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毎日新聞 2021/11/10 10:37(最終更新 11/10 11:16) 548文字




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英国旗とビッグベン=ロンドンで

 英政府は10日、世界の全ての新車販売について、2040年までに電気自動車(EV)など二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション車への移行を目指すことで24カ国が合意したと発表した。賛同国には英国の他にニュージーランドやウルグアイ、エルサルバドルが含まれる一方、大多数の主要国は参加を見送ったとみられる。日本は加わっていない。

 ゼロエミッション車にはハイブリッド車(HV)は含まれていないとみられる。合意の強制力は明確ではなく、実効性は不透明だ。自動車社会でガソリン車の販売禁止年限を定めていない米国や、世界最大市場の中国も合意には加わっていない模様だ。



 英グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に合わせ、英政府はテーマ別に有志国から合意を取り、成果を発表している。賛同国は「世界全体で40年までに、主要市場では遅くとも35年までに新車販売の全てをゼロエミッション車にする」ことで合意した。

 この合意には企業も参加しており、米国のフォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)のほか、30年代までに全ての新車販売をEVにすることを目指す独メルセデス・ベンツなど自動車大手6社が賛同した。トヨタ自動車は参加を見送った。【グラスゴー横山三加子、信田真由美】