19日に公示された衆院選は25日、後半戦に入った。自民党は、24日に投開票された参院静岡選挙区補欠選挙での敗北を受け、31日の投開票に向けて引き締めを図った。岸田首相(自民党総裁)は25日、東京都内で記者団に「厳粛に受け止めたい。気持ちを引き締めて衆院選に臨んでいきたい」と語った。

 自民党は同日夜、党本部で首相や麻生副総裁、甘利幹事長らが出席して選対会議を開催。テコ入れを図る重点区を約30に絞ったほか、党幹部の遊説日程の確認などを行った。


 一方、野党は立憲民主、国民民主両党が推薦する候補が勝利したことで、衆院選への手応えを強めている。

 立民の枝野代表は25日、香川、高知、愛媛各県の街頭で支援を訴えた。静岡補選の結果については、高松市で記者団に「表紙が変わっても、自公政権への有権者の不信と不満は依然として大きいことが示された」と語った。

 国民の玉木代表も25日、東京都内で記者団に「全国で戦う全ての野党候補に大きな勇気を与える結果だ」と強調した。

読売新聞 2021/10/25 23:26
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