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毎日新聞 2021/10/23 16:05(最終更新 10/23 16:05) 519文字




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島根県

 23日午前6時20分ごろ、島根県浜田市三隅町岡見のJR山陰線の線路脇で、猟友会浜田支部に所属する70代の男性ハンターと40代の女性県職員がツキノワグマに襲われ、左足などに軽傷を負った。クマはその場で殺処分された。付近では22日に列車とクマが接触する事故があり、県職員ら8人が現場を確認していた。

 JR西日本米子支社によると、22日午後6時40分ごろ、JR山陰線岡見−鎌手間で走行中の普通列車(1両)がクマと接触。後続の特急列車が付近を徐行運転した際に、運転士が子グマとみられる線路内の1頭を含む計3頭を確認した。いずれも乗員乗客にけが人はなく、JR西はこれ以降、三保三隅−益田間の運転を取りやめた。



 県によると、殺処分されたのは体長約1メートルのメスで、ほか2頭の母親とみられる。ハンターらが線路付近にあったふんを調べていたところ、茂みから現れたといい、男性は左足の甲、女性は左手首などをかまれた。浜田市内では1〜9月にクマの目撃情報が計142件寄せられており、出没情報に注意するよう求めている。

 列車は23日午前7時45分ごろ運転を再開。22、23の両日で特急5本を含む計16本が部分運休するなどし、約250人に影響した。【平川哲也】