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毎日新聞 2021/10/22 08:59(最終更新 10/22 08:59) 439文字




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人質の解放を訴える人々=ハイチの首都ポルトープランスで2021年10月19日、AP

 カリブ海の島国ハイチで米国の宣教師ら17人が誘拐された事件で、犯行グループのギャング団のリーダーとみられる男が、身代金を支払わなければ「人質を殺す」とした動画がSNSに配信された。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが21日、報じた。

 紫のスーツ姿で、金の十字架のネックレスを身に付けた男は「欲しいものが得られなければ、米国人らを殺す。頭に銃弾を撃ち込む」と述べている。動画配信サイト「ユーチューブ」などで拡散しているが、作成日などは不明。



 宣教師らは16日に首都ポルトープランスの孤児院を訪問後、バスで空港に向かう途中に誘拐されたとみられている。米国人16人とカナダ人1人で、生後8カ月〜15歳の子供5人が含まれる。

 犯行グループのギャング団は「400マオゾ」と呼ばれ、人質1人当たり100万ドル(1億1400万円)、計1700万ドルの身代金を要求している。米国のジャンピエール大統領副報道官は21日、「解決に向けて、あらゆる努力をする」と述べた。【サンパウロ中村聡也】