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2021年11月3日 9時33分スポーツ報知

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茂木健一郎氏



 脳科学者の茂木健一郎氏が3日、自身のツイッターを更新。衆院選での惨敗を受け、枝野幸男代表が辞意を表明した立憲民主党について、私見を述べた。

 この日、「立憲民主党の枝野幸男さんが辞任されたことを、個人的には残念なことだと感じている。結党以来の枝野さんの奮闘に敬意を表したい。現実的な政権交代の可能性がない議会制民主主義は健全とは言えない。枝野さんの後を受け継ぐ方のご活躍に期待する」とつづった茂木氏。

 「それにしても日本の野党側はうだうだぐだぐだし過ぎだと思う。民主党のままでよかったというのが私の個人的な意見で、民進党、希望の党といった目先を変えるごまかしは全く不要だった。小池百合子さんが希望の党をつくられた時のように、ちょっと目先の新しい流れに安易に乗るのが、日本の野党勢力の限界だと思う。そこには定見がないことを有権者に見破られてしまっている。あの時の惨状を思い起こせば、『立憲民主党』の看板をまたあれこれといじるのは悪手だとわかるはずだ」と連続ツイートすると、「政権与党の自由民主党、公明党はそれぞれの党のアイデンティティを保ち、揺らいでいない。だからこそ、反対する人もいれば根強い支持者も存在する。結党の立役者だった枝野幸男さんが辞任された今、立憲民主党は、安易にゆらぐことなく、自分たちの信じること、提案する政策をしっかり練ってほしい」と提言。

 「もし、立憲民主党の看板を変えるようなことがあるとするならば、『民主党』に戻すのが筋だと私は考えている。そもそも民主党から変える必要は全くなかった。多少批判されたからと言って動揺して看板を変える小手先の技が、長期にわたる低迷につながっている」とした上で「野党勢力に望むことは、もうひとつ、小さな違いで仲違いしたり、排除したりするようなセクト主義から自由になることである。本来、野党は民主党のままでよかったし、政権交代の立役者であった小沢一郎さんや鳩山由紀夫さんを党の上層部として厚く処遇するのでよかった」、「小さなイデオロギーや考えの違いで離合集散をくりかえすのではなく、自民党のようにどっしりと包摂する野党ができたら、徐々に政権交代の可能性も高まると思う。民主党に戻るならば戻ればよし、立憲民主で行くならば次の10年、20年はそれで行くという粘り強いグリットにこそ期待する」と続けていた。