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毎日新聞 2021/11/4 11:55(最終更新 11/4 12:28) 487文字




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警視庁=米田堅持撮影

 聖徳太子の肖像画が描かれた偽の旧1万円札を輸入したとして、警視庁捜査2課は4日、ともにベトナム国籍の会社員で東京都新宿区百人町、チャン・ティー・チャン(26)と、同居のいとこ、チャン・ナム・フォン(26)の両被告=偽造通貨行使罪で起訴=を偽造通貨輸入容疑で再逮捕した。両容疑者は8月に都内のコンビニエンスストアなどで偽の旧1万円札を使用したとして逮捕・起訴されていた。同課は、ベトナムから輸入した偽札を使っていたとみて調べている。

 逮捕容疑は何者かと共謀して9月上旬ごろ、偽造した旧1万円札400枚を国際郵便物に隠してベトナム国内の郵便局から成田空港(千葉県)に発送して輸入したとしている。同課は容疑の認否を明らかにしていない。両容疑者の自宅などからは約530枚の偽1万円札が押収された。



 偽札は8月中〜下旬に新宿や渋谷など13区のコンビニなどで約190枚の使用が確認された。1986年に発行が停止された聖徳太子の肖像画が入った旧1万円札を模造したもので、透かしが入る精巧な作りだった。記番号は、実際には存在しない「PS」から始まり「N」で終わるものだった。【安達恒太郎】