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2021年11月04日20時49分

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中外製薬の看板




 厚生労働省の専門部会は4日、「抗体カクテル療法」と呼ばれる中外製薬の新型コロナウイルス治療薬「ロナプリーブ」について、発症予防目的での使用を了承した。従来の軽症・中等症患者から対象を拡大する。同省は近く、緊急時に審査を簡略化できる「特例承認」に基づいて正式に薬事承認する。承認されれば、無症状者や濃厚接触者に投与できる国内初の予防薬となる。


 皮下注射についても了承された。点滴に加え注射器での投与が可能になることで、外来や在宅での治療で利便性が高まることも期待される。
 同社によると、濃厚接触者を対象とした同薬の海外での臨床試験(治験)では、発症リスクを81%低減させる効果が確認されたという。