今日で震災11年目。俺も成人になった。
不思議な話あったからここに落としていく。

震災から1年たって俺は中学生になった。
俺はテニス部に入り、その日初めての新人試合だった。
試合はぼろ負けでほぼ点数なんて取れなかった。
それで、試合が終わり駐車場に向かって部員達と歩いていたらすげー臭い匂いがしてきた。
その匂いが海の匂いに何が生臭い、腐ったものを混ぜたような匂い。
その匂いはだんだん近くなって、おもわずオエッとしてしまった。
なのに、俺の友達とか部員の子達は俺の事不思議そうに見ていた。こんなに臭いのによく皆平気でいられるな。って友達に聞いたら、なんにも匂いしないよ?って言われた。
その時、後ろからトラックが2台来た。
そのトラックには被災地で流された家具や鉄骨が乗っていた。そのトラックをよく見ると真っ黒い人みたいなのが乗っていた。しかもみんなこっちみてんの。
俺怖くなって友達に言ったんだけどやっぱりそんなののってなかったっていわれた。
急に頭おかしくなったと思われたらしい。
黒い人は気のせいだったかもしれないけど、あの匂いだけは今でも鮮明にあの匂いだけは覚えてる。
あれほんとになんだったんだろう。