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[ 2021年11月5日 05:30 ]

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歩行者が車にはねられた事故現場付近を調べる警察官ら=4日午前11時14分、岡山県総社市(共同通信社ヘリから)
Photo By 共同

 4日午前8時35分ごろ、岡山県総社市の国道180号上で乗用車が歩行者に突っ込み、幼稚園に登園中だった女児2人とそれぞれの保護者の女性2人がはねられた。県警によると、4人のうち女児(4)と女性が意識不明の重体となり、ほか2人が重軽傷を負った。青信号で横断歩道を渡っていた際に巻き込まれたとみられる。

 県警は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、車を運転していた同県新見市の会社役員林田覚容疑者(64)を現行犯逮捕した。取引先に向かう途中だったとみられ、「子どもたちの列に突っ込み、子どもたちをはねたことに間違いない」と供述。捜査関係者によると、運転中に居眠りしていたとの趣旨の説明もしている。県警は赤信号を無視し突っ込んだ疑いがあるとみて調べている。

 重体の女性は、軽傷を負ったもう1人の女児(3)の母金石ルリ子さん(46)。重体となった女児と一緒にいた母(42)は骨盤骨折などの重傷を負った。総社市教育委員会によると女児2人は市立総社幼稚園の園児。

 4人は横断歩道から10メートルほど離れた場所に倒れており、県警は事故の衝撃ではね飛ばされたとみている。林田容疑者の車は前面の右ライト付近を中心にひしゃげていた。

 現場付近のガソリンスタンドの社員井上安夫さん(42)は、目撃者から「救急車を呼んでくれ」と言われ119番した。「何事かと思いびっくりした。女性が血を流して倒れていた。顔にけがをした女の子が泣いているのを通行人があやし、騒然としていた。運転していた人は車から降りて立ったまま、ぼーっとした様子だった」と話した。