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2021年10月25日18時15分

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気象庁=東京都港区




 気象庁は25日、熊本県・阿蘇山の中岳第1火口で同日午前11時ごろから、地下の浅い部分を震源とする火山性地震が増えていると発表した。同庁は、20日の中規模噴火と同じ程度の噴火が再び起きる可能性があるとして、警戒を呼び掛けた。


 気象庁によると、中岳の地下の浅い部分では膨張するような兆候も観測。火口地下に火山ガスや水蒸気がたまっている可能性がある。火山ガスの放出量は1日当たり1600トンとやや多い状態だった。
 中岳第1火口では、20日昼前の噴火で火砕流が発生した。気象庁は同日、噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ、火口から約2キロの範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒するよう呼び掛けている。