「何を馬鹿なことを言っとるんだね、君は…うちはファミリー層がターゲットだよ。
「いくら人気アニメと言っても所詮は深夜アニメ…どこにコラボが成功する要素があるんだね?」
会議に出席していた重役たちは口々に宣伝部部長を非難した

そんな中、社長が初めて重い口を開いた

「よし、わかった。君の好きなようにやりたまえ」
「社長、いったい何を…」
重役たちが戸惑いを隠せない中、社長は続けた

「いいかね。歴史というものは利口者が作ってきたんじゃない。
「むしろ他人からどんなに馬鹿にされようと己の信じた道を突き進んだ者たちが作ってきた
「私はアニメのことなどさっぱりわからん……ただ人を見る目だけは持っておるつもりだ。アウラ、早く企画を進めろ」

社長のその言葉に、宣伝部部長は泣いた