https://mainichi.jp/articles/20211023/k00/00m/040/188000c

毎日新聞 2021/10/23 16:49(最終更新 10/23 16:49) 576文字




 JR東日本は23日、渋谷駅で実施されている線路の切り替え工事を報道機関に公開した。JR東は今回の工事を25日の始発までの約52時間行い、約3300人の社員や作業員を投入する。工事に伴い、23〜24日は東京都心を周回する山手線内回りの池袋―大崎間が運休となるほか、内回りの他区間と外回りも運転本数を減らす。JR東は振り替え輸送の利用や迂回(うかい)を呼びかけている。

 渋谷駅での切り替え工事は、線路を移動させ、内回りホームを最大で約5メートル拡幅するなどの内容で、22日の終電後から開始。23日午前は作業員がバールを使って線路を枕木ごと移動させる作業などが行われていた。




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JR山手線内回りの切り替え工事で従来の線路(右奥)を新設した線路(同手前)につなげる作業をする関係者ら。左は工事に伴って運行される臨時列車と渋谷駅=東京都渋谷区で2021年10月23日午前10時49分、西夏生撮影

 JR東によると、工事に伴う山手線の運転見合わせとしては同社が発足した1987年以降で最長となる。今回の工事は2015年に始まった同駅改良工事の一環。改良工事全体は27年度に完了する予定で、現在は分かれている山手線の内回りと外回りのホームを一体化させ、バリアフリー設備も充実させる。

 24日は、23日と同様に内回りの池袋―大崎間を終日運休とするほか、運休区間以外も内回りの大崎―池袋間で通常の約3割に、外回りの大崎―池袋間で通常の約6割に運転本数を減らす。23〜24日の影響人員は約54万人を見込んでおり、埼京線・りんかい線の新木場―赤羽間で増発するなどの対応を取る。【木下翔太郎】