https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/040/089000c

毎日新聞 2021/11/5 12:37(最終更新 11/5 12:37) 540文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/02/28/20200228k0000m040148000p/9.jpg
警視庁=米田堅持撮影

 故意に起こしたオートバイ事故の保険金をだまし取ったとして、警視庁交通捜査課は5日、沖縄市比屋根、無職、広川誠(50)、東京都北区浮間、同、糸井智浩(50)、相模原市中央区水郷田名、アルバイト店員、吉田曠野(こうや)(80)の3容疑者を詐欺容疑で逮捕したと発表した。3人は知人で、2017年以降、都内や神奈川県内で故意に14件の単独事故を起こし、同乗の負傷者がいるように装って保険金計約1400万円を詐取したとみて調べている。

 逮捕容疑は7〜9月、1人で運転していた広川容疑者が相模原市内で故意にオートバイの単独事故を起こしたにもかかわらず、同乗して負傷したとする糸井容疑者の虚偽の施術証明書などを吉田容疑者が作成して保険会社に提出し、保険金計約43万円をだまし取ったとしている。



 同課によると、いずれも容疑を認め、広川容疑者は「最初は罪悪感があったが、(感覚が)まひしてしまった。生活費など自由に使える金が欲しかった」と供述している。吉田容疑者はかつて整骨院を経営し、柔道整復師の資格があるという。

 損害保険請求の妥当性を判断するために損保会社でつくっている「損害保険料率算出機構」が昨年11月、同様の事故で何度も請求するのは不自然だとして、警視庁に情報提供していた。【柿崎誠】