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2021年11月05日04時29分

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【図解】北海道木古内町・記録的大雨の要因




 札幌管区気象台は5日までに、北海道・渡島半島の木古内町で2日に降った記録的な大雨の要因は、北海道付近の大きな気圧差による湿った空気の流入と、上空の強い寒気だったとの見方を示した。木古内町では2日午後0時58分までの10分間降水量が55.0ミリとなり、気象庁の全国観測史上最多を記録。同1時34分までの1時間降水量は136.5ミリで、北海道の観測史上最多となった。


 10分間降水量のこれまでの最多記録は、2011年7月26日に新潟県阿賀町、20年6月6日に埼玉県熊谷市でそれぞれ観測した50.0ミリ。上位20位までの記録は大半が台風や前線などによる大雨が起きやすい6〜9月に観測されており、11月は他に、和歌山県串本町・潮岬で1972年に観測された38.0ミリ(14位)の1件しかない。
 同気象台の担当者は「地球温暖化で大雨が激甚化しているのは確かだが、10分間降水量は時間が短く、一概に温暖化の影響とは言えない。全国の観測地点も限られている」と話している。