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2021年11月02日07時12分




 【サンパウロ時事】キッコーマンは1日、こうじ菌など微生物の力で発酵、熟成させて造る本醸造しょうゆの製造・販売をブラジルで開始すると発表した。海外自社工場での生産は米国や中国などに次ぎ6カ国・地域目で、工場としては8カ所目。


 世界最大の日系人社会があり、日本食が普及しているブラジルでは、複数の地元メーカーがしょうゆを製造・販売。ただ、ブラジル人の好みに合わせて甘味料を加えたり、小麦の代わりにトウモロコシを使ったりするなど、風味は日本と異なる。キッコーマンは現地生産の大豆と小麦、塩、水などを使った「本物」の普及を目指す。
 現地法人の尾崎英之社長は「今までのしょうゆとは違う濃厚なうま味、アロマ、色鮮やかさを新しい価値として提供したい。肉料理やサラダにも使ってほしい」と話した。