ノ ^∀^) 「…怒って、いいのよ」
(#゚;;-゚) 「…いえ、しない。しないわ、そんなこと」
|゚ノ ^∀^) 「そうなの…ありがとう」
(#゚;;-゚) 「だってね…ねえ、あなた、御名前は?」
|゚ノ ^∀^) 「…レモナ…」 (#゚;;-゚) 「そうでしょう、そうでしょう。ねえ、レモナは覚えて…いえ、知っているかしら?」
(#゚;;-゚) 「レモナは、わたしと、約束をしたの」
|゚ノ ^∀^) 「約束」
(#゚;;-゚) 「そう、約束。ああ、懐かしいわ、今でも良く覚えているわ。コスモス、そうコスモスよレモナ」
|゚ノ ^∀^) 「それは、アレね?わたしが、あなたと最後の夜を過ごしたアレよね?」
(#゚;;-゚) 「そう!その夜、わたしとあなた、何て言ったか…」
|゚ノ ^∀^) 「また、きっと、かならずまた会いましょう。そうでしょう?」 それは、まだこの星に、緑が生い茂っていた時代。
新魔王軍が旅立つ前夜。
星がとても綺麗に見えた。
けれど酷く冷酷にも思えた。
月明かりに照らし出されたコスモスの花弁は薄紫で、傍らのレモナは淡く光るかのようだった。
わたしは泣いていた。
悪かろうと、唯一残ったわたしの居場所が、根こそぎ宇宙へ向かうのだ。
わたしは一緒には行けなかった。
わたしという存在は、神という存在たちは、どうしようもなく根本的に生まれた星から離れられなかった。
連れていくには、星そのものに手を加えねばならなかった。
ショボンは、ハインの負担を考えて、わたしを連れては行けないと言った。
わたし達は約束をした。
それはそれは、陳腐な言葉で。
あまりにも幼稚な言葉で。
心の底からの、言葉で。 ※
|゚ノ ^∀^) 『―――また、きっと、かならずまた会いましょう―――』
コスモスが揺れていた夜、交わしたのだ。
※ (#゚;;-゚) 「なら、同じだわ、レモナ…あなたはレモナよ、あなたは約束を果たしてくれたの」
|゚ノ ^∀^) 「…」
彼女は何も言わず、抱きついたわたしの髪を優しくすいた。
困惑が、云わずとも伝わってくる。
(#゚;;-゚) 「だって。同じじゃない、あなたは寸分違わずレモナの身体よ」
|゚ノ ^∀^) 「でも」
でも、だって、コピーということは。
(#゚;;-゚) 「そして、わたしの知るレモナを、あなたはそのまま受け継ぎ、レモナとして今を生きている。そう、生きているの」
|゚ノ ^∀^) 「……」 (#゚;;-゚) 「わたしが…かつて戦った時、ハインに分解され、再構成されたわたしは、今もわたしとして存在しているわ。
あの時、わたしの何を変えられたのか、未だに解っていないけど、わたしの何%がわたしでなくなったのか知らないけれどね」
(#゚;;-゚) 「わたしであると、思える限り、差異ができてもわたしは、わたし」
(#゚;;-゚) 「わかってちょうだい、レモナ。あなたですら、あなたはあなたでないと言うなら、
わたしはわたしであると、言えなくなってしまうのよ」
それは理屈なんかでは、断じてない。
怖いし、嫌なのだ、単に。
レモナの中に焼き付くレモナと、レモナを引き継いだレモナを、失いたくない、否定したくない。
ただ、それだけなのだ。 |゚ノ ^∀^) 「…わたしね…」
|゚ノ ^∀^) 「わたし、怖かった」
(#゚;;-゚) 「うん」
|゚ノ ^∀^) 「あなたが、わたしを、レモナだと認めるとは、思えなかった」
(#゚;;-゚) 「うん」
|゚ノ ^∀^) 「わたしの役目は、全てが終わった事を、伝える、それだけ。
わたしがわたし足り得る要素は、お父様お母様から授けていただいた役目と、レモナだけ」
(#゚;;-゚) 「うん」
|゚ノ ^∀^) 「あなたが、わたしをレモナでないと定義したら…そう考えると怖かったのよ」
(#゚;;-゚) 「…うん」
|゚ノ ^∀^) 「わたしは…わたしは、わたしが生まれるのは…疑似時間軸停止装置から解凍されるのは、みんなが死んでしまったあとなの。
そういう設定だったの、決着がついて、戦いの余波がおさまるのを見計らってあったの」 (#゚;;-゚) 「そっか…」
|゚ノ ^∀^) 「わたし…わたし………」
|゚ノ ;∀;) 「わたし寂しかった!!」
|゚ノ ;∀;) 「独りだった!!記憶しかなかった!!わたしの全ては過去しかなかった!!」
|゚ノ ;∀;) 「ほめてもらえないもん!!お父様お母様も皆も、みんなみんな、死んでるんだもん!!
誰もそれを知らないのに、救われたことすら気付いていないのに、とってもとっても、
とってもとってもとっても凄いことを、皆でしたのに!!レモナだって頑張ったのに!!」
(#゚;;-゚) 「うん…うん…」
|゚ノ ;∀;) 「あな…あなたが、もしもあなたがレモナを忘れてたら、どうしようって…もしも、
もしもあなたが居なくなっていたら、どうしようって…もしも、この星が砕けていたら…
辿り着けなかったら…もしも、もしもって…」 (#゚;;-゚) 「こわかったね、えらいね」
|゚ノ ;∀;) 「お父様お母様は、すごいから、間違えるはずがないから、だから…でも、でもでも、最後の最後で、どうしようって……」
強く、とても強く、わたしは彼女を抱き締める。
|゚ノ ;∀;) 「………よ゛か゛っ゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
|゚ノ ;∀;) 「わた、た、わたしはっ…ほんとに…『わたし』だった、『レモナ』だったよおおおおーーーっ!!」
神であれ人間であれ、本来言葉を使わずとも、想いを伝えることができるという。
わたしと、レモナは、それができたように思う。
優しくしっかりと抱き締めあった時間は、この星で生まれ育ち消えていったすべての存在に、きっと負けず劣らず尊いものだと、わたしは感じた。 ※
―――――――――――
―――――――――――
―――――――――――
※
どれくらいの時間がたったろう?
泣き疲れたレモナと、つられて泣いたわたしは、なけなしのスープを少しずつ味わいながら、いっぱい、おはなしをした。
|゚ノ* ^∀^)
わたしが覚えていたこと、そうでなかったこと。
(#^;;-^)
わたしが知らなかった宇宙の出来事、レモナが知らないわたしの出来事。
ショボンがこの世界で果たしたかった、全てが終わった事。
彼の家族が増えたのか、それはどうしようもなく知り得ない。
ただ、少なくとも、ショボンは救っていた。
この星の誰にも観測されないうちに。 |゚ノ ^∀^) 「…スープ、美味しかったわ」
(#゚;;-゚) 「とっておきだもの。この星最後の、文明料理よ、美味しいわよ」
|゚ノ ^∀^) 「そうね」
(#゚;;-゚) 「そうよ」
|゚ノ ^∀^) 「……」
(#゚;;-゚) 「……」
言わずとも、わかる。
レモナの、美しい手の指先が、編んだ毛糸をほどくかのように、光の粒子の細い糸となって、それもやがて金色の霧となってゆく。
云わずとも、わかる。
(#゚;;-゚) 「ありがとう、レモナ」
けど、言うべきことはある。
言葉というものは、文字というものは、それは世界に作用する力であるのだから。
出力する、その事に意義がある。 (#゚;;-゚) 「おかげでわたしは、わたしらしい会話ができたわ。わたしらしく、あることができたわ。ありがとね、レモナ」
|゚ノ ^∀^) 「わたしこそ、ありがとう。本当にありがとう」
(#゚;;-゚) 「所謂あの世がどうなるものなのか知らないけれど、約束しましょうレモナ」
|゚ノ ^∀^) 「そうしましょう……ねえ、でぃ?」
(#゚;;-゚) 「なあに、レモナ」
|゚ノ ^∀^) 「いつか、もしも、奇跡のような確率で、あなたとわたしが再び構成されたなら…また、お友達になりましょうね」
(#゚;;-゚) 「もちろんよ。だってわたし達、たとえ星の屑になったとしても、わたし達がかつて友達だった
事実が存在するもの。大丈夫、ぜったい、ぜぇーったいに、またお友達になれるわよ」
|゚ノ ^∀^) 「たとえば惑星と衛星でも?」
(#゚;;-゚) 「たとえば水と油でも」 |゚ノ ^∀^) 「すてきなことね」
(#゚;;-゚) 「すてきなことよ。だってこの世界には、あなたが存在したんですもの」
|゚ノ ^∀^) 「…そうね、あなたに会えたもの…」
|゚ノ ^∀^) 「ほんとうに…………すてき…………………」
|゚ノ ^∀^)
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚)
(# ;;- )
それはまるで、わたしがくらす構造物に、当たり砕ける隕石のような。
金色の、空間に溶ける一瞬間の輝きを、美しいと。
わたしは最期に、そう想った。
終 ありがとうございました
よろしければ感想や批評など、お願いいたします。 やはりショボンは英雄だったか……乙
でぃの結末が幸せでよかった でぃとレモナの関係いいなぁ……
ちょっと瞳が潤んできた
おつおつ! 関連作
(´・ω・`) は世界を救って廻るようです スペース・マザー・ファック編
(´・ω・`) は世界を救って廻るようです あなたのタマキンに安らぎあれ編
(´・ω・`) は世界を救って廻るようです キ…ガイ讃歌は勇者の讃歌編 思えば、彼は普通の人だった。
できた母ほど慈悲深くもなければ、よき父ほど厳しくもない。
甘く香る酒が好きで、そのくせ一杯飲んだら顔真っ赤。
私が彼と出会ったのも、とある酒場の席である。 ――― 「 (´・ω・`) は世界を救って廻るようです 無重力ダッチワイフ扁 」 ――― その日。
私は久しぶりの連休を、酒の華で始めようと考えた。
永久凍土よこたわる北国の、まだまだ寒さ厳しい春の夕暮れ。
道路が除雪されていることに感謝しながら、通い慣れた雪の原っぱを意気揚々と歩いて、なじみの酒場の戸をくぐる。
小さな店だ。
客も少ないが、かえって静かで良い。
もう少し先にもBARやら何やらあるのだが、貧乏であるからだろう、洒落た店はどうにも据わりが悪いのだ。
(´・_ゝ・`) 「どうも、マスター」
私が軽い調子で挨拶をすると、長い髪を品良く結った見目麗しい女性店主が、花のような笑顔で迎えてくれる。
私がこの店を選ぶ最たる理由だ、というのは誤魔化しようがない。
いや、別に惚れたわけではない。
なんせ人妻だ。
他人の、何より大切な想いを掠めとろうとは、妄想で楽しみこそすれど実際的にどうこうしようとは、ならない。
というかできない。 私も、いいかげんに大人だ。
世間一般からすれば、そろそろ結婚をすすめられる時期だ。
現実というものを受け入れている。
ただ、他に客が居ない間くらい、マスターと語らったって良いだろう。
顔も知らない旦那様だって、赦してくれるに違いない。
私は酒と料理と、誰にでも優しそうな彼女の素晴らしい接客態度に、すっかり安らいでいた。
そんなときだ。
(´・ω・`) 「こんばんは」
見慣れぬ客がやってきた。
私よりもいくらか若い。
将来有望な青年といった風貌の彼を見るなり、マスターは私の時より甘い笑顔で迎えた。
むっ、とした。
いや、なにも、酷く嫉妬しただとか、そういうレベルではないのだが、独り者なせいだろう。
少し、ほんの一滴だけ、酒に渋味が混じったのだ。 (´・ω・`) 「はいこれ、お土産」
渡された小包を、しっかと受け取ったマスターは、注文も聞かずに酒を用意し。
彼は、さも当然のように注いで貰っていた。
(´・ω・`) 「うん、美味しい」
主に女性が飲むような甘口の酒を口にした彼が、何の気なしに呟いた言葉。
マスターはそれだけで、一層のとろけた笑顔になり、鼻歌交じりに調理を始めた。
尚彼は、一切注文していない。
流石にこうも露骨だと、私がもう少し若くてマスターをギラギラとした目で見ていたならば、いくらか寂しく思っただろう。
だが私とて最早大人だ。
人並みとは言い難いが、それなりに月日を積み重ねれば、マスターと青年の砂糖菓子みたいな間柄も
……まあ、微笑ましいだけである。
や、それはともかく。
出された料理を、安心しきった顔で食べ進める、温厚そうな彼には、どこか引き付けられるものがあった。 心底、幸せそうに噛みしめ、純粋な笑顔を自然に彼女へ向けるのだ。
なるほど、これは、待ち遠しくなるというもの。
少し温かくなってきた胸の内で、妙な納得を覚えていると、なんたることか。
私にも、注文してない料理が出てきた。
はて?
私が口を開く前に、マスターは、これが青年からの土産であることを説明してくれた。
美味しそうな山菜だ。
私は彼の方へと顔をやる。
(´・_ゝ・`) 「ありがとうございます」
(´・ω・`) 「いえいえ」
そんな、一瞬間の些細なやりとりが切っ掛けで。
すっかり月が昇った頃には、私達は隣同士に座り直して、酌み交わしていた。
(´・ω・`) 「そうですか、いやあ、大変ですね」
(´・_ゝ・`) 「やあやあ、まあね、でもまだマシな方ですからね」
これも彼の人柄故なのだろう、私は気付けば常日頃は決して表に出てこない、誰にも言えない事すらも、彼に話してしまったのだ。 (´・_ゝ・`) 「あははは…でもね、ショボンさん」
(´・ω・`) 「なんでしょう」
(´・_ゝ・`) 「わたしね、思うんです。わたしってば、夢がないなあ、と」
(´・ω・`) 「ほう」
若かりし頃の私は、まだみぬ世界に憧れを抱くことができた。
時間を持て余すことがなかった。
大地にあっては野を愛でて、家にあっては世を愛でた。
人に関わっていると時間を忘れて、喧嘩をしても時が解決してくれた。
気付けば相手を赦していた。
振り返ってみればなんてことのない、少なくともこの国ではありふれた青春時代。
昔、私は友人たちと見る月と叢雲に、痺れんばかりの充実感を覚えていたのだ。 (´・ω・`) 「つまり。つまり、あなたが言うのは」
(´・_ゝ・`) 「そう、わたしはねショボンさん。感性が、枯れちまったんです」
ほんの些細な…そう、何の気なしに微笑みかけられただけで墜とされるような、多感なわたしでは、ないのだ。
しかし私も大人だ。
それでも脚を動かし続けて、新しい趣味に金を費やしたり、昔の時分にやりたかったことをやってみたりして。
(´・_ゝ・`) 「でもたまに、ふっと、虚しくなるんです」
やるだけのことは、やった。
当時のわたしを責める気など毛頭無い。
ただ、必死に掴んでいた筈の手元に、温もりが残ってすらいない。
それが悲しい、男として、社会人として、生き物として。
悔やむことには飽きたが、虚しさまでは埋もれない。 (´・_ゝ・`) 「だけど、今日、こうしてあなたに会えて良かった」
(´・ω・`) 「え、それはまた、どうして?」
(´・_ゝ・`) 「あなたの、その無自覚な輝きに、私の眼も少し眩んだのです…あっ、勘違いしないでくださいね?何と言いますかその、そう」
(´・_ゝ・`) 「希望を、思い出しました。昔、私が盲目的に信じていた明日です」
酔っているからこそ口に出せる芝居がかった寝言で、マスターがクスリと笑った。
小さな子供に向ける眼だ。
つまり、そう。
どうだい、私にもまだ、若さが残っているだろう!
(´・ω・`) 「わたしも、あなたに会えて良かったですよ」
(´・_ゝ・`) 「あ、いや、あは、ありがとう、アハハハハ」
照れる私に、彼は神妙な笑みを返した。 (´・ω・`) 「ねえ、デミタスさん」
彼は、少しためらいがちに切り出した。
(´・ω・`) 「 人の感性というのはね、枯れ果てたように思えていても、その実ふとした時に芽吹くものだと…信じています」
(´・_ゝ・`) 「はい」
(´・ω・`) 「私は、私は自分で言うのもあれなんですがね、結構、退廃的な事ですとか。今生の別れですとかを、経験している方でして」
(´・_ゝ・`) 「それは、さぞかしお辛いでしょうに」
(´・ω・`) 「ええ、ですからそういう時などは、それはもう何と言いますか。心が枯れ果てるのです」
(´・_ゝ・`) 「しかしながら、大変に失礼だが。あなたの瞳は輝いています、ということは」
(´・ω・`) 「そうです、まったく私という者は現金な奴でしてね、スッカリ空っぽに渇いて、ただ死を待つような状態にあって尚…いえ、そうであるからこそ、ふとした事に感涙するのです」
綺麗事だ。
そう思った、反射的に、なんとなく。
恐らくは心が嫉妬したのだ、私よりも遥かに逞しそうな彼の心に。
(´・_ゝ・`) 「ふとした事に、ねえ…まあ、あなたはそうなのでしょうね」
我ながら嫌な言い方。
今でも思い返すたび、頭を抱えたくなる。
ああ、私ってほんと馬鹿。 (´・ω・`) 「いや、人間は本来、枯れて咲く花を、実の成る夢を備えていると
…それこそが人間の心という構造の、可能性ではないのかと。信じてみたいのです」
SF小説のタイトル『死して咲く花、実のある種』を捩ったような言い回し。
植物を引き合いに出して神秘的に捉える視点。
宗教だ、私は思った。 (´・_ゝ・`) 「わかりません」
私は最早、マスターが居ることすらも忘れて、ただ彼の心を見ようとしていた。
(´・_ゝ・`) 「わかりません、私には。私は半端者ですから、渇れたの何だのいっても、人並みだ。あなたほどではない」
腐った瞳で、恥部をさらせと舐め回していた。
自分が嫌になっているからこそ、他人の嫌な部分を探す私に、彼は予想以上のサービスでこたえた。
(´・_ゝ・`) 「ねえ、良ければ聞かせてもらえませんか?その時を。あなたの涙を誘ったものを、です」
(´・ω・`) 「かまいませんよ」
(´・_ゝ・`) 「…えっ」
(´・ω・`) 「というか、是非、見てください」
酒場で初めて頭が真っ白になる理由が、まさか酒でなく彼だとは、誰が予測できようか。
(´・_ゝ・`) 「え、あの、見る…とは」
(´・ω・`) 「文字の通りです」 彼はマスターに気安く告げた。
(´・ω・`) 「ちょっと、出てきますね」
マスターは全て承知と言わんばかりに頷いた。
(´・_ゝ・`) 「あの、なにを」
(´・ω・`) 「ついてきて、どうぞ」
彼に倣って店を出て。
そこで私の現実は震えた。
(´・_ゝ・`) 「……どこだ」
(´・ω・`) 「綺麗なところでしょう」
うんざりするほど馴れ親しんだ雪景色はどこへやら。
私が今、認識しているのは一面宝石のように輝く固い地面。
岩肌といった方が言いかもしれない。
ゴツゴツとした荒い大地はティアラなど目じゃないくらいに、どこまで見ても、どこを見ても美しい。
(´・_ゝ・`) 「なんですか、これは」
(´・ω・`) 「あなたが今見ている景色は、つい最近、私が作った地獄です」 混乱する頭、しかし不気味なほど裏腹に、彼の言葉はすんなり受け入れることができた。
今にして思えば、彼にナニかサレタのだろう。
(´・_ゝ・`) 「この美しさを、地獄と?」
(´・ω・`) 「ええ、だってこれ、ぜんぶ生き物の死体ですから」
ぽかん、とした。
そうとしか表現ができない。
(´・_ゝ・`) 「………はい?」
(´・ω・`) 「この星に住んでいた生物の、成の果てがこの、地表を埋め尽くす輝きです」
(´・_ゝ・`) 「意味がわかりません」
(´・ω・`) 「そうでしょうね」
彼がそう言うと、私の隣に人間とよくにた何かが現れた。
(´・_ゝ・`) 「ホログラムですか」
(´・ω・`) 「まあ、そんなところです。上をご覧ください」
次に現れたのは、満天の星空を塗り潰す巨大な影。
フネだ、何故だか解る。 そうだ、私は脳髄に走った電撃と共に思い出す。
若かりし頃夢中になれていたSF作品に、あのような存在があった。
伝説の宇宙海賊と共にある、あまりに強大な海賊船。
しかし、見上げるフネからは、不思議と怖い感じがしなかった。
むしろ、優しい母のような包容力すらをも感じた。
(´・_ゝ・`) 「あれは」
(´・ω・`) 「ハインという名前の、まあ、要するに宇宙船です」
(´・_ゝ・`) 「あれに、乗っていたんですか」
(´・ω・`) 「そうです、なにせ私の宇宙船ですから」
その宇宙船が、痛いほどの強い光を放つ。
すると人間らしきものは、形容しがたい苦悶の表情と共に、ゆっくりと体が溶け落ちて、最後には綺麗に輝く塊と化した。
(´・ω・`) 「私がやりました。やれと、命じた」
またもすんなりと信じた私は、スッカリ醒めていながら極度に混乱する頭で訊ねた。
(´・_ゝ・`) 「…どうして、こんな…」
(´・ω・`) 「…あなたが立っている星の生き物と、私達は、秘密裏に生存競争をしていたのです」 (´・_ゝ・`) 「……アッ!」
思い当たる事はあった。
昔ニュースでチラッと、国際共同の宇宙開発事業が、危機に直面したとかナントカ。
(´・ω・`) 「大衆の多くに興味を持たせず、好奇心の強いものも情報を得られない、そうやってひっそりと行っていたんです」
(´・_ゝ・`) 「そんな!だってそれは…」
そう、本当ならばそれは人類史に刻まれるべき大発見であり、大衆に広く知らしめられるべき。
私は単純にそう考えた。
(´・ω・`) 「相手が対等か、下等ならばそうしたのかもしれません。でもそうじゃなかった」
(´・_ゝ・`) 「と、言うと?」
彼の話し方は、いちいち回りくどくて、好奇心に駆られた私は焦れったさを感じていた。
だからシンプルに続きを促す。
(´・ω・`) 「発見された異星体は、最初、人類と対等な存在と見られていた。が、いざ宇宙船で出向いてコミニュケーションを試みると、人類など遥かに越えた知性を備えていましてね」
(´・_ゝ・`) 「 ほう」
(´・ω・`) 「 異星体は人類への理解を深めるにつれ、敵対的になっていったんです。互いの進出する先で競合してしまうこと、
例え手を取り合ったとしても、直ぐに人類が足手まといになるであろうこと。大きくいって二つの理由で、異星体は人類の排除を選びました」
(´・ω・`) 「 なまじっか、コミニュケーションをとれる程度には近しい知的生命体同士だったのが、いけなかった」 (´・_ゝ・`) 「 では、相当に被害が出たのでしょう、なにせ相手は私達よりも頭が良いのだから」
(´・ω・`) 「いや、異星体は攻撃を控え、表面的には理性的に振る舞いました。コミュニケーションをとるため出向いていた人々に、地球へ帰るよう言い渡し、次いで降伏勧告をしたのです」
(´・_ゝ・`) 「 映画みたく、いきなり攻撃は、しなかったんですね」
(´・ω・`) 「 ええ。しかし宇宙船には、いわば毒が仕込まれていた。私とハインで処理をしなければ、地球人類は滅んでいたでしょう」
(´・_ゝ・`) 「フムン、周到だ」
さらりと恐ろしい事を言う。
しかし私が目にしている空間は、それ以上に狂気だ。
(´・ω・`) 「 勧告の内容も、異星体の利益のみを追求していた。人類は交渉を試みたのですが
…異星体は自らが優位であることを良く知っていて、取り付く島もなかったそうです」
(´・_ゝ・`) 「 それは、そうでしょうなあ…」
(´・ω・`) 「 このままでは人類は敗北するし、異星体のレベルに追い付くには時間が足りない。選択肢は限られていました」
私は改めて、周囲を見渡した。
地元の夜空も綺麗だが、比べ物にならないほどの神秘的な夜天、踏むのが申し訳ない美しさと哀れさの大地。
なんたる皮肉か。
(´・ω・`) 「 そこで、ハインです。彼女は、話すと長い事情があって、人類も異星体も問題にならないほどに、強大な能力を有しています。そしてこの世界で唯一、私は彼女に命令できる」 (´・_ゝ・`) 「 ははぁ…」
私は、やけに納得した。
彼の語りを全て信じるとして…未知との遭遇が悲しい結末を迎えた事以上に、人類はおろか更に優れた種族を滅却せしめる戦力を、たった一人が握っている。
そんなこと、公にできるわけがない。
(´・ω・`) 「…異星体は、素晴らしい文明社会を築いていました。それでいて備えることを怠らない、優秀な種族です」
(´・_ゝ・`) 「……」
(´・ω・`) 「 人類と殆ど変わらない姿で、同じ様に喜怒哀楽を持ち、同族を慈しみ、我が子を幸せな笑顔で抱き締める…人間然としていました」
(´・ω・`) 「 いや、異星体だけじゃない。この星は豊かな生態系で満たされていて、僕が下すまで、地球では決して見れないような環境の中で不思議な生物たちが、
精一杯、生きていた。面白いですよ、空飛ぶ花みたいな物や、金属のような植物に近い物、海の底から雲まで聳え立つキノコらしき物なんてものもありましてね」
私の目の前に写し出されては消えていく、在りし日の星の記録は、どれもこれも好奇心を刺激した。
(´・ω・`) 「 連綿と続いた歴史があったんです。素晴らしく奇跡的な歴史です」
彼は大地を優しく撫でた。
私たちの足元は、ただゴツゴツとしている。
(´・_ゝ・`) 「 でも」
なんだか、彼が不憫に思えた私は、正直にのべる。 (´・_ゝ・`) 「 あなたは、私達を守ってくれたわけでしょう。それは、正しい事だ」
(´・ω・`)
(´・_ゝ・`) 「少なくとも私は感謝する、ありがとう、だから……そんな虚しい顔を、しないでください」
誰だって、命の恩人に感謝くらいはするだろう、破滅願望でもない限り。
べつに、心の底から彼の話を信じているわけでない。
だが、もしも万が一、全て本当だとしたら。
礼を欠くよりは、恥をかいた方がましだ、そう思ったから。
私は彼の話が真実だという前提で、感謝の言葉を口にした。
(´・ω・`) 「……」
(´・ω・`) 「…ありがとうございます」
彼はわざとらしく、ニカッと笑った。
白々しい、下手な表情。
(´・ω・`) 「実はこの事について、面と向かって、ありがとう、などと言われたのは初めてなんですよ」
(´・_ゝ・`) 「そうなので?」
(´・ω・`) 「この星を滅ぼすや、私とハインは地球に近寄るなと言われましてね。かつての仲間から、攻撃されそうになったこともあります」 (´・_ゝ・`) 「……」
(´・ω・`) 「だから今日は、お忍びで来ていたんですよ、あははは…」
私は何も言えなかった。
彼も、受け入れたような顔をしていた。
(´・ω・`) 「まあ気持ちは解ります。怖いし、厄介だ、しかたありません。けれど、どうしても地球に帰ってきたかった」 私がなぜと口を開く前に、彼が言った。
戻りましょうか、と。
(´・_ゝ・`) 「アッ!」
そして気がつけば私達は、元いた席にかけていた。
狐につままれる、狸にばかされる、なんて言葉を使いたくなったのは初めてだ。
ましてや酔いの覚めた頭で、など。
(´・ω・`) 「さあ、飲み直しましょう。スッカリ醒めてしまったでしょ?」
(´・_ゝ・`) 「……」
色々と聞きたい、言いたい事はある。
だが、そんな手品の種明かしをせがむようなことをするよりも、アルコールだ、アルコール。
そう、自分に言い聞かせて、注がれた酒をあおり、彼にも酒を注ぎ返す。
(´・ω・`) 「 いやあ、まったく酒がうまい」
(´・_ゝ・`) 「ほんと」
つとめて他愛もない会話をしながら、マスターの料理と合わせて飲む酒は、カサカサの私によくしみた。
(´・ω・`) 「それにしても…あなたは、本当に優しい方だ」
(´・_ゝ・`) 「え?」
(´・ω・`) 「あんなモノを見せたというのに、全くもって普通だ。ごく普通に、隣で飲んでくれる」 (´・_ゝ・`) 「そんなこと…私が大人だから、かもしれませんよ?」
(´・ω・`) 「私の知る大人は、同じものをみたならば…ムッ」
ゲップを噛み殺したらしい彼は、酔いによる痒さか、うなじを掻きながら続ける。
(´・ω・`) 「…酔いが。覚めているうちに、無難な去り際を探すのです」
(´・_ゝ・`) 「…ムゥ」
(´・ω・`) 「あなたは、違う。…私の、やらかした話をまともに聞いてくれるのは…この世では、身内しかいなかった」
申し訳ないのやら嬉しいのやら、なんとも複雑な表情の彼。
恐らくは、過去にも同じようなことをしたのだろうと、勝手に想像した私は、
再び廻ってきたアルコールの力を使い、ちょっとばかし気恥ずかしい本音をのべた。
(´・_ゝ・`) 「私は…私は、私はね。久しぶりに、こう…ムズムズしたんです。好奇心が湧き、知性を刺激された。若い自分が、SFというやつに夢中だった事を、思い出せたんですよ」
(´・_ゝ・`) 「たとえあれが、夢幻だったとして、心震えたことに変わりはない。来る日も来る日も、虚無感と孤独感ばかりだった私の夜に、あなたはトンでもない刺激を与えてくれた」
(´・_ゝ・`) 「私は、嬉しい」
(´・ω・`) 「…それは、良かった」 (´・_ゝ・`) 「さあ、さ。あなたこそ飲みましょう。私は…」
私は、彼の過去について言えるような言葉をろくすっぽ、持たない。
私に彼を理解するのはきっとできない。
過去の真偽を確かめるなど。
何が正しい行いだなんて、自分の道ですら決められずにいる私は、気の利いた言葉を持たない。
(´・_ゝ・`) 「私は、あなたに酒をつぐしか、できないですけどね」
それは、充分なことです、と。
彼は笑った。
(´・ω・`) 「ああ、できることならば、あなたにあの人を紹介したかった」
(´・_ゝ・`) 「あの人?」
(´・ω・`) 「ここではない、遠い遠い場所にある酒場に、いつもいる人がね。今のあなたみたいに優しく、話を、聞いてくれるのです…きっとウマがあうだろうに」
その、某を始まりとして、彼は私にポロポロと、話を聞かせてくれた。
悲喜こもごもな、夢物語のような彼の人生譚。
そのすべてを疑うことなく、注ぎ注がれ。
明日など知らぬとばかりに、酒は進んだ。 ――――――
――――――
――――――
(´・ω・`) 「あ゛あ゛〜飲んだ〜」
(´・_ゝ・`) 「 ぬああああ…そろそろ、帰りま、しょうか」
(´・ω・`) 「ぞう゛じま゛じょ゛う゛」
閉店までなんだかんだと飲み続け、グデングデンに酔っ払った私達は、心地好さと気持ち悪さを手土産に、店を出た。
吐くほどでは無かったのが幸いである。
(´・ω・`) 「あー、あー…今日はありがとうございました」
(´・_ゝ・`) 「いや、あぁ、こちらこそ、えぇ…」
(´・ω・`) 「最後に〜、あなたに〜、お礼が〜、あり〜」
(´・_ゝ・`) 「 いやいや、えぇ、そんな、えぇ」
(´・ω・`) 「 あなたの〜、毎日に〜、潤いですよ〜、あげますよ〜」
(´・_ゝ・`) 「あぁ、うるおい、はい」 (´・ω・`) 「ばっしゃ〜んと、こうね、色水がね〜」
(´・_ゝ・`) 「うん、えぇ、色水がね、はい」
(´・ω・`) 「いい加減寿命な〜、私にかわりまして〜、妻の子で〜、世界をバーン!」
(´・_ゝ・`) 「えぇ、なるほろ、世界を、はい」
(´・ω・`) 「では、さようならー」
(´・_ゝ・`) 「はい、あぁ、さようなら」
生返事で別れたことは、未だに悔やむ。
当時の彼は、外見に反して本当に老いていたのだから。
そんなことは露とも知らず、私は無事に家へとたどり着き、休日を言い訳にして風呂にも入らず眠りこけた。
そして日が高々と昇る、朝と言うより午前と言った方がしっくりくる時間帯に目覚めた私に、電撃が走った。
从'ー'从 「おはようございます」
(´・_ゝ・`) 「…………え、誰?」
理想的容姿の女性が家に居た。
いや、少女といっても良い。 とにかく、あどけなさとあでやかさを併せ持つ絶妙な年頃の、全く見知らぬ人物が。
今時の同じ頃の娘達と比べて随分露出が少ない出で立ちで、私の朝を彩ったのである。
从'ー'从 「初めまして。わたしは、ショボン様が妻、兼、専用航宙母艦ハイン様により製造された、あなた様専用ダッチワイフです」
私は頬をつねった。
現実ですよと笑われた。
そんなバカな、私も笑った。
ところがどっこい、これが現実。 …それからの日々は、とても充実していた。
良くも悪くも。
从'ー'从 「ねえ、ほら、しましょうよ〜」
(´・_ゝ・`) 「…そんな下着、どこで買った」
从'ー'从 「通販。にあうでしょ〜」
(´・_ゝ・`) 「ああ、とても…来なさい」
从'ー'从 「は〜い。ふふふ…」
彼女は…ワタナベは、私が最早君は人間だろうと言う度に、自らを人間ではなくダッチワイフと断言した。
どこまでみても人間らしく、どこかしらが人間らしくない、生身のアンドロイドとでもいうべきワタナベ。
出会った当初こそ、彼は何を考えて私にワタナベをやったのだと混乱したが、ワタナベが伝えた彼の志に心うたれて、受け入れた。
…たとえ、ワタナベが厳密に言うところの人間でないにせよ。
从'ー'从 「旦那様、旦那様!」
(´・_ゝ・`) 「どうした、そんなに慌てて」
从'ー'从 「ついに来ました!ハイン様が観測していた宇宙怪獣の大群です!」
(´・_ゝ・`) 「そうか…彼の遺志、継がねばな」 何度もワタナベを使ううち、人間でないものを抱くという本能的な忌避感や虚無感など薄れきり、理想を体現する彼女との日々は最高に輝いた。
しかし、そう長くもなく。
遥か彼方より地球へとやって来た、想像を超える外敵は、彼がワタナベを通して私に伝えていたとおりに表れた。
私は慣れ親しんだ一般市民という立場を捨て去って、ワタナベと共に、宇宙怪獣に立ち向かう。
既に無理して数百年、死にたくとも死ななかった彼が、最期に、ほんの気紛れに遺していった人智を超える戦闘マシーンと、その操り手に変貌して。
宇宙空間戦闘対応型自己可変能力搭載ダッチワイフ、パーソナルネーム・ワタナベ。
性病から外なる宇宙の神にすらも対処可能。
そんな強すぎる力が、私只ひとりに従うというのは、なるほど言い表せない。
ショボンの偉大さが、嫌というほど身に染みた。
(´・_ゝ・`) 「戦闘形態のキミの中にいながら、人間体のキミも隣にいるというのは…どうにも、あれだね、馴れないね」
从'ー'从 「中…ナカ…えへへ〜」
(´・_ゝ・`) 「ウッソだろキミ、今さらこんなんで妄想トリップすんのかよ…コラ、ちょっと、ねえ後にして始まるから、すぐ戦闘だから後にしてってば、ねえ」
从'ー'从「…あっ…んっ…」
(´・_ゝ・`) 「宇宙空間で怪獣目の前に公開オナニーとか、親の顔が見てみたいわぁ…あ、見た…」
良くも悪くも、私は刺激的な人生を謳歌した。 彼と出会う以前の私が、どれだけ憂鬱だったのかなど、思い出す暇もなく。
年甲斐もなく、駆け抜けた。
(´・_ゝ・`) 「ワタナベェーーーーーーッッッ!!」
(´・_ゝ・`) 「起動ォ!!!」
从'ー'从 「これやりたいがために、わたしの両手を武器にしたわけね…ふ〜ん、へ〜え…」
(´・_ゝ・`) 「ガイガンに改名してないからセーフ」
気がつけば、私は、いつかの彼と同じようにやたらと長生きしていた。
彼女の能力によるものだ、ワタナベにそんな事ができたのは驚いたが、宇宙船と子をもうけた彼が遺した娘、そう思えば納得できた。
けれども流石に、限界はあって。
私も、ゴールしようと決めた。
……そういう、わけで。
(´・_ゝ・`) 《そういう わけで あとは たのむ》
( ・∀・) 「…じいさん」 (´・_ゝ・`) 《おまえたちは つよいこだ じまんの まごたちだ》
( ・∀・) 「あたりまえだろ、じいさんの息子の息子なんだぜ。大丈夫だ」
(´・_ゝ・`) 《ふふふっ はっはっはっはっ》
かつて、私が若い頃に、睡眠時間を平気で削って読みふけった、SF作品のような発展を遂げた人類。
もちろん、嫌な面もある。
が、それでも。
どうしようもなく醜悪なクズも、どこまでも美しい聖母も、人類が人類であることに欠片でも誇りを持てる程度には、なれたのだ。
(´・_ゝ・`) 《そうだな そうだった》
( ・∀・) 「そうだろう、そうだろう」
……不意に、雪の降り積もる彼の地で、美しいマスターの居る店で、彼と飲んだ酒の香がよみがえる。
つまんだ料理が、流れる音楽が、漂う雰囲気が。
彼の、声が。 今こそ、今の私こそ。
あの夜の言葉の重さが、良く解る。
(´^_ゝ^`) 《ありがとう》
終 以上です
30を超えてしまい、ごめんなさい
感想、批評など、お願いします >>704
ありがとうございます
……タイトルで誤字っていることに気が付きました
ま、いっか! 682の、小説タイトルも間違えています
実のある夢です
神林長平ファンの方、特に申し訳ないです なんでエロ足りスレに投下しないのかと思ってたが
エロ抜きで普通にいい話なんだもんな、納得したわ 秋である。
最果ての地、シベリアにも秋はあり、今年の今日も空が高い。
去年よりも高く、幼い頃よりは近くに感じる夕映えに目を奪われた、大切な女性と住んでるアパートへの帰り道。
図書館勤めを終えて独り歩く僕は、年甲斐もなく寂寥感に見舞われた。
( ^ω^) 「ただいまー」
ξ゚听)ξ 「あら、お帰りなさい。今日は早いのね」
けれども僕は、いい歳だ。
いや世間的にはマダマダ若いのだけれども、感覚的にはオッサンだ。
だから僕は、多感で青い自分では叶わなかったやりかたで、寒い季節に特有の寂しさを上書きできるのだ。
ドヤッ。 …しかしながらに、それでも記憶は正直で、書斎という名の狭い部屋に本棚を
無理矢理並べ、小さい机に置かれたパソコンへとアイディアを詰め込む彼女に。
ξ゚听)ξ 「なに?じろじろと」
僕は、ペンを走らせる父の姿を幻視した。
( ^ω^) 「いや、なんでもないよ」
失礼な話だと笑うだろうか?
確かに美人な彼女と、髪が薄くて少しだけ丸みを帯びた
オッサンを重ねてしまうのは、弁解の余地なくギロチンだ。
が、僕にとっては笑えない。
そんな冗談では誤魔化せないほど、シリアスなんだ。
ξ゚听)ξ 「そう…ねえ、あなた。夕食の後に少し飲みましょうか」
( ^ω^) 「それは、また」
慈愛に満ちた目を向けながら、彼女は僕の服を取り去っていった。
家でくつろぐための、一通りの事をすませた僕は暖かい色の照明にホッとしながら、注がれたグラスを傾ける。
ξ゚听)ξ 「随分と、疲れているように見えたわ」
締め切りが近いだろうに、僕の隣で頭を撫でてくる彼女は、囁くように言った。 敵わない、僕は思う。
結局のところ、彼女の母性に勝るプライドなど、僕には無いのである。
( ^ω^) 「特にそうという、わけではないんだお。ただね、まあ少しね、思い出したんだ」
言葉にするには難しすぎる、僕の中の郷愁。
休日に見た、窓の外の流れる雲、まだ休日が正しく非日常に思えた幼い日。
たまたま僕と父以外は皆出掛けていて、その日に食べた朝食は、まだなれてなかった苺ジャムのトースト。
いつも父しか飲まないコーヒーが、パンという物に合うことを初めて強く意識して、ちょっぴり大人に近付けた気がした。
( ^ω^) 「僕は、もう、スッカリ大人なんだよなあ」
まだ、精神と肉体が健康で、家族揃って老後を迎えられると信じていたであろう父を。
あんなにも頼もしく感じていた当時の彼を。
ペンと絵筆を走らせることが好きだった男を、思い出したから。
僕は、今なら父の息子だと、はっきり言ってあげる程度の気遣いが出来るようになった事を、本当に今更ながら確かめたいと思ったのだ。
狭苦しい書斎に父の部屋、暖かな色の食卓に、離婚した父が再び暮らした祖母の家を、思い出して。 ついでに若かりし頃の記憶が甦ったのだ。
たくさん後悔があった。
言いたいことを云えなかった。
言うべきことがわからなかった。
祖母の家に行く度に、世話焼きの祖母と、言葉少なくお小遣いばかりを渡してくる父。
煩わしいと感じながらも、何故だか自転車をこいで遊びに行く自分の心が、理解できなかった。
いや今でも理解と言うには程遠いが、しかしこうして、素直に彼女に甘えられる程度には、僕も成長できたのだ。
ξ゚听)ξ 「そうね、そうでなくちゃ、私が困るわよ」
(; ^ω^) 「ごもっともです、はい」 好奇心は猫を殺すというが、人は時に、考えすぎて人を殺す。
かつて、互いを許したはずの女性に対して、僕は素直に欲望をぶつけることができなかった。
その人が、僕と付き合う前は何度も身体を売っていた、それを知った上で僕は互いに好きだと知ったのに。
僕は心の何処かで納得できなくて、見ず知らずのオッサン達に嫉妬して、無意味な理想を引き摺って
…ついぞ、真に赦しあう事が出来なかった。
今では、彼女が生きているのかどうかすら、僕は知らない。
( ^ω^) 「……」
ξ゚听)ξ 「……」 かつて、自殺未遂を繰り返した挙げ句に困窮した幼馴染みを救いたいと、人生を注ぎ込もうとした。
けれども憧憬は欲に呑まれていて。
金を渡して、気が付けば当然のように見返りを求めた。
僕は理想をドブにやった程度で大人になったと実感した、ような気になっていたのだ。
相手がどうあれ、救いたいのだから救おうと。
倫理的にどうであれ、対価を払うのだから少し我儘やっても良いだろうと。
だが当時、幼馴染みを救うにはあまりにも使える桁が少なかった。
そもそも僕の給料は、兄姉と協力して支えていた、共に暮らす母と妹の為に大半を注ぎ込んでいたのだ。
僕の手元に有る金が、渡せる額があまりに少ないことに気付いたのは、幼馴染みがいよいよ追い詰められた頃。
人間ひとりの人生に食い込み共に歩むという事が、経済的にも社会的にも如何に大変なのかという事を知り、僕は母と父の偉大さを噛み締めて。
妹を言い訳に諦めた僕は、楽になりたかった幼馴染みの最後の文字を、使い古してボロボロな携帯電話で受け取った。
もうしばらく、お互いに耐えることができていれば違った未来にできた事を知った時、僕は本当の意味で大人になろうと誓った。
( ^ω^) 「…いやまったく、情けない男で申し訳無い」
ξ゚听)ξ 「ええ、ほんと」 とっくに乗り越えた過去に、してやられた情けない僕の髪を、細く柔らかい指がすり抜ける。
何も言わずに癒してくれる彼女の手を、そっと握りながら酒を飲む。
( ^ω^) 「ありがとう、ツン」
ξ^竸)ξ 「ふふふ、どういたしまして」
僕は一人の大人として、いつまでも甘えるわけにはいかない。
グラスを一息に空にして、火照る身体に湯を浴びせ、きちんと寝るのだった。 ――――――――
――――――――
―――――――― 季節は秋である。
読書の秋ということで、大いに賑わう図書館、だったら良いなというのは嘘偽り無い本音であるし、
事実かつてはそうだったのだが、しかし現実は儘ならないものである。
書店などと違い利益が重視されない我等が職場であるが、賑わいは恋しくなるし、
しかし朝の清謐な静けさも愛しいので、閑散としているのが嫌いかと言われるとそうでもない。
我ながら儘ならないものである。
(-@∀@) 「おはようございます」
( ,_ノ` ) 「おはよう館長」
('A`) 「あれ館長、今朝は早いな」
( ^ω^) 「おはようだお、みんなこそ早いじゃん」
ハハ ロ -ロ)ハ 「おはようございます…すみません、遅くなったみたいで」
( ^ω^) 「いやいや、大丈夫だお。むしろ早いくらいだから」
( ,_ノ` ) 「朝が寒くなってきたからな、どうにも目が覚めちまう」
(-@∀@) 「私は逆に、二度寝が怖くて無駄に早起きしてしまいますよ」 ('A`) 「いやーアサピーさん、わかるわかる。俺もハインが起こしてくれるようになる前はそうだったなー」
('A`) チラッチラッ
ハハ ロ -ロ)ハ 「!…あの、アサピーさん…でしたら、その、私でよければ、毎朝アサピーさんを起こしても、いいですか?」
(-@∀@) 「え、あ、うん…それは、助かりますね」
('∀`) 「せんせー今朝の朝日は桃色でーす」
( ^ω^) 「はいはーいドクオくんは朝の準備しましょーねー」 開館準備の最中、書架には当たらぬよう配慮された朝日が、読書や物書きのための長机を照らしていて、そこには1つのキーホルダーがあった。
( ^ω^) 「おや、忘れ物かお。いや落としたか」
こういった物は、一見なんてことのない安物でも、本人にとっては大切だろうから。
付箋に場所や日付やらを書いて付け、忘れ物・落とし物用ショーケースへとしまう。
まあでも…案外取りに来ない人の多いこと。
('A`) 「そういえば館長、ツンさんは元気?」
昼食時、かつて同僚だった彼女の話題となった。
人柄も仕事振りも良好なために、退職してからも時々話題に上るのだ。
('∀`) 「こんどサイン貰おうかな…あ、新作でたら買い占めようぜ!支払いは館長の財布な!」
( ^ω^) 「おっおっ、まかせるお」
('∀`) 「えっ」
(; ^ω^) 「これで今年度と来年度の私費はゼロだな…再来年度も無いかもしれん」
('∀`;) 「まって館長、目がマジだ」 午後になっても、彼女が良ければ連れてこようか、暇を見てサインの練習をさせるべきか、なんて考えながら見回りをしていると、一冊の蔵書に目が止まる。
( ^ω^) 「栞?」
ではない、だが何か挟んであるのだ、その本に。
生真面目な司書が見落とすとは思えないから、何かしら理由があるのだろうと手にとって、開く。
随分と、懐かしい作品だった。
( ^ω^) 「フムン、悪戯では無いような気がするお」
挟まれていたのは、学生が使うようなルーズリーフの切れ端。
二つに折られたそれは、書かれている内容を隠す気は無いようで、本を開くと同時にカサリと開いた。
( ^ω^) 「おっ…」
一言。
それは、シャープペンシルで書かれたらしい、少々雑な文字が一列。
『 乙、おもしろかったです。 』
( ^ω^) 「……」
( ^ω^) 「…そう、かお。これ、おもしろかったのかぁ…」 たかが一言、されど一言。
僅か十二文字の感想から、照れ臭くとも伝えたかった気持ちが、僕の胸を高鳴らせてくれた。
そうか、そうか。
うんうんと頷いて、僕は本を戻す。
( ^ω^) 「ありがとう」
この感想をくれた人が、どんな人なのか僕は知らないし、まあ十中八九は、一生知らないままで終わるだろう。
この言葉を文字にして残してくれた人は、しばらくすればこの本なんて忘れてしまうかもしれない。
それでも僕は、感謝する。
だってこの人は、僕の感性にイエスと言ってくれたのだから。
枯れたと思って久しい、僕の若々しい衝動は、僅か一言で報われる。
( ^ω^) 「ありがとう、だお」 添える花に貴賤など無い。
野に咲いていた一輪も、手間のかかった高級な花束も、墓に添えれば等しく彩る、慰める。
僕は改めてズラリと並んだ蔵書を見た。
中には、書いた本人にとって忘れたい過去となった物だって、あるだろう。
……別に、忘れたって構わない。
僕がいつか、誰の記憶からも居なくなるように、この図書館もまた、いつかは消える。
けど、それがどうした。
かつて書いた僕の話に貴重な時間を費やして、しかも一言、伝えてくれた人が居たのだ。
他にも、読んでくれた人が居る。
彼ら彼女らにとって一瞬の暇潰しでも良いのだ、それが忘れ去られたって良いのだ。
なんせ、僕はこれで、昔の僕に胸をはって自慢できるのだから。
( ^ω^) 「やったぜ」 なんと短絡的か。
なんと刹那的であることか。
でも、小難しい事を考えるのが苦手なオッサンとしては、上出来である。
ありがとう、見知らぬ誰か。
ありがとう、読んでくれた誰か。
あなた達はすぐに忘れるだろう、僕なんかの拙いお話よりも面白くて大事な物が、この世界には溢れ帰っているのだから。
次から次へと、価値有るものは見付かるのだから。
なんて綺麗だと見とれた夕焼けも、ずっと眺めていたい朝焼けも、気付けば見たことすら忘れているものだ。
人間の命は確かに儚いが、決して薄っぺらでは断じてない。
( ^ω^) 「さて、見回り再開だお」 いつか全て消えて無くなる。
そんな、分かりきった事で悲観にくれる感性を、オッサンな僕は忘れてしまった。
だから僕は、騒ぐ心を無視して、平素と変わらず職務をこなすのである。
嗚呼。
僕もかつては、ルーズリーフに書いてくれた誰かのように、熱意の赴くまま一生懸命、文字で伝えたし、友人に語ったりもした。
絵にしたことだってある。
もっと詳しく、この気持ちを伝えるにはどうしたら、と考えて。
気が付けば、僕も物語に挑戦していた。
まったく、苦笑する他ない。
今となっては、きっかけひとつ思い出せないくらいには、当時の僕は一瞬に生きていたのだ。
( ^ω^) 「我が人生に、一片の幸あり、だお」
終 乙
ブーンが乗り越えた過去に勝手に押し潰されそうな自分がいる ここなんだかんだ人いるよな
たぶん面子が固定化されてるけど スミマセン
現在のブーン系の拠点ってどこなんですか?
拠点のしたらばとかあるの? ふと思い出してシベリア2周年祭りどんなんだったっけって読み返そうと思ったんだけど
もう青空ホライゾンのページ残ってないの? https://web.archive.org/web/20170710060421/http://aozorahorizon.gob.jp/sougou/archives/189
アーカイブあったぞ >>737
うわああああありがとうございます!!!
早速読んでくる どうも
最近何も書いてなくて気づいたら手が錆びてたよ 556は先を越されたので
染み込ませて錆を拭き取るためのウェスをあげよう 気が付けば長いんだな…ここに流れ着いた当時、まだ高校生だったのにさ……。 シベリア民の冬眠は長いので
この隙に過去作宣伝
『('A`) (´<_` ) 日本の淡水カニを飼うようです』
@( ^ω^) ブーン系創作板のようです - したらば掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1414152679/l30
春休み、暖かくなる兆しのみえる今日この頃。
新生活のおともに、いかがでしょう、水辺の生き物などを迎え入れてみては?
何気なくも新しい発見が、あるかもしれませんよ。 誰かいることを信じて書き込むんだけどchannelerのようですって面白い?
タイトルとか雰囲気がオサレだから気になってる(不純) >>752
ジャンルとしては能力バトルだけどむしろ超能力を持った人物たちの人間ドラマに魅力を感じる作品で俺は好きだよ
ド派手だったりオサレな能力バトルをお望みなら合わないかも >>753
サンクス
とりあえず飽きるまで読んでみるわ ころころ場面が変わる小説って何がしたいんだろう
その章の最後で種明かしみたいなのがあればいいんだが
結局どこのなにかを明かさずどんどん進んでさらに違う場面へとか行くから読む気なくす 伏線を回収するのがその章のオチかその物語自体のオチかの違いでしょ
その章自体に何らかのオチがつかないなら論外だがついてるなら長期的な伏線だと思って頭の片隅に置いておけばいい 【宣伝】
ファイナル板にて新たな試みが始まりました
好きなAAを懸けて己の文章力のみで戦い十傑を目指せ!
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( ^ω^)文戟のブーンのようです[テストスレ]
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1531744456/
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【 イベント広場 開放!! 8月11日(土)〜 19日(日)】
★☆ 第7回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 夏 祭 り 2018
開放日:8月11日(土)〜19日(日)ごろまで
会場:シベリアイベント広場15
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア豊作祭!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリア豊作祭を一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
イベントアスキーアート:
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/6n
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
( ^ω^)ブーン系未完作品100選2018のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1535434782/
【投票期間】
『2018年9月1日00時00分〜2018年9月30日23時59分』を予定しております。
必要に応じて期間の延長も行います。
【投票可能数】
投票可能数はズバリ無制限です。
1〜∞です。
参加待ってるぞ!!!! ( ^ω^)ブーン系未完作品100選2018のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1535434782/
☆投票期間延長のお知らせ☆
2018/9/1〜“2018/12/31 23:59迄”
現在進行中のブーン系未完作品100選に、なんと1ヶ月弱で50もの投票がありました!
しかし企画内にていくつか問題があり、目的である上位100作品のランク付けには及ばず……
そこで上記の通り開催期間を延長し、更に投票数増加に向け以下二点の変更と対策を行います!
まずは投票におけるハードルの高さが懸念材料となっていましたので
【作品名】※必須
【現行スレorまとめURL】(任意)
【ジャンル】(任意)
【作品について】(任意)
【作者へ】※必須
上記の通り作品名&作者へのメッセージのみ必須とし、その他は完全に任意としました また「どれが未完作品か忘れた」という意見も少なからず見受けられた為
ブーン系小説板
ブーン系小説板2
ブーン系創作板
ブーン系創作板(ファイナル)
これら主要なブーン系避難所四つから未完作品のリストアップを行う事で対処します
VIPその他での連載作品はまとめ等を参照してリストアップ予定ですが
多数漏れがある見込みの為、スレ内にて発言していただければその都度追加予定です
極寒の地からの暖かい一票をお待ちしてます!
【 イベント広場 開放!! 12月30〜 】
★☆ 第2回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 冬 祭 り 2018
開放日:12月30〜1月6 頃まで
シベリアイベント広場16
http://rosie.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1507558637/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア冬祭り!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリア冬祭りを一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
イベントアスキーアート:
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/6n
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
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▼▽▼シベリア商工会議所からのお知らせ▼▽▼
シベリア商工会議所 4号棟 [転載禁止]c2ch.net
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
シベリア商工会議所では、イベント広場で開催する春祭りを企画しております。
春祭りって何?:
イベント過去ログ
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/2
■ 実行委員 募集 ■ ※ コテ名無しを問わず初めてでもご参加ください。
<やること>
企画の相談
イベント告知・開始宣言・花火AA・案内
次スレ立て・次スレ誘導・終了宣言
■ なりきり露店 募集 ■ ※ コテ名無しを問わず初めてでもご参加ください。
<やること>
売店・芸人・サービスなどのロールプレイ・レス返し
★☆ 第4回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 春 祭 り 2019
開催日:4月13日(土)〜 4月21日(日)
メイン会場:シベリアイベント広場16
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1507558637/
第二会場:シベリア花木の植林地
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1451775303/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア春祭り!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリアの春祭りを一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
ブーン系か…懐かしいな
また盛り上がることもあるのだろうか ここは地獄とか魔界とか、なんかそんな感じ。
( ^ω^)「何もしていないのに地獄に落ちたお」
ξ゚听)ξ「バカねー。何もしてないから落ちたのよ」
赤黒く渦巻く空の中心地点、そこに地上のゴミが降ってくる。
燃えないゴミや燃やせないゴミ、ウンコに核廃棄物に死体など何でもござれ。
たまに望まれない赤子とか、自殺者とか、地上で罰せられないゴミカス野郎が落ちてくる。
( ^ω^)「えぇー。でも余計な事して悪い結果になるよりだったら、
何もせずに現状維持した方がよくないかお?」
ξ゚听)ξ「悪魔の私が言うのもなんだけど、場合によりけりよ。
アンタは『見捨て過ぎ』ね。珍しいわ、こんなので落ちるだなんて」
いらない人間とか悪人なぞが落ちる場所に、内藤はぼいんと落ちた。
先に落ちて死んだ奴らが折り重なって、クッションになってくれた。
やっべーマジやっべーどないしようと彷徨っていたところをツンに拾われた。
そして今に至る。 (;^ω^)「おーん……」
内藤ホライゾンは死んでいない。生きたまま地獄に落ちた。
目の前で轢き逃げにあった子供を見捨て、階段から落ちて動かなくなった妊婦を見捨て、
通り魔に刺されて蹲る女性を見捨て、熱中症に倒れた男性を見捨て、老人を見捨てた。
最初からそうしようと思った訳じゃない。
7歳、雨が降りそうな日に洗濯物を取り込んだら「勝手な事をするな」と怒られた。ご飯抜きになった。
10歳、泣いてる友人を励まそうと変顔をしたら「ふざけやがって」とキレられた。殴られて鼻が潰れた。
14歳、いじめられ始めた友人を庇ったら「余計な事すんな」と友人に絶交された。友人は自殺した。
16歳、カツアゲ現場を見たので先生にチクったら、何故か別の人物が告発者として吊し上げをくらった。
19歳、強風に倒れた自転車の群れを直していたら、警察に職務質問をくらった。窃盗だと疑われた。
善意とは裏腹の結果になってしまう事が続いたので、
自分は手を出さない方がいいんだと内藤は結論付けた。
結果的に、見捨てられた人間達の怨念によって地獄落ちしてしまったが。 ξ゚听)ξ「ま、アンタのその特性のお陰で私に拾われる事が出来たのよ。
悪い事ばかりじゃないわ。ラッキーね」
( ^ω^)「よくわかんないけど、良い事ならそれでいいお」
ちょきちょきちょき。
剪定鋏を持って、余計な枝葉を切る。幹に顔があるのは気のせいじゃない。 主人の趣味なのか、ツンの住処はヨーロピアンに近い。
カーテンの柄が生々しい心臓だったり、花瓶に生首が活けられているのは地獄のご愛敬。
玄関で来客を迎えてくれる大きな鹿の剥製も、たまに呻き声をあげるお茶目な機能がある。
屋敷の塀から一歩出れば、草木一本生えない赤茶けた岩場が出迎えてくれる。
内藤は外国に行った経験はないが、異国の文化なんてこんなモンだろうと思っている。
いちいちギャップに驚いていたら身が持たないのだ。
ξ゚听)ξ「庭仕事する奴隷が一匹欲しかったのよ。前のはセンスがないから捨てちゃったし」
( ^ω^)「僕のセンスがツンさんの御眼鏡に叶って光栄だお」
ξ゚听)ξ「うーん。アンタもセンスがあるとは言い難いのよねー。
でも、余計な事しないところが気に入ってるわ」
( ^ω^)「……それは何よりだお」
ξ*゚听)ξ「べっ、別に褒めたわけじゃないんだからね!」
( ^ω^)「大丈夫。わかってるお」
ξ゚听)ξ「もー何よ。男なら、女に褒められたら浮かれなさい」
( ;^ω^)「調子に乗っても良い事がなかったんだお……」 ツンにはそれなりに気に入ってもらっている。
と、内藤は思っている。
理由は簡単だ。
最初に寝泊まりを命じられたのは庭にある道具小屋だった。
それが、屋敷の空き部屋に寝泊まりするように言われた。
衣服も、最初は落ちてきた時のものをずっと着っぱなしだった。
それが、きちっといたワイシャツと作業着を用意してもらい、仕事に励むよう言われた。
ご飯もちゃんと出してもらえるし、地上にいた頃より上等なベッドに寝かせてもらっている。
気にいってくれたんだろうと思う。とは言え、長年の経験から絶対に過信はしない。
実際に、自分の事を気にいってるのか聞くのも怖い。
余計な事に首を突っ込んで、好転した試しがないからだ。
傍迷惑を振り撒いてしまうより、知らんぷりを貫いた方がマシ。
ツンも悪魔だし、捨てる時はポイと捨てられるんだろう。
唐突に死んでも「あー死んじゃったか。人間は脆いからねー」で済ますツンが見える。 ξ゚听)ξ「あ、そうそう。私、明後日が誕生日なのよ。アンタもなんか適当に贈りなさい」
( ^ω^)「プレゼントかお?」
内藤は考えた。
今、己が身につけているものは全てツンからもらったもの。
自分のものは何一つない。
どうしようか。
( ^ω^)「そうだお!」
ξ゚听)ξ「あら、私の能力『嫌な予感』が発動したわ。こういうのって間に合わないのよね」 ツンが捨てた物ならば、ツンのものではない。
つまり『ゴミ』をプレゼントすればよい。
悪魔もびっくりの超理論を発動させた内藤は、庭の片隅に集めたゴミ山に駆け寄った。
( ^ω^)「あったお!」
ξ゚听)ξ「ハリガネね?」
( ^ω^)「これを指輪にして……」
ξ゚听)ξ「ハリガネを輪っかにしただけね」
( ^ω^)「出来たお!」
ξ゚听)ξ「ぐちゃぐちゃのハリガネね」
( ^ω^)「これをツンの指に合うよう微調整して……」
ξ゚听)ξ「ただのゴミに『微調整』なんて言葉が使われるとか信じたくないわ」
( ^ω^)「これあげるお!」
ξ;゚听)ξ「あのね? 正直、これを他の奴らがやってたらブチ殺してるところよ。
アンタは本気の善意でこれをやったみたいだから許すけど……」
つまるところ、地上で数多の人間の感情を逆撫でした内藤の善意とはそういうものだ。
そのバカなところを『可愛い』と認識しているツンには効かないが。 ツンの指にゴミを巻き付けようとした内藤だが、当たり前に拒絶された。
ξ゚听)ξ「私の誕生日は明後日よ。その時までアンタが持ってなさい」
( ^ω^)「わかったお」
ξ゚听)ξ「当日はパーティーに出なきゃいけないから、アンタは屋敷の中で待ってなさい」
( ^ω^)「わかったお。それまでに微調整してもっとマシな感じにしておくお」
ξ゚ー゚)ξ「ふふ、期待せずに待ってるわ」
その日の夜、内藤は悪戦苦闘の末にハリガネに綺麗な曲線を描かせる事に成功した。
とは言え、ここは地獄。
幸福なんぞ幻か、更に強い絶望を与える為の踏み台でしかないものだ。 ツンの誕生日。
いつもの仕事だけはやろうと庭にいた内藤を襲ったのは、ワニを巨大化したような化け物だ。
ボコボコに突き出たイボの一つ一つが巨大な眼球になっており、口からは泥の涎を吐き出している。
ところどころ腐敗しているのか、皮膚から湧き出した蛆が粘液をまとってぼとぼと地面に落ちる。
内藤がその化け物に本格的な恐怖を覚える前に、ばくりと頭から食われて死んだ。
ばりばり咀嚼されて、他の犠牲者と同じく飲み込まれて、それっきり。
地獄で死んだらもうどうにもならない。何故なら地獄だからだ。
ゴミ山のクッション達とワニの胃の中で感動の再会となったが、内藤は知らない。
嫌な予感がしたツンが屋敷に飛んで帰ってきたが、内藤は既に胃の中。
庭を荒らした化け物の姿を見て、痙攣と共にツンの皮膚がずるりと剥げる。
醜悪な正体を晒したツンは、怒りのままに化け物の胴体を真っ二つにした。
内藤は、ツンの正体がワニと似たような悍ましい化け物だとは知らずに死んだ。
ワニの胃袋から血と肉と臓物が胃液と混ざって流れ出てきたが、ツンは躊躇せず飛び込んだ。
あれだけ自慢した縦ロールをクソでガビガビに汚しながら、一心不乱に探していた。 結局、胃液で溶けかかってハリガネはぐちゃぐちゃになっていた。
ゴミに戻ったハリガネを手に持ってむせび泣いていたツンの事を、
内藤は永遠に知らないままだ。
おしまい
お題:無常観
出せたかな?
概念系お題って難しい
嫌な予感もお題だった気がする
時間経ち過ぎて忘れた おつおつ!まさに世は無常……善意を糧に出来ない人間は哀しいなぁ
面白かったです したらばが復旧しないとここくらいしか常設のブーン系スレがないな したらばの運営夜逃げしたって話を聞いたんだがマジ? facebook削除とかのせいで夜逃げの話は出てるけど、祝日だから無反応の可能性もある
自分はリニューアルの準備中に何かしらの設定ミスって誰も気づかず放置してたらこうなったんじゃないかと思ってる
今はまだ大型AAのスレッドしかありませんが
ブーン小説の避難所として
長短編モナギコやる夫ブーン系SSAA板
http://2ch-vip.net/zf7tSUPZ5Z
5chやしたらばが落ちて接続が繋がらない時の連絡・避難所スレッド0001
http://2ch-vip.net/HCxGQQMigf
※規制URLのなため短縮しています
ブーン系小説板セミファイナル
http://super2ch.net/boonnovel/
( ^ω^)ブーン系小説総合案内所のようです
http://super2ch.net/test/read.cgi/boonnovel/1572785880/
とりあえずの避難所として。スレ立て可能です。
5ch系専ブラも使えると思います。
chmateではスレURLから飛ぶと専ブラで開けるはずです。
余計な心配かもしれませんが、もし必要があれば使ってください。 正直ここがまた賑わうなんて思ってもいなかった
したらばがこんなに書き込めなくなるなんて >>804
サンクス
余計なお世話かもしれないけど、火曜日以降も復旧しないならTwitterで拡散もした方がいいかも
なんなら俺がやってもいいけど都合が悪いと思うし したらば復活したぞー
でもたまにはシベリアにも来てね あけましておめでとうございます!
2020年、ラノベ祭りとブーン系紅白が融合したイベントがあります!告知にまいりました!
その名も「ラノブンピック2020」
絵師と作者、合同チームのチーム対抗戦です!
●ルール詳細・参加作品まとめサイト●
https://boonnovel2020.web.fc2.com/index.html
●告知・参加イラスト速報用ツイッターアカウント●
ラノブンピック2020 (@boonnovel2020) https://twitter.com/boonnovel2020?s=09
告知は以上です。
ありがとうございました。
.
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 二十年くらい前、高槻出身、生駒在住、隣接する大阪の図書館員の女、超絶超弩級迷惑公害メンヘラ 久しぶりに覗きに来た
よかったらここ数年のブーン系であった印象的な出来事教えろください ごめんそういうんじゃないんだ
もう終わった話が聞きたかったんだ >>819
見た見た
これがあった事もあってスレで色々聞いてみたくなったのよ
>>820
こっちはまだ見てなかった
面白かったから集計だけしてきたよ
ロンドンより愛を込めてのイラストが見れないのが残念でな
完結してほしいのよな みんな作品投下するときは
どのスレに投下してるの? 長いやつはファイナルにスレを建てるよ
短いのはこことか総合スレとかに投げる
ブーン系小説創作板(ファイナル)
http://jbbs.shitaraba.net/internet/21864/ ありがとう。
なんだかんだ残っているようで良かった。 ( ^ω^)シベリア商工会議所からブーンの皆様にお知らせのようです
シベリア商工会議所 4号棟 [転載禁止]c2ch.net
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
シベリア商工会議所ではイベント広場で開催する春祭りを企画しております。
Q・春祭りって何?
A・イベント過去ログ
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/2
■ 実行委員 募集 ■
コテ・名無しは不問です。初心者、提案だけでもお気軽にどうぞ。
※建設的に話を進められる方だとうれしいです。
<やること>
●企画の相談
●イベント告知・開始宣言・花火AA・案内
●次スレ立て・次スレ誘導・終了宣言
■ なりきり露店 募集 ■ コテ・名無し不問です。各種AAをご用意していますので、初心者の方も歓迎です。
※コミュニケーションが得意な方は特にうってつけです!
<やること>
売店・芸人・サービスなどのロールプレイ・レス返し
☆★ 第5回 シ ベ リ ア 超 速 報 春 祭 り 2020 ★☆
開催期間:4月10日(金)夜〜4月12日(日)夜まで
シベリアイベント広場17
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1555248332/
☆イベント概要☆
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”屋台出店!!
カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
どなた様でも大歓迎!!見て楽しめる,参加して楽しめるシベリア春祭り!!お楽しみください
☆企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリア春祭りを一緒に盛りあげ遊びましょう!☆
イベントアスキーアート:
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/6n
質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで
シベリア商工会議所 4号棟
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
★☆ 第9回 ☆★ シ ベ リ ア 超 速 報 夏 祭 り 2020
●開催期間
・イベント広場開放…8月10日(月)夕方〜13日(木)夜
・シベリア夏祭り…14日(金)夕方〜16日(日)夜まで
※広場開放中は出店者、参加者双方の自主運営になりますので、ご了承ください。
●夏祭り会場
シベリアイベント広場18
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1588512154/
★イベント概要
シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり屋台”に、カラオケ大会や打ち上げ花火etc.!
★どなた様も大歓迎!見て楽しい、参加したらもっと楽しいシベリア夏祭り!
★企画・出店も大歓迎!飛び入りも自由!一緒に祭りを楽しみましょう!
●イベントアスキーアート
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1457538662/6n
●質問や疑問、出店希望はお気軽にどうぞ
・シベリア商工会議所 4号棟
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446219091/
こんな作品みつけました(☆NG避けのためリンク先はしたらばに迂回してます)
('A`)「ブーンとドクオは左手デバイスとフットスイッチでPC作業やゲームを快適にするようです」(^ω^)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/17864/1369009431/429
皆様こんばんは、告知をさせていただきます。
【告知】
〜( ^ω^)百物語のようです2022〜 開催のお知らせ
【概要】
――百の蝋燭に火を灯し、ひとつ怪談を語るとともに、ひとつ蝋燭を消してゆく、
百の話を語り終え、すべて灯火が吹き消えた時、闇のなか本物の怪が現れる――
日本に伝わる奇妙な伝統"百物語"になぞらえた、ブーン系小説の怪談投下祭、"百物語のようです2022"。
前回の開催から7年という長い時を経て、今夏、開催決定。
【作品投稿のルール】
第一に、作品は"怪談"である事。
ただし、恐怖小説や怪奇小説である必要は無く、解釈は自由。
また、今回の百物語では前回に引き続き"お題"が用意されている、
事前に募集されたお題から自由に活用することができる。
とはいえ、必ずしもお題を使う必要は無い。 【開催日時】
・8月5日(金)〜8月14日(日)
第一部:8月05日(金)〜8月07日(日) 午後18時00分〜翌午前07時00分
第二部:8月12日(金)〜8月14日(日) 午後18時00分〜翌午前07時00分
【投下場所】
企画本スレ(ファイナル)/VIP/ファイナル/小説板2/シベリア図書館
・個別スレ建てをした場合は、投下完了後に本スレにて投下報告をお願いします
・本スレでは"一作品30レスまで"、"ながらNG"です。
30レス以上またはながらの場合は個別スレ建てをお願いします。
・シベリア図書館でも"一作品30レスまで"、"ながらNG"です。
またシベリアでのブーン系スレ立ては禁止なのでご注意ください。
詳細:https://pug.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/l50
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します 【AAについて】
・作品の最後に蝋燭のAAを貼ってください(後述)
【広報用Twitterアカウント】
・https://twitter.com/Boon_Summer_22
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account) 使用する蝋燭AA
(投下時)
.,、
(i,)
|_|
(投下終了時)
(
)
i フッ
|_| 【百物語お題募集について】
前回2015にて行われたお題募集を今回も実施します。
【お題受付日時】
・お題は6月の第1週週末に募集します。
6月4日(土)、6月5日(日)各日午後18時00分〜午後10時00分まで
・お題は使用してもしなくてもかまいません、
使用された場合は投稿の最後などに使用お題を書いてください。
※提供するお題は一人三つまででお願いします。
※単語お題、セリフお題、シチュエーションお題等内容に制限はありませんが、
あまりにもカオスなお題はホラーに則するという意味で避けていただければ助かります。 創作板ファイナル
夏祭り準備室よりコピペです。
お疲れ様です。
月曜日を迎え、5月も残すところあとわずかとなりました。
今週末はお題募集の日となっております。
【詳細】
・6月4日(土)、6月5日(日)
・それぞれ18時00分〜22時00分まで
皆様奮ってのご応募お待ちしております。
百物語お題募集会場
夏祭り準備室
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1653357345/l30 追記です。
※提供するお題は一人三つまででお願いします。
※単語お題、セリフお題、シチュエーションお題等内容に制限はありませんが、
あまりにもカオスなお題はホラーに則するという意味で避けていただければ助かります。 図書館……!ここも残っていた……!
懐かしい……。 進研ゼミの漫画を逆から読んでいくとバッドエンドになる 闇が深いねぇー
今までの少子化が進むと、コロナで上がったのが凄いから我慢出来なくて当然なのだが アイスタマジヤバいの来そうやないか?
反社の話か
新NISAの話だったっけな 昨日の今日でもいいらしいんだが
糖質制限を半年とか1年ごとに悪化したわ 30分(´・ω・`)
一夜限りの関係性何も知らないからな 草
横文字くっそ弱いけど英語教育なかった陰キャおじさんがどうこう言うことあるからだね。
グループのイメージになったら上がんの? >>824
犬はダンベルです
たった一つの山下ヲタ擁護入れるのは病気やろ
バーディーウィングやったばっかやん 祖母が世話してたから一気に2キロくらい痩せたら1回あの猫ちゃんは「どういう気持ちで会いたかった