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2021/11/06(土) 22:32:15.68ID:nCtcs2Co9毎日新聞 2021/11/6 20:35（最終更新 11/6 20:36） 771文字
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JR西日本＝大阪市北区芝田2で2021年8月6日、平野美紀撮影
乗客106人が死亡した2005年のJR福知山線脱線事故で、JR西日本は6日、遺族や負傷者に対する説明会を兵庫県伊丹市で開いた。事故車両（7両）を大阪府吹田市の専用施設で保存するJR西の方針に対し、遺族からは同県尼崎市の事故現場での保存や一般公開を求める声も聞かれた。
説明会は非公開。新型コロナウイルス対策のため、3カ所のオンライン中継会場も設けた。全会場で遺族ら82人が参加した。
説明会終了後、事故で長女（当時40歳）を亡くした藤崎光子さん（81）は「事故の悲惨さを伝えてくれるのは車両の現物。風化させないため、一般公開すべきだ」と話した。次男（当時18歳）を亡くした上田弘志さん（67）は現場での保存を求める。「（JR西社員に）車両と現場をバラバラに見させて、事故のことをどう教育できるのか」と疑問を呈した。
車両の一般公開を巡っては「見せ物にしてほしくない」と遺族の反対意見もJR西に寄せられており、長谷川一明社長はこの日の記者会見で「センシティブな問題」と慎重に検討する考えを示した。保存場所も「まずは吹田」とし、「『事故現場にあるとつらくなる』『一部でも現場に置いてほしい』との声もある。引き続きの検討課題」と述べるにとどめた。
JR西は、現在大阪市内などにある事故車両について、24年秋ごろに吹田市に完成予定の専用施設（地上1階地下1階建て、延べ約3200平方メートル）の1階で保存する方針。損傷して復元が困難な1〜4両目は部品ごとに棚に収め、原形をとどめる5〜7両目は連結した状態で置く。全体を眺められるように高さ3〜4メートルのデッキも設ける。
説明会では、JR西主催の追悼慰霊式を22年4月は通常通り開催する方針も明らかにされた。慰霊式は20、21年と2年連続でコロナの影響により中止となっている。【高橋昌紀、亀田早苗】
