0001ひよこ ★ [TW]
2021/10/22(金) 20:48:09.58ID:iwGnJKWd9毎日新聞 2021/10/22 18:04（最終更新 10/22 18:56） 1520文字
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/03/06/20200306k0000m040235000p/9.jpg
警視庁＝米田堅持撮影
古本漫画やアニメのフィギュアを販売し、「サブカルチャーの聖地」とも言われる東京都中野区に本社を構える古物商「まんだらけ」が22日、禁止区域でアダルトDVDなどの販売店を営業したとして風営法違反（禁止区域営業）容疑で警視庁に書類送検された。ネット交流サービス（SNS）上では「『オタク絡みの企業はルールが守れない』という目で見られる」と事件がサブカルに与える影響を懸念する声が上がっている。「まんだらけ」は2014年、ブリキ製の「鉄人28号」のおもちゃを万引きしたとみられる男性の顔にモザイクを入れた画像をホームページに掲載し、「1週間以内に返却しなければモザイクを外す」と警告。警視庁が公開中止を要請するなど物議を醸したが、今回の事件では摘発される側になってしまった。【川上珠実/デジタル報道センター】
ツイッターでは22日、「まんだらけ」がトレンド入りし、関連する投稿が相次いだ。目立ったのは、今回の書類送検によって、漫画やアニメの愛好者全体のイメージが悪くなることを懸念する投稿だ。「ああいうことをされると規制が強まるだろ。常識の範囲で楽しめば何も言われないのに。この件は明らかに悪意があるし、もっと厳しく対処されてもいい」と法令の順守を求める投稿も見られた。
警視庁保安課によると、中野区中野5の複合ビルにある「中野ブロードウェイ」にある「まんだらけ」のアダルトDVD販売店は8月28日にオープンした。
SNS上では、これまでにハッシュタグ（検索目印）をつけて同店の「撤去」を求める抗議が広がっていた。出店先が雑居ビル内だったことから「なぜわざわざティーン向けのファッションショップに隣接する形でアダルト店舗を開く必要があったのか」「悪意ある嫌がらせととられても仕方が無い」といった同社の営業姿勢を疑問視する投稿が相次いでいた。「いかがわしい店だから何とかして」などの苦情は警視庁にも寄せられ、警視庁が指導したが営業を続けていたという。
一方、「まんだらけと聞くと万引き犯への過剰対応問題あったよね」と14年の騒動に言及するツイートも見られた。
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/10/22/20211022k0000m040168000p/9.jpg
顔写真の公開中止を知らせる「まんだらけ」のホームページ（2014年当時）
「まんだらけ」は14年8月、店のショーケースから盗まれたブリキ製の「鉄人28号」（25万円相当）と万引きしたとみられる男性の写真をホームページに載せ、「1週間以内に返しに来ない場合はモザイクを外して公開する」と警告した。警視庁が「容疑者の逃亡など捜査に支障が出る恐れがある」と公開中止を要請したことを受け、「まんだらけ」は画像の公開を取りやめた。その後、警視庁は、このおもちゃを万引きしたとして千葉市内に住むアルバイトの男性を窃盗容疑で逮捕した。
画像公開の騒動を巡っては、世論の賛否が分かれた。近代法治国家では、刑罰を科す権利（刑罰権）は国家にあり、たとえ被害者であっても個人にはない。名誉毀損（きそん）罪に当たる可能性もあり、「私刑（画像公開）は禁止されており、（まんだらけの対応は）やり過ぎだ」との批判の声も上がった。
一方で万引きの発生件数は高止まりしており、追い込まれて「自衛策」に出る小売店側に理解を示す声も上がった。「まんだらけ」の広報担当者は当時、毎日新聞の取材に「（公開しようとした理由は）被害届を出しても捕まったためしがなく、自衛の手段だった。商店にとっては死活問題で、万引きの問題に目を向けさせることができたのはよかった」と話していた。
今回の事件では、SNS上で「まんだらけ」側を擁護する声は少ない。警視庁の調べに「まんだらけ」の役員は「違法とは認識していたが、どうせ商品の入れ替えをするから大丈夫だろうと安易に考えてしまった」と供述し、容疑を認めているという。
