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2021年10月26日07時22分

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衆院選で有権者に向け、演説する国民民主党の玉木雄一郎代表=21日、東京都中央区




 「新しい政策をどんどん提案して実現につなげてきた」。人出が戻ってきた東京・数寄屋橋の交差点。国民民主党の玉木雄一郎代表は握った拳を振り上げながら、対案路線で政権と向き合ってきた党の「実績」アピールに余念がない。公示前勢力は8人の小所帯。埋没回避へ衆院選は党勢を維持できるかの正念場だ。
 国民は昨年9月、立憲民主党へ合流しなかった議員で結党。立民とは支持団体の連合を介し連携するが、共産党との関係を深める立民に対し、「改革中道」を掲げ立場の違いを鮮明にする。立民、共産など野党が市民団体と結んだ政策協定にも加わらず、独自路線を貫く。
 前職が自民と激戦を展開し、共産も候補を立てた選挙区では「ここでの勝利がこれからの野党の在り方を決める」と、公示前から何度も足を運ぶ。全面支援した無所属候補が競り勝った参院静岡補欠選挙には手応えを感じた。
 「反対や批判を繰り返しても野党の信頼回復はできない」が持論。政権に批判的で他の野党にも不満を持つ層の「新たな受け皿」になろうと、愚直に訴える日々が続く。