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毎日新聞 2021/11/4 19:03(最終更新 11/4 19:03) 535文字




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国民民主党の玉木雄一郎代表

 国民民主党は4日の役員会で、立憲民主、共産、社民との野党4党の国対委員長会談の枠組みから離脱する方針を決めた。国民は衆院選で公示前の8議席を上回る11議席を確保し、政策提言を軸とした「改革中道」の第三極路線を強める考えだ。

 国民を含めた野党4党はこれまで、臨時国会開催要求などで足並みをそろえてきたが、国民の玉木雄一郎代表は「対決より解決と言ってきたが、この枠組みでは『対決している』と言われる」と指摘。「基本的に各党とは等距離で、政策本位で付き合う」と述べ、同じ連合を支持団体に持つ立憲とは距離を置く姿勢を明確にした。



 自民党の甘利明前幹事長らの政治とカネの問題や、東京オリンピック・パラリンピックの水際対策などに関して、政府・与党を追及するため4党が実施してきた「野党合同チーム」にも今後は参加しない。玉木氏は「役所の皆さんをつるし上げる形では、欲しい情報は引き出せない」と述べた。

 国民は、同じく第三極路線を取る日本維新の会と連携を強めるとの見方もある。4日に国会内で開かれた各派協議会ではこれまで、立憲、共産の国対幹部と事前に打ち合わせした後に出席していたが、国民側はこの日、打ち合わせを欠席。立憲の小川淳也国対副委員長は「さびしく残念だ」と語った。【古川宗】