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2021/11/1 21:23
産経WEST


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応援演説に立った元自民党幹事長の山崎拓氏=10月27日、大阪府高槻市

「小選挙区は辻元、比例は自民党」−。自民党の山崎拓元副総裁が衆院選終盤に、こう支援を呼び掛けた大阪10区の立憲民主党、辻元清美氏は選挙区で敗れ、比例復活もできず、応援は空振りに終わった。山崎氏は地元の福岡2区で辛勝した自民、鬼木誠氏の選対本部長を務めており、選挙戦へ悪影響も懸念された。

山崎氏は10月27日、大阪入りし、「自社さ連立政権」時代から親交のある辻元氏を応援したことで自民内や支持者から批判が巻き起こった。「敵に塩を送る行為」が明らかになると、自民大阪府連は党本部に山崎氏の除名を求めた。

辻元氏の落選に陣営関係者は「(応援への反発の)影響がなかったとはいえない」と漏らす。比例近畿ブロックの自民候補者は、鬼木氏に批判の矛先を向け「まずは鬼木氏が山崎氏を選対から外すべきだ。士気が下がる」と言い放った。

激戦の中、想定外の方向から矢が飛んできた形の鬼木氏は「私のまったくあずかり知らない所で起こったこと。選対のことなので私一人で決められるものではない」と戸惑いの表情を浮かべた。結果的に山崎氏は「謹慎」(選対幹部)として、露出を自発的に控える形に。鬼木氏は辛くも4選を決め、陣営関係者も胸をなで下ろした。