https://mainichi.jp/articles/20211104/k00/00m/040/044000c

毎日新聞 2021/11/4 10:53(最終更新 11/4 10:53) 504文字




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血を流して倒れている男性が見つかった住宅=鹿児島市牟礼岡で2021年11月4日午前7時13分、白川徹撮影

 3日午後9時15分ごろ、鹿児島市牟礼岡1の住宅で「おやじとおふくろを殺した」と110番があった。警察官が駆け付けると、60代ぐらいの男性が血を流して倒れており、その後、死亡が確認された。住宅にいた30歳ぐらいの男性が殺害をほのめかしており、鹿児島県警鹿児島中央署は事情を聴いている。同市緑ケ丘町の県営住宅の部屋でも60代ぐらいの女性が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。

 死亡した2人は男性の両親とみられ、同署は殺人事件とみて捜査している。

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倒れている女性が見つかった県営団地の部屋=鹿児島市緑ケ丘町で2021年11月4日午前7時56分、白川徹撮影

 同署によると、警察官が現場に到着した際、道路に面した2階の窓から30歳ぐらいの男性が灯油缶とマッチのようなものを手にして何かを叫んでいた。警察は立てこもり事件や放火を想定した態勢を組んで4日午前0時半ごろに住宅内へ入り、首や腹から血を流して倒れている60代ぐらいの男性を見つけた。



 4日午前1時15分ごろ、30歳ぐらいの男性が玄関から出てきたため身柄を確保。同午前2時半ごろ、男性の供述に基づき、県営住宅で女性が顔から血を流しているのが見つかった。男性が身柄を確保された住宅周辺は戸建てが並ぶ住宅街で、周辺住民が一時避難する騒ぎとなった。【白川徹、足立旬子】