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毎日新聞 2021/10/22 12:09(最終更新 10/22 12:42) 349文字




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現場となった旧大口病院。「横浜はじめ病院」に改称し、現在は休診している=横浜市神奈川区で2021年9月23日午後4時11分、池田直撮影

 横浜市の旧大口病院で2016年9月、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して中毒死させたなどとして、殺人などの罪に問われた元看護師の久保木愛弓(あゆみ)被告(34)に対し、検察側は22日、横浜地裁(家令和典裁判長)の裁判員裁判の公判で死刑を求刑した。

 起訴状などによると、久保木被告は16年9月、入院していた興津朝江さん(当時78歳)、西川惣蔵さん(同88歳)、八巻信雄さん(同88歳)の3人の点滴に界面活性剤を含む消毒液「ヂアミトール」を混入して殺害したほか、未使用の点滴袋5袋に消毒液を混入して殺人の準備をしたとされる。



 被告は初公判で起訴内容を認め、弁護側は被告が当時は統合失調症による心神耗弱状態にあったと主張した。責任能力の程度と量刑が争点となっている。判決は11月9日。【洪〓香、池田直】