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[ 2021年11月1日 14:21 ]

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坂上忍
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 タレント坂上忍(54)が1日、MCを務めるフジテレビ系「バイキングMORE」(月〜金曜前11・55)に生出演し、10月31日に投開票が行われた衆院選での大物議員の比例復活当選に疑問を呈した。

 自民党は、公示前から15議席減らしたものの、単独での絶対安定多数を確保し、公明党との連立政権は維持された。一方で、甘利明幹事長、若宮健嗣万博相、平井卓也前デジタル担当相、後藤田正純氏ら大物が相次いで小選挙区で落選しながら、それぞれ比例で復活当選した。

 放送作家の野々村友紀子氏(47)は「投票率が低い割に、大物の政治家の方が(選挙区で)落ちていくというのも、こういうことだと思う。選挙に行って、何かをするというのは」と、大物議員への有権者からのメッセージを代弁するようにコメント。「自分の選挙区でノーを突きつけられた人たちは、比例復活がありますけど、そこもちゃんと考えなくちゃいけないんじゃないかな」と思いを口にした。

 すると坂上は、「甘利さんしかりだけど、若宮さん、桜田さん、平井さん、復活当選してさ、友紀子さんが言ってたやつじゃないけど、いわゆるこういうの、“ゾンビ”っていうの?」と痛烈な表現で指摘。伊藤利尋アナウンサー(49)が「比例復活と言いまして…」とまじめに解説すると、坂上は「それくらい知ってますよ。54ですよ!」とツッコミを入れた。

 自民党は比例重複候補の年齢制限を設けているものの、それでも坂上は「比例って自民党年齢設けてますよね?ただね、ここまで大臣経験者とかはダメとか、そういうのはないの?」と不満の様子。時事通信解説委員の山田恵資氏から「今ゾンビとおっしゃいましたけど、坂上さんがおっしゃらなくても、ネットで飛び交ってる言葉です」と説明されると、坂上は「ほらほら、ネットに強いような感じがしましたよ?」と誇らしげに自分を指差していた。

 日本は96年に、中選挙区制から移行し、小選挙区と比例代表の並立制が採用されている。山田氏は「立場を変えて、自民党の議員からすると(比例復活で)助かったという成功体験になる。制度を変えるには法律改正になりますから、多数派が賛成しないと変わらない。多数派が助かったと思っていれば、変わらないということ」と、選挙制度の変更には厳しい見通しを示した。