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毎日新聞 2021/11/8 09:00(最終更新 11/8 09:00) 有料記事 4189文字




 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握してから間もなく3カ月を迎える。タリバンは国際的な承認を望む一方、国際社会が要求する形での「包括的」な政権の樹立には消極的だ。タリバンは国際社会の動きをどう捉えているのか。10月下旬、隣国パキスタンの首都イスラマバードで会ったタリバン暫定政権の外務省幹部が「本音」を語った。

中露の「静かな承認」を評価
 「どの国も当面タリバンを正式な政府として承認することはないと分かっている。だが中国やロシアなどは大使館機能を(アフガンの首都)カブールに残しており、現状は『静かな承認』と言える状態だ。…

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