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毎日新聞 2021/10/26 20:41(最終更新 10/26 20:41) 687文字




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記者会見に臨む小室圭さんと眞子さん=東京都千代田区で2021年10月26日(代表撮影)

 民間人となった小室眞子さんへの警備は今後、どうなるのか。

 上皇ご夫妻の長女、黒田清子さんが2005年に結婚した際、清子さんは警察庁から「個人警戒対象者」に指定され、警視庁が東京都内で暮らし始めた清子さんの警護を続けた。

 警視庁には皇族の警備を担当する警衛課と、首相ら要人を守る警護課がある。民間人となった清子さんの警備は本来、警護課の担当となるが、従来のつながりが深いことなどもあり、警衛課の職員が引き続き担ったという。

 元皇族であれば全員に厳重な警備をするわけではないが、警察幹部は「皇籍を離脱されても、国内にいる限り、お守りするのが我々の仕事だ」と話す。

 眞子さんは圭さんと結婚後、一時的に都内のマンションなどで暮らすとみられている。

 別の警察幹部は眞子さんについて「清子さんと同様に個人警戒対象者に指定されるだろう」とみる。自宅前にはポリスボックスが作られ、24時間体制で身辺警護が実施される可能性もある。

 ただ、近いうちに2人は米ニューヨークに生活の拠点を移すとされる。日本を離れた場合、警備のあり方は大きく変わる。

 海外は日本警察の管轄外で警察権はなく、拳銃などを携帯した警備は認められない。皇族を離れた民間人のために、日本の警察官が派遣される可能性は低いという。

 米国では民間のセキュリティーサービスを依頼するのが一般的といい、必要ならば自費で雇うことになりそうだ。

 そもそも2人の警備を続けることに批判の声は少なくない。別の幹部は「厳しい目はあるかもしれないが、国内でトラブルが起こる可能性はあり、必要な警備を続けていく」と強調する。【町田徳丈、斎藤文太郎】