https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110901216
2021年11月10日08時08分

https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202111/20211109at99S_p.jpg
5日、ツバルのフナフティで海水に漬かりながら演説するコフェ外相=ツバル法務・通信・外務省公表(ロイター時事)




 【グラスゴー時事】太平洋の島国ツバルのコフェ外相は9日、ロイター通信のインタビューで、気候変動の結果、国土が水没した後も国家としての承認を維持する法的方法を検討していると明らかにした。国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が佳境に入る中、温暖化の影響を最も受けやすい国の一つとして危機感をあらわにした。


 ロイターによると、コフェ外相は「われわれは実際に移転を余儀なくされたり、国土が水没したりする最悪のシナリオを想定している」と表明。その場合でも海洋区域の所有権を確保し、国際法上の国家承認を維持するための方法を検討していると述べた。
 ツバル外務省はCOP26に合わせ、コフェ外相がひざまで海水に漬かりながらスーツ姿で演説する動画を公開。インターネット交流サイト(SNS)などで大きな反響を呼んでいる。
 ツバルは人口約1万2000人の島国で、面積は東京都品川区とほぼ同じ。最も高い場所でも海抜約4.5メートルにすぎない。