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毎日新聞 2021/11/4 11:02(最終更新 11/4 11:02) 499文字




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現場近くの住宅前を調べる捜査員ら=千葉県成田市囲護台3で2021年11月3日午前9時41分、長沼辰哉撮影

 成田市囲護台3の住宅で2日夕に女性が刺されているのが見つかった事件で、自宅1階の窓ガラスが割られており、何者かが侵入した可能生があることが県警への取材で判明した。女性は背中に重傷を負って病院に運ばれたが、命に別条はない。県警は3日、室内に物色した形跡があることなどから強盗殺人未遂容疑で成田署に特別捜査班を設置した。

 県警によると、重傷を負ったのは住人の不動産関連会社役員の女性(63)で、2階室内で血を流して倒れていた。女性は搬送時、「何者かに刺された」と周囲に話していた。70代の夫と2人暮らしで、事件当時は女性が一人で在宅していた。被害品の有無については捜査中で、凶器の刃物は見つかっていないという。県警は周辺の防犯カメラを調べるなど、逃げた人物の行方を追っている。



 現場はJR成田駅の西約400メートルで、大通りから入った閑静な住宅街。大通りは、駅を利用する通勤通学客らの通行が多い。近くの80代男性は「閑静な場所で、なぜこんなことが起きたのか。不安だ」と話していた。被害者と幼なじみの60代女性は「穏やかな人で、事件に巻き込まれるような人ではない」と声を落とした。【山本佳孝、長沼辰哉】