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2021年10月23日22時44分

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大隅海峡を通過後、長崎県男女群島沖の東シナ海を航行する中国海軍のレンハイ級ミサイル駆逐艦(手前)とロシア海軍のネデリン級ミサイル観測支援艦=23日(防衛省提供)




 防衛省は23日、中国とロシアの軍艦計10隻が鹿児島県の大隅海峡を同時に通過し、東シナ海に航行したと発表した。18日に津軽海峡を抜けたのと同一の船団で、その後伊豆諸島に進んでいた。日本列島をほぼ半周した形で、領海侵入はないが、同省は引き続き警戒するとともに、目的などを分析する。
 同省統合幕僚監部によると、10隻は22日午後、高知県足摺岬の南約180キロの海域を航行し、同日夜、大隅半島と種子島の間の大隅海峡を通過した。その後、東シナ海に進み、23日朝、長崎県男女群島の南南東約130キロの海域で艦載ヘリの発着などを実施。自衛隊が戦闘機を緊急発進させ対応した。大隅海峡は国際海峡で、領海侵入はなかった。中ロ軍艦の同時通過確認は初めて。