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毎日新聞 2021/11/7 08:37(最終更新 11/7 08:37) 578文字




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野川政文・山形県議

 自民党の野川政文・山形県議(67)=東根市選挙区=は6日、政務活動費を不正に受給していた責任を取りたいとして、辞職願を県議会の坂本貴美雄議長に提出し、同日付で許可された。野川氏は同日、毎日新聞の取材に対して「不正は間違いなく、事の重大性に鑑みて辞職を決断した」と述べた。野川氏は、来週にも記者会見して経緯などを説明する。【小寺泰介、藤村元大】

 県議会事務局によると、野川氏は6日、自ら坂本議長に辞職願を提出したという。

 野川氏によると、2020年度までの6年間で、事務所の女性スタッフの人件費として、月8万円の領収書を添付し、政務活動費を受け取っていた。しかし、実際は女性に対して1万円だけを渡していたといい、不正受給額は500万円以上になるとみられる。



 野川氏は、毎日新聞の取材に対し、不正受給をおおむね認めた上で「ずるずる続けてしまったことは辞職に値する」と述べた。

 野川氏は、既に周囲にも不正受給を伝えており、自民党の森谷仙一郎幹事長は「辞表を提出したということは、事実を認めたということだ。許されることではない」などと批判した。



 野川氏は、自民党元幹事長の故加藤紘一氏の秘書を経て、1995年に県議に初当選し、7期目だった。その後、2013年に自民党県連幹事長、15年に県議会議長となり、16年から翌年にかけて全国都道府県議会議長会会長を務めた。